世界変動展望

私の日々思うことを書いたブログです。

森内俊之、10期ぶりの竜王・名人に!

2013-11-30 01:06:25 | 囲碁・将棋

第26期竜王戦第5局は森内俊之が勝ち4勝1敗で竜王を奪取。10期ぶりに竜王・名人となった。渡辺明は10連覇はならなかった。竜王と名人は将棋の最高タイトル。それの同時保持はすごい。これまで渡辺の竜王戦での強さが目立ち、なかなか渡辺の牙城を崩せなかったが、ついに竜王戦で渡辺を倒す者が現れた。森内は特に長期戦で強く、名人戦や順位戦での強さは特筆すべきものがある。今後もがんばってほしい。


なぜ1回も優勝してない稀勢の里が来場所綱とりか?外国人差別ではないか。

2013-11-29 00:03:23 | スポーツ・芸能・文芸

平成25年度11月場所は稀勢の里が13勝し準優勝ながら来場所は綱とりになるという(関連)。なぜ1回も優勝してない稀勢の里が来場所綱とりなのだろう。第60代横綱双羽黒が一度も優勝せず廃業した汚点から昇進基準が厳しくなり2場所連続優勝の原則が厳しく適用されてきたのは有名だ。

それだけではなく小錦、曙、武蔵丸といった有力な外国人力士が台頭してきたことも横綱昇進基準が厳しくなった原因という見方もある。要するに外国人差別で、外国人に横綱になってほしくないから昇進基準を厳しくしたということだ。外国人だけを不利に扱うと差別と批判されるから、日本人の昇進基準も反射的に厳しくなった。

そのために昭和までなら確実に横綱に昇進できたと思われる力士も横綱になれなかった。具体的には小錦、魁皇といった人たちだ。貴乃花のように横綱にはなったが、これらの事情が原因で昇進が遅くなり昇進最年少記録の更新ができなかった力士もいる。もし基準が変らなかったら貴乃花は横綱を含めて昇進の最年少記録をすべて更新していただろう。貴乃花ファンは横綱昇進基準の難化を不満に思う人が少なくなかったと思う。

一番不利益を被ったと思うのは小錦だ。以前も記事を執筆したが、なぜ小錦があれほどの成績を残しながら横綱に昇進できなかったのだろう。昭和までの基準なら確実に昇進していた。上の原因で小錦は外国人初の横綱昇進という名誉を逃してしまった。当時も小錦が横綱になれないのは人種差別が原因ではないかと世間で騒がれた。

私は1度も優勝していない稀勢の里が来場所綱とりになる現実を見ると、外国人差別は本当だと思う。双羽黒廃業事件等を考えれば優勝したことのない力士に綱とりの話が出ることは考えられない。平成21年(2009年)5月場所で、14勝1敗で優勝した日馬富士に対して『同場所千秋楽翌日の5月25日に行われた横綱審議委員会で、近年の相撲内容や昇進直前約3場所までの成績をあまり重視せず、2場所連続優勝の昇進内規を形式的に適用して横綱昇進を判断してきたことへの批判があったためか、横綱昇進の話題がほとんど上がらず、鶴田卓彦委員長は「いきなり綱取りを論じるのは早い。(5月場所の)稀勢の里戦のような立合いの変化は評価できない。綱取りには今場所以上の成績も求められる」と述べ、無条件での横綱昇進を却下した[1]。

また、内館牧子委員も「綱取りはまったく話題にならなかった。稀勢の里戦の変化はがっかりした。2場所連続で優勝すれば横綱昇進というのであれば横審はいらない」と発言し、2場所連続優勝で無条件に横綱昇進を決めることに対して否定的な見解を示した。[2][3]』

平成21年5、7月場所は東西に朝青龍、白鵬という横綱がいて、日馬富士に対して通常の2場所連続優勝ですら横綱にさせないという見解を横審が示していながら、東西に白鵬、日馬富士という横綱がいて、1度も優勝していない稀勢の里がなぜ来場所の綱とりになるのか。平成21年7月場所の日馬富士と比べると昇進基準が違うのは明白だ。

