日々の暮らしに輝きを!

since 2011
俳人杉田久女(考)、旅行記&つれづれ記、お出かけ記など。

歳の暮れ

2012年12月27日 | つれづれ

今年もいよいよ押し迫ってまいりました。私の住む福岡市は例年に較べて、この冬は寒さが厳しいような気がしますが、皆様の所は如何でしょうか?

毎年、クリスマスが過ぎると、徐々にお正月準備に取り掛かる様にしていますが、一年を有意義に過ごせなかった後悔や、年末年始の忙しい日々を思い、いつの年もこの時期は何となく憂鬱な気持ちになります。もっとも大人の女性で、お正月が待ち遠しい人っていないんじゃないでしょうかね~(笑)。

お正月用の食料品等は近くのスーパーで買うことが多いですが、西新中央商店街の「西新リヤカー部隊」のおばちゃん達から買うこともあります。以前は暮れになると、この商店街は押すな押すなの人波で、通り抜けるのに苦労する程でしたが、時代の波というか、最近は近くにある数軒の大型スーパーに押され、それ程でもなくなりました。しかし毎年暮れのこの時期は、市外からの「西新リヤカー部隊」目当ての買い物客も多いのだそうです。
Photo <西新中央商店街>

テレビで西新が出ると、必ずといっていいくらい紹介されるのが、この「西新リヤカー部隊」です。平日の午後1時から西新中央商店街は車の進入が禁止になり、近郊の農家が作った採れたての野菜、漬物、花や、魚市場から仕入れた新鮮な魚等、さまざまな商品を積んだ「リヤカーの列」が通りの真ん中にできます。

終戦後に近郊の農家の主婦による行商が、ここに集まったのが「リヤカー部隊」の始まりなのだとか。営業するリヤカーの場所は決められていて、いつも同じ人が同じ場所で営業しています。以前はもっとリヤカーの数が多かったのですが、現在では2、30台になってしまいました。
Photo_3 <リヤカー部隊>
Photo_5 <リヤカー部隊>

リヤカーの数が減るのは、「リヤカー行商」の権利は転売できず、親族にしか譲渡できない規則になっているからだそうで、「リヤカー部隊」の高齢化が進み、いずれは自然消滅してしまうことになりそうです。

「リヤカー部隊」の商品は、大型スーパーの品揃えにはかないませんが、「旬、鮮度、安さ、そしておばちゃん達の人柄」が多くの人を引き付けています。


地元っ子の私としては、「西新リヤカー部隊」の篤い人情を継ぐ若い担い手が出てきてほしいと願っているのですけどね~...。


1年間拙いブログを読んで下さってありがとうございました。お陰様で今年も細々ながら何とか更新を続けることが出来ました。来年もよろしくお願い致します。時節柄お体に気を付けて年末年始をお過ごし下さい、そして良いお年をお迎え下さい。

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クリスマスイルミ

2012年12月23日 | お出かけ

今年も残り少なくなってきました。九州北部の福岡市は、今年のクリスマスはホワイトクリスマスになるでしょうとの予報が出ているそうです。

博多駅前のイルミを見たのはつい最近だったような気がしますが、もう一年が経ってしまったのですね~。歳をとるとともに一年が短く感じられるのは困ったものです(笑)。

福岡市の西の拠点、西新の海寄りにある百道浜では、毎年この時期に「ももち、ブルーライトクリスマス」と銘打って、福岡タワーを中心にクリスマスイルミネーションが点灯されています(11月半ば~12月25日まで)。
Photo

234mの福岡タワーの塔体部分に、高さ108mのツリーイルミネーションが点灯し、タワー全体が巨大クリスマスツリーに変身!ひょっとして日本一高いツリーなのかも


福岡タワー前広場の街路樹にもブルーのイルミネーションが飾られ、青に輝く光の世界が広がっています。
Photo_2<ブルーライトクリスマス>
Photo_3<ツリーイルミ>

