世界変動展望

私の日々思うことを書いたブログです。

STAP細胞論文に「不自然な画像」 理研が調査

2013-01-31 22:56:36 | Weblog

STAP細胞論文に「不自然な画像」 理研が調査
2014年2月17日10時29分

新しい万能細胞「STAP(スタップ)細胞」を見つけたと理化学研究所が英科学誌で発表した論文について、使われた画像データの一部に不自然な点があるとの指摘がインターネット上で寄せられ、理研が調査を始めた。ただ、論文の成果そのものはゆるがないとしている。
 論文は、マウスの体の細胞を酸性の液体に浸しただけで、どんな細胞にも変化できるSTAP細胞を作れた、とするもの。理研の小保方晴子ユニットリーダーが中心になった研究で、先月末に英科学誌ネイチャーに論文が掲載された。
 ネットのブログでは、別の状況で撮られたはずの二つの画像によく似た点があるほか、画像に手を加えたことを疑わせる不自然な線があると指摘された。
 理研は13日から調査を開始。外部にも複数の専門家に調査を頼んだ。小保方さんからも必要に応じて事情を聴くという。

朝日新聞

~~

(2014-02-17 22:56:36、本ブログでの公表)


美味しい味噌料理を! - 名古屋の郷土料理、味噌煮込みうどん

2013-01-31 00:05:31 | スポーツ・芸能・文芸

私が大好きな料理の一つに味噌煮込みうどんがあります。

画像1 味噌煮込みうどん [1]

実物は上のようなものです。名古屋は赤味噌を使い、うどん、卵、ネギ、白菜、もち、鶏肉などを入れて煮込んで食べます。私は結構好きな味ですが、一般には濃い味だと思います。料理法は[2]を見てください。私は販売用の味噌煮込みうどんを買ってきて、上で述べた材料を入れ煮込んで食べています。私の調理は材料を刻んで、鍋に入れて味噌と共に煮込むだけなので簡単です。それで美味しいのはとてもよいことです。

特に私は味噌の味が気に入っています。名古屋の味噌というと豆味噌である赤味噌が一般的で、特に八丁味噌が有名です。名古屋では八丁味噌を使って味噌汁を作るのが一般的です。

画像2 八丁味噌 - [3]

八丁味噌の実物は上のものです。[2]によると全国的には、北海道から関西にかけては「米味噌」、関西以西では「麦味噌」が主に食べられているそうですが、名古屋は赤味噌(豆味噌)なので珍しいです。東京や大阪の人はあまり食べたことがないかもしれませんが、これがおいしいんですよ。

徳川家康は愛知県岡崎市の出身で、この八丁味噌が好きだったと伝わっています。家康は麦飯と栄養価の高い八丁味噌を中心にした食事で、それが彼の健康、長寿に繋がったという見方があります[4]。知ってのとおり家康の長寿(享年73歳)は天下取りに重要な役割を果しました。八丁味噌はその原動力の一つかもしれません[4]。

「味の濃いものは健康によくない」と聞いたことがありますが、家康は健康で長寿だったわけで、実際のところはどうなのでしょうか?私も好きな味ですが、味の濃いものは控えた方がいいのでしょうか?

さて、味噌煮込みうどんに話をもどすと、名古屋で美味しい味噌煮込みうどんを食べようとすると、いいものは値が張ると思います。私は山本屋本店と総本家を紹介します。同店は味噌煮込みうどんの専門店です。店の場所など紹介は[5]を見てください。本店名古屋駅前店の紹介をみると値段は約2000円のものがあります。総本家JRセントラルタワーズ店の紹介だと通常時平均の値段は1500円だそうです。本店の方は私の主観ですが、1200~1300円くらいでしょうか。結構高いです。両店は約1000円の料理もあります。栄の中日ビル地下2階の山本屋本店はいつも人がたくさんいる印象があります。午後2,3時とか昼時をはずせば少しすいていると思います。

TOPPY.NETでは名古屋の店ではないですが、「手打ちうどん平松」を紹介しています[6]。同店は名古屋市の南にある知多市にあります。名古屋から少し遠いですね。値段や場所は[6]を見てください。1000円以上ですから、上の2店と同じくらいですね。知多というと名古屋の人にとっては休みの日に遊びに行くところでしょうか?他の地域で知多に出かける機会のある人はそんなにいないと思いますが、知多に行く機会のある方はぜひ同店に行ってみて下さい。

以上、味噌煮込みうどんは美味しいです。ぜひ食してみてください。

次回は名古屋にゆかりのあるちょっとした観光スポットである、ある松原について紹介します。

参考
[1]Wikipedia:味噌煮込みうどん 2013.1.26 閲覧
[2]TOPPY.NET:味噌煮込みうどんの料理法 2004.2.21
[3]Weiss Heim:"八丁味噌" 2011.12.7
[4]KIRIN:"八丁味噌がもたらした家康の天下統一" 2013.1.26 閲覧
[5]山本屋本店総本家のHP 2013.1.26 閲覧
[6]TOPPY.NETの「手打ちうどん平松」の紹介 2007.5.3


もうすぐ天王山! - 第71期A級順位戦、羽生-渡辺戦

2013-01-30 00:55:28 | 囲碁・将棋

2月1日に第71期A級順位戦8回戦の一斉対局が行われる。一番の注目は羽生-渡辺戦。現在1敗の差で渡辺が羽生を追う展開。三浦も1敗差で彼には悪いが実力的に名人挑戦は羽生、渡辺の2人にしぼられていると思う。

即ち次の羽生、渡辺の直接対局が名人挑戦者決定の天王山だ。羽生は勝てばほぼ名人挑戦が決定。仮に三浦が負ければ確定、勝っても羽生が最終的に挑戦権を獲得するだろう。一方渡辺が勝てばプレーオフの可能性が高くなる。無論、最終局の結果次第だが、名人挑戦権がかかるとどちらも負けなさそうな感じがするので、プレーオフの可能性が一番高いのではないか。

8回戦は羽生が先手。現状では成績や順位からいって羽生が有利だが、どうなるのか。次の対戦を期待している。毎年最終局はテレビ放送があるが、今年は一番の注目局が8回戦なので、放送されないことが残念だ。

ニコニコ動画とかで放送してくれないかな?


