世界変動展望

私の日々思うことを書いたブログです。

スポーツとゲーム、その努力、趣味と修行

2022-01-22 22:15:08 | Weblog

みなさんは趣味をどのように楽しんでいるだろうか。真剣に取り組む人、そこそこの努力の人、いろいろいるんじゃないかと思う。学生時代の部活動やサークルなども職業として行っているものではなく趣味の範囲といえるかもしれない。

漫画などの創作作品の中にはひたむきに頑張る青春ストーリーとして活動を描くものがある。例えばスラムダンクなどはその一つかもしれない。


スラムダンク マイ フレンド

上はスラムダンクのEDでZARDが歌っていた。スラムダンクのひたむきな青春ストーリーに合った曲だと思う。湘北高校バスケ部が全国制覇を目指してひたむきにバスケに取り組む様は感動を呼び、発行部数は1億2029万部の大ヒットとなった。

こうしたものをみると部活動などに真剣に取り組む様がきらきらと光ってよいように思うのかもしれない。

では次の作品はどうだろうか?


弱キャラ友崎くん 1話

これは弱キャラ友崎くんというライトノベルの人気作のアニメ1話。主人公の友崎文也は友達や彼女などがおらず、本人の考えでは非リア充のようだ。しかし、アタックファミリーズ、通称アタファミというネット対戦型の格闘ゲームでは全国1位のゲーマー。そのためにひたむきで大きな努力を行ってきた。友崎君はスラムダンクのバスケ部員やキャプテンの赤木剛憲の大目標である全国制覇を達成した人物で湘北高校のバスケ部員や赤木剛憲などと同じように血のにじむような大きな努力をしてきた人物。対象がバスケかゲームかという違いだけだ。

しかしスラムダンクの場合はきらきらとした青春ストーリーとして描かれ、友崎君の場合は暗くマイナス思考として描かれている。

現実の世界でも部活動などにひたむきで真剣に取り組む者は多い。またゲームなどで上位の成績を求めてひたむきで真剣に努力する者もたくさんいる。しかし、ゲームなどを悪くとらえる事もよくあるのだが、なぜそのような違いが出るのかはいろいろ理由があるだろう。上のスラムダンクや弱キャラ友崎くんの場合はそもそも創作作品で、スラムダンクのバスケ部員のひたむきな努力がきらきらと光って見えるのは、そのように描いているというだけだ。弱キャラ友崎くんの場合マイナス思考の方に見えるのも、そのように描かれているだけだ。ただ、ゲームなどを悪くとらえる傾向がある気がするのだが、それは対象に対するイメージが原因なのだろうか。

東洋経済の文献によると『ほとんどの親は「ゲームはイコール悪いもの。できるだけやらせたくない。もっと有意義なことに時間を使わせたい」と思ってい』るらしい。ゲームを役に立たないとか無駄なもののように主張する事もあるが、そんな事をいったら野球やバスケ、合唱などの部活動・サークルなども同様だ。ゲームの全国優勝などは無意味で何の価値もないからゲームは意味がないというなら野球や合唱などで全国優勝や定期演奏会で立派な演奏をすることなど無意味で何の価値もないといえるだろう。そもそも趣味とは楽しむためのもので、そういうものである。

部活動などを人物的成長のためにやっている側面もあるが、ゲームもそれなりにコミュニケーション力を求められるものもあるし、それは趣味の目的ではない。人物的な成長や能力上げのための活動は趣味ではなく修行である。

無意味な修行を行っている者や趣味と修行を取り違えている者も多いかもしれないが、趣味でスポーツなどをやる者はそれなりにがんばってもらいたい。

そういえば昔、ルパン三世 血の刻印 〜永遠のMermaid〜で次のような会話があったと思う。

ルパン「次元、お前なんでこの仕事やってる?金が欲しいっていうんならこっそりと空き巣に入ればいいじゃないか。何のために予告状配って厳重な警備をかいくぐってお宝を盗むんだよ。」
次元「よりうまい酒を飲むためっていう理由じゃだめなのか?」
ルパン「だめなもんか。俺だって同じさ。」

