世界変動展望

私の日々思うことを書いたブログです。

最近の新しい試みについて

2012-10-31 00:21:00 | Weblog

最近障害者シリーズ1~3、装飾シリーズ1~3を公表した。分野のレビュー的な記事のつもり。新しい取り組みとして試作したものだったが、残念ながら人気がなくほとんど読まれなかった。通常最初のページの上の方に掲載すると、目のつきやすさでそれなりのアクセス数になるんだけど、驚いたことに平常時より随分アクセス数が少なかった。固定読者や私のブログの読者層に合っていないということだろう。

思えば新しい店でお客さんが簡単につかないように、新しい読者層を呼び込むにも時間がかかるだろう。これくらいでめげてはいけない。もう少しがんばりましょう。


次の手がはずれたら、万波奈穂さんを諦めます!万波奈穂の結婚相手のタイプは?

2012-10-30 00:03:29 | 囲碁・将棋

図 万波奈穂 二段 [1]

次の手がはずれたら、万波奈穂さんを諦めます!

囲碁でも生放送でそういう発言出ないかな?

出れば将棋みたいに、動画がYoutubeやニコニコ動画に転載されて、普及に貢献するよ!!

案外ひょうたんから駒が出て、万波奈穂と結婚できるかも?

本ブログに「万波奈穂はただのんべえですよ。」とコメントした人がいたが、実際はどういう人なんだろう。囲碁ファンや囲碁関係者の中には囲碁界のアイドル万波奈穂と結婚したい人は結構いるんじゃないの?

でも金秀俊八段あたりが上の言葉をいったら逆効果になるんだろうな。松田翔太あたりがいったら案外コロっといったりするかも?

姉の佳奈は小学校の同級生と結婚した。いわゆる幼馴染同士の結婚。奈穂の方はどうか。正直いってこいつのタイプってわからんのだよね。吉原由香里だと多少はわかりやすいのだが。慶應大卒、ヒカルの碁や篤姫の囲碁指南で名を売り、テレビ等のメディアに出て有名に。完全なタレント棋士。囲碁の実力は一流とは程遠いが、本人は完全に著名人で一流のつもり[2]。そんな彼女の価値観は・・・?

それだけが決定要素ではないが、彼女の場合ブランドが重要要素になっているの間違いない[2]。

夫は元ジェーリーガーの吉原慎也。やっぱりと思うでしょ?万波佳奈とは違って、いい人でも無名人とは結婚しないんですよ[2]。

万波奈穂は吉原由香里ほど名を売ろうとしていないように見えるのでブランド志向はないように思うけど、どんなタイプが好みか、よくわからん。数年前のNHK杯戦で放送中に「万波さん、結婚のご予定は?」「万波さん趣味は何ですか?」と質問し、スルーされてもしつこく「さっきの趣味の話はどうなったんですか?」と質問し続ける金秀俊八段は少なくとも全然好みじゃないだろう[3]。

様々な文献を見るとNHK杯戦司会ではNHKの側から散々叩かれたらしい。叩かれて泣いてしまったことも・・・。長期的な司会ははじめてだったろうし、慣れていなかったというのはあった。また、露骨にいっちゃえばルックスがいいというだけで採用されたので、初期の司会としての技量は他の人の初期と比べても低かった。

そういう様を見ると、あまりしっかりしたタイプではないと思う。だから、将棋の山崎隆之七段のような天然ボケタイプは合わないだろう。だから生放送で「次の手がはずれていたら、奈穂さんを諦めます!」といってしまうタイプはたぶんダメだろう。あら、さっきといってることが違うな。万波奈穂の場合、ひょうたんから駒はでないってことです。

下世話な話だが、万波奈穂の相手にはしっかり者タイプが合うんじゃないかな?

