世界変動展望

私の日々思うことを書いたブログです。

マスコミの調査力について

2014-08-30 18:23:01 | 社会

先日NHKの史上空前の論文捏造を見て、NHKの記者が事件後3年経過し故郷に帰ったヘンドリック・シェーン氏の自宅を直撃取材したシーンが放送された。シェーン氏の家族と思われる女性が登場し取材に応じられないと言っていた。ドイツのシェーン氏の住所をどうやって調べたのか。すごい。STAP細胞の事件を見ても小保方晴子氏や笹井芳樹氏、理研幹部の現住所を直撃取材し、NHKは調査委員会に提出された小保方晴子氏と笹井芳樹氏のメールを入手し放送。大きな批判を受けた。小保方氏の実験ノートのコピーさえ入手。いったいどうやったんだ?

小保方晴子氏を追跡して怪我を負わせた件が報じられた。職場に張り込んで追跡していけば住んでいるところがわかるかもしれないが、そんな方法なの?どんな方法か知らないが、すごいな。マスコミの調査力はすごい。クラウド査読の比ではないと思う。なぜクラウド査読はSTAPの研究不正の暴露でマスコミの先を行けたのだろう。不思議だ。NスペではSTAP論文のグラフや画像の7割以上に不自然な点があることが放送された。いくつかはクラウド査読がオリジナルの指摘をしたと思うが、分子生物学会の著名研究者をあれだけ集めて検証させられたのはすごいと思う。クラウド査読なんて足元にも及ばないと思う。

現住所や実験ノートやメールをどうやって入手したのか不思議だ。マスコミの調査力はすごい。ぜひお金の流れをその調査力を使って報じてほしい。


STAP細胞の検証実験は一刻もはやく止めるべきである!

2014-08-27 22:20:18 | 社会

プロトコルの責任著者、丹羽仁史氏がリーダーを務めるチームが4月からSTAP細胞の検証中間報告が公表され、Oct3/4の発現さえ再現できなかったことがわかった。論文とプロトコルの共著者らが検証しても最初の段階の多能性遺伝子発現さえ再現できないなら、誰がやってもできない。STAP検証実験は一刻もはやく止めるべきである。やっても時間と費用の無駄だ。別な方法で検証を続けるらしいが、論文に書かれた方法以外で実験しても再現や検証と言わない。

小保方晴子氏は一刻もはやく自白し、理研上層部は一刻もはやく検証をやめるべきである。


経済学、教育学が最も不正が起きやすい?それらの分野を取り締まる研究不正対応策の策定を!

2014-08-25 22:59:35 | 社会


各分野の研究不正発生件数、研究者割合 [1]

生命科学系の研究不正が一番起きやすいと思われがちである。確かに研究不正が起きた件数は生命科学系がかなり多い。しかし、それは生命科学系の研究者数が多いからである。医・歯・薬学分野(30.7%)についで研究不正が発生した割合が高いのは商学・経済学(11.4%)、教育学(11.4%)である[1]。しかも、商学・経済学と教育学は不正発生割合が研究者割合の約2倍かそれ以上である。概して文系は研究者割合に比して不正割合が高く、理系は逆になっている。

STAP事件やディオバン事件など理工分野で大きな研究不正が続いたので理系、特に生命科学系では研究不正が続発しやすい環境だと思うかもしれないが、最も研究不正が起きやすい分野は経済学や教育学といった分野かもしれない。生命科学系はリトラクションウォッチなど研究不正を取り締まるネットユーザーたちがいるので近年大きな研究不正が発覚しているが、私の知る限りその他の分野で生命科学系のような追究者を知らない。それでも経済学や教育学は研究不正の発生割合が高い。

経済学ではいくつかの指摘サイトがある)。

STAP事件の影響で生命科学系ばかり研究不正の取り締まりが叫ばれるが、最も積極的な取り締まりが必要なのは経済学や教育学といった分野かもしれない。省庁や学術会議はこのような点を考慮して研究不正対応政策を検討した方がいいと思う。特に経済政策は巨額なお金に影響があり、不正があると被害が大きいことがある。例えば不当に税金を搾り取られていたら、たまったものではない。省庁、学術会議は研究不正の対応策をきちんと検討し、研究不正を取り締まってほしい。