1度も優勝していない稀勢の里が来場所綱とりになるのは、興行上の理由による日本人優遇が理由だ。それは外国人差別も意味する。つまり、日本人横綱がいないとお金が儲からないから日本人である稀勢の里は基準を甘くして横綱にしてやろうという思惑があるに違いない[4][5][6]。稀勢の里は大関昇進の時ですら3役で3場所33勝という基準をクリアーせず昇進した。その理由の一つは日本人大関が少なかったので興行上昇進させたかったのだろう。特に昇進が決まった2011年11月場所は同年に八百長問題が浮上して経営的に大きな損失を被ったので日本人大関誕生の興行上の必要性は高かった。

日本相撲協会や横審は明らかに外国人差別をしている。興行上の理由で日本人力士の昇進を甘くするなら外国人力士も同様でなければならない。また稀勢の里は横綱の地力を持っていない。そのような人物を興行上の理由で横綱にしても本人が不幸だ。

無論、協会や横審は外国人差別を否定するだろうが、八百長と同じで世間はそれほど愚かではなく、協会や横審が外国人差別をしていることをきちんと見抜く。八百長や野球賭博、時津風部屋力士暴行致死事件、大麻問題など近年の不祥事続きで協会の信用は大きく失墜した。

11月場所14日目白鵬-稀勢の里の取り組みは稀勢の里が上手投げで勝つと観客は異例の万歳これはネットで話題になった


観客の万歳は7:00頃から

協会や横審や観客は公正な扱いをしないとまずいと思う。

参考
[1]どこまで厳しくなる?横綱昇進条件 " - 大相撲 2009年7月号 p64  読売新聞社
[2]”【大相撲】横審、日馬富士「来場所の綱取りは厳しい」" - 産経ニュース(web) 2009.5.25
[3]横綱 wikipedia 2013.11.24 閲覧
[4]双羽黒廃業事件以降守ってきた2場所連続優勝の慣例を壊しても稀勢の里を横綱昇進させることには議論をよぶだろうという報道もある。今年の7月場所でも5月場所以前に優勝したことのない稀勢の里の綱とりが日本人横綱誕生の必要性から浮上したが、7月場所で11勝4敗で終わった稀勢の里に対して横審の『内山斉委員長(78)は稀勢の里の綱獲りに関して、「白紙」としながらも、「(来場所)全勝優勝したなら内容次第では…。日本国民の願いじゃないかというのもありますし」と含みをもたせた。[5]』基準を甘くするのが日本人横綱欲しさのためであるのがみえみえだと報じられた[5]。
[5]"日本人横綱欲しさが見え見え! 横審が稀勢の里の綱獲り継続に含み" リアルライブ 2013.7.23
[6]"稀勢の里 Vなしでも昇進ある 横審 異例の見解" スポニチ 2013.5.28

この記事や関連記事によると今年7月場所の稀勢の里の綱とりは14勝くらいなら、優勝しなかったとしても横綱昇進があり得たという。双羽黒廃業事件で1度も優勝したことのない者を横綱にしたことをあれだけ批判されたのに、このような考えが出てくるのは非常に驚きである。日本人横綱が欲しいためにここまであからさまに日本人優遇をするのは非常に不公正である。


被疑者が過失としらばっくれても世間は故意を見抜く!

2013-11-28 23:55:57 | スポーツ・芸能・文芸


動画1 ヤクルト八木亮祐の阪神マートンに対する報復投球


動画2 2006年WBC日本-韓国 (報復死球は1:10頃から)


動画3 田中広輔(東海大相模)のスライディング


動画4 中日井端弘和の故意落球


動画5 18U世界野球で韓国の選手がわざと投球にぶつかる


動画6 ロンドンオリンピック バトミントン女子 無気力試合

故意か過失かは内心の問題だから証拠がないので、被疑者は必ず"故意ではない"と主張してしらばっくれるが、上は全て故意と目されている行為で、動画を見るとどれも故意にやったと思われる事情が存在する。

動画1,2のように味方を傷つけた選手が打席に立っている時やホームランを打たれて勝ち越された直後などに偶然死球が発生したというのは都合がよすぎるし、審判などの専門家から見れば投球動作の細かい部分で故意かどうかわかるのかもしれない。動画3~6は動作を見ると、わざとやっているという感じがする。