参考
[1]万波奈穂二段 囲碁NHK杯戦 2011.12.18
[2]吉原由香里がブランド志向というのは私の推測で、別に批判しているわけではない。仮に彼女がブランド志向でも全く問題ないと思う。ブランド物を買いあさる人、学歴ロンダをする人、ブランドを理由に行動する人はたくさんいる。そういうのが好きな人はそれでいいんじゃない?
[3]こんなことを公共の電波上でいう金八段が悪いんだと思うものの、こういう内容で話題をとっていくのもそろそろ終わりにしようかと思う。これまでの様子を見る限り人気はあるみたいだけど、米長の商業的運営と同じで短期的にうまくいっても長期的にうまくいくか怪しいところがあるからね。姑息(=一時しのぎ)な手段を使っているとまずいんじゃないかな。


着物の美しさについて - 装飾シリーズ3

2012-10-29 23:28:00 | Weblog


図1 着物を着た女性。モデルは囲碁の女流棋士、万波奈穂二段 [1]

着物やそれを着た女性は美しいと私は思う。上の写真は女流棋士、万波奈穂二段の着物姿。私の考えはさておきモデルになるくらいだから着物が似合う美人だと世間で思う人が多いのだろう。

着物を着た女性は美しいが、着物自体もとても美しいですよ。これは芸術です!

デパートで着物を見ると本当に美しいと思いますね。こういうものをよく作れると思います。

「まるで魔法みたい!」

と少女漫画原作の某ジブリアニメのキャラならきっとそういうでしょう(笑)。わかりますよその気持ち(笑)。

図2 名古屋友禅。職人が染めているところ。[2]

上は名古屋の伝統工芸、名古屋友禅の染め過程。職人がこうやって筆で装飾を施していくんですね。大変難しい作業でしょう。それを対象の全部に施すわけだから、たいへん手間のかかる作業です。

そして完成品がこちら!

図3 名古屋友禅の完成品 [3]

どうです?とても美しいでしょう!

惚れ惚れしますね。

万波奈穂の着物姿より、こっちの方がとてもよいと思いますね、私は。もっとも、人物と芸術じゃ美しさの質が違いますが。

本当にこういう作品は職人の魂がこもっているんだろうなー。

この着物はすごく高級なんだろうか。私が前に見た着物は1着約200万円で、店員によればすべてが手作業というわけでないのでまだこの値段らしい。だとすると手作業で染めているところを見るともっと高いのかと思ったのだが、ネットで調べた名古屋友禅は40万円だった[4]。物が違うだけかもしれないが、案外安いのか?

以前にも書いたが、江戸時代以前の姫の衣装は全部手作業で作ってるから、上で紹介した約200万円の着物よりずっと高いらしい[5]。わかないけど、数千万円の単位?上は億もあるだろう。

図4 大河ドラマ 江 の写真 [6]

本当に昔のお姫様は非常に高級なものを身につけていた。昔の高貴な人はとことん金持ちなんですよ。[5]で述べたが「100万石が現在の年収100億円~491億円、1万石で年収1億円~4億9千万円に相当する」んですよ。そりゃ、高級な着物を買えるわけだ。

上は去年放送された大河ドラマ江の浅井三姉妹(左から初、江、茶々。女優は左から水川あさみ、上野樹里、宮沢りえ)。まさに美しい3輪の華! ・・・というといささかキザな表現で私らしくないセリフですが、まあとにかく美しいといいたいわけです。

こういうのを見ると昔の普通や低い身分の人がお姫様に憧れる気持ちはよくわかりますね。だって、そういう人たちはボロボロの服を着てて、薄汚れているし、それと比べたら非常に豪華で美しいですよね。平民や身分の低い人たちにとってお姫様はまさに別世界のまぶしく天女のような存在。"高嶺の花"とはよくいったもんです。

着物もそれを着た女性も本当に美しいと思います。

参考
[1]レイ コレクション のHP 2012.10.20閲覧
[2]DoChubuのページ 2010.7.30
[3]愛知県観光ガイドのページ 2012.10.20閲覧
[4]正直屋のHP 2012.10.20閲覧
[5]世界変動展望 著者:"江戸時代以前の姫の衣装の高級さについて" 世界変動展望 2011.11.7
[6]大河ドラマ江の写真 2012.10.20閲覧