LPSAと将棋連盟の軋轢がさらに酷く!- LPSA、石橋幸緒がマイナビ女子オープンで里見との対局の拒否を表明!

2013-01-29 00:00:35 | 囲碁・将棋

『日本女子プロ将棋協会が泥沼ストライキ

 日本女子プロ将棋協会(LPSA)は28日、 所属の石橋幸緒女流四段(32)が30日に予定されていた第6期マイナビ女子オープン準決勝・里見香奈女流四冠戦の対局を断念すると発表した。LPSAは07年に日本将棋連盟から“お家騒動”の果てに独立。以降も対立が表面化していた。

 LPSAは29日、都内で石橋女流四段や弁護士らが出席し、経緯説明の会見を開くが、展開次第では法的措置も視野に入れており、泥沼の争いは避けられない情勢だ。

 「マイナビ女子オープン」は、LPSAが日本将棋連盟、株式会社マイナビと三者で主催する大会。LPSAは28日、マスコミ各社にファクスを送り、断念を発表するとともに、「共同主催二社による重大な契約違反と、決して許されることのない自治権の侵害があった」と主張。
本紙の取材に対し、「日本将棋連盟からずっと継続して、こちらが不利益を被る提案を受けてきた。協会として、このような対応を取らざるを得なかった」と回答した。

 また、「すべての棋戦で同様の扱いを受けている。このままでは、全棋戦からLPSAの棋士が撤退することにもなり得る」と、 強硬な姿勢を示した。

 LPSAは2007年、17人の女流棋士が日本将棋連盟から独立する形で設立。連盟とは友好関係を維持することで合意したものの、設立前には連盟から主催棋戦の参加を認めない可能性を示唆されるなど、“お家騒動”の果ての独立だった。

 10年には、LPSA主催の棋戦「第4回日レス杯」の出場女流棋士を巡って、日本将棋連盟の米長邦雄会長(当時)がLPSAを非難する声明を発表するなど、両者の対立が続いていた。[1]』

『マイナビがLPSAに「来季契約せず」 石橋女流四段「容認できない」

 日本女子プロ将棋協会(LPSA)は29日、都内で会見し、女流棋戦「マイナビ女子オープン」を日本将棋連盟、LPSAと3者で共同主催する株式会社マイナビから「来期はLPSAとは契約せず、日本将棋連盟との2者契約とする」と通告されたことを明らかにした。

 2007年に日本将棋連盟から一部の女流棋士が独立し設立されたLPSA。今回の措置について、代表理事の石橋幸緒女流四段(32)は「容認できない」と報道陣の前で抗議するとともに、「大変残念な思い。排除されてしまったのかなあと痛切の念を禁じ得ません」と話した。

 通告を受け、LPSAはマイナビ側と今期の契約を途中解除。石橋は、30日に予定されていた準決勝・里見香奈女流四冠(20)戦には出場しない。石橋は「悔しく、無念の思いが去来しております」と話した。

(2013年1月29日14時31分  スポーツ報知) [3]』

『第6期マイナビ女子オープン準決勝の対局断念について

                                              平成25年1月29日

                               〒108-0023 東京都港区芝浦3-15-6-2F
                            公益社団法人 日本女子プロ将棋協会(LPSA)
            
 平素から女流将棋界ならびに当協会に温かいご支援を賜り、誠にありがとうございます。
 来る1月30日(水)に行われる第6期マイナビ女子オープン(主催:株式会社マイナビ・公益社団法人日本将棋連盟・公益社団法人日本女子プロ将棋協会)準決勝対局において、当協会は所属女流プロ棋士・石橋幸緒四段の対局を断念するに至りました。
 その背景としまして、共同主催二者による重大な契約違反と、決して許されることのない自治権の侵害がありました。
 この為、本日正午より記者会見を行い、ご説明させて頂きました。
 以下は、本日の記者会見にて配布させていただいた資料と同一の内容を掲示させていただきます。
 記者会見の模様の動画配信ならびに、詳細な経緯・背景等のご説明につきましては、近日中に改めて当公式サイトにて発表させていただきます。


         公式女流棋戦「マイナビ女子オープン」参加断念に至る経緯・背景のご説明
                             記者会見説明者: 代 表 理 事  石橋 幸緒
                                       名誉理事長・弁護士 錦織 淳
                                        業務執行理事   庄田 育夫


1、棋戦概要:『第6期マイナビ女子オープン』
       主催 株式会社マイナビ
          公益社団法人 日本将棋連盟(以下「連盟」)
          公益社団法人 日本女子プロ将棋協会(以下「協会」)
                   上記三者契約にて開催・運営

