昔の所得税率は高い！

　所得税の税率を見ると、現在の最高税率は40%(所得1800万円以上)である。昔の所得税の税率をみると、税率75%(所得8000万円以上、1974年～1983年)という高税率があり驚いた。今の倍近い所得税率である。ほとんど、国に税金を納めるために働いているような感じだ。
　そこまで収入がある人は限られた人だろうが、そのような高収入者にとっては税率が高すぎて働き甲斐がなかったかもしれない。自分のかせいだ収入のほとんどが他の者たちに取られてしまうと、一体誰のために働いているのかと思うかもしれない。
　昔に比べると、今の所得税は高所得者の税率が低くなり以前より良くなった。昔の高収入者は公共のためによく財産を提供していたと思う。

中国政府、国内混入を追及-中国製ギョーザ事件

　中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、中国の捜査当局が従来の方針を転換し、中国国内での毒物混入の可能性を含めた捜査を進めている[1]。食の安全のために日本側の積極的な情報公開も求められているようだ[1]。
　中国側は事実上、中国国内での混入の可能性を認め、中国の中毒事件のギョーザが市場では流通しておらず、被害者が天洋食品関係者の可能性があることも伝えてきており、同社工場内での毒物混入の可能性も示唆した[1]。
　私は以前から天洋食品内での毒物混入を疑っていた。ギョーザに毒物が入るとして、一番疑わしいのは製造過程である。天洋食品側は「自分たちは最大の被害者だ。」と主張していたが、きちんとここを第3者が捜査して真実を明らかにする必要があると考える。

参考
[1]中国製ギョーザ中毒事件に対する中国政府の対応については"毎日jp(2008.8.30)"によった。

全国学力テスト、好成績、秋田、福井など固定化

　文部科学省は全国の小学6年生と中学3年生計約244万人が受けた全国学力・学習状況調査の結果を公表した[1]。秋田、福井、富山などが2年連続で好成績をあげる一方、沖縄、北海道、大阪などが引き続き低迷し、地域間の学力差が固定化している実態が明らかになった[1]。
　私は塾の多さや受験進学が盛んな東京、京都、大阪といった大都市の成績がよいものと予想していたが、秋田、福井などの地方都市が成績が良く驚いた。好成績の県とそうでないところが固定化しているようだが、違いはいったいなんだろう。Web上の記事にはそこまで載っていないのでわからないが、原因が興味深い。

参考
[1]全国学力テストの結果については"YOMIURI ONLINE(2008.8.30)"によった。

社会で最も困るグループ

　犯罪者などの一部の例外を除いて、社会から良しとされないグループがある。私は悪く思っていないが、フリーターやニートといった人たちを無責任さから悪く評価する人たちが少なからずいる。フリーターは働いてはいるが、責任感に乏しく目的もなく人生を過ごすのが良くないとか、ニートは働きもせず社会的責任を果たしていないとか理由はいくつかあるようだ。

　私は人の人生はその人生を歩む本人の満足が一番本質的であり、他人が良く評価するかどうかは本質的でないと思う。他人から良いと評価されても、本人が満足していない人生を歩んでいれば幸せとはいえないだろう。だから、他人の人生の送り方についていろいろと述べるのは遠慮した方がいいと思うし、フリーター、ニートの人たちの生き方を否定する気はない。

　しかし、生き方を非難すべきと考えるグループが一つある。それは仕事をいいかげんに行っているグループである。彼らは他人に多大な迷惑・被害をかける点で明らかにフリーター、ニート以下の存在である。

　仕事をいいかげんにする人たちは少なくとも3者に迷惑・被害を与えている。一人目は雇い主だ。仕事をする者は労務契約を結んでいるのだから、賃金をもらう代わりに労務を誠実に提供する義務がある。大事なのは”誠実に”労務を行うことであって、決していいかげんに労務を提供することを想定していない。雇う側からすれば、被用者が仕事をいいかげんに行ったのではたまったものではない。仕事をいいかげんに行うことは債務不履行であり、給料泥棒といわれても仕方がない。