洋裁について - 装飾シリーズ2

2012-10-28 00:35:50 | Weblog

図1 洋裁の様子 [1]

洋裁の様子を展示で見た。上のような感じだった。洋裁というと今年の3月末まで放送していた朝ドラのカーネーションを思い出す。糸ちゃん(主人公、小原糸子)が素敵な洋服を作っている様を見て、洋裁の仕事もとても素晴らしいと思った。

カーネーションではデザイン、裁断など縫い子がやるところ以外は職人が全部自分でやっていた。特にデザインはどういうことを基礎として学ぶのか関心があったので聞いてみたが、それに関してはどうも教えていないらしい。カーネーションの時代(1950年代など)はオーダーメードが多く、そういうことも多かったようだが、現在は既製服が主流で、洋服屋は完全に会社化し、デザイン屋、裁断屋など完全に分業になっているという。デザインをやる人はデザイン、裁断をやる人は裁断と分かれており、私が話を聞いたところはたまたまデザインを教えていなかったということだろう。

ただ、デザインに関してはパリコレ([2])などを参考に専門家が作るという。大辞泉にすら「翌年のファッション傾向を決定する」と紹介されている。パリコレは非常に高名。そういえばドラマで糸ちゃんもファッション誌を見て近い将来流行するデザインを予測していた。既製服はオーダーメードと違って多くの人に人気の出るデザインにすることが重要なので、デザイナーはきっといろんな情報をもとにデザインを決めているんだろう。今回は残念ながら話は聞けなかったが、デザインの基礎がどういうものか知りたかった。

図2 洋服の完成品 [3]

洋服の完成品がこちら。私の第一印象はかっこいいというもの。これらの服はかっこよくない?

図3 新作洋服の発表会。写真はパリコレ [4]

新作の発表はモデルにきせて、みんなに見せる。カーネーションでもやってたな。洋裁教室も最後は自分たちが着て発表会をやるという。歩き方の練習などもやるらしい。プロっぽい発表を目指すんだなと感じた。自分たちの作った服の発表会はきっと楽しいだろう。女性は美しくなることに熱心ですから。

それにしても写真のモデルさんはスレンダーだな。当たり前かもしれないが。

洋服は普段着るもので、実用性も兼ねているところもあるし、結構いいもんだよな。ある洋服の作り手によると、洋服はただ着るだけでなく、着るものでその人の性格や生き方も変るものだという。そういうとなんだか哲学的。そういう説明は洋服を作る人にとって洋服はそれだけ重要なもので、誇りを持って仕事をしているということの証なのかもしれない。確かに言われて見るとその通りで、赤毛のアンに出てくるような19世紀の女性用洋服と上のような洋服では動き方だってずいぶん変るし、嗜好も変るだろう。

ところで、洋服も素敵なんだけど、和服も素敵ですよ。

これは私だけの感覚かもしれないが、洋服を見ると美しいとかかっこいいと思うけど、芸術性はあまり感じないんだよね。例えば図2,3を見て、みなさんは芸術性を感じますか?私がわかっていないだけかもしれないが、これは率直な意見。和服は洋服に負けず美しいし、私は芸術性も感じます。こういうのを美しいと思うのは日本人だからかもしれないし、日本人の特権かもしれない。

次回はそんな和服を紹介します。

参考
[1]洋裁の様子: Matsumoto Shonan blog 2006.8.4
[2]パリコレ:パリコレクションのこと。「毎年2回、フランスのパリで開催される、オートクチュール(高級注文服)、プレタポルテ(高級既製服)などの新作デザイン発表会。パリコレは翌年のファッション傾向を決定するといわれる世界的なファッションショー。パリコレ。」(大辞泉より)
[3]Alibaba Japanのページ 2012.10.20閲覧
[4]このページから。もとの出展はfarm3.static.flickr.com。 2012.10.20閲覧