ゲーム、野球、バスケ、合唱などをやる人たちはルパンでいうところのよりうまい酒を飲むためにやっているのだろうか?それでもいいかもしれない。

例えばゲームの場合、初期で有利になるためにリセマラを5時間くらいかけてやる人がいるようだが楽しみのためにやるのにそこまで初期の活動に労力を費やすのは割りあわないのではないか。野球、バスケ、合唱などの活動も似たような事はよくあると思うのだが趣味でやるのにやたらと苦労している人も多い。その人がそれでいいならそれでいいんですけどね。

野球や合唱の部活やサークルに入るとひたすら練習して何年も留年、あるいは留年すれすれという人たちもたくさんいるが、そういう人たちはソーシャルゲームの廃課金者たちと何が違うのだろうか。


ソーシャルゲームの料金の高さについて

2022-01-21 00:00:00 | 社会


ウマ娘 ライブ

ソーシャルゲームの人気作はたくさんある。上のウマ娘は昨年のヒット作で1年間の売上が1000億円以上だった。基本プレイは無料だがガチャなどのために高額な課金が必要で、それがないとキャラを強くできなかったり目的のキャラを得られないようだ。

料金は具体的に10連ガチャで約3000円。これは他のソーシャルゲームのガチャでも同じくらいの料金。星3のキャラなどが出る率は3%で、目的のキャラや育成カードなどが出る確率は0.2%程度。200連ガチャをやると目的のキャラなどと交換できる天井という仕組みもあるようだが、値段にして6万円以上。高すぎる。

昔のゲーム機の場合は本体が2~4万円、ソフトが数千円なので、一つのゲームの一つのキャラやアイテム、カードなどを得るのに数万円もかかるのは非常に高い感じがする。中には生活に影響が出る程度まで課金する廃課金という人たちがいるようだが、課金があまりに高いとそういう悪影響も出るのだろう。

今ではスイッチなどのゲームでも追加コンテンツなどで有償のものがあり、FF14は月額性の料金。一度数千円の料金を支払えばそれ以上お金はかからないというゲームも多い。

ソーシャルゲームはごく一部の重課金者によって支えられているゲームといえるだろう。私は値段が高すぎてやる気が起きなくなってしまうが、プレイする人たちは適度に遊んで頂きたい。


ウマ娘 プリティーダービーの人気について

2022-01-05 19:01:09 | スポーツ・芸能・文芸

ウマ娘 プリティーダービー(Cygames 2021年2月24日)はすごい人気だ。年間売上は1000億円を突破日経トレンディ2021年12月号では2021年のヒット商品の2位になった

ウマ娘 プリティーダービーはウマ娘という美少女を育成する競馬ゲーム。優勝すると、その者がセンターを務めてウイニングライブを行う。


ウマ娘 ウイニングライブ (画質FHDは手動で設定してください)

現実の競走馬の名称を使用。競馬ファンにも人気のようだ。しかし、なぜウマ娘にディープインパクトとオルフェーヴルはいないのだろうか。

アニメーションや漫画もやっているようだ。私はプレイした事はないが、たぶん多くの人がプレイしているのだろう。CMがよく放送されている。

このゲームは確かテレビで女の子を競走馬にするのは女性蔑視などというような意見があるのを見たことがある。他にもアニメの放送から3年くらいたってようやくリリースした事など必ずしも順調に進まなかった部分もあったのだろう。

美少女ゲームだけあって、キャラクターたちはみな可愛らしい。競走馬にするのは斬新な発想のような気もするが、彼女たちはアイドルやアーティストも兼ねているようだ。このようなバーチャルアイドルのような活動は昔からあったが現在では全く珍しくない。


いっしょにいたいから

上は恋愛シミュレーションゲームのパイオニア、ときめきメモリアルのメインヒロイン藤崎詩織の曲。これは1999年で、当時と比べると現在はずいぶん進歩した。このキャラは1996年にバーチャルアイドルとして歌手デビューし、製作元のコナミが記者会見を開きファンクラブもできた。デビューシングルの教えてMr.Skyは作詞 森雪之丞 作曲 財津和夫で、一流の創作家を採用した。当時は斬新な発想だった。