2、次の要旨により協会は三者契約を解除しました(契約解除申し入れ済)。

 *昨1月21日、三者契約の1社である株式会社マイナビ社から、次期契約は協会を除き、連盟と二者契約する、との通告がありました。
 *これは、協会所属棋士個人の排除に加えて、法人をも排除するものであり決して容認できるものではありません。
 *連盟所属女流棋士を優遇し、協会所属棋士を排除する差別的対応がありました。
 *協会が認定した新人所属棋士を、連盟の機関に所属させなければ、連盟が関わる棋戦への出場を拒否されました。
 *弊協会は内閣府公益認定等委員会が正当と認め、認定した規程に基づき「協会が独立して女流棋士認定している」ものを、同業の他団体である連盟が認めず、これに株式会社マイナビ社も同調されました(協会が連盟から合意を取るように要求しました)。
 *これらの状況からも、独立した公益法人の自治権を侵害している事実があります。

3、その他の背景説明について(これらは全て連盟によるものです)。
 *個人事業主でもある、連盟所属棋士への、協会行事への出演妨害など。
 *協会所属女流棋士の子息に関連した、協会脱会要求がありました。
 *連盟首脳による、協会への「盗聴・盗撮疑惑吹聴」がありました。
 *連盟会員や支部会員等への、協会に対する(事実無根の)信用を棄損する書面の配布など。

4、質疑応答

[4]』

将棋連盟とLPSAの軋轢は以前も紹介した[2]。亡くなった人のことを悪くいいたくないが、前会長の米長のLPSAへの嫌がらせはある程度知られたことで、LPSAは経営面などで辛い状態に追い込まれていた。谷川に会長が替わって少しはよい方向に向かうかと思っていたら、石橋が対局拒否。対局拒否は第1回王将戦(1951年)で升田が木村との香落ち対局を拒否した陣屋事件以来約62年ぶり。

理由は「昨1月21日、三者契約の1社である株式会社マイナビ社から、次期契約は協会を除き、連盟と二者契約する、との通告があ」ったこと、「連盟所属女流棋士を優遇し、協会所属棋士を排除する差別的対応がありました。」など。「連盟首脳による、協会への「盗聴・盗撮疑惑吹聴」がありました。」というのもある。事実かどうかはわからないが、LPSAは完全に連盟と戦争するつもりですね。

私はどうすることもできないが、将棋連盟とLPSAは和解する日がくるのだろうか?

画像 世界名作劇場 「アルプス物語 わたしのアンネット」 より

私が見た限り連盟とLPSAの軋轢は最初からずっと続いている。将棋連盟もLPSAも大人の団体なのだから、何とか話し合って解決してほしいと思います。敵対してても不利益しか生まれませんよ。

別に男女問題ではないが、連盟とLPSAの争いは男と女の争いみたいなところもあるのではないかと思う。人間関係が悪化すると女は男に対して非常に頑なに排除するようなところがある。

絶対に男(将棋連盟)の思惑通りにはならないわよ!連中の思惑どおりになるくりならつぶれた方がマシよ!!

とLPSAは本気で思っているかもしれない。自分は女で敵が男だから余計に屈することができないとくだらない理由で強硬な態度に出る様を大人の争いでも私は何度かみたことがある。連盟とLPSAはさすがにそんな低レベルな争いではないだろうが、LPSAが連盟に絶対に屈しないという様は伝わる。

私は[2]で述べたように女性が自分たちの理想を掲げて将棋をすることには大いに賛成するし、LPSAには経営的にも成功してほしいと思っている。ただ、LPSAの強硬路線は彼女たちの成功という点で、非常に心配だ。今回の対局拒否のように一度続けた棋戦の対局を途中で放棄することに世間の理解が得られるかも疑わしいし、感情だけ先走ってLPSAの女流棋士が連盟の棋戦から脱退したり、裁判をやったりしてLPSAに勝ち目があるのか非常に疑わしい。

確かにこれまで米長前会長の嫌がらせで不当な扱いを受けてきたというのはあったかもしれないが、せっかく谷川に会長が替わり、路線変更の可能性が出てきたのだから、もう少し待って冷静に対応を決めてもよかったのではないか。少し前の米長時代の連盟はLPSAを潰したいという感じだったかもしれないが、将棋界の発展のためにもお互いにとってよい妥協点を見つけて和解してほしいと思う。

このまま頑なな態度を続けているとLPSAは本当に潰れる。LPSAが独自認定した女流が連盟棋戦への参加できる点について解決できないなら、LPSA所属の全女流が連盟棋戦から撤退するということも辞さないかまえだが、本当に経営的に大丈夫か?

上でも言ったが敵対しててもお互いに不利益しかない。そういうのと和解とどっちがいいですか?連盟とLPSAはきちんと和解してほしい。

参考
[1]デイリースポーツの記事 2013.1.28
[2]世界変動展望 著者:"LPSAの経営の苦しさ、将棋連盟との軋轢、経営破たんについて" 世界変動展望 2012.3.22
[3]スポーツ報知の記事 2013.1.29
[4]LPSAの公式声明 2013.1.29


名古屋のある店の有名CMについて

2013-01-28 00:01:50 | Weblog

動画1 美宝堂のCM

名古屋に美宝堂という宝石、貴金属店がありました。この店のCMは名古屋に住んでいる人なら誰でも知っています。「名古屋、清水口、美宝堂へどうぞ」と創業者の野々垣学(社長、後に会長)らがいう様は名古屋では有名です。