ネールアートについて - 装飾シリーズ1

2012-10-27 22:50:03 | Weblog

図 ネールアートの例 [1]

上の写真はネールアートの例。きれいですよね。デパートにいくと1階で、よく女性が椅子に座って店員に指を出している様を見るが、これだよな。無論だが、ネールアーティストという職業があってこういう美しい装飾をつめに施す。

展示で色々道具を見る機会があって見せてもらったが、いろんな筆があった。また定規つきのやすりがあってそれでつめを磨く。

私が話を聞いた人もネールアーティストの卵で、自分のつめに装飾を施していた。自分でやったのかと聞くと、それはできないので他の人にやってもらったと教えてくれた。

ネールアートの作業を見ていると結構時間がかかりそうだった。上の写真の人はそれほどでもないが、多くの人はつめがかなり長く、(長いつめの人自身が)怪我しそうで怖かった。「長いと怪我が怖くないですか?例えば転んだときにつめがはがれる危険を想像して怖くないですか?」と聞くと、「女の子はそういうのよりおしゃれが大事なんですよ。」という答えが返ってきた。若い人はそうだよね。80歳を過ぎている老人とは違う考えですよ。

私が見たネールアートは美しいということだけでなく、結構細かい作業で、細かい装飾をつめに施していくので繊細さや技術が要求され、とても難しい印象を受けた。完全に職人芸だよね。こういうのは。

すごいよ、ネールアーティストさん!

参考
[1] Chie Blog のページ 2010.8.20


障害者が体を動かすことの難しさについて - 障害者シリーズ3

2012-10-26 22:22:59 | Weblog


図  障害者の体感 [1]

障害者がいかに体を動かすのが大変か、それを疑似体験できる。私は幸い健常者で障害者の体感はわからなかった。私が行った障害者の擬似体験は上の写真と似たようなことで、色が入って黄色い色の障害者体験用のゴーグルや体に重りをつけ、右半身をギプスで不自由にし、耳にヘッドフォンのようなものをつける。

そうすると本当に動きにくくて仕方がない!

私は上の束縛をつけて歩行や階段の昇り降りを行ったが、非常に不便。少し違うが、漫画巨人の星で主人公の飛雄馬が大リーグボール養成ギプスをつけて訓練することの大変さが少しわかった。

様々な束縛で視覚も聴覚も運動機能も鈍くなる。特に視覚、聴覚が乏しくなると世界は暗く狭く閉じたものになる。まるで暗く狭いところに閉じ込められたようだ。障害者の世界は健常者に比べてはるかに狭く閉じた世界で、様々な拘束をはずすと世界が一気に明るく開放的なものになった。

「世界は明るく、自由だな~!」

と実感する。

様々な体験をして、本当に今まで自分目線でしか見ていなかったと思った。障害者に優しい世界は重要だな。

参考
[1]今日の六北小のページ 2011.6.15


点字の感動 - 障害者シリーズ2

2012-10-25 23:00:22 | Weblog

図 点字の例 [1]

昨日の介護の話の続きになるが、点字の展示も見た。シャレじゃないよ・・・。

実物は上のものになるが、実物はもっと小さく、私には凸がかなり細かい印象を受けた。例えば写真の一番左の2つ組の凸は「お」を表すが、目をつむって触ってみると、全く文字を識別できなかった。健常者が触っても細かすぎて凸が何個あるか、どういう配列かなどを認識できない。

先生によると、人間の指先は非常に敏感で訓練するときちんと文字を読めるようになるという。だいたい盲学校の小学校1年生相当で、それなりに読めるようになると聞いた。点字で書いた文章を見せてもらったが、私には細かすぎてとても読めなかった。何個凸があるのか、どういう配置や組み合わせか、全くわからなかった。「なんかボツボツがあるな!」程度の認識しかできなかった。それを技術がある人はすらすら読めるというのだから、感動しますね。人間訓練するとそういうこともできるようになるんですよ。