　二人目の被害者は彼らの同僚たちだ。仕事に対してやる気がない彼らはグループの士気を下げる。精神的な影響だけなら、他の人たちが彼らを無視することで影響を除去できるのでまだいいが、彼らと協力して仕事を行わなければならないとすると大問題だ。協力業務はすべての構成員がきちんと働かなければ仕事が成功しない。仕事をいいかげんにする人は大迷惑なのである。

　三人目の被害者はお客さんだ。仕事をいいかげんにやる人は往々にして意欲がなく、お客さんに不快な印象を与える。また、提供するサービスが悪く客の側が満足するものを提供できないため、客はお金を払っているにも関わらず十分な満足が得られないどころか、逆に不快になる。会社の信頼を下げる点でも悪影響だ。

　仕事に対して意欲がなく、いいかげんに仕事を行う人は少なくない。彼らの態度を見ていると、仕事を仕方なく義務的に行っており、できるだけ楽をしてお金を貰いたいと考えているように映る。そして、自分たちが正規労働者としてきちんと給料を得ているので、その分フリーター、ニートよりも偉いと思っている。

　しかし、それは大きな間違いだ。働いて自立することは尊いことだが、それはきちんとした仕事をすることが大前提だ。いいかげんな仕事をして他のものに迷惑をかけ、詐欺のような手段で得たお金で自立していることが尊いとは思えない。

　仕事をして対価を得るなら、最低でも誠実に職務を遂行しなければならない。

政府、定額減税08年度に実施へ

　政府・与党は所得税・住民税の一定額を減税する定額減税について、2008年度中に実施することで一致した[1]。定額減税は中低所得者に有利とされるので、今の低所得者の苦境を和らげる一つの手だけとなろう。

参考
[1]定額減税については"YOMIURI ONLINE(2008.8.29)"によった。

渡辺氏ら民主党離党、新党結成へ

　民主党の渡辺秀央参院議員は民主党を離党し、新党を結成する意向を明らかにした[1]。渡辺氏によると「小沢氏が参院を政局の場にしているのはおかしい。今の参院は閉塞感ばかりだ。新党は投票行動で党議拘束をかけず、法案ごとに個人の判断を優先する[1]」と述べ、小沢氏への反発を理由に離党することを明らかにした。
　確かに、政党所属の議員は党の意思を反映した政治活動を強いられている部分がある。個人の判断を優先した政治活動の方が有用なものを生み出すかもしれない。
　もっとも、国会活動の正当性は民意の反映にあり、現代の政党政治では党議に基づいて活動した方が、より民意を反映する部分がある。
　とすると、ある程度党議に拘束されるのは仕方ないだろう。問題はその程度なのだろうが、その点の判断は当事者が一番詳しく判断できるだろうから意思を尊重した方が良い。
　渡辺氏らの離党は次の衆議院選で政権奪還を目指して結束を強めている民主党にとっては大きい痛手かもしれない。

参考
[1]渡辺秀央氏らの民主党離党、新党結成については"YOMIURI ONLINE(2008.8.28)"によった。

東海、北陸などで大雨

　東海・北陸・北関東などで大雨が降った。本当に激しい雨だった。以前にもゲリラ的集中豪雨が起きてマンホール内で作業していた人が流され、亡くなったという事故が起きた。最近、激しい大雨が多い気がする。異常気象のせい？

税関と特許庁、模造品対策で連携

　財務省は偽ブランドや海賊版など模倣品の輸入を減らすため、税関と特許庁との連携を強化すると発表した[1]。税関職員数人が特許庁の研修に2週間ほど参加し商標の制度や関連法を学び、特許庁職員も同様に税関に出向き、現場で本物と偽物をどのように見分けるかといったノウハウや関税法の仕組みを教わるという[1]。
　模造品の国際的被害は大きいが、模造品が本物かどうかを見分けるのはなかなか難しそうだ。以前にＴＶで偽物のブランド品と本物の区別を紹介していたが、素人レベルではほとんどわからない。行政官の個人的な技能を上げることも重要だが、国際的な連携を強化し模造品を取り締まる対策の方が効果的だろう。

参考
[1]税関と特許庁の連携については"日本経済新聞 朝刊(2008.8.28)"によった。

羽生善治、王位戦2勝目！

　第49期王位戦七番勝負第5局で羽生善治が勝利し、対戦成績を2勝3敗とした。カド番をなんとかしのいだが、依然苦しい勝ち星だ。深浦康市としては勝率の良い先手番となる次局で勝負を決めたいところだ。昨年も羽生の2～4局3連敗の後、5局目を制した。ここまでは昨年と全く同じ星取り展開だ。今年度もフルセット勝負となるとよい。

