世界変動展望

私の日々思うことを書いたブログです。

未解決研究不正事件 - 2015年12月30日

2015-12-30 00:00:00 | 社会

今年もいくつか未解決研究不正事件が解決しなかった。例えば岡山大学では研究不正の調査で黒が白と判断され、告発者が解雇される予定と一部で主張されている。東大の小室一成の疑義も解決していない。東北大学の井上明久前総長の事件は大学での調査開始から数年経っているのに未だに結果が出ない。琉球大学の森直樹の論文捏造事件は未だに学振や文科省に報告されていないのだろう。今でも科研費罰則を不当に逃れている。琉球大学は完全無視だ。

O 30代女性研究者が刑事告発され、ES細胞を盗んだのかどうかは警察が現在も捜査中か。他にも某国立研究所や某国立大学の事件など未解決研究不正事件がいくつもある。これらのほとんどは研究機関が規則を守らない、でたらめな調査をする、黒を白にする、といった不当さが原因で今でも解決していない。

例えば岡山大学の事件は大学が不正を認めようとしていないから、再調査されず、仮に行われても同様の結果になり、告発者が解雇されて終結するのだろう。現在の研究不正の対応制度の現実だ。ORIを作るべきだと前から何度も言っているが国はやる気がないとしか言いようがない。これでいいわけないのだが。

来年は一刻もはやく上のものを含めすべての未解決研究不正事件の不正が認定され、不正研究発表等を行った研究者が厳しい罰を受け、研究費が返還され、公正な調査が行われるように改善するとよい。


西崎知之(Tomoyuki Nishizaki)兵庫医科大学教授が認知症の著書、論文の虚偽記載で懲戒解雇!

2015-12-27 17:00:36 | 社会

西崎知之Tomoyuki Nishizaki経歴)兵庫医科大学教授が認知症の著書、論文の虚偽記載で懲戒解雇になった。また、西崎知之が著者の一人となっている論文に、以前同部門の助教だった男性が書いた論文からのデータの盗用が見つかった2012年5月1日時点の教員名簿

西崎知之と同様の規定違反があった同部門の30代男性准教授も出勤停止10日となった端的にいって菅野武史(Takeshi Kanno、経歴1経歴2)。菅野武史は責任著者の論文で盗用、不適切なオーサーシップ、承認を得ない遺伝子組み換え実験を行った菅野武史は2016年1月1日時点の教員名簿に載っていないので離職。おそらく辞職したのだろう。生体情報部門は金玉助教を除いて所属者がいないしHPも閉鎖されているので、研究室自体が閉鎖されたのだろう。

西崎知之(にしざき ともゆき)は医学部生体情報部門写し)。西崎知之の反論兵庫医科大学の公表懲戒処分公表写し)。毎日新聞共同通信神戸新聞


スターウォーズ、ライトセーバーの対決

2015-12-26 18:37:51 | スポーツ・芸能・文芸


スターウォーズ、ライトセーバーの対決

先日スターウォーズのエピソード7が公開された。ライトセーバーの戦いはスターウォーズの花形といっていい。戦いというより、かっこよく見せるための演技、踊りといった感じがしないでもない。これからもスターウォーズのライトセーバーの戦いが見れるだろう。


栗村直(Sunao Kurimura)物質・材料研究機構が811万円を不正使用!

2015-12-26 12:30:55 | 社会

栗村直Sunao Kurimura、物質・材料研究機構主幹研究員、経歴)が811万円を不正使用した

物質・材料研究機構の公式発表写し)、調査概要写し1写し2)、毎日NHK写し

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(2016年4月29日追記)

栗村直出勤停止1ヶ月栗村直管理監督する職員を厳重注意。処分日と公表日は2016年4月28日。

物質・材料研究機構の公表写し)、常陽新聞写し


光山勝慶(Shokei Kim-Mitsuyama)熊本大教授、論文捏造、改ざんで停職1月!

2015-12-25 23:08:50 | 社会

光山勝慶Shokei Kim-Mitsuyama)熊本大学教授が論文捏造、改ざんで停職1月となった(写し)。この事件は2012年にディオバン事件の影響で日本高血圧学会の幹部の不正が匿名掲示板で告発され、光山勝慶らの不正疑義が調査され、今年の3月20日頃に論文9編で捏造、改ざんが認定された。それにしてもたったの停職1月か。軽すぎる。


田中正起(Masaki Tanaka)、土佐幸雄(Yukio Tosa)ら神戸大農学系の論文の改ざんが認定!

2015-12-25 21:53:03 | 社会

田中正起Masaki Tanaka、筆頭著者)、土佐幸雄Yukio Tosa責任著者神戸大学大学院農学研究科生命機能科学専攻 教授)ら、神戸大学農学系の論文が画像操作、再使用で撤回された写し1写し2)。神戸大学が論文の改ざんを認定した。博士号に影響があるかは検討中。

この件は前に紹介した。PubPeerで指摘されたもの。土佐が潔く不正を認めて論文を撤回した事を評価する。

産経新聞写し)、神戸新聞写し


四方哲也、卜部格ら、大阪大学グループが1億7000万円余りの不適切経理、66万円私的流用!