点字は全部で6箇所の凸の有無で一組で、それで一文字。全部で2の6乗 = 64通りの表現があり得るが、数字やアルファベットなどは他の点字を組み合わせることで表現する。こういうことを考えた人は偉いと思う。

点字の作成も体験させてもらった。凸をつけるためのボードの上に紙を置いて、針ほど鋭くはないが先が丸く細い短い棒で一つ一つ凸をつけていく。手作業でやると結構大変。私は「あいうえお・・・たちつてと」あたりまで文字を作った。パソコンで文字入力して専用機械で一気に文章を作ることもできるという。こういうのは印刷というのか、それともプレス?あっ、印刷とプレスは同じか。ただ日本語か英語かの違い。うーん、なんていうんだろ?

ただ、パソコンで文章を作れても専用ソフトや作成機械はなかなか売っていないし、ソフトは5000円くらいらしいが、作成機械はおそらく高額なんだろうな。端的にいって売れず営利性が乏しいから量産で値段を下げられない。障害者に辛いのは介護が必要な人と同じ。

こういう分野を私は全く知らなかったが、 驚きがたくさんあるし、改善しなければならないことがたくさんあることがわかる。

こういうことがわかるのは、私にとっては面白いのですが、みなさんはどうですか?

参考
[1]点字の例:小野印刷所 2012.10.20


介護とその仕事をする人を見て、介護の現状 - 障害者シリーズ1

2012-10-24 23:52:22 | Weblog

図 介護用ベット [1]

障害者用の展示を見た。全く動けない人をベットに運ぶ様子を実演していたのを見て、動けない人は本当に大変だということがわかった。悪い意味ではないが、本当に一人で何もできない。要介護の人に優しい社会を目指すのは重要だと思った。それを目指さないと、こういう人たちにとっては地獄のような世界になってしまうし、非常に悲しい世界になる。

こういうと怒られてしまうが、健常者の人の中には自分たち中心で、障害者を厄介者扱いして自分たちにできるだけ有利な世界を築こうと主張する人たちがいる。そういう人の主張どおりの世界だと障害者にとっては地獄のようになるだろう。

展示をみると、障害者用の移動を円滑にする道具がいくつかあった。ベットの下にスライドできる袋のようなものを敷いてスムーズに障害者を車椅子からベットに移動させることができたり、車椅子も肘掛のところが動いてベットなどに移動しやすい仕組みになっていた。

私は車椅子に乗ったが、運転が少し難しく、左右にうまく曲がるのができなかった。慣れると簡単らしく、慣れるのに2日程度かかるらしい。

なかなか面白かったし勉強になった。

現場で働く人は給料が安く仕事がきついので介護士になる人は少ないと述べていた。ニュースでそんなことをいうのを聞いたことがある。自分が政治家になったら、そういう問題を解決したいと思う。思えば民主党政権になって社会福祉関係が手厚くなるかと思っていたが、そうならなかった印象がある。民主党はマニフェストと実際の政策が大きく違っていたのでみんなが思っていたような政治にはならなかった。

脱官僚とか無駄遣い廃止とか私はいいマニフェストだと思っていたが現実的でないのか?

介護はもっと手厚くした方がいいと思う。いろいろ話を聞くと深刻さも少しわかる。上の話に戻るが、介護の人は本当に一人で何もできず、介護士がいないと全く動けない。何かをするには常に誰かの助けが必要だし、介護用ベットや補助道具、介護用の風呂、介護料などお金がすごくかかる。そういう費用を払えるお金持ちはまだ幸福だが、払えない人は・・・。

端的にいって、介護の人の話ではそういう人は死んでいくしかない非常に悲しい現実がある。

そういう面の政策は非常に大切ですよ。

今日体験したことはわずかなことだったが、それでも介護や障害者がどんなものか実感できたことは有益だったと思う。

参考
[1]介護用ベット 写真元 2012.10.20


東山魁夷の絵は高い!

