佐藤天彦がA級昇級を決め八段に昇段した。ライバル豊島将之七段より先にA級昇級、八段昇段を決めた。ライバル糸谷哲郎竜王は先にビックタイトルを獲得し八段に昇段。少し差をつけられている。豊島将之、佐藤天彦、糸谷哲郎の三人は若手中で最も有望で実力があると思っていたが、だんだん成績も良くなってきた。がんばってほしい。
2015年1月8日のQrust。女流棋士会長で人気女流棋士の矢内理絵子、日本将棋連盟モバイル公式アカウント、万波奈穂、上昌広氏、東京大学、京都大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、文部科学省、環境省、NTT広報室、NTTコミュニケーションズ、富士通株式会社、剛力彩芽などに勝った。Qrustが80を超えるのはなかなかない。
大阪大:論文疑惑 予備調査27本の調査打ち切り 毎日新聞
2015年4月8日
すっきりしないけど、阪大疑惑論文の調査打ち切り 産経新聞
2015年4月8日
27論文で不正なし=ネット指摘で調査-大阪大 時事通信
2015年4月8日
九州大:論文5本に画像取り違えミス「不正行為なかった」 毎日新聞
2015年3月18日
不正情報の7論文 九大が調査開始へ 読売新聞
2015年2月7日
名大や東京医科歯科大、不正指摘受け本調査へ 24大学・機関の対応状況、m3.com調査 m3.com
2015年2月7日 訂正(2015年2月9日)
不正の疑いで論文7本を予備調査 九州大 産経新聞
2015年2月6日
論文7本を予備調査 九州大、不正指摘受け 京都新聞(オリジナルは共同通信)
2015年2月6日
論文不正、名古屋大が本格調査へ 金沢大も 日本経済新聞(オリジナルは共同通信)
2015年2月4日
名古屋大、不正告発された論文2本を本格調査へ 読売新聞
2015年2月3日
ネットで不正疑い指摘の論文、阪大が予備調査 日本経済新聞
2015年2月2日
阪大:「ネットで不正指摘」…関連論文の予備調査を開始 毎日新聞
2015年2月2日
疑惑の論文にメス 大阪大が27本を予備調査 ネットの指摘を受け 産経新聞
2015年2月2日
大阪大、論文27本を予備調査 ネットでの不正疑惑指摘で 中日新聞(オリジナルは共同通信)
2015年2月2日
研究論文における画像の使い回しなどのインターネット上での指摘について 京都大学
2015年1月22日 資料1, 資料2.
九州大が論文不正を調査 医学関連7本、ネットで指摘 西日本新聞
2015年1月21日
【超STAP事件】日本の学会は捏造論文だらけ!大スキャンダルに発展か まぐまぐニュース
2015年1月13日
東大・阪大の論文に「使い回し」…文科省に告発 読売新聞
2015年1月13日
阪大など80本超の論文に不正疑惑 共著者に「東大病院長」が 日刊ゲンダイ
2015年1月10日 その1, 2、門脇孝東大病院長の顔写真付き報道(写し)
阪大と京大の研究者の論文、画像切り貼りの指摘 読売新聞
2015年1月9日
東大・阪大などの論文80本に不正疑い ネットで指摘 日本経済新聞
2015年1月9日
論文画像の疑い指摘 ネット上 阪大など事実確認へ 産経新聞
2015年1月9日
小保方さん“退場”も…論文コピペ疑惑が「大物」にも飛び火 日刊ゲンダイ
2015年1月9日 その1, 2、門脇孝東大病院長の顔写真付き報道(写し)
ネットで画像流用指摘=東大、阪大など論文80本 時事通信
2015年1月9日
ネットに生命科学系論文不正疑い デイリースポーツ
2015年1月9日
論文70本不正画像か 「匿名A」が指摘、東大など確認 朝日新聞
2015年1月9日
ネットに生命科学系論文不正疑い 東大や阪大などの80本 東京新聞(オリジナルは共同通信)
2015年1月9日
生命科学論文:「画像不正」ネット投稿 阪大や東大確認へ 毎日新聞
2015年1月9日
生命科学系の論文内で不正に複製/加工されたように見える画像の存在が多数指摘される(写し) 財経新聞 (オリジナルはSlashdot)(写し)
2015年1月7日
STAP細胞事件で「チームに紛れ込んだブラックスワンを見破れるか」という事が大きな教訓となった。ブラックスワンというより癌だ。要するに研究不正を行う悪質な人物の事で、小保方晴子が典型。共著者には責任があり、特に筆頭著者と責任著者は自分が研究不正を行っていなくても責任を負うことがある。ストーリーに合う都合のいいデータを次々ボスに提出し、論文を発表したが捏造で大問題となったのがSTAP細胞事件やスペクター事件。他にも藤井善隆、上原亜希子、藤村新一、アニリール・セルカン、ハンス・ゴッティンガー、松原弘明、北川浩史、森口尚史、森直樹、金美善など悪質な研究不正を行った人物は数多い。