参考
[1]情報管理 Vol. 56 (2013) No. 3 P 156-165PDF


ツイッターのアクセス数 - 2014.8.25

2014-08-25 03:56:10 | Weblog

ツイッターのアクセス数はどれくらいだろう?カウンターがついてないのでわからない。ツイートにリンクを張るとある程度アクセス数が上昇するので、ある程度のアクセス数は確保していると思う。ツイッターはなぜアクセスカウントできないのだろう。


ドラえもんとドラミちゃん

2014-08-23 22:36:58 | Weblog

ドラえもんとドラミちゃんのぬいぐるみ - このサイトより

私は百貨店の催事場でドラえもんフェアをやっていた時にグッズをいくつか見て、ドラえもんとドラミちゃんがペアで売られているものが多かった印象をもった。ストーリーとしてはのび太とドラえもんが主人公でのび太が主人公の回が多いが、番組のOPやグッズ、宣伝などでは明らかにドラえもんが主人公。だから、ペアのぬいぐるみはドラえもんと恋人役の女性ネコ型ロボットになりそうだが、レギュラーではいないので妹のドラミちゃんをペアで売っているのだろう。日本人で何も知らない人はほとんどいないと思うが、もしいて上の写真を見たらミッキーとミニーのようにドラえもんとドラミちゃんは恋人同士と思うかもしれない。たぶん、女の子向けにドラミちゃんも併せて売られているのだろう。

私は現在ドラえもんを見ないので正確なことはわからないが、ドラえもんは恋人のネコ型ロボットはいないが本物のネコでミイちゃんという雌ネコがいたと思う。原作ではタマちゃんというらしい。タマちゃんというとのび太のママは野比玉子(旧姓片岡玉子)で、のび太のパパは「僕が生まれた日」で「タマちゃん」と呼んでいた。ちなみに文化勲章を受章した高名な画家で片岡球子という人がいる。のび太のパパは若い時に画家志望でF先生のエスパー魔美も魔美の父が絵描きだったので、おそらくF先生は画家という職業が好きなのだろう。まさか、ママの名前は片岡球子からとってきたのかと思ったが真相は不明。

ドラえもんの恋人ネコ型ロボットはいないと思うが、公式HPを見るとノラミャー子という元同級生がいて、ドラえもんの初恋の人らしい。2008年のドラえもん誕生日スペシャル「ドラえもんの青い涙」で登場したベルという美しいネコ型ロボットにドラえもんは恋をしたが、出会う前からベルに恋人がいて最後に結婚。ドラえもんは失恋した。原作にもドラえもんが恋した猫に恋猫がいて失恋したという話があった。女性ネコ型ロボットでドラえもんの恋人はいないと思う。上のミイちゃんというのも大山ドラ時代の登場で現在の水田ドラに登場したのをネットで確認できない。現在のドラえもんは恋人なしか?

いないのならドラえもんに恋人キャラを作ってほしいですね。(笑)


経済学ではどれぐらい研究不正が行われているか?

2014-08-20 00:25:55 | 社会

経済学ではどれぐらい研究不正が行われているか?その研究が紹介された。小野五郎埼玉大学名誉教授はSTAP論文程度の不正は特に計量経済学等で日常茶飯事だという池田信夫氏も経済学では改ざんが日常茶飯事とツイート。一方で経済学で不正を聞いたことがないというツイートも経済学の信頼性に関して経済学者は声を上げるべきだというツイートもあります最近のリトラクションウォッチだと次の記事があります

経済学の研究不正指摘をツイートで紹介したことがあります。それは池田信夫氏による改ざん指摘でした。生命科学系で研究不正が多いのは研究者数が多いからです。経済学や化学など他の分野が研究不正が起きにくいという要因を知りません。経済学は政策に大きく影響するもので不正があるとたまったもんじゃないという人が多いと思います。余分に必要もない税金を何千億円ととられ、利益や生産性、収入が抑えられていたらとんでもないことです。研究不正の故意は道徳的な善悪は全く関係なく、単に事情を知っていると意味です。研究者としてわきまえるべき基本的注意義務違反も不正行為です。不正規定は研究発表の正確さや信頼性の担保を目的にしているので、故意を積極的詐害意思などと狭く解釈するのが妥当でないためです。

経済学の研究発表で非常に疑問のある論文等をたくさん見たことがあります。経済学の分野の研究発表の不正を取り締まる必要があると思います。


STAP由来のキメラマウスができた時に小保方晴子氏が非常に喜んだという事について

2014-08-19 21:30:01 | Weblog

NHKスペシャルで若山照彦氏がSTAP由来のキメラマウスの作製に成功した時、小保方晴子氏がものすごく喜んでいたのを覚えていると語った。本当に新しい万能細胞を作ったと思っていたら当然だろう。しかしES細胞を偽って渡していたら、そんなに喜ぶだろうか。だって、ES細胞でキメラができるのは当たり前だ。すでに広く知られていることである。