スポーツの社会的価値

　スポーツ観戦をして良いことは、観客と一緒に喜びや興奮を共有できることである。単にテレビを見て応援するのとでは楽しさが違う。興行としてスポーツを行うことの社会的価値はそのような喜びや興奮を社会に提供することだろう。

LG電子、広達、PC関連の特許訴訟で和解

　韓国LG電子はパソコン関連技術関連で台湾パソコン製造大手の広達電脳との特許紛争で和解したと発表した[1]。広達はＬＧ電子の技術を認め、特許使用料を支払う交渉を開始する[1]。
　訴訟ではPCIというパソコン内の部品間や周辺機器ををつなぐデータ伝送技術が問題となった。PCIは米インテルを中心に策定された標準規格だが、これに関する多くの特許をLG電子が保有しており、米インテルから特許使用料を徴収していた。それに対して広達はインテル製部品を使うパソコンメーカーにも特許使用料を要求するのは二重取りだと主張していた。
　確かに特許使用料を2度徴収しているようにも見える。PCは複数の部品からなるが、ある部品に関する特許使用量をインテルと他のパソコンメーカーの両方から徴収しているわけだ。
　特許開発元側にすれば、自分たちの特許が使われている他の企業からは特許使用料をもらいたいと考えているのだろう。確かに特許が組み込まれている部品を使えば、特許を使用しているといえるかもしれない。
　特許範囲をどのように考えるかの問題だが、結論がどのようになるのか興味深い。

参考
[1]LG電子と広達の特許訴訟和解は"日本経済新聞 朝刊(2008.8.27)"によった。

国交省、住宅ローン減税延長方針

　国交省は09年度税制改正要望に今年末で期限が切れる住宅ローン減税の5年延長と拡充を盛り込む方針を公表した[1]。
　住宅購入者にとってはよいが、税収が減ると反対するところも多いだろう。そこのところの調整はなんとも難しそうだ。

参考
[1]国交省の住宅ローン減税延長方針については"asahi.com(2008.8.27)"によった。

武田鉄矢の作詞はよい！

　武田鉄矢が作詞した曲の詞を読んだが、なかなか感動的でよかった。武田鉄矢の詞は人間味あふれるものが多く、それが感動する理由だ。例えば、「わたしが不思議」(1986)は、愛情や悲しさといった意思で抑えることができない強い感情を持った若い女性の純粋な行為を通して人間らしさやそのすばらしさをよく表現している。人間味溢れる純粋な詞が私は好きなのかもしれない。

　作詞をする人で有名なのは他に秋元康、阿久悠といった人たちだが、それぞれとてもよい詞をつくる。文芸的才能を持っている人は人に感動を与えられてすばらしい。

アフガニスタンで邦人誘拐

　アフガニスタン東部ジャララバード近郊で２６日朝（日本時間２６日昼）、日本の民間活動団体（ＮＧＯ）「ペシャワール会」ダラエヌール事務所職員の伊藤和也さんが武装グループに誘拐されたことがわかった[1]。
　治安の悪いアフガニスタンに行ってNGOの活動をしているのは敬服するが、このような危険にさらされるのだから怖い。伊藤さんが無事に解放されるとよい。アフガニスタンの治安は昔からずっと悪いが、なんとか平和になってほしい。

参考
[1]アフガニスタンでの邦人男性誘拐については"YOMIURI ONLINE(2008.8.26)"によった。

太田農水相の事務所費問題

　太田誠一農林水産相の政治団体が05年と06年の2年間、当時の政策秘書（現農水相秘書官）の自宅を「主たる事務所」として届ける一方、事務所費計550万円余りを計上していた問題は、支持率低迷に悩む福田政権にとって痛手であろう[1]。
　太田農水相は福田首相から国民に対してきちんと説明するようにと述べられたそうだが、不正かどうかきちんと説明してほしい。

参考
[1]太田誠一農林水産相の事務所費問題については"asahi.com(2008.8.26)"によった。