世界変動展望

私の日々思うことを書いたブログです。

今年もお世話になりました!

2007-12-31 02:07:30 | Weblog
今年も今日で最後ですが、みなさんにとってどのような年だったでしょうか。

本ブログのこの1年はブログ移転のために現URLでは7月からの開催でしたが、前ブログの期間を含めれば無事1周年を迎えられました。これも読者の皆様のおかげです。この場を借りて感謝の意を称します。

7月以降の記事をほぼすべて振り返ってみると、時事問題が多く、事実内容等は新聞記事と重なる部分も多かったですが、それでも自分の考えや意見を十分に紹介することができて満足しております。

来年もまた今年以上に”世界”の変動について自分なりの考え方を紹介していきたいと思います。

今年は皆様ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

世界変動展望 著者
2007.12.31

浅田真央優勝、フィギュアスケート・全日本選手権

2007-12-29 03:56:23 | スポーツ・芸能・文芸
 フィギュアスケート全日本選手権最終日は浅田真央が優勝し連覇を達成した[1]。若いのにすごいことだ。他の選手は20歳前後くらいだが、浅田真央はまだ17歳である。この人は名古屋出身だが、同じく名古屋出身で有名なスケート選手は伊藤みどりさんがいる。1992年のアルベールビルオリンピックで金メダルを期待されていたが、残念ながら銀になってしまった。
 女子フィギュアスケートでは浅田真央ら有望な選手が多いので、かなり注目されているが日本代表として世界選手権でもがんばってもらいたい。

よい文章を書くには

2007-12-28 10:53:26 | 社会
 よい文章を書くにはどうすればよいかと悩むことがしばしばある。よい文章とはいったい何か。谷川俊太郎の文章を読んで文章を書くことが一種の芸術的活動の一面があると思わされた[1]。谷川俊太郎によれば、個人に固有の身体的なリズムや豊かな人生経験や考えに裏打ちされた言語の質が文章を書く上で重要な要素である。彼は文章を、自分に内在する考えを言語という手段で表現する芸術だととらえているのだろう。
 そう考えると、高齢者ほどよい文章が書けるということになるかもしれない。思えば、画家等の芸術家も有名者は高齢である。60歳で初めて一人前、70代から有名になるというのだから非常に遅咲きの印象をうける。それは、芸術が人間の内面性の表現であり、表現に豊かな人生経験や考えが必要だからなのだろう。
 とすると、私の悩みは解決しがたい。良い文章を書くには非常に長い時間が必要だということになるからだ。日々の生活で物事に対する豊かな見識を磨いておかなくてはいけない。とても2,3年で解決するような問題ではない。まさに一生の問題となる。
 ただ、私は物書きになるつもりはない。だから、文章の芸術家にならなくてもよいし、彼らほどよい文章が書けるようにならなくてもよい。もっとも、文章を書くことはこれから先たくさんあるだろう。だから、文章を書く基本くらいは意識して書きたい。手紙のように特定の人に向けた文章は自分のいいたい事が伝わるだけではなくて、相手を思いやる文章を書きたい。不特定の人に向けた文章も推敲して、できるだけわかりやすく書きたい。書き出し、展開、まとめという構造くらいはおさえておきたい。

参考
[1]谷川俊太郎:"言語から文章へ" 「文学3 言語」 1976

国立大の定員超過分授業料没収 合格数抑制へ

2007-12-27 03:10:37 | 社会
 文部科学省は、在学生が定員を大幅に上回った国立大について、学部ごとに基準を超えた分の学生の授業料を国が実質的に没収することを決めた[1]。08年度から段階的に実施する[1]。私大では以前、大幅な定員超過が問題化して補助金をカットする仕組みができたが、国立大にも抑制策を導入する。法人化以降、独自収入のアップを目指して合格者を増やしている国立大に警鐘を鳴らす対策だ。多くの国立大が08年度以降、入学者数を抑えるとみられる[1]。
 国立大学でも入学者を抑えるために授業料を没収をするとは驚いた。要するに国立大学が自主的に入学者を抑えてほしいと国がいっているだけで、生徒から没収されるわけでは勿論ない。大学全入時代を迎えて、入学者はどこも多くとりたいと願っているだろうが、なかなか大学側には厳しい時代だろうか。

参考
[1]国立大学の授業料超過分没収については”asahi.com(2007.12.27)”によった。


東大・京大・早大・慶大が大学院連合

2007-12-25 20:44:36 | 社会
 東大、京大、早大、慶大の4大学は25日、大学院生が相互の大学院で研究したり学んだりできるようにする協定を結んだ[1]。来年度から、例えば早大の院生が東大の研究室に一時的に移って学べるようになる。期間は最長1年(博士課程で1年延長も可)で、所属大学の授業料以外は払う必要がない[1]。
 大学間の交流が有名大学の間で進むのはとても利点があると思う。研究はミクロで見ると、各大学に世界一がある。必ずしも東京大学が日本で優れているかというと決してそうではない。大学の研究室ごとに利点は違うといってよく、学生側が自由に選択して研究室を訪れることができるならば非常に有意義になるのではないかと思う。

参考
[1]東大、京大、早大、慶大の大学院連合については"asahi.com(2007.12.25)"によった。

京都議定書の目標達成できるか?