これらの人物は倫理意識が欠如し、研究遂行が極めて異常。倫理教育の強化が指摘されているが、残念だがこれらの人物には全く効果がないだろう。金美善は研究倫理のフォーラムで倫理を説く側だったが悪質な研究不正を行った。こういう人物は恐ろしくて共同研究するのは無理だし、できる限りチームに加えない事が重要だ。ハンス・ゴッティンガーや森口尚史は不正が発覚して大きな社会的制裁を受けたのに、その後も懲りずにまだペテンを続けている。改善させられるなら、それでもいいが金美善、ハンス・ゴッティンガー、森口尚史等の言動を見ると倫理教育等で改善させるのは難しいと思う。切り捨てないと改善できない点は癌と共通する。
笹井芳樹の例を見ると、大きな成果を発表したいという欲望のために間違い等を故意に見逃して論文を発表し、藤井善隆事件では不正を故意に見逃して放置した。共同研究者がこのような態度を改め、相互に研究発表資料をチェックし議論を行えば、研究不正を防ぐ可能性が高くなる。研究は性善説で行うというのは、もう改めた方がいいかもしれない。特に癌となる研究者をきちんと見破る事は自分や共同研究者を守る上で重要だ。
日本では不正を見逃す、黙認するといった悪い慣習があるが、そういう態度を改めて不正の改善に努めないと酷い事になる。一方で、不正を指摘するとパワハラ等の嫌がらせを受けるといった事も必ず改善しないといけない。パワハラは例えば富田真理子の例。
藤村新一は考古学、ハンス・ゴッティンガーは環境経済学者なので、癌となる研究者は分野を問わず、いろいろなところに潜んでいる。STAP細胞の調査報告で言われたように自分のところは大丈夫と思わず、日常的に気を付け、対策を続ける事が重要だ。
前に研究不正の疑義について説明しないと不正を認めたと思われることがあると説明した。池上彰氏の解説ではSTAP問題で「単純ミスならささっと会見を開けばいいじゃないか。それをせずに黙っているのは疑惑を認めた。」と海外で思われていると説明された。確かに小保方晴子は昨年4月の会見まで逃げ回っていて全然説明しなかった。人クローンES細胞を初めて作成した立花真仁氏のCell論文も疑義が公表され、すぐに責任著者のシュフラート・ミタリポフ教授が説明し収束した。その点が日本と違う。
バルサルタン臨床研究の不正で由井芳樹の疑義の指摘に対して慈恵会医大がだんまりを決め込んだことに対して、世界は慈恵会医大が不正を認めたと目され、立石幸代元国立環境研究所ポスドクが反論を放棄し、無責任に逃げてしまったが、調査で改ざんが認定され、立石幸代の研究不正の責任が公式に認定された。日本でもだんまりを決め込んで反論放棄した場合に不正と見なされる場合があるようだ。
文系の和文誌等ではないかもしれないが、理系の英文誌には「Letter to the editor」や「Correspondence」という項目があり、論文に対する疑義が受け付けられており、著者には返答義務がある。ここでだんまりを決め込んだり、適切な回答ができないと議論に負けた又は不正を認めたと思われ、論文が撤回される事がある。一昨年ブレイクスルーとなったベータトロフィンの論文も否定論文が公表され責任著者がCorrespondenceで回答した。由井芳樹の疑義の指摘もその例。著者が回答せず不正と見なされた事は前述の通り。
昨年のクラウド査読の活躍により、来年度からインターネットでの研究不正告発も正式な告発に準じて扱われることになった。匿名の告発として最も有名なサイトはPubPeerで、科学者が匿名でたくさんの疑義を指摘している。PubPeerの匿名の研究不正の指摘でテニュア(参考[1])のポストを失った研究者もいて、PubPeerに対して提訴し争っている。東京薬科大学の論文盗用もネットでの匿名の指摘で調査が開始され、不正が認定された。元独協医大の服部良之も何の対応もせず、学術誌が論文を強制撤回した。日本では昨年のSTAP細胞捏造事件のクラウド査読が一番有名かもしれない。結果は上述の通り。
匿名、顕名、ネット、専門誌上を問わず、疑義が指摘されたのに、だんまりを決め込む等して有効な説明ができないと世間から不正を行ったと見なされ、論文が撤回されたり、解雇される事がある。何もなくやり過ごせると思ったら大間違いだ。論文撤回や解雇等の処分は事実上研究不正があったと認定されたという事だ。小保方晴子もES細胞の混入又はすり替えの実行犯と公式認定されていないが、世間では彼女が実行犯という見解が大勢だ。もし反論せず逃げ続けたら、小保方晴子が実行犯と目される事になるだろう。
もともと学術は発表、批判、反論の繰り返しで発展していくもので、対抗言論の法理を適用するのが適切だと思う。
参考
[1]テニュア:定年まで勤められるポストのこと。パーマネントとも言われる。tenure。
今年は羽生善治氏に永世竜王を獲得し、七大タイトル全部で永世称号を獲得してほしい。将棋ファンはみんな期待している。
あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします。
世界変動展望 著者
2015年元日