被疑者がしらばっくれても世間は故意とわかるものはきちんと故意と見抜く。田中広輔のgoogleサジェストを見ればわかるように世間では故意と扱われ評価や信用が低下することもある。

それにしても上の動画の行為はどれも公正でない。故意に不公正な行為をすると悪質だ。


報復投球と故意性の判断

2013-11-27 03:05:51 | スポーツ・芸能・文芸


ヤクルト八木亮祐の阪神マートンに対する報復投球[1][2]


(報復死球は1:10頃から)

報復投球は現実にある。追究されたら投手は「故意でない。」としらばっくれるに決まっている。報復投球をした八木は報道に対して「それに関しては、自分が言うべきことではない」とごまかした。しかし、動画の解説者や審判のように様々な状況から故意にやったと判断する人はたくさんいる。大相撲の八百長裁判と同じで裁判で立証できなくても八百長があったと世間が十分認知していたのと同じように、こういう報復投球は当事者が過失を主張し、表向きは過失となっても事実上故意の投球と世間で扱われる。

最初の動画の解説者のいうように場合によっては「仕方ない。」という人もいるかもしれないが、反対する人もたくさんいる。信用は大きく失墜する。

ネットを見ると報復投球は賛成、反対の両方の意見がある。私はスポーツの精神を汚さないためにも報復投球はやめてほしいと思うものの、皆さんはどう思いますか。

参考
[1]八木はマートンの以下のプレーのために報復投球したらしい。解説の達川は「野球じゃないよ、マートン。」「スポーツマンじゃない。はっきりいいます。」とかなり怒っている。

ちなみにマートンはまたしてもヤクルトの相川亮二捕手に危険なスライディングをした。上の動画のこともあって相川は怒ってマートンに向かっていった。解説によるとアメリカではマートンのようなプレーが当然らしいが・・・。マートンにも言い分はある1-11-21-32-12-2)。ルール上は走者に優先権があるのでホームベースを空けておかなければならないという。マートンも相川も暴力行為で退場になった。マートンの退場理由は危険なスライディングではなく、相川の暴行に応戦したからだという。動画を見る限り、マートンは応戦していないのでこれは不当な裁定。ケンカ両成敗のような裁定かもしれないが、不当といわざるを得ない。


阪神マートンのヤクルト相川に対する危険なスライディング

似たようなプレーは高校野球でも起きた。田中広輔(東海大相模)のスライディング。ネットでは故意にキャッチャーの右ももに蹴りを入れていると言う人が多い。田中広輔のgoogleのサジェストはひどい。田中広輔は今年広島にドラフト3位で指名された。

[2]八木の投球は故意死球ではなく、意図的にマートンの背中の後ろを通して投げた。報復投球には違いない。最初の動画の達川解説員も投球直前に意図的にマートンの背中の後ろを通して投げることに言及しているが、それが実現した。マートンのタックルを受けた田中雅彦捕手は左鎖骨を骨折し途中交代。登録を抹消された。

[3]落合博満によるとマートンの[1]のスライディングは普通のプレーだという。


外国人初の横綱、曙太郎(第64代横綱)

2013-11-24 01:00:09 | スポーツ・芸能・文芸

外国人初の横綱は曙太郎。第64代横綱。貴乃花とともに平成初期(平成12年頃まで)に活躍した。パワーと長いリーチをいかした突っ張りで相手を圧倒し、一方的に勝つ相撲が多かった。動画を見るとよくわかるが、曙のパワーと長いリーチをいかした突っ張りが炸裂したら相手はひとたまりもなかった。突っ張りで有名な他の横綱は太刀山で、当時は圧倒的だったのは間違いないが、曙とどちらがすごいだろう。常識的に考えると曙だと思う。また実質的な横綱の中では曙は最も長身で204cm[3]。体重も歴代横綱で最高で235kgだった