2007-12-24 17:12:59 | 環境・地球温暖化問題
環境省と経済産業省によれば京都議定書の目標達成は可能だとのことだが、果たして本当にそうだろうか。国内の排出量取引や環境税の導入は先送りにされている。当面は企業の自主的な努力や省エネ対策等で二酸化炭素削減を果たすようだが、どこまで実行力があるのか疑問である。国内の排出量取引や環境税導入はどうしても産業からの抵抗で導入が難しかろう。経済産業省の事務次官のお話ではないが、実効性に意味がないとすると導入に反対はされるだろう。

来年は洞爺湖サミットで日本が議長国を務めることになる。温暖化対策の議論が最大の課題だけに先進国として大きな役割を果たさねばならないだろう。京都議定書の目標達成など本来は当然なのである。

首相、議員立法で全員一律救済を表明-薬害肝炎訴訟

2007-12-23 19:59:02 | 政治・行政
 福田首相は23日、原告の肝炎患者と被告の国・製薬会社との間で和解協議が続いている薬害C型肝炎集団訴訟について、「薬害患者の方々を全員一律救済で議員立法することで、党との相談の結果決めた。公明党の了解も取っている。可及的速やかに立法作業、国会審議をして、野党の協力も得なければいけない」と述べ、「全員一律救済」を可能にする内容の法案を、議員立法で今国会に提出する考えを示した[1]。
 まずよかったと思う。薬害肝炎については全員一律救済の世論がかたまっており、涙ながらに命の切捨ては許さないと訴えていた原告団の主張がある程度救済される形になった。立法や行政の枠を超えて被害者救済がなされることを期待したい。

参考
[1]薬害肝炎訴訟の一律救済については"asahi.com(2007.12.23)"によった。

赤字国債なんとかして!

2007-12-22 01:33:43 | 政治・行政
 今年も予算案が明らかになったが、赤字国債を何とかしてもらいたい。国債は結局のところ国民の負担になるわけである。莫大な額のために利息だけでもたいへんだと思う。国は借金を繰り返すから結局のところ国債はなくならないが、将来的の国民に大きな負担を押し付けることだけは許されない。

羽生善治二冠、史上最速1000勝達成!

2007-12-21 00:52:08 | 囲碁・将棋
 第66期A級順位戦の6回戦、羽生善治二冠(王座・王将)―久保利明八段戦で羽生二冠が勝利し、通算1000勝を達成した。プロ入りから22年、37歳2カ月での達成は、谷川浩司九段の25年6カ月、40歳3カ月を抜き、最速・最年少記録となる[1]。
 思えば、今期の1000勝達成は確実な情勢であったし、最速記録も時間の問題だった。今年は加藤一二三の前人未到の通算1000敗と並んで、ダブルで1000勝、1000敗という歴史的な記録が誕生した。羽生の1000勝は史上最速記録だし、加藤一二三の1000敗も史上最速かつ唯一の記録である。今年も残りわずかだが、歴史的な記録が誕生した年であった。

参考
[1]羽生善治の1000勝達成については"asahi.com(2007.12.21)"によった。

相手の努力をきちんと顧みて救済せよ!

2007-12-21 00:32:41 | 社会
人間関係のもつれで事件が起きると、よく動機で「一方的に思いつめた」と報道されることがあるけれど本当にそうかと思うことがある。人間関係とは相手があって初めて成立するもので、純然と一人で何かを思い始めたのではないと思う。

思うに、相手方は何も行動をしていないのに加害者の方が積極的に何かを行動したという外観から「一方的に思いつめた」といっているのではないか。それは相手方に作為がなかっただけで、不作為という立派な行為で意思表示をしており、決して一方的な問題ではない。

人間関係のトラブルを原因として事件が起こる場合、純然と一人の人間が思いをめぐらせて事件を起すわけではない。純然と思いにふけるのは人間関係とはいえないし、通常の人間関係とはそのようなものではないからだ。相手方の作為・不作為を含めて相手方との態度に関係してトラブルが発生するのである。

だから人間関係のトラブルで事件が起きるときは原則として相手方にも何か問題がないかと疑ってみている。被害者救済をする時には「あなたにも何か問題があるのではないですか。」と問うのは被害者を苦しめるので避けるべきだと言われるが、被害者といえど事件に問題があるならそれを追及すべきである。被害者を救済するために動機を一方的なものにするのは真実に反し間違っている。

被害者は不作為を行為でないと思っているのではないか。それは明らかに間違っている。何もしなくても伝わることはいくらでもある。黙示で相手にきちんと伝えている。その結果を相手はきちんと解釈するのである。注意しなければならないのは、示したい黙示の内容が正しく伝わっているかということだ。黙示はしばしば多義的である。だから、きちんと伝えたいなら明示すべきだ。間違って相手に伝わり、不利益を被ったとしても、きちんと明示しなかったものの責任である。超能力者でもない限り、明示されることなく相手の考えを正確にわかるのは不可能だ。

また、相手の都合を考えず不作為を貫くという意味で被害者もまた一方的である。根本的に、相手のために真剣に一生懸命がんばっている人間に対して全く顧みず否定的に扱う態度がよろしくない。人の親切に対して、相応しい対応があるだろう。親切を足蹴にする態度を見て、相手方はどう思うだろうか。

自分に対する真剣で一生懸命な努力に相応しい対応は相手への誠意・感謝と利益的な救済である。それが満たされるならば、人間関係のトラブルを原因として事件は起きないだろう。