このCMは何のBGMもなく背景画像とともに創業者らがセリフを言うだけのものですが、インパクトがあるせいか有名になりました。CMは創業者の孫の野々垣該とともに出演するもの、息子(専務→社長)のK.N.と3者共演するものなど、いろいろ種類がありました。2009年5月まで300本のCMを制作したようです[1]。

動画1をみればわかると思いますが、孫の該が成長していく様がわかります。名古屋の一部の人たちはCMを通して該の成長を見守り、「小学校ではいじめられているようだ。」、「CMが原因でいじめられている。」「東海中学に入ったようだ。[6]」などと噂しました。

ローカルCMとして有名なので、「爆笑 大日本アカン警察」で2009年12月に取り上げられたようです。

美宝堂は成長し続けましたが、残念ながら2代目のK.N.が暴走し不振に陥り、資金繰りのためかK.N.がダイヤモンド投資事業の運用名目で現金を集め返済不能となり、詐欺事件に発展。K.N.は2011年に詐欺容疑で逮捕されました。さらに、2度の不渡りを出し、残念ながら2011年5月に美宝堂は倒産しました[3]。倒産から1年以上店舗はそのままでしたが、最近取り壊されてしまいました。商売とは厳しいもので、美宝堂、ウォッチマンなど一時繁栄しても倒産してしまった会社はいくつもあります。

名古屋のよい点を紹介するはずが、悪い点を紹介してしまいましたが、私がいいたいのは単純な構成でも有名なCMを作った会社があったということです。ローカルCMとして有名で、「名古屋、清水口、美宝堂へどうぞ」という言葉は名古屋人なら誰でも知っているため、美宝堂は営業がうまくいっていた時期も確かに存在していたでしょう。残念ながら宣伝広告費が経営を圧迫していたようですが、こういうCMを作ってきたことには確かに価値があったはずです。

単純ながらもインパクトのあるCMを作れる名古屋人の商売上手さを見れるような、そういうCMだと思います。美宝堂の倒産等は創業者の一家にはとても辛い出来事だったと思いますが、今後がんばってほしいと思います。

名古屋には他にも「いらんものはコメ兵へ売ろう![4]」(コメ兵)、「店員は無愛想だがカメラは安い[5]」(アサヒドーカメラ)、「ミカとパパの物語[5]」(アサヒドーカメラ)など有名なローカルCMがあります。

動画2 「いらんものはコメ兵へ売ろう!」(コメ兵) - 1980年代?



動画3 「いらんものはぜ~んぶコメ兵へ売ろう!」(コメ兵) 、4:13頃から - 1980年代

動画4 「いらんものはコメ兵へ売ろう!」(コメ兵) - 2010年8月

動画5 「店員は無愛想だがカメラは安い」、「ミカとパパの物語」など(アサヒドーカメラ)

動画2はシンプルな構成ですが、インパクトがありますね。いつの時代でしょうか?動画3のように「いらんものはぜ~んぶコメ兵へ売ろう!」と言っていた時代もありました。どちらもかなり古いCMです。このキャッチコピーが定着しているので、聞いただけでコメ兵だとわかります。「いらんものは」というところが名古屋弁というか、名古屋らしいです。東京では「いらないものは」というでしょう。かなり有名なキャッチコピーでしたが、1990年代頃に姿を消しました。しかし、2010年8月に堤幸彦監督が製作したCMでこのキャッチコピーが久しぶりに復活しました。

不倫を扱った「ミカとパパの物語」は現在はありませんが、放送当時は『愛知県下のある婦人団体から「男性にこびて買ってもらうのが女性と決め付けたCM」と猛烈な抗議を受け、会社の幹部が彼女たちから直々に即時放送中止の抗議文を手渡された[5]』そうです。情報を調べた限り、このCMはインパクトがあって有名CMとしてアサヒドーカメラの宣伝効果を十分に出したでしょうから、同店としては成功だったといえるでしょう。

また、動画5で登場する柴田理恵と久本雅美は当時無名で、たぶん20年以上前のものだと思います。他にもいかを使って「イカナイカン」と言うものも面白いですね。「イカン」というのも名古屋らしいです。東京ではイカンといわないでしょ?

ただ、現在のアサヒドーカメラは動画5の放送時に比べればずいぶん違ったものを扱っていると思います。現在のアサヒドーカメラはクラシックカメラなどカメラのリサイクルショップという感じです。動画5の時代とは経営者が異なり、現経営者が先代と経営方針が全然違うのが原因でしょう。コメ兵も昔はどうか知りませんが、現在は動画3で「全部」といっていたように不要なものは何でも買い取ってくれるという感じではなく、転売できるものというのは当たり前として、私が見た限り宝石やブランド品の買取が多かったと思います。現在コメ兵は名古屋だけでなく東京や大阪にも店舗があり、かなり発展しました。本店のある名古屋市中区大須にやってくる若い経営者たちはコメ兵の成功を見て「大須ドリーム」を実現しようと夢見ています。

これらの店の様子はぜひ現地で感じていただければと思います。

以上CM等の紹介でした。名古屋の商売人は、こんなCMを作るのです。名古屋の商売人気質とCMの面白さを感じていただければ幸いです。コメ兵もアサヒドーカメラもリサイクルの店です。今全国的にリサイクルショップは珍しくありませんがコメ兵は何十年も前から営業しています。こういう店がはやる理由の一つに名古屋人が倹約家という性質があるのだと思います。それはものを大切にするということでもあります。そういう名古屋人のよさも感じていただけばと思います。

次回は名古屋の美味しい郷土料理の麺類をお伝えします。

参考
[1]Wikipediaの美宝堂 2013.1.26 閲覧
[2]美宝堂倒産の記事 2011.5
[3]振り出した手形や小切手で2回不渡りを出すと銀行取引が停止される。一般にこれを倒産という。
[4]Wikipedia: コメ兵 2013.1.26 閲覧
[5]Wikipedia: アサヒドーカメラ 2013.1.26 閲覧
[6]東海中学:名古屋市にある中高一貫の私立男子校。公立の旭丘高校と並んで愛知県一の進学実績で、特に国公立大医学部の進学実績が高いことで知られる。数年前の調査では全国一位だった。仏教学校でもある。


名古屋のモーニングは素晴らしい!