2012-10-23 23:20:19 | 絵画

「緑響く」 (東山魁夷 作) - 長野県信濃美術館 東山魁夷館所蔵

デパートに行くと東山魁夷の版画が売られていることがあり、復刻版版画([1])でも約10号で50万円強で売られていた。完全な第三者の複写作品で、あれだけ刷っていても約10号で50万円強。すごい人気だ。人気抜群だからこその値段だ。

東山魁夷というと緑と群青、そして白馬。上の「緑響く」は特に人気が高い作品で、複製版画は何枚も刷られている。本画は素晴らしいですよ。私は東京国立近代美術館所蔵の冬華などの本画も見たことがあるが、本当に素晴らしい。こういう表現は複製版画ではとても無理。見るならやっぱり本画だ。

いいですねー、東山魁夷作品は。

参考
[1]復刻版版画:作家の没後に著作権者が監修となって作られる複製版画。東山魁夷の複製版画は彼の奥さんが監修。作家の没後に作られるため、完全な第三者の複写作品。


合成写真を論文や大学公式紹介に掲載した事例

2012-10-22 00:08:16 | 社会

横山嘉彦(東北大金研准教授)の公式紹介を見て驚いた[1]。「大形状バルク金属ガラス鋳造技術の開発(キャップ鋳造法)」という項目に載っている写真は、一部合成写真ではないか?

図1 横山嘉彦の公式紹介ページに載っていた写真等 [1]

右上のものが合成写真だと思う。拡大したものがこちら。

図2 合成写真等 [2]

フォーラムの主張

なぜこんな合成写真を使ったのだろう?フォーラムのページ上にある告発文では「この断面写真(図3(b))は明らかに4つの部分を組み合わせたものに見えます。なぜこのような合成写真を,試料断面を説明するのに用いたのか疑問です。[3]」

さらに「この問題もまた,井上氏を本年7月9日付けで日本金属学会に対して研究不正で告発した際,提出した問題の一つです。加藤会長らは,2007 年論文のFig.4(b)が合成写真であることを認めています。しかし,私たちが見出した疑義の核心が理解できていませんでした。その理由は,加藤会長は「写真撮影に使用した実体顕微鏡の能力によっては,直径20mm では1 枚の写真で撮影できても,直径30mm の場合は断面状態を適切に撮影できないために,分割して表示した可能性を排除できないからです」,としているからです。私たちが提起した問題の核心は,2007 年論文で合成写真が用いられていること自体ではありません。

誤解がないように重ねて強調します。私たちの疑義の核心は,直径20mm の画像は中心を求めることができるのに対して,直系30mm は中心を求めることができない,これは合成写真を作成する際に中心部付近を削除したからではないか,と言うことです。この疑義を晴らすには,試料の現物,4つの分割写真の原画などを示して,直径30mm の断面写真として完全に復元できることを明確にする必要があります。加藤会長の言うように,もし顕微鏡の視野が狭く,合成写真によってしか断面画像を提示できないとしても,20mm を一度に撮れる顕微鏡ですから30mm であっても,4 分割した半径15mm の範囲に中心を含めることはできるはずです。どうして合成画像には中心部分がないのか疑問なのです。中心がないにも拘わらず,この合成写真を円柱状金属ガラスの断面写真と銘打つことはできるのでしょうか。これがここで問われている問題です。[3]」

自分なりの解説

フォーラムの主張は要するに中心が求められないのに円柱状金属ガラスの断面写真と論文で述べることはできないので、現物等の確認が必要だというものです。捏造や改ざんの疑いがあるから調査せよということ。合成写真であることは金属学会も認めているようだ。

こういう要点だけの説明だけだとわかりづらいでしょうか?念のためもう少し詳しく説明します。

論文では合成写真の材料が"円柱状"金属ガラスだと説明されています。では本当に円柱だということを写真から確認できるでしょうか?