小保方晴子氏が都合のいいデータを捏造するためにES細胞等の複数の細胞を使い分けて共同研究者に提供又は自分で使っていた可能性が濃厚で、ES細胞を若山照彦氏に渡していたことを知っていたのが濃厚。それなのにキメラができて非常に喜んでいというのだから、その心情が全く理解できない。

私なら不正を隠すために表面的に喜んだふりするかもしれないが、とんでもなく恐ろしいことをしてしまった事で内心非常に怖くなって、とても喜べる状態ではないだろう。ものすごく不安で恐ろしくないですか?

人間の心は複雑でよくわからないものだ。


STAP細胞の正体 - STAP細胞があるのか疑問に思われる方へ

2014-08-19 03:55:55 | 社会

STAP細胞があるのか疑問に思われる方は次の動画や「STAP細胞の正体」(日経サイエンス2014年8月号)をご覧になってください。意図的で非常に悪質な捏造、改ざんが行われたことが濃厚です。


関由行:サイエンスカフェ「STAP細胞はあったのか?~STAP細胞論文を科学的に検証する~」 その1 , 2014.6.28


関由行:サイエンスカフェ「STAP細胞はあったのか?~STAP細胞論文を科学的に検証する~」 その2 , 2014.6.28


関由行:サイエンスカフェ「STAP細胞はあったのか?~STAP細胞論文を科学的に検証する~」 その3 , 2014.6.28


関由行:サイエンスカフェ「STAP細胞はあったのか?~STAP細胞論文を科学的に検証する~」 その4 , 2014.6.28


関由行:サイエンスカフェ「STAP細胞はあったのか?~STAP細胞論文を科学的に検証する~」 その5 , 2014.6.28


関由行:サイエンスカフェ「STAP細胞はあったのか?~STAP細胞論文を科学的に検証する~」 その6 , 2014.6.28


関由行:サイエンスカフェ「STAP細胞はあったのか?~STAP細胞論文を科学的に検証する~」 その7 , 2014.6.28


ネットの研究不正指摘も告発と同様に扱い、基本的注意義務違反も不正。研究不正被疑者と機関の今後

2014-08-18 05:13:36 | 社会

来年度から文科省ガイドラインが改訂され「インターネット上で指摘された疑義も告発と同様に扱う」ことになり、学術会議によると故意でなくても「研究者としてわきまえるべき基本的注意義務違反」も不正となる上原亜希子氏のような大量のデータ流用は単純ミスでないとし学会が賞を取り消し捏造が認定され井上明久氏の二重投稿をごまかすための多数の条件改ざんも不正と目されている。学術会議が不正の具体例としてこれらを例示するのか不明だが、過去に不正と認められた例は具体例として例示される可能性は十分ある。上原亜希子氏や井上明久氏の例だけでなく、他にも不正例はたくさんあり学術会議が過去の事件をきちんと反映させることが期待される。

PubPeerリトラクションウォッチなどのインターネットサイトで研究不正が指摘されている論文等は多い。その中には日本人研究者の論文も多数ある。特にインターネット上で多数の疑義が指摘されている研究者は今後基本的注意義務違反も不正とされるので非常に苦しい状況になる。石井俊輔氏のように今年度中に疑義が指摘され調査されている研究者はまだ幸いかもしれない。岡山大学などの事件は調査しているのか不明だが大量に疑義があり従来の調査でも黒だと思うが、来年度以降はもっと苦しい状況になるだろう。これまで紹介した他の研究不正事件も同様である。

理研上層部早稲田大学国立環境研究所東北大学日本金属学会日本高血圧学会などの研究機関は特に公正さを期待したい。


文部科学省又は日本学術会議は過去の事件を不正行為の具体例として示すべき!