2013-01-27 00:29:55 | スポーツ・芸能・文芸

名古屋人は喫茶店が好きです。平成13年総務省の調べでは、名古屋市の一世帯あたり年間のコーヒー代は11,424円で、岐阜市の18,009円に次ぎ全国2位です[1]。10年以上前の調査ですが、名古屋人の喫茶店好きは今も変りません。そのためでしょうか、名古屋の喫茶店で朝にコーヒーを注文すると、豪華なサービスを受けられます。


画像1 コメダ珈琲店 - [2]

名古屋で最も有名な喫茶店の一つは画像1のコメダ珈琲店でしょう。最近つくば市にも茨城県初の店舗がオープンしました(店の情報は[3]を参照)。

勿論、コメダ珈琲店もモーニングサービスがあります。


画像2 コメダ珈琲店本店のモーニング (380円)- [4]

ブレンドコーヒーが380円で、その他に無料でトースト半分とゆで卵が付きます。このモーニングは質素な方で、どの店も最低でもこれくらいのサービスを提供します。どのようなモーニングがあるかは[5]を参照してください。

画像3 丸の内カフェのモーニング (430円) -[6]

一部紹介すると、丸の内カフェのモーニングは上のものです。アイスコーヒーやブレンドコーヒーは280円で、プラス150円でトースト、サラダ、オムレツなどが付きます[6]。

ドトールやスターバックスでブレンドコーヒーの一番安いものを注文すると確か280円だったと思います。コーヒーの値段は大きな喫茶店と同じ程度ですが、ドトールやスターバックスでプラス150円程度でここまでのサービスはなかったと思います。

私もコーヒーが好きで喫茶店でよく飲んでいますが、自家焙煎のコーヒーだと400円くらいでも普通かやや安い値段で500円以上のところもたくさんあります。質が違うのだからスターバックスなどより値段が高いのは当たり前かもしれませんが、他店のコーヒー1杯だけの値段よりも安い値段で画像3のようなサービスを提供するのですから、相対的な意味では名古屋のモーニングはリーズナブルで豪華なものを提供していると思います。

画像4 ある店のサービス - [7]

[7]のページを見ると、画像4もモーニングの記事として紹介されていました。コメダ珈琲店の記事なので同店のサービスの紹介でしょうか?写真は「エンタメ芸能新聞」から転載したものらしく、同店のものかは明示されていません。仮に同店のものだとすると、無料でつくサービスは画像2ですから、このサービスは380円より高いでしょう。[8]をみると、コメダ珈琲店本店ではモーニングとして画像4のサービスはないので、別の店のサービスだと推測します。

画像4がモーニングなら、おそらく値段は500~600円くらいでしょうか。500円で上の内容なら私なら安いと思います。

写真に載っているもの以外の食べ物でモーニングで提供されるものは、ウインナー、ヨーグルト、サンドイッチ、フルーツ、あんこ、茶碗蒸しなどいろいろあります。

これだけ安い値段で、これだけのサービスを提供するのですから、喫茶店側としては利益率は低くなり、競争が厳しいと思います。それでもこの内容を提供してくれるのですから、名古屋ってすばらしいですね。

みなさんも仕事や旅行で名古屋を訪れる際は、ぜひ名古屋のモーニングを堪能してみてください!

次回は名古屋のある店とその店のCMについて紹介します。

参考
[1]TOPPY.NET:"それは喫茶店にとって天国?地獄?" 2004.2.7
[2]つくばのセレクトショップ「ダイアリーズ(Diaries)」のダイアリー:記事 2012.10.1
[3]コメダ珈琲店 つくば店 (2012年10月17日からオープン)

住所     〒305-0034
茨城県つくば市小野崎129-1
電話番号     TEL : 029-896-5832
FAX : 029-896-5832
定休日     年中無休
営業時間     AM7:00~PM11:00
地図

[4]名古屋モーニングのページ 2013.1.25 閲覧
[5]名古屋モーニングのページ-その2 2013.1.25 閲覧
[6]名古屋モーニングのページ-その3 2013.1.25 閲覧
[7]写真のオリジナルは"エンタメ芸能新聞"、データはこのサイト
[8]コメダ珈琲店本店のモーニング紹介 2013.1.25 閲覧


名古屋人はなぜはっきりいって根に持つのか?

2013-01-26 00:30:22 | 社会

私が面白いと思うサイトにTOPPY.NETがある。同サイトは名古屋地方の詳しい紹介をするサイトだ。同サイトの記事の中に「はっきり言って根に持ちます」というものがある[1]。以前も紹介した[2]。

最近名古屋出身の友人と話して、なぜすごく前の出来事を根に持っているのか疑問に思ったことがある。この様を見て、[1][2]を思い出した。

名古屋出身者は根に持つ人が多いのかわからないが、仮に事実だとしてなぜ名古屋出身者ははっきりいって根に持つのか?