曙はスピード昇進で年6場所制では初土俵から30場所で横綱に昇進。これは朝青龍が更新するまで最速の記録だった[1]。現役中は貴乃花が最年少記録を次々塗り替え若貴ブームが起きたため、外国人の曙([2])は残念ながら悪役だったと思う。現役中も本人はその気はないが、何だかにらんでいる様な顔つきだったのでよい印象を持たない人もいたようだ。

しかし、私は曙の人柄が好きだ。私は温厚な人物だと思うし、横綱らしい品格があったと思う。力士の指導も上手いと聞く。

残念ながらファンや相撲関係者を含めて外国人差別があるのが現実だと思う。そういう逆境だけでなく言葉のわからない日本にやってきて横綱になるまでには甚大な苦労と努力があったに違いない。敬服する。

今後も活躍を期待する。

参考
[1]朝青龍は初土俵から25場所で横綱に昇進。年2場所制の時代では羽黒山照國が16場所で横綱に昇進。ただ、これは歴代3位の記録。最も速いのは大錦卯一郎栃木山守也の15場所。

[2]曙太郎(本名)は1996年4月に日本国籍を取得し日本人になった。
[3]初代横綱・明石志賀之助は242cmだったらしく記録上は最も長身の横綱。しかし明石は横綱としての実質はなく存在さえ疑われている。身長は242cmと記録されているが、まず間違いなく嘘であろう。


プロ野球チームの真の世界一決定戦

2013-11-23 01:16:23 | スポーツ・芸能・文芸

現在のアジアシリーズはアジアやオーストラリア、ヨーロッパの野球チームの対戦だが、アメリカのワールドシリーズの優勝チームも加えて真の世界一決定戦が行われるとよい。アジアシリーズは将来的にそれも目指しているらしいが、ぜひ実現するとよい。

そのためにはどうしたらよいでしょうか。よい案があればぜひコメント投稿してください。


将棋関連の記事の人気について

2013-11-21 00:33:00 | Weblog

アクセスの様子を見ると将棋関連の記事をたくさん見ていく人が珍しくない。私の記事にそれだけ関心があるということだろう。それは価値があると思われているということだ。非常にいいことだ。囲碁・将棋のカテゴリーはアクセス獲得に大きく貢献している。


I feel as if I was led to you by an angel. - 基礎英語3と英語の恋愛セリフ

2013-11-16 18:58:03 | Weblog

I feel as if I was led to you by an angel. Merry Christmas, Maiko!

基礎英語3の12月号にこういうセリフがある。レイモンドと麻衣子はなかなかいい雰囲気だ。


2013年度基礎英語3 12月号

この2人は登場人物紹介で最初から「?」となっている。主人公が川本麻衣子という20歳の女性でレイモンド・ハリスという25歳の男性と「?」になっていれば将来どういう関係に進展するかわかるだろう。

10月号ではレイモンドからネックレスをプレゼントされ、

11月号ではロンドン動物園にデートに行き、

10月号のLesson85では「Is he your boyfriend ?」という問いに麻衣子は「No,he's just TA.」と答えているが、12月号のクリスマスの回(12月26日放送予定の回)ではレイモンドの

「I feel as if I was led to you by an angel. Merry Christmas, Maiko!」

という言葉に

「Oh, Raymond ... er... Merry Christmas!」

と応対。少しうっとりした?普段麻衣子はレイモンドにもらったネックレスをよく身につけている。

この回の「Raymond said something very romantic to Maiko.What did he say ?」

という問いの答えは無論、

「He said, "I feel as if I was led to you by an angel." .」
又は
「He said he felt as if he was led to Maiko by an angel.」

だ。間接話法で仮定法は時制の一致の影響を受けないことに注意。これはレイモンドの麻衣子への告白ではないのか?石田純一なら言いそうな言葉だ。この回で麻衣子がレイモンドの告白を受け入れたということなら、1月号から2人の登場人物紹介の「?」が消えるのかもしれない。しかし、そういう話はクライマックスなので最後の3月号になると予想する。

端的にいって、麻衣子とレイモンドは恋人同士になるのだろう。3月号で明らかになるのだろうか?基礎英語3は中学3年程度のレベルだと思うが、中学生くらいのリスナーにはこういう話が人気があるのかな。

そういえば昨年の千夏とトニーも同じような感じだったな。最後の2012年3月号でトニーが千夏に告白した。



基礎英語3 (2012年度) 2013年3月号 Lesson 213


基礎英語3 (2012年度) 2013年3月号 Lesson 220 (最終回)

Lesson 213 で

Tony : I wanted to say that you're special to me.
Chinatsu : Thank you. You're special to me , too, Tony.

