世界変動展望

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松原弘明懲戒解雇相当! - 京都府立医大論文捏造事件

2013-05-02 03:39:13 | 社会

『元教授は「懲戒解雇相当」 府立医大論文捏造 教授会が処分へ

京都新聞 5月2日(木)15時19分配信

 京都府立医科大は2日までに、関わった論文のデータ捏造(ねつぞう)を認定した松原弘明元教授(56)について、懲戒解雇相当であるとの意見を教授会でまとめた。運営者である京都公立大学法人の審査委員会で正式に決定する。元教授はすでに退職しており、懲戒解雇相当の処分が決まれば、法人は退職金の返納を求める。
 元教授をめぐっては、血管再生の臨床試験の基礎データとなった論文など2001年~11年の14論文の計52カ所で画像の流用や意図的な加工があったと府立医大の調査委員会が認定した。
 元教授は、自身が責任者を務めた血圧降下剤バルサルタン(商品名・ディオバン)の臨床試験について報告する論文が、日本循環器学会などに「データ解析に多数の重大な誤りがある」として相次いで撤回された問題を受け、「大学に迷惑をかけた」として2月末で依願退職した。
 府立医大はこの臨床試験の関連論文についても調査委員会を設けて調査を進めている。

(京都新聞 2013.5.2)』

松原は懲戒解雇相当になる見通し。当然だろう。もともと辞職を受理すべきでなかったと思うが、民法の規定で仕方なかったのだろうか[1]。不正があり懲戒解雇にするために辞職を受理しない姿勢くらいは見せてもよかったかもしれない。フライデーの記事だと京都府立医大が強制的に辞職させたような記述があるが、実際のところどうなんだろうか?

松原が懲戒解雇相当になるのはもういいが、問題なのは他の共犯者の不正認定や処分はどうなっているのかということだ。データ流用事件もバルサルタン事件もおそらく松原以外に共犯者がいる。データ流用事件はこのページで紹介されているが、これだけ松原以外に筆頭著者や共著者がいて誰も不正に関与していなかった、知らなかったというのは信じられない。京都府立医大はトカゲの尻尾切りをするつもりだろうか?それは絶対に許されない。

同大はいまだにネット等で一般向けにデータ流用事件の調査報告書を公開していない。データ流用事件については誰が改ざんの実行者だったか報道がなくわかっていない。論文のデータや文章を誰が作成したか、著者たちは知らないはずがなくきちんと特定できるはずだ。にも関わらず誰が改ざんの実行者なのか明らかにしないのは許されない。松原以外に不正の実行者がいればきちんと不正の認定・公表・処分をしなければならない。

独協医大H元教授の改ざん事件のように不正が起きても責任者だけを処分して残りが逃げ切るようなやり方を許したら、制裁がないため犯人の反省が十分でなく、今後の不正防止の観点でもよくない。「不正が起きてもボスだけ辞めて、部下は助かる。だから安心してボスの不正命令を実行しよう。」という不法な考えで不正をする研究者が出てしまう。同大が『「松原氏の研究室管理体制に本質的な欠陥」があり「極めて異常」[2]』と言った事態は松原以外にも不正を実行したり不正と知りつつ論文に関与した部下が少なからずいたことを示す。松原だけを処分し、他を逃げさせるとまたこのような事件が生じる危険が高くなることはわかるはずだ。

京都府立医大が本気で反省し再発防止に努めるなら、松原以外の犯人も不正を認定・公表・懲戒解雇などの厳罰を実行し、不正に対して厳格な姿勢を示さなければならない。

参考
[1]『民法第627条  当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。 』

雇用期間の定めがない場合は雇用側が辞職を拒もうとも辞職の申し出から2週間で強制的に退職できる。
[2]毎日jp 2013.4.11

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2013-05-03 10:15:28
部下の筆頭著者が学位の取得の為や自分の出世の為に、自信で改ざんしたという可能性も多々あります。
回答 (世界変動展望 著者)
2013-05-03 21:29:06
誰が改ざんデータを作ったのか調査で特定すべきだったのですが、京都府立医大はきちんと特定したのでしょうか?動機はデータ作成者を特定しないと解明しようがありません。