2014-08-15 20:11:50 | 社会

日本学術会議が不正行為対応の統一規定を作るという。『基準には、論文の盗用や画像の切り貼りなどを不正の具体例として挙げ、故意でなくても「研究者としてわきまえるべき基本的な注意義務」を怠った場合は、不正と判断する。[1]』文科省ガイドラインも研究者としてわきまえるべき注意義務を著しく欠いた場合を不正とすると改訂される予定。[1]だと画像切り貼りが故意でなくても不正になるというタイトルになっているが、画像切り貼りは故意でないとできないので被告発者が故意を否定しても斥けるべきという例にすべきである。具体例を定めるなら過去の不正行為の例をもとにすべきだと思う。例えば上原亜希子元東北大助教の事件は多数のデータ流用があり、上原氏が不正を否定したが、多数の流用は単純ミスではないと判断され不正が認定された[2]。日本細菌学会も単純ミスでないと判断し賞を取り消した他にも井上明久前東北大総長は二重投稿をごまかすために実験条件を多数改ざんして論文発表した。上原亜希子氏や井上明久氏は全ての不正を否定したが、このような例で不正を認定しないのは不合理である。

主観面は自白しない限り直接証拠はない。それを利用して被告発者は過失を主張し責任を逃れようとする。上原亜希子氏や井上明久氏に限らず大概の被告発者は同様の主張をする。しかし、論文複数編に渡って10項目以上など大量に疑義がある場合に、過失という主張を認定するのは不合理である。新基準では「研究者としてわきまえるべき基本的な注意義務を怠った場合」が不正となるので、特に上原亜希子氏のデータ流用や井上明久氏の二重投稿をごまかすための条件改ざんを不正の具体例として示すべきである。他にも山形大学教員のデータを選択して分析を行った改ざん井上明久氏が何度もガラス単相の金属ガラスができたと文献で書いたのに翻した件など具体例とすべき不正事件は多い。

現在は文科省と日本学術会議で基準作りが進んでいるようだ。どちらも作るとダブルスタンダードになる危険があるので、基準作りは現在作成を続けている文科省に任せて日本学術会議は第三者調査機関の常設を迅速に実現してほしい。

参考
[1]「画像切り貼り、故意でなくても不正…基準例示へ」 Yomiuri Online 2014.8.14
[2]東北大学歯学研究科の調査報告書 2009.4


簡単な数学の問題 - 2014年8月14日

2014-08-14 17:21:00 | 物理学・数学

問題

家から駅まで2km。兄は50m/分で家から駅に向かう。30分後に弟が忘れ物を届けに100m/分で家から兄を追いかけた。弟が家を出てから何分後に兄に追いつくか。

--

中1の定期テストレベル。場合によっては小学生でもわかる。これが解けないなら高校や大学に入学するのは難しいかも。皆さん解けますよね。

--

解答は9月1日に発表します。

--

[解答]

弟が家を出てからt分後に兄に追いつくとすると、家から追いついた地点までの距離が等しいから、

50×30 + 50t = 100t

t = 30 [分]

しかし、家から追いついた地点までの距離 100×30 = 3000 [m] = 3 [km] > 2 [km]。つまり、兄は弟が追いつく前に駅に着いた。

従って、弟は兄に追いつけなかった。 ・・・ (答)

[解答終了]

[別解1]

弟が家を出発した時点で兄は50×30=1500m 先にいる。弟は1分で50m兄に近づくので追いつくのに1500 ÷ 50 = 30分かかる。しかし、家から追いついた地点までの距離 100×30 = 3000 [m] = 3 [km] > 2 [km]。つまり、兄は弟が追いつく前に駅に着いた。従って、弟は兄に追いつけなかった。 ・・・ (答)

[解答終了]

[別解2]

兄は家から駅まで 2000 ÷ 50 = 40 分で着く。よって、弟が家を出てから10分後に駅に着く。弟は10分後家から10×100 = 1000mの地点にいる。従って弟は兄に追いつけなかった。・・・ (答)

[解答終了]

これはある中学校の定期試験問題を参考に作ったものです。その問題の答えが「追いつけなかった。」でした。そんな問題出すな!と思うかもしれませんが、本当にそんな問題が出てたんですよ。コメントを見るといろいろ答えがあり、明確に答えられないので良い問題という印象を受けなかったかもしれません。オリジナルの出題者がなぜこんな問題にしたのかわかりませんが、家から追いついた地点までの距離が駅までの距離より短いと家から駅までの距離を設定する理由がないからかもしれません。せいぜい家と駅の途中で追いついたかを確認するための情報でしかなく、それなら家から駅までの距離を設定しない問題で十分です(類題)。私は家から駅までの距離を設定した問題を作りたかったので、少し意地悪だと思いましたが家と駅の途中で追いつく設定にしませんでした。

(2014年9月1日記載)