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俳人杉田久女(考)、旅行記&つれづれ記、お出かけ記など。

映画 『男と女 人生最良の日々』

2020年03月17日 | お出かけ

先日、映画『男と女 人生最良の日々』を観ました。


この映画は1966年に世界中で大ヒットした恋愛映画の傑作『男と女』の続編として作られた映画で、
当時のスタッフとキャストが再結集し、当時の主役二人が同じ役を演じ、
二人の53年後を、映画『男と女』の名場面をちりばめながら描いています。

少し認知症気味で介護移設にいるジャン・ルイ、高齢でも気持ちも体もシャンとしているアンヌ。
ジャン・ルイの息子の依頼で二人が53年後に再会します。

再会してもアンヌは自分がアンヌだと名乗らないのが心憎い。
アンヌの前で思い出を語り始めるジャン・ルイ。
ジャン・ルイは彼女をアンヌだと判っているのか、いないのか?

全編に流れるあの「ダバダバダ、ダバダバダ」の軽やかな音楽。
『男と女』の名場面がスクリーンいっぱいに広がる。

何かが起きるという訳でもないけれど、『男と女』の映像をふんだんに使って、
ジャン・ルイの記憶の中の、二人が愛し合っていた「人生最良の日々」を辿って行く。

ジャン・ルイ運転中の「俺と逃亡したいかい?」 「それは無謀だわ」
この会話、ちょっとアブナクないですか(笑)?
ひょっとして、「人生最良の日々」とはジャン・ルイにとって、今、現在のこと!?


この映画制作時、アンヌ役のアヌーク・エーメは87歳、
ジャン・ルイ役のトランティ二ャンは90歳。監督のクロード・ルルーシュは82歳。
いいスタッフが揃っていたとしても、メインキャストの二人がこの年齢で、
映画1本を作り上げるこのエネルギー、スゴイ!。

クロード・ルルーシュ監督は出世作の『男と女』で世に出た時、
まだ30歳そこそこだったんですね。
人生の機微が解るもう少し上の年代だと思っていました。



(ps.この映画を観たのは2/24です。もう今は不要不急の外出はしませんよ(^-^))