図3 断面写真の中心確認[2][3]

図3の左は別の写真で直径20mmの円柱状金属ガラスです。これは上図のように円弧の部分に適当に4つ線を描き、それらの垂直二等分線をひくと一点で交わります。これが円の中心です。即ち左側の直径20mmの断面写真は確かに円といえるわけです。

では問題となっている右側の合成写真はどうでしょうか?同様の手法をとると垂直二等分線が一点で交わることがなく、中心を求められません。つまり、円だと確認できないわけです。ですから、論文で"円柱状"金属ガラスと述べているのに疑義があるのではないかいうのが告発者らの主張です。

金属学会の加藤元会長は合成写真であることは認めたが、それが用いられたのは顕微鏡の視野が狭く、直径30mmの断面(合成写真の材料の断面)は一度に撮れなかった可能性があるので仕方なく合成写真にした可能性があり、捏造とはいえないと判断したようです[3]。

しかし、告発者らの主張は合成写真を使って発表したことではなく、中心部分を意図的に避けて写真をとり、円柱状でないのに円柱状とごまかそうとしたのではないかと主張しています。図2の左図のように直径20mmの断面写真は全体を写真にとれたわけですから、直径30mmの断面写真なら半径は15mmですから、中心は余裕をもって撮影できたはずです。

なぜ、中心部分を撮影できたはずなのに、撮影しなかったのか?本当に円柱状だったのか疑問だから現物等を確認せよということです。

実際にこの合成写真の材料が作成されたのかどうかはわかりませんが、仮に作成されたとして、こんな合成写真にしてまで真円の材料だとごまかす必要性があったのでしょうか。少し楕円になっている材料でも別にいいような気がしますが、論文に掲載する写真は理想的なものが好ましいので、そのように見える加工を加えて掲載したということかもしれません。無論、こういうのは改ざんです。医学系で理想的な写真になるようにフォトショップで加工する等のいわゆるイメージマニピュレーション(画像操作)と同じ類でしょう。

不正疑惑に対する日本金属学会の消極的対応

それにしても日本金属学会は本当に可及的に不正でない方向で判断しようとしてますね。合成写真が使われた時点で直ちに画像加工が疑われるわけですが、それでもとかく不正でない方向で判断し、不正の可能性は全然追究しません。告発者らの指摘を受けて現物等の確認を実施していないと思います。

金属学会だけでなく、すべての研究機関や資金配分機関、省庁には、とにかく不正でない方向で判断するというのではなく、きちんと合理的な判断や疑義を解決する判断をしてほしいと思います。金属学会のようにまるで不正としたくないために、とにかく不正でない可能性を考えて、それで処理しようとしたら、不正が認められずはずがなく、犯人が逃げのび不正が改善されないという、とんでもない結果になってしまいます。それに疑義を払拭したければ、告発者がいうように現物等の確認をやれば一気に解決します。金属学会は不正を認めたくないから、そういうことをしないのでしょうが、そういうことを積極的に行う対処が必要です。

不正の問題はできる限り避ける。こういう自浄作用のない態度では全くダメで、健全な学術の発展はなく、将来的に信頼を失うことになります。

この事件の現在は?

結局この件はどうなったのでしょうか?

横山嘉彦といえば井上明久との共著論文を二重投稿を理由に取り下げたことで報道された。フォーラムの告発者らと5月頃まで名誉毀損裁判で争ったが和解した。和解理由は『2007年論文が読者に疑惑を誘発した「原因」は、同論文を「科学的根拠が必ずしも十分ではない状態で発表した」からである』という横山の申し出を受け入れられると告発者らが判断したから[3]。

端的な言及はないが、告発者らは捏造があったことを争っていたのだから、「科学的根拠が必ずしも十分でない状態で発表した」というのは捏造だったことを婉曲的に表現したもので、それ故に告発者らが受理したということかもしれない。

でも、よくこんな合成写真等を大学の公式紹介に堂々と載せられるなと思う。皆さんはどう思いますか?