その理由はよくわからない。解消する方法は[1]で述べているように、敵対会社がトヨタと取引のある会社と合併するような方法しか紹介されていない。原因は不明、解消法は合併のような方法しかないなら、名古屋出身者に根に持たれると、なんだか大変そうだ。

例えば私のブログでは三重大のAの不正について論じた。Aの不正は主にAが名古屋大に在籍していた時に行われたもので、三重大の調査は名大の不祥事にもつながる。そのため、Aの不正を論じた私は名大の名古屋出身者の幹部などから「よくもブログで書いたな。」と根に持たれているかもしれない。しかし、それはないと思うし、悪いことに対してきちんと論じるのは何も間違っていない。

本題だが、なぜ名古屋出身者が根に持つのか、名古屋出身の方などでわかる方は教えていただけませんか?

なぜ、名古屋出身者は80年代にタモリが「えびふりゃあ」といったことを根に持っているのでしょうか?(笑)

タモリと同じく名古屋を悪くいうと怖いので、次回以降に名古屋のよさを伝える記事を執筆します。ちなみに、「名古屋出身者は根に持つ」というのは、別に悪くとらえているわけではないし、これが事実かどうかもわかりません。ただ、[1]では根に持つと紹介されているので、事実ならなぜか知りたいということです。

参考
[1]TOPPY.NET:"はっきり言って根に持ちます" 2004.4.24
[2]世界変動展望 著者:"名古屋と名古屋人の気質" 世界変動展望 2009.3.10


6・3・3・4制の見直し

2013-01-25 00:10:53 | 政治・行政

現在文科省で6・3・3・4制の見直しが検討されている。現在、小学校6年、中学校3年、高校3年、大学4年だが、これがどう変るのか。どういう案が出されているのかわからない。

戦前は小学校6年、中学校4年又は5年、高校3年、大学3年という制度だったが、昔に逆戻りするような制度になるのだろうか。思えば、中高一貫校の需要があって私立だけでなく公立まで中高一貫校が登場した。おおざっばな言い方だが、昔の中学校は今の中高一貫校に近い教育内容だったろうから、昔の中学校の復活のようなこともあるかもしれない。

義務教育をどこまでやるのかという点もおそらく議論されていて現行の中学まででなく、高校までにすべきだとかいろいろ意見がある。所得の高い家庭や学力が高い人は義務教育は小学校まででよいと思う人がいるかしれない。授業を邪魔する連中とは別の学校で学んだ方が有利だと思うからかもしれない。

一方で低所得者、低学力の人は義務教育は高校までと考えるかもしれない。できるだけ無償で学べた方がいいし、教育困難校で学ぶより現在の公立小中のように平均的学力の学校で学んだ方が有利だと思うからかもしれない。

前者はどことなく資本主義的、後者は共産主義的だ。

私はあまり教育制度について深く考えたことはないけれど、みなさんはどういう制度がいいと思いますか?


1955年の日本製品の品質は悪かったのか?

2013-01-24 00:07:12 | Weblog

「Back to the future part 3」(1990年)で次のシーンがある。

--

(1955年に炭鉱からタイムマシンを取り出して修理するマーティとドク)

ドク「しかし、こんな小さな部品が致命傷になるなんて。・・・こりゃひどいはずだ、made in Japanだ。」
マーティ「何いってるの、ドク?いいものはみんな日本製。」
ドク「とても信じられんよ。」

--

知らない人のために解説すると、マーティは1985年からやってきた人で、当時の日本製品がよいものばかりなので、上のように言った。つまり、1955年では日本製品の品質は悪かったが、その後成長し1985年ではよいものをたくさん作るようになったということ。

時代の変化を描写したものだが、1955年の日本製品はそんなに品質が悪かったのだろうか。わかる人がいれば教えてください。


2013年1月のマウス購入

2013-01-23 00:28:32 | Weblog

最近マウスの調子が悪くなったので家電製品店にマウスを買いに行った。BlueLED式のマウスを約1200円で買った。他にも500円台で買えるマウスがたくさん置いてあり、結構安い値段で買えることに少し驚いた。

前のマウスは2年足らずで十分な機能を果さなくなったが、値段が安ければすぐに買い換えられる。マウスは消耗品だ。

しかし、安いからといって悪くなればすぐに買い替えというのは、あまりいい気がしない。十分な機能を出さなくなったのだから仕方ないのだけど、簡単に使っては捨てる様は道具が可哀想で、哀しい。もっと長く使える製品がいい。私の前のマウスは運が悪かっただけだろうか。

思えば、使い始めから何だか調子が悪かった。その前のマウスも3年程度で調子が悪くなった。私の使い方が悪いのか、このマウスのメーカーの質が悪いからか、それはわからないが、今度のマウスとは長い付き合いをしたいと思う。


東大分生研事件などの調査機関に対する懸念 - 学術の信頼を保つために

2013-01-22 00:32:56 | 社会

東大分生研の調査がはじまって1年以上経過し、日本分子生物学会が迅速な調査結果の開示要求をしてから約2ヶ月半たった。しかし、東大から何の公表もない。少なくとも迅速な対応とはいえない。分子生物学会のHPをみると、[1]をHPに掲載したのは昨年12月10日だから、東大に要望書を提出してから約1ヵ月後の掲載であり、迅速に対応しなかった東大に対して要望書を掲載することでプレッシャーをかける思惑があったのかもしれない。

