日々の暮らしに輝きを!

since 2011
俳人杉田久女(考)、旅行記&つれづれ記、お出かけ記など。

スロベニア、クロアチアへ ~夢のドブログニク~

2018年05月30日 |    クロアチア、スロベニア

ボスニア・ヘルツェゴビナの町、ネウムを出発後、1時間半位経った頃でしょうか、ついにこの旅のハイライトであるドブログニク入口に到着しました。ドブログニクはドリア海に面した都市で城壁に囲まれた旧市街と西側の新市街からなっています。城壁に囲まれた旧市街には中世の面影が残り「アドリア海の真珠」と称えられています。

テレビなどに映ることはあまりありませんが、町の入り口にはこんなドブログニク大橋があり、この橋を渡ってドブログニクの町に入ります。橋の向こうの町はよく知られたドブログニク旧市街ではなくドブログニクの新市街です。写真の様に、この日も大型船が入港していました。
<ドブログニク大橋>

新市街からしばらく走行してドブログニク旧市街に入ります。旧市街西側にあるピレ門が見えてきました。
<ピレ門>

旧市街に入り、町の後ろにそびえるスルジ山にロープウェイで登りました。この日は最高のお天気で山頂からは思っていた通りの美しい景色が望めました。紺碧のアドリア海とオレンジ色の屋根瓦の対比は息をのむほどの美しさでした。
         

西側には新市街が続いています。
<新市街>

ロープウェイから降りて、世界中から訪れた観光客であふれる旧市街を自由に散策しました。旧市街は徒歩で充分歩き回れる広さで、歴史的な石造りの建物が続く石畳の道をのんびりと散策しました。堅牢な石造りの建物が続いています。

<大聖堂>
<総督邸>

下の写真の奥の建物はかっての税関、保税倉庫跡ですが、その後ろに一部写っているのが先程登ったスルジ山です。
<税関(スポンザ宮殿)>

下は世界中からの観光客がそぞろ歩く、メイン通りのプラツァ通りです。他の通りより道幅が広く、カフェのテラス席や土産物店が軒を連ねています。フランシスコ会修道院の鐘楼がずっと奥に小さく見えています。
<プラツァ通り>

フランシスコ会修道院の前辺りは広場になっていてオノフリオの噴水と呼ばれる15世紀からの噴水があります。何度も修復されて現在の姿になったそうですが、写真に写っている蛇口部分の四角い石の彫刻だけはオリジナルだそうです。大勢の人がこの広場に集まっていて賑やかな場所でした。
<オノフリオの噴水>

オノフリオの噴水の横で絵を描きながら売っている絵描きさんから、ドブログニクの思い出にこんな小さな絵を買いました。


非常にいいお天気の日で憧れの旧市街をそぞろ歩き、うっとりする様な一日を過ごしました。

 







スロベニア、クロアチアへ ~ボスニア・ヘルツェゴビナの町、ネウム~

2018年05月26日 |    クロアチア、スロベニア

クロアチアのスプリットを出発後バスで約200㎞程走行し、いよいよこの旅のハイライト、ドブログニクへ向かいました。

途中ネウムというアドリア海沿いの町でバスを下り休憩しましたが、この町はクロアチアの町ではなくクロアチアのお隣のボスニア・ヘルツェゴビナという国の町なのです。つまりドブログニクはクロアチアの飛び地になっていて、スプリットからドブログニクへ行くにはこのネウムを必ず通ることになります。アドリア海沿いにあるこの町の海岸線約9kmだけがボスニア・ヘルツェゴビナの海岸線なのだそうです。

なので、ネウムはクロアチアを分断する町なのですが、と言ってクロアチアとボスニア・ヘルツェゴビナが仲が悪いという訳ではない様です。ここの小さなスーパーマーケットで買い物をしましたが、通貨はボスニア・ヘルツェゴビナの通貨マルカ、クロアチアの通貨クーナと勿論ユーロも使えました。

ネウムは物価が安いらしく、このスーパーマーケットはクロアチアから日用品を買いに来る人々でいつも賑わっているそうで、私達が行った時も、その様な人々を多々見かけました。

この日はとてもよく晴れていて、スーパー入口の展望所から見える海の美しさに目を奪われました。

<ネウムの海岸線>

 

 



スロベニア、クロアチアへ ~スプリット(ディオクレティアヌス宮殿) ~

2018年05月24日 |    クロアチア、スロベニア

リエカから何度かの休憩や昼食を挟みながら、バスで約400㎞位走りアドリア海に面したスプリットという港町に着きました。途中バスの窓から見えるのはこんな景色が多かったです。向うの山は石灰岩で覆われています。

牧草地のような、そうでない様な

スプリットには古代ローマ皇帝ディオクレティアヌスが306年から没するまでの6年間を過ごしたと言われている宮殿、ディオクレティアヌス宮殿があります。

古代ローマ帝国の衰退後この宮殿は廃墟となりましたが、一部の人々が移り住み、宮殿の床や壁の石材を使って建物を建てたことでスプリットの町へと発展したと言われているそうです。宮殿の前でガイドさんから説明を受けて宮殿内に入りました。