2015-12-25 17:10:50 | 社会

四方哲也よも てつやTetsuya Yomo、52歳、経歴大阪大学教授ら3人が1億7000万円余りの不適切経理、66万円の私的流用大阪大学は関係者の処分や刑事告訴を検討するという他に関与したのは卜部格Itaru Urabe経歴最終講義その他)大阪大学名誉教授(70)と50代の元助手

朝日新聞写し)、NHKその1写し)、その2写し)。JSTの不正使用調査結果詳細写し)。


堀泰斗(Yasuto Hori)が東大で出した博士論文の盗用について

2015-12-23 22:33:12 | 社会

堀泰斗(Yasuto Hori)が東大で出した博士論文に盗用があるとネットで指摘された


堀泰斗の博士論文(2013)、p31~34 [1]、転載のための編集あり。


佐野哲の博士論文(2012), p22~26 [2]、転載のための編集あり。

両者の比較写し)、左が佐野、右が堀の論文。堀泰斗の博士論文の盗用部分に佐野の論文の出展を確認できない。盗用に違いないが、主旨に抵触しないと思うのでこれだけでは博士の取り消しはないだろう。訂正は必要だろう。

参考
[1]堀 泰斗 (博士(理学)、東京大学、2013年3月取得)"Mixed harmonic azimuthal correlations in √sNN = 2.76 TeV Pb-Pb collisions measured by ALICE at LHC" 博士論文
[2]佐野 哲 (博士(理学)、東京大学、2012年3月取得)"Multi-strange Particle Production in Proton+Proton Collisions at √s=7 TeV" 博士論文


秦誠一(Seiichi Hata)名大工学系教授への公開質問について - 井上明久名誉棄損裁判

2015-12-23 22:22:16 | 社会

秦誠一Seiichi Hata名大工学系教授に公開質問があった。

一部を引用すると

『質問(編集子):
それで公開質問に移った?
回答(大村):
そうです。秦先生のお手許に該当する論文があれば、こうした自己矛盾を抱えた(このことは秦先生自身も認めていますが)陳述書をそのままにしておくことは ない、と思います。その場合にはご自身の非を謝罪し、差し替えを裁判所にも申し出られるのではないでしょうか。ところが、秦先生の回答書はこの点が全く曖 昧です。わざわざ「添付する論文で発表したように」 という文言は、修正後の二つの鋳造法いずれでもなく、最後の「金属ガラス……」「にかかっているとご理解下さい」と、日本語の普通の読み方を全く無視したものになっています。
秦先生は当該の論文があることを否定されていません。そして秦先生は問題の箇所を「添付する論文で発表したように,1996年から1997年ごろ高周波溶解法による銅鋳型鋳造法およびアーク溶解吸引鋳造法により,直径約15 mmのZr基バルク金属ガラスを作製し,……」に修正されました。そこで私は、この部分を日本語の普通の読み方に従って読み、秦先生は「高周波溶解法による銅鋳型鋳造法」だけでなく「アーク溶解吸引鋳造法」によっても「直径約15㎜のZr基バルク金属ガラスを作製」し、そのことを論文にまとめていると書かれています、アーク溶解吸引鋳造法による研究成果を発表した論文を示して下さい、と公開質問したのです。
名古屋大学にも他の国立大学法人と同様役職員の倫理規程があります。そこでは、第2条の第一項で「役職員は,職務上知り得た情報について一部の者に対して のみ有利な取扱いをする等不当な差別的取扱いをしてはならず,常に公正な職務の執行に当たらなければならないこと。」が謳われ、第四項では「役職員は,職務の遂行に当たっては,公共の利益の増進を目指し,全力を挙げてこれに取り組まなければならないこと。」が明記されています。秦先生の内容虚偽の陳述は、 両項に抵触するのは明白です。既に提出済みの陳述書が内容虚偽です。この上さらに該当する論文が存在しないのなら、事柄はさらに深刻です。うっかりミスの虚偽陳述ではなく、意図的な虚偽陳述という批判や指弾を免れないでしょう。秦先生には一刻も早く当該の論文をお示し頂きたいと思います。』(東北大学の井上前総長の研究不正疑惑 その後 3 - 名古屋大学大学院工学研究科 秦誠一教授への公開質問について - 川弾降雄 ちきゅう座 2015.12.22)

井上明久の名誉棄損裁判で秦誠一氏の陳述が重要な証拠になったので、このことは重大である。2015年12月16日付の再質問の回答期限は本日頃だと思うが、秦誠一は回答したのだろうか。該当論文が存在するなら出せばいいだけだから、もしあればその点はすぐ解決するだろう。