とあり、Lesson 220の最後のダイアリーで

Tony and I had some problems during the school year, but we became good friends. He is special to me, too.

とある。昨年の基礎英語3は女子向けのかわいらしいデザインだった。今年の方が一般にはまだ読みやすい。

ちなみに、きざなセリフで有名なカサブランカの「君の瞳に乾杯」は"Here's looking at you."

しびれるセリフですね~。

また基礎英語3の2013年12月号に出てくるromanticという言葉は日本語と英語で少し意味が違う。

ロマンチック

現実を離れ、情緒的で甘美なさま。また、そのような事柄を好むさま。空想的。

大辞泉より

romantic

1 connected or concerned with love or a sexual relationship
2 (of people) showing feelings of love
3 beautiful in a way that makes you think of love or feel strong emotions
4 having an attitude to life where imagination and the emotions are especially important; not looking at situations in a realistic way
5 [usually before noun]used to describe literature, music or art, especially of the 19th century, that is concerned with strong feelings, imagination and a return to nature, rather than reason, order and intellectual ideas

Oxford Advanced Learner's Dictionary より

日本語のロマンチックは英語の4の意味が一番近いが、英語では第一義で恋愛的という意味だ。だから、"Reymond said something very romatic to Maiko."は直訳すると"レイモンドはとてもロマンチックな何かを麻衣子に言った。"となるが、より英語の意味に近い訳としては"レイモンドはとても恋愛的な何かを麻衣子に言った。"となる。つまり、女性を口説く言葉を言ったことになる。

私の推測では日本語のロマンチックと同じ意味でromanticという言葉を使ったと思うので、それなら麻衣子をうっとりさせるような甘美な言葉という意味だから、romanticよりsweetの方が適切だと思う。

"Reymond said something very sweet to Maiko." (レイモンドはとても甘い何かを麻衣子に言った。)

まさに甘い言葉を投げかけるきざな男という感じ。実際に文にしてみるとromaticでもsweetでもあまり変らない気がしてきた。

皆さんはどう思いますか。


日馬富士-豊ノ島の取り組みは誤審か? - 平成25年11月場所4日目結び

2013-11-14 00:30:00 | スポーツ・芸能・文芸

平成25年11月場所4日目結びの一番、日馬富士-豊ノ島の取り組みは裾取りで日馬富士が勝ったけれど、スローのVTRを見ると日馬富士の裾取りをしようとした左手が土俵についているように見えた。実況のアナウンサーや北の富士も同趣旨を述べていたので間違いないと思うが、物言いがつかず結果は変らなかった。14日付けの日刊スポーツによると日馬富士は手をついていないと主張しているが、客観的には手をついたので日馬富士の負けなのだろう。日馬富士は都合が悪いので嘘をついているのだろうか。「証拠があるだろ。嘘をつくなんて横綱としてどうなんだ!」と批判する人はいるのかな。

おそらくルール上物言いがつかなければ結果は動かず確定するので、もうこの結果は変らない。日馬富士としては運のいい勝利といえる。最近の本場所は不振で横綱の地位にふさわしくない成績だったので、今日の勝利は本当に運がよかったと思う。


平成25年11月場所4日目 日馬富士-豊ノ島

動画をみるとやっぱり誤審だ。日刊スポーツによると豊ノ島は『テレビ中継で日馬富士の左手が先についたように見えたという話を伝え聞くと「めちゃくちゃ嫌やん。それ寒いやん。ついてない方がええわ~」と苦笑い[1]』したという。

現場にはビデオ判定員がいるのだから、物言いがつかなくても勝負審判に連絡すべきだと思うが、そういうルールになっていないのだろうか。

参考
[1]日刊スポーツ 記事 写し 2013.11.13


下川宏明東北大学循環器内科教授がデータ改ざんで米国政府からの支援3年間停止!