ゲームの黎明の時代は美少女ゲームという発想自体がなく、アーケードは脱衣麻雀で美少女キャラが出るくらいだった。1989年にナムコがフェリオスというゲームをリリースし、ヒロインを全面に出した展開は斬新だったもののアーケードはシューティングや格闘ゲームなどの硬派なゲームが主流だった。

1994年5月にコナミがときめきメモリアルをリリースして、これが大ヒット。現在では古い内容だが、当時は斬新で人気が出た。現在では恋愛シミュレーションゲームや美少女ゲーム、バーチャルアイドルなどは全く珍しくない。

最近のゲームはヒットしたときの売上額もケタ違いかもしれない。このような計算が妥当かはわからないが、ファミコンソフトで大ヒットしたドラゴンクエスト3は約380万本の売上。希望小売価格が5900円の場合、5900×380万 = 224億2千万円の売上。ウマ娘は1000億円以上だからケタ違いだ。

モンスターストライク、ポケモン GOなど人気作は他にもある。

ウマ娘のウイニングライブを見ると、近年のアイドルはこのような団体で派手なコスチュームで登場し、歌って踊って、ファンから大きな声援を受ける形が多い。1985年頃もおニャン子クラグという団体があったが、もっと服が地味だった

1980年代のアイドルは高嶺の花のようなアイドルが多かった気がする。


南野陽子 話しかけたかった

AKB48の登場でこういう派手でミニスカートで大人数のアイドルが多くなった気がする。たぶん10年くらい前に大きなアイドルブームで、地上波でAKB48の総選挙を2時間くらいの特番で放送し、一部の若者たちが衆議院選挙などより盛り上がるのは社会現象だったかもしれない。


AKB48 恋するフォーチュンクッキー

AKB48は秋元康が決めた者や総選挙で1位を獲得したものがセンターを務めるが、ウマ娘のセンターはレースで1位になった者がセンターを務める。競馬の場合はウイニングランだが、ウマ娘の場合はウイニングライブ。ただ、現実のアイドルと違うのはウマ娘の場合はコスチュームが勝負服や画一的な衣装が多く、曲に合わせた衣装ではない。例えば上の南野陽子の「話しかけたかった」は純真なお嬢様という曲と当時の売出し方針に合わせた衣装で、上のような真っ白な衣装だった。

ウマ娘たちは現実の競走馬の名前等を受け継いでおり、たぶんある程度現実の馬の事情や性格を設定にしているだろう。上でも書いたとおりディープインパクトとオルフェーヴルはいないのだが、現実の馬の方はどちらもすごかった。


ディープインパクト ごぼう抜き 2005年若駒ステークス


オルフェーヴル 2011年菊花賞 クラシック三冠達成

ディープインパクトは無敗クラシック三冠を達成[1]。上の動画は途中で20馬身くらいの大差をつけられていたようだが、終盤でごぼう抜き。周りが弱すぎたのかもしれないが抜群の強さを見せつけた。

オルフェーヴルもクラシック三冠を達成。国際的には最高の競馬の一つといわれる凱旋門賞で2年連続の2位。これは日本の馬としては最高の成績といえるだろう。気性の荒い馬で上の動画では優勝を決めた後にジョッキーを振り落としていた。4:20頃。たぶんゲームの方でも気性の荒い設定なのかもしれない

それにしても上のディープインパクトとオルフェーヴルの動画は見ると感動する。涙が出てしまった。やった事はないのでよくわからないが、ウマ娘の方がゲームなので、そういう事はないだろう。現実の競馬は感動的なケースも多い。

競馬の人気が上がると堕落も増えるかもしれないが、健全に楽しむ分には大いに楽しんで頂きたい。

ウマ娘のヒットは今後も続くと思う。ぜひ大きな売上を達成してもらいたい。

たぶん私はやらないと思うけど。

参考
[1]クラシック三冠 皐月賞、東京優駿(日本ダービー)、菊花賞を優勝すること。これらは三歳馬しか出場できないため一生に一度のチャレンジで全て優勝しなければならないため非常に難易度が高い。現在8頭が達成。