タワー周辺にはRKBやTNCなどの放送局があり、普段は無機質な電波塔の福岡タワーですが、この時期の夜は、ブルーの光にあふれたロマンティックな世界が、周辺に広がっています。そして、そっと耳を澄ませば、その向こうの海の波音も聞こえてくる様な気がして...。

中心部の天神界隈ほどの賑わいはありませんが、カップルが多く訪れ、街中のイルミとは又違った良さがありますね。

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劇団青年座 「ブンナよ、木からおりてこい」

2012年12月19日 | お出かけ

福岡市民劇場12月例会で劇団青年座の「ブンナよ、木からおりてこい」を観劇しました。
Photo <リーフレット>

師走に入り何かと忙しい日々で、平日なので今日は観客は少ないだろうと予想していましたが、行ってみると空き席待ちの人の列が長く伸びていたのには驚きました。

この芝居は水上勉原作で、1972年に「蛙よ木からおりてこい」の題名で出版されたのを演劇化したものです。演劇としては1978年が初演で、総上演回数は1140回にもなるそうです。そういえば、10年以上前、北九州にいた時、北九州市民劇場の例会で同じ演目の芝居を観た記憶があります。ただ芝居は演出家が違うとまったく異なった芝居になる様で、今回は、生きるとは、命とは等に思いが到る、すばらしい舞台でした。

幕があがると一匹のトノサマ蛙と沢山のツチ蛙が、飛び跳ね楽しい会話をしている、いきいきとした躍動感のある場面から芝居は始まります。

「鳥のように空を飛べたら、広い世界がみえ楽しいだろうな」と、いつも未知の世界にあこがれているトノサマ蛙のブンナは、一念発起していつも自分達がいる寺の池のそばにある大きな椎の木に登りました。登ってみるとそこは、瀕死のすずめ、ネズミ、へび達が運ばれて来るトンビの餌場だったのです。

運ばれて来る小動物の建前と本音が交錯する椎の木の上で、ブンナが目にするのは、少しでも長く生きたいという渇望をむき出しにした、囚われのすずめ、ネズミ、へび等です。これらの小動物たちの会話はコミカルで面白いですが、しかし彼らは、この木の上で保身、裏切り、犠牲など弱肉強食の厳しい世界を展開しているのです。


ブンナは木のテッペンで彼らと言葉を交わし、又、さまざまな経験をし、命の大切さを実感し、沢山の困難を乗り越え、翌春に地上の仲間の元へ帰ってきます。そして、よりよい場所は高みのそれではなく仲間と暮らす地上にある事を悟るのです。

「今日一日を精一杯生きる」、「短い命を精一杯生きる」というセリフが劇中に何度も出て来ますが、明日につながる希望を描くことにより、生命の讃歌というメッセージが伝わって来る様に思いました。

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「ほろ酔いコンサート」 in 福岡

2012年12月09日 | お出かけ

友人と福岡市キャナルシティのシティ劇場で開かれた加藤登紀子さんの「ほろ酔いコンサート」に行ってきました。「ほろ酔いコンサート」は1971年から開かれていて今年で東京公演が40回目、福岡市で開かれるのは11回目だそうです。今回の福岡公演は2014年に福岡市で開催されるスペシャルオリンピック(知的障害者の方々のオリンピック)福岡大会の応援もしているとの事です。
Photo

「ほろ酔いコンサート」らしくスタッフも皆ハッピ姿。
ロビーには喜多屋の菰樽が置かれ、ファンに振舞い酒。
私も友人と一緒にちょっと一杯。
甘く口当たりのいいお酒。これは楽しいコンサートになりそう...
Photo_2 <スタッフもハッピ姿>
Photo_3 <喜多屋菰樽>

「百万本のバラ」の音楽とともに、真っ赤なロングドレスでお登紀さん登場。

「..貧しい絵かきが 女優に恋をした♪♪~」、低い、太い、少しハスキーな落ち着いた声。いよいよコンサートの始まり!