多くの論文で責任著者だったS.K.元教授は辞職したので事実上不正があったとみなされているが、ネイチャーやセルなどのトップジャーナルに数多く発表した成果に捏造があったため、影響はかなり大きいと推測される。東大がこの件をできれば発表したくないと思っているなら、これが理由の一つとしてあるだろう。

S.K.がすでに辞職をしているので、不正があったことは事実上決着しており、そのことには私はあまり注目していない。注目しているのは公的研究費の返還とS.K.以外の共著者の不正をきちんと認定し、懲戒解雇などの適切な処分を下せるかどうかだ。

S.K.らが獲得した研究費は8年間で総額20億円超だという[2]。不正があったときこれらがどれだけ返還されるのかわからないが、かなりの額を東大が返還することになるかもしれない。無論、東大は返還したくないと強く思っているだろう。しかし、税金から支出されたものだから、必ず返還しなければならない。私は不正が起きたときに犯人に研究費返還の損害賠償を請求すれば、かなりの抑止効果が期待できると思うが、なぜやらないのだろうか。東大が調査結果を公表したない理由の一つは研究費返還の件だろう。

また、この事件は群馬大学のH.K.教授、筑波大学のM講師、Y教授など多数の被疑者がいて、おそらく何人かが不正を否定し、責任から逃れようとしている。客観的な証拠から彼らに責任があることは濃厚だが、東大や筑波大などの関連機関がきちんと調査し厳正に処分を下すことは今後の学術の信頼を保つ上で重要だ。東大の調査が遅れ、結果を公表したなくない理由の一つにこのこともあるだろう。

このような状況をみると私は昨年2月の獨協医大のような不当調査裁定にならなければいいと危惧する[3]。詳しくは[3]を見ていただくとして、獨協医大の対応は不適切又は不自然な理由で可及的に不正や責任を認めない調査裁定で、少なくとも私は到底認めれないし、同大を極めて劣悪な機関だと感じた。

責任をとりたくないから、不正をできる限り認めない、研究費を返還しないなど、保身しか考えない態度をとっていると学術に対する信頼はなくなる。獨協医大だけでなく、捏造論文数の世界記録を作ったFの事件、東北大学のI前総長の事件など学術に対する信頼を致命的に傷つける事件は数多く発生している。どれも研究者や機関の保身のために不正をごまかしたことが根本原因の一つだ。

東大分生研事件や京都府立医大のH.M.教授グループの事件は不正が濃厚で、調査開始から1年以上経過しても調査結果が公表されない。これはひょっとして三重大のA准教授の事件と同じことになっているのでは・・・と懸念している。

そんなことにならないといいと思うが、東大、京都府立医大、群馬大、筑波大、東北大などの今後の対応は学術の信頼に対して重要な影響を与えることになるので、各機関の対応を国民は注視すべきである。

参考
[1]日本分子生物学会の要望書 2012.11.8
[2]公的研究費の記事 2012.2
[3]世界変動展望 著者:"研究機関の不当調査裁定と人事・査定への助言- 獨協医大の不当調査裁定を例として" 世界変動展望 2012.2.5


精神論に適うと本当に美味しいのか?

2013-01-22 00:05:00 | スポーツ・芸能・文芸

グルメ系のドラマや漫画を見ると、いつも疑問に思うことがある。これらの作品では決まって精神論に適う料理が絶対的に美味しくて、人工的だったり、缶詰などの便利な材料、農薬や化学肥料を使った材料の料理は絶対的に劣っているかのような描写を何度も見る。

例えば「美味しんぼ」(原作:雁屋哲、作画:花咲アキラ)では最高級のフォアグラより天然のアンキモの方が美味しいと描写されている。理由はフォアグラは人為的に異常成長させた不健康なガチョウの肝臓より、天然のアンコウの健康的な肝臓の方がよい材料に決まっているということだった。

確かに、人為的なものより天然のもの、不健康なものより健康なもの、というのは精神論に合致し、読者の気分はいい。しかし、気分がいいことと実際に美味しいかどうかは全く別問題だ。

こういうグルメ作品は上でも述べたとおり、精神論に合致するものが絶対的によく、合致しないものは絶対的に悪いかのような描写をするが、それは根拠のない考えだ。

精神論に適うことと美味さとは必ずしも一致しないということを考えた上で論じてほしい。


富山県立大学工学部生物工学科のK講師の不適切研究について

2013-01-21 01:00:21 | 社会

最近富山県立大学工学部生物工学科のK講師の発表した論文に訂正が発表され、Retraction Watchで言及されました[1]。訂正公告は、

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J. Biochem. 2002; 132(6), 911–919

The author wishes to remove Figure 1 from this paper, and to change Figures 2, 3, 4, 5, 6 and 7 into Figures 1, 2, 3, 4, 5 and 6, respectively. The author also wishes to replace the first paragraph of the Results section (p. 913) with the following:

Purification and Deglycosylation of the 57-kDa Protein—The 57-kDa protein purified by column chromatography showed a single band on native PAGE and SDS–PAGE as we have described previously (28). The band of the native 57-kDa protein shifted to a position equivalent to 48 kDa after enzyme treatment. The 57-kDa protein was stained by the periodic acid Schiff reagent, but the deglycosylated 57-kDa protein was not (Fig. 1). These results indicate that the 57-kDa protein is a glycoprotein and that the oligosaccharide chains were removed by N-glycosidase F.