2013-11-14 00:29:11 | 社会

上昌広東大医科学研究所特任教授のツイートで以下のものがあった。

友人から聞いた。下川宏明・東北大学循環器内科教授。九大卒。アイオワ大留学時代の論文不正で連邦政府からの科研費を三年間停止。処分時には帰国。この人、循環器学会代表として府立医大に再調査を要請

写し) [1]」

リンク先の記述によると

「1991 Hiroaki Shimokawa, advanced research fellow in internal medicine at the University of Iowa Medical School, was found by a university investigation to have altered data. He had returned to Japan by the time of the investigations, but was banned from receiving federal research and training support for three years.[2]」

「・・・was banned from receiving federal research and training support for three years.[2]」(参考訳:3年間連邦の研究及びトレーニングの支援を受けることが禁止された。)とあるので、上がいうように科研費の停止なのかはわからないが、その可能性もあるだろう。罰を受けたことは間違いない。

しかし下川は東北大循環器内科教授になり、バルサルタン事件に対して循環器学会の代表として京都府立医大に再調査を要請した

私はこれを見て海外に逃げて責任逃れする研究不正行為者たちを思い出した。加藤茂明元東大分生研教授らの事件は7月に予備調査の結果が出て以来未だに最終的な調査結果が公表されないが、告発から現在までの間に加藤研の武山健一元准教授らはハーバード大学など他の研究機関に移っている[3]。

加藤研とは別に筑波大学の柳澤純研究室でも現在研究不正の疑いで本調査が行われており、共同研究者だった村山明子元筑波大講師や立石幸代国立環境研究所ポスドク(2012年2月告発時)は現所属を確認できない。

私は研究不正に対する日本の今の現状はとても酷いと思う。都合が悪いと規程を守らない、クロをシロと判断するような不公正な調査裁定、不正の責任を問われる前に別機関に逃げて責任逃れ、論文の訂正や撤回すらしない、など研究者、研究機関、日本学術界の風土は非常に劣悪。みんなで研究不正や責任を無視、できる限り取り扱わない、何事もなかったように振舞うという風習になっているように感じる。

現在文科省で研究不正に関するタスクフォースができて改善策を作っているけど、中間取りまとめを見る限り従来の対策とほとんど変らず、意味がないと思う。

私は色々改善策を提案してきたが、どうしよもないですね。

参考
[1]上昌広のツイート 2013.11.13
[2]このサイト写し。 ただし、間違っていると思われる文章は訂正。 2013.11.13 閲覧
[3]東大分子細胞生物学研究所の助手を務めた人物は北川造史(群馬大教授、経歴)、柳澤純(筑波大教授)、武山健一ハーバード歯科医学校客員准教授、2012年8月31日で東大分生研准教授を辞職(ここのp17)、経歴その他)、高田伊知郎(慶應義塾大学医学部助教(有期)、2009~2011年度まで同大医学部講師だったので降格、経歴)、大竹史明(国立医薬品食品衛生研究所研究員、2012年6月30日で東大分生研講師を辞職(ここのp17)、事実上の降格、経歴)など。その他の東大分生研の人事異動(p29)。

フライデーの報道(その1その2)によると予備調査の結果13名のグループの人たちが加藤事件の不正行為の実行者で、上昌広(東大医科学研究所特任教授)の記事によると加藤事件は「多くの場合、論文の筆頭著者と、不正を働いた研究者は別人だった。不正の大部分は、当時、助手を務めた一部の研究者によって行われていた[4]」という。
[4]上昌広:"加藤茂明教授のこと" Yahoo ニュース 2013.9.4

[5](2013年11月30日追記)

上昌広のツイートによると「日本循環器学会有志一同」という人物がS東北大学循環器内科教授の告発文を上に送ったという。上はこの人が各地に同様の文章を送っており循環器領域の臨床研究は業界全体の問題になると推測している。

[6](2013年12月3日追記)