参考
[1]横山嘉彦の公式紹介ページ。 2012.10.25閲覧
[2]Y.Yokoyama , E.Mund , A.Inoue and L.Schultz: Materials
Transactions, Vol.48, No.12 (2007), 3190-3192. “Production of Zr55Cu30Ni5Al10 Alloy Rod of 30 mm in Diameter by a Cap-Cast Technique”
[3]井上総長の研究不正疑惑の解消を要望する会(フォーラム):フォーラムのHPとこの件に対する告発


早稲田優子(Yuko Waseda)の研究について

2012-10-21 03:10:00 | 科学技術

早稲田優子(Yuko Waseda)は金沢大学医学部附属病院呼吸器内科の医師で特任助教[1]。PubMedで調べるといろいろ論文を発表しているようだ。今度調べてブログで紹介しよう。

金沢大学医学部というと過去に多久和グループのことを書いた[2]。世間では血液内科元講師の山崎雅英の不正も知られている。

早稲田優子の研究紹介になると、これらの不正研究の記事とは違ったものになるだろう。おそらく純粋に研究の紹介になるだろう。実をいうと本ブログは昔はそういう記事も扱っていた。そういう記事は「こういういい研究もあるんですよ。」という知見を世に知らせることができて有意義だと思う。一種のレビュー。ただ、実際にやってみると人気なかったんだよね、これが。だから休止してるんだけども。

私のブログは医学系の研究では日本だけじゃなく世界中の人が見てるので宣伝になるかしら。最近だとハーバード大医学系の人もきている。日本語読めるのかと思うが、何でこんなに海外からくるんだろう?

早稲田優子の研究も紹介すれば宣伝になってよいだろう。こういうのは本人も協力してくれると助かるんだが、今度研究の質問をしてみようか?

ぜひ協力してほしいな~!

とは思いながらも、これだけ研究不正の記事を扱っていると、対象者にとっては怖くて応対できないかもしれませんがね。「自分の悪い事をかかれるんじゃないの?」なんていう猜疑心が起きても無理はない。

研究不正のネタなんて、扱うのやめちまうか!

参考
[1]金沢大学の早稲田優子の紹介
[2]世界変動展望 著者:"金沢大学多久和研究室の研究不正について" 世界変動展望 2012.4.19


練習

2012-10-20 01:36:36 | 準備

企業や官公庁向けコンピューターシステムなどの受注が好調だった。台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業に液晶ディスプレー関連の複数の特許を約95億円で売却したことも、利益を押し上げる要因となった。

 一方、13年3月期連結決算の税引き後利益は、今年4月時点の200億円の黒字予想を据え置いた。


森口尚史の事件はなぜこれほど報道されているのか?

2012-10-16 23:20:26 | 社会

iPS細胞を使った臨床応用をしたと主張する森口尚史氏の報道が連日続いている。今年は例えば藤井善隆の捏造論文数の世界記録や加藤茂明元東大教授の捏造事件などいろいろ捏造事件はあったが、森口氏ほど報道されていない。

特に藤井の事件は捏造論文数の世界記録を達成したにも関わらず森口ほど報道されていない。森口の場合は数の点ではなく質の点で悪質という点はあるかもしれないが、ここまで報道されるのは旧石器捏造事件以来ではないか?質の点で悪質だった多比良東大元教授らの捏造事件やアニリール・セルカンの論文盗用、経歴・業績詐称事件の時にこれほど騒がれただろうか?

この事件は読売新聞が1面で誤報してしまったことが発端で、それが原因か?

重大事件なのは変わりないが、今までの捏造事件や、経歴詐称事件と比すと扱われ方がかなり大きいと思う。いったいなぜだ?