おなじみの「知床旅情」、「一人寝の子守唄」を熱唱した後、お登紀さんも舞台でちょっと一杯。昔、何かでみた芸能界酒豪番付けで大関にランクされていた彼女らしい飲みっぷり。舞台両袖にも菰樽が積まれて...。

「自分の本当の人生は結婚から始まった。すべてをやり終えて、今、又一人の娘に戻った」などなどのトーク。何となく共感できるなぁ~。

東日本大震災の直後に作られYou Tubeで話題になった「今どこにいますか」「命結(ぬちゆい)」と続き「風歌」で前半終了。「風歌」は新春時代劇『白虎隊~敗れざる者たち』の主題歌に決まったとトークで紹介。

約10分間の休憩、またまたロビーに出て振舞い酒を頂く。
Photo_5 <ファンに振舞い酒>

後半が始まり、お登紀さんは黒のロングドレスに着替えて登場。

彼女が敬愛するマレーネ・デートリッヒの曲から「リリーマルレーン」。

時々お酒を飲みながら、客席に入って熱唱しながら、しだいに会場は盛り上がり、何となく肩の力が適度に抜けてきた後半に「貝殻の歌」「スマイル・レボリューション」、そして最後は、子を想う親の気持ちを歌った曲「君が生まれたあの日」。

アンコールでは、またまた衣装チェンジをして、今度は軽快な可愛い衣装で数曲を熱唱。客席から大きな掛け声がかかり、「来年もまた聞きに来てネ」とのお登紀さんのメッセージでコンサート終了。


いやぁ~、よいコンサートでした。お登紀さんってパワフルな女性なんですね~、その熱気がこちらにも伝わってきましたよ!

12月に入り何かと慌しい日々を送っているなか、夜の一日を友人とこの様なコンサートを楽しみ、ホッと出来るって幸せなことですネ。お登紀さんからは元気を頂きました。

帰りに友人と会場近くの回転寿司屋に入り、今日のコンサートの事、又色んな事についてお喋りをし、素敵な夜になりました。

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中島潔が描く「生命の無常と輝き」展 

2012年12月06日 | お出かけ

会期も残り少なくなった先日、福岡市アジア美術館で開かれている、風の画家 中島潔が描く「生命の無常と輝き展」(10月27日~12月9日)に行ってきました。
Photo_3 <会場入り口>

京都清水寺成就院に奉納された襖絵46面が中心の展覧会で、制作に5年をかけた風の画家、中島潔の集大成ともいえる展覧会です。

襖絵で圧倒的な存在感を放っているのが、金子みすずの詩をモチーフに描かれた「大漁」。襖8面に数百匹の鰯が群をなして右から左へ泳ぎ、その群と向き合った形で赤い着物の一人の少女がたたずむ。よく見ると、鰯の形、色、大きさが細かに描き分けてあり、
絵全体に感じるスピード感や力強さ、繊細さが一体化して生み出される迫力が私の胸に迫ってきました。
Taigyo_3 <「大漁」リーフレットより

無数の鰯はこれまでに出会った人々を、その一匹一匹には一人一人の生き様を込めたのだそうです。

彼の絵は女の子を描いたものが多いですが、その表情がどこか哀しげで、戸惑い憂い、ある時は怒りの様なものが感じられ、どの子も複雑で微妙な表情をしていて見飽きません。天心爛漫な表情の女の子の絵は少ないですね~。又、手の描き方が独特で面白いと思います。

中島潔の絵は伝統的な日本画というより、イラスト的な絵の様に思っていたので、清水寺成就院に奉納された襖絵の展覧会と聞いた時は、なかなかイメージが湧きませんでしたが、会場で奉納襖絵を観ると、どれも「生命の無常と輝き」というタイトルを彷彿とさせる、存在感のある素晴らしい絵でした。そして襖の黒い四角の枠にピタッと納まっていました。実際に清水寺成就院の襖絵として納まっているのを観たいな~という気持ちになってきました。

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