月刊「集中」2013年12月1日の記事『ついに刑事告発に至った論文捏造事件の「転機」』(写し)でも下川の過去の不正について言及された。おそらく東北大は不正をわかった上で教授に採用したのだろう。医学界の事は詳しくないが、捏造や改ざんをした人物でも教授として採用されるのは驚きだ。なぜこの時期に下川の過去の不正が再度触れられたのかはわからない。この記事では

"下川氏は東北大教授就任の前、九大医学部教授選では敗れている。候補となる際、不正は不問に付された。
 「『そんなことは誰でもやっている。大した問題ではない』と考える勢力が後押しした。これに対し、敵対候補陣営は『駄目なものは駄目』と主張。勝ちを拾いました」(同前)
 九大医学部循環器内科学教室は自学で負け、不正まで行っている人物を教授に推薦した。下川氏はアイオワ大から処分を受けている身。インターネットでたたかれた程度の小室氏の事例とは問題の質が全く異なる。
 「なぜ彼を東北大に推薦したのか。九大循環器内科学教室には説明する義務があるでしょう」(同前)[7]"

と言及されている。研究者の世界は捏造や改ざんを誰でもやっていて、大した問題ではないと考える人たちがいるのか。これまで言及した研究不正調査制度に様々な問題があったのもまったく不思議ではない。必ず改善する必要があると思う。

同記事は他にも小室一成(東大医学系教授)、荻原俊男森ノ宮医療大学学長らについて言及しています。

[7]『ついに刑事告発に至った論文捏造事件の「転機」』(写し) 月刊「集中」2013年12月1日


滋賀医大、論文撤回せず修正論文を投稿 - バルサルタン事件

2013-11-14 00:19:55 | 社会

滋賀医大研究班、論文撤回せず

(2013年11月9日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】

降圧剤問題 「明確な誤りない」

 製薬会社ノバルティスファーマの降圧剤ディオバン(一般名バルサルタン)の臨床研究データ操作問題で、滋賀医科大(大津市)の学内調査 委員会が同大研究チームの論文を不適切だったと認定したことをめぐり、研究チーム側は8日、「再分析をしても研究結果の趣旨は変わらなかった」として、調査委が求める論文撤回には応じず、新たに修正した論文を月内にも再投稿する方針を固めた。

【関連記事】 降圧剤問題 滋賀医大、不正を認定

 チームの責任者で滋賀医大病院長の柏木厚典(あつのり)副学長によると、調査委が指摘する論文とカルテデータの食い違いについて「多少の計算ミスはあるものの、明確な誤りではなく意図的ではない」と反論。5月に調査委が設置されてから論文データを解析し直した結果、「血圧を下げる以外に 腎臓を保護する効果がある」という論文結果は変わらなかったと結論付けた。

 また、調査委の調査についても「恣意(しい)的なデータ操作があったことの証明ができていない。委員会の指摘は単なる臆測にすぎず説明責任を果たせていない」と指摘している。

 論文をめぐっては、10月末に調査委が、論文に使った患者のデータとカルテ記載の数値に10.1%の不一致があり不正があったと認定。 「科学的論文として不適切」と結論づけていた。また、臨床研究にはノ社の元社員二人が関与しており、期間中に6千万円以上の寄付をしていることも判明し た。

写し

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滋賀医大で行われたバルサルタン臨床研究(SMART)の論文は撤回せず修正論文を投稿することがわかった。責任者の柏木厚典滋賀医大病院長は不正を否定し辞任しないと主張。修正論文を投稿することになったが、私はリジェクトされると思う。京都府立医大の松原弘明は柏木と同じくバルサルタン臨床研究の責任者で、この件の不正で辞職に追い込まれ、基礎研究の捏造事件で懲戒解雇相当になった。基礎研究の捏造事件がなくても懲戒解雇相当になっていただろう。同様に考えると柏木が懲戒解雇になっても決しておかしくない。

柏木が不正を否定しても滋賀医大はSMARTの論文を「科学的論文として不適切」としたのだから、柏木を懲戒処分すべきであり、同大が適切な対応をとれるか注目される。

柏木厚典らは最後まで争うようだが、井上明久東北大前総長の事件など、こういう争いは学術界では珍しくない。