[2]
--

論文からFigure1を削除したようです。[1]ではなぜFigure1が削除されたのかよくわからないが、削除理由を推測できる事実があると言及しています。

『But a look at reference 28, mentioned in the corrigendum, offers a clue. Figure 1 of that paper, “Fifty-seven-kDa Protein in Royal Jelly Enhances Proliferation of Primary Cultured Rat Hepatocytes and Increases Albumin Production in the Absence of Serum,” from Biochemical and Biophysical Research Communications, is identical to the now-removed Journal of Biochemistry figure.[1]』

どうやら削除したFigure1は過去に発表したデータと同一だったようです。Retraction Watchでは削除理由ははっきりわからないといいつつも、データの重複使用が削除理由だと推測しているようです[1]。さらに、この研究成果はNatureの記事でも参考にされたので、影響がないか懸念されると言及されています[1]。

実験をきちんとやっていて、過失で過去のデータと取り違えて発表したというなら、正しいデータを出すだけでいいはずですが、それをせず削除したのはなぜでしょうか。また、[1]で言及されたように、この削除は論文の結論に影響が出るのかどうか示されていません。

さらに、[1]で言及されているように、この論文はなぜ削除などの訂正が行われたのか説明されていません。ジャーナルもK講師もRetraction Watchの質問に返答しないということです[1]。どういう過程で訂正に至ったのか、それもはっきりとわかりません。

しかし、研究不正ウォッチャーなら、この訂正公告を見て"あの捏造疑惑"を思い出すでしょう。本ブログでも紹介しました[3]。以前に東大分生研事件の告発者(以下、告発者)がネットで捏造疑惑を指摘した論文の筆頭著者とK講師は同一人物です。ちなみに、[4]で捏造疑惑を指摘された論文と上の論文は別物です。

告発者の捏造疑惑指摘、K講師の論文訂正、Retraction Watchの言及、これらはすべて偶然でしょうか?過去の記事からRetraction Watchの運営者は告発者を知っているのはわかっているので、ひょっとして告発者かその仲間がRetraction Watchに情報提供したのでしょうか?

Retraction Watchは情報提供すると記事にしてくれるのでしょうか?

だとすると、捏造や改ざんなどのネタを持っている人は被疑者に訂正を出させただけでも、情報提供でかなりの影響を期待できるでしょうね。Retraction Watchは研究公正の関係で世界で最も有名なサイトで、非常に人気です。ここによると運営者はメールで情報提供を受け付けているようですね。アラレちゃんの事件も情報提供すれば、世界中に広く知られ、世界中の同業者たちが捏造はあったと思うでしょう。生データを偽造して訂正で済ませても事実上通用しなくなります。もっとも、日本ではすでに同業者たちに広く知られていると思いますがね。

最近告発者はブログで捏造疑惑の公開をしなくなってきていると思っていました。だから、活動は停滞気味なのかと思っていたのですが、ブログで公開しないだけで、案外告発などの活動は続けているのかもしれませんね。

今回のK講師の訂正が告発を受けた調査の過程で出たものかどうかはわかりませんが、一連の出来事の重なりを見ると、偶然でない可能性も否定できないでしょうから、ひょっとすると大学かジャーナルに不正の指摘があったのかもしれませんね。その場合、K講師が訂正で済ませたことを考えると、お決まりのように過失と主張して争っているのでしょう。

ジャーナルの訂正や撤回公告は大事にするのを避けるため平気で不公正な取り扱いをしたり、嘘をいうので、訂正で済んでいても私は全く信用できません[5]。Retraction Watchなどの取り扱いの方がよほど公正だと思います。

あくまで一般的な可能性としてですが、捏造を指摘された後に被疑者が実験等をやり直して新しいデータをあたかも論文投稿時のオリジナルデータのように偽装して訂正で済ますこともできるので、表向き訂正や過失で済んでいても信用できません。アラレちゃんの事件も実はこれなんじゃないかと疑っています。だから、告発者やその仲間たちにはアラレちゃんの事件をぜひ追究してほしいと思っています。

K講師の事件は調査の過程で過失とされ訂正になったのか、それとも別な理由で訂正になったのかよくわかりませんし、今後どう扱われるのかわかりません。

はやく公正な取り扱いをする第三者の専門機関がきちんとできて、こういう問題を扱ってほしいと思います。

参考
[1]Retraction Watch :"Royal jelly figure flushed: Author removes figure from 2002 paper" 2013.1.16
[2]J. Biochem. 2002; 132(6), 911–919の訂正公告。2012.12
[3]世界変動展望 著者:"富山県立大学のある研究について" 世界変動展望 2012.7.21
[4]論文捏造:"富山県立大学 工学部生物工学科 機能性食品工学 論文捏造疑惑" 2012.10.21
[5]世界変動展望 著者:"論文の訂正、撤回公告は嘘が多いので改善すべき" 世界変動展望 2013.1.12


新島八重は本当に幕末のジャンヌダルクと呼ばれていたのか?

2013-01-20 00:00:01 | 歴史

大河ドラマ「八重の桜」の紹介で主人公の新島八重は会津戦争の若松城籠城戦で男装してスペンサー銃で戦った史実から「幕末のジャンヌダルク」と呼ばれていると紹介されている。しかし、これは本当なのか?残念ながらは私ははじめて聞いた。

事実はわからないが、誰かわかる人は教えてくれませんか。