この宮殿には4つ入口がある様ですが、私達は海に面した青銅の門から入りました。
<青銅の門>

ここは宮殿地下で倉庫だったと言われています。


宮殿の中にはディオクレティアヌス帝の胸像も
ありました。


宮殿内の当時通路だった部分の両脇には、
現在は多くの土産物屋が店をひろげていました。


下の写真は元々はディオクレティアヌス帝の霊廟として建てられた建物で、8世紀頃にこの様な聖堂へと造りかえられたそうです。本堂は8角形でした。


下の写真はぺリステルと呼ばれている宮殿中庭です。写真の右奥が皇帝の住居の入口だったそうで、写真にも写っていますが、住居入口の左右にコリント式の見事な12本の列柱があります。列柱の下の階段は、現在はカフェになっていて赤い敷物が敷いてありました。私はこの中庭がこの宮殿で一番好きな部分でしたね~。
<宮殿中庭>
<コリント式の列柱>

写真には写っていませんが、皇帝住居入口の反対側は土産物屋街で、この中庭が自由時間の集合場所になっていたので、列柱下のカフェに座って中庭を行き交う世界中からの観光客を眺めてすごしました。韓国からの観光客が多く、日本人、欧米人などはチラホラでした。

現在も宮殿の城壁の中に600人位の人々が暮らしておられるそうで、ローマ時代の宮殿跡地に今なお人々の生活が根付く世界遺産のようですね。










スロベニア、クロアチアへ ~国境通過~ 

2018年05月21日 |    クロアチア、スロベニア

ポストイナ鍾乳洞観光の後、スロベニア、クロアチア間の国境を通過してクロアチアのリエカという街のホテルに宿泊しました。

スロベニアは2004年にEU加盟、クロアチアは2013年にEUに加盟しています。なのでこの2国間の移動は自由で国境検査無しだと思っていました。

ところがそうでは無いんですね。シェンゲン協定というヨーロッパの国家間において国境検査無しで国境を越えることを許可する協定があり、EUと混同されがちですが、EU加盟国=シェンゲン協定加盟国ではなく、EU加盟国の中にシェンゲン協定に加盟していない国があり、そんな国の一つがクロアチアなのです。ですから、スロベニアからクロアチアに入るには国境検査があるという訳です。

下が高速道路上のスロベニア側の国境です。この日は特別なことはなくバスに乗っているツアー客全員のパスポートを集めて、運転手さんがブースの中の国境検査官に持って行き、スタンプを押してもらってそれをバスに持ち帰り何事もなく通過できました。
<スロベニア側国境>

数百メートルの緩衝地帯の先にクロアチア側の国境があり、この時も先程と同じ様なやり方で割合簡単に入国できました。添乗員さんが言われるには、簡単に通過できるかどうかは国境検査官の考え方によるところが大きく、検査官がバスに乗り込んできて一人ひとり調べることも多々あるそうなのです。私たちのツアーはラッキーだった様ですね。
<クロアチア側国境>

付け加えるとスロベニアはユーロでしたが、クロアチアの通貨はユーロではなくクーナでした。1クーナは大ざっぱにいうと約20円位です。ユーロ加盟国であっても通貨はユーロでない国もあるんですね。

リエカという街は宿泊しただけで観光はしていませんが、クロアチア北部のアドリア海に面した港町でした。翌朝ホテルの周りを歩いてみましたが、街の中心部には立派な石造りの建物が並び、多くの人々が忙しそうに行き交う活気に満ちた港町のようでした。
<街の中心部>
<街の中心部>









スロベニア、クロアチアへ ~ポストイナ鍾乳洞~

2018年05月18日 |    クロアチア、スロベニア

スロベニアではもう一つの観光スポット、ポストイナ鍾乳洞を見学しました。「カルスト地形」という言葉を聞いたことがありますが、その「カルスト地形」の語源となったのがスロベニアのカルスト地方だそうです

石灰岩に覆われた大地に雨水が沁み込み洞窟や鍾乳洞を作りだす地形で、スロベニアは「カルスト地形」の宝庫として知られ、世界中のカルスト研究の中心地なのだそうです。

私達が見学したポストイナ鍾乳洞は世界第2位の規模の鍾乳洞だそうで、山口県の秋芳洞の様な感じを想像していたので、その規模の大きさに驚きました。

鍾乳洞の入り口から、かなりのスピードで走る200人乗り位のトロッコに約10分位乗った後、音声ガイダンスの説明を聞きながら歩いて洞内を見学しました。中は10度位でかなり寒いと聞いていたので、少し厚手のジャケットを着ての見学でした。
<ポイストナ鍾乳洞入口>

洞内は広く美しく幻想的で、今まで見たものとその規模が全然違っていました。1000人以上の人々が集まってコンサートが出来る広場もありましたよ。音響効果がすごいでしょうね~。また洞内には広々としたショップなどもあります。


洞内のショップ

この鍾乳洞の最大の見どころとなる鍾乳石は、巨大ソフトクリームに似た形の真っ白い鍾乳石で、白くなめらかな表面が暗闇に輝くところから「ポストイナのダイヤモンド」と呼ばれているそうです。数十センチ横にある鍾乳石は赤茶けた色なのに、なぜこれだけが真っ白になるのか不思議ですね。
<「ポストイナのダイヤモンド」>

こんなに地中深いところに来ているので、地震などあっても誰も助けに来てくれないだろうな~などと思いながら移動していた時、突然照明が消え洞内が真っ暗になりました。ほんの数秒でしたが怖かったです。

あとでガイドさんが言われるには、照明のない洞内は実際はこんなに暗いんですよと理解させる為に、この様なことを時々するのだとか...。ホントかな?