世界変動展望

私の日々思うことを書いたブログです。

不正の悪質さの程度、訂正、撤回の必要性

2015-01-16 19:35:15 | 社会

大量疑義事件でいろいろ疑義が指摘されているが、不正といっても悪質なものからそうでないものまでいろいろある。一番悪質なのはSTAP事件やディオバン事件のように有利な成果をでっち上げた場合。一方で少しコントラストや明るさをいじっただけとかそういう不正もある。実験やシミュレーションをやるのがめんどくさいから近い結果と思われるデータを流用したとか見栄えや質をよく見せかけるために流用するという事もある。

論文やデータの正当性を維持できるかは不正認定とは別問題で生データや実験ノートがないなら再実験等をして訂正し、再現性が得られなければ論文を撤回しなければならない。大部分の不正は認められないと思うが、そういう事は最低でも必ずやってほしい。


捏造、改ざん等の不正を行った方が有利なのか?

2015-01-16 17:38:53 | 社会

大量疑義事件の被疑者を見ると、学士院会員や東大病院長、自治医大学長など高名な人が多く、告発者はそういう人たちを狙って調べたのかもしれない。わかっているのはデータ流用やその加工等だけで、それだけでも多数の研究機関や研究者について疑義が見つかった。最終的には大部分が不正と認定されないかもしれないが、実際は黒のものがたくさんある。これで無名研究者の不正やデータの取捨選択などの改ざん等の不正を含めると、見つかっていない不正がたくさんあるかもしれない。疑義が指摘されると、だんまりを決め込み、見て見ぬふりをし、不公正な調査を行って、うやむやにする。そして告発者に嫌がらせして圧殺する

捏造、改ざんをうまく行った方がアカポスに就け、昇進でき、予算も獲得できるのかもしれない。


大阪大学等への大量疑義指摘はどう扱われるのか?

2015-01-14 19:32:50 | 社会

大量疑義指摘だけでなく、以前から疑義が指摘されたものがいくつかあり、具体的には森下竜一本橋ほづみ写し1写し2写し3経歴)、などリンク先の関連に掲載したものがある。また新しく指摘されたものもあり、全て合わせると100編を超えてしまう。大物研究者もいるので、どれだけ公正に調査されるのか疑問だ。これまで不公正な取扱いをたくさん見てきた。だから、私は今回は不正と認定されずに終わるものが多いのではないかと思う。では指摘に理由がないかというと、そうではなく単純ミスのものもあるかもしれないが不正濃厚のものもたくさんある。本来は不正を認定しなければならないが、それをきちんとできないのが学界の問題だ。

それにしてもみんな不正をやってるんだな。特に大阪大学でなぜこんなに多く疑義が見つかったのか不思議だ。

以前に下川宏明東北大学循環器内科教授の改ざんについて紹介した時の集中の記事を思い出した。

"下川氏は東北大教授就任の前、九大医学部教授選では敗れている。候補となる際、不正は不問に付された。
 「『そんなことは誰でもやっている。大した問題ではない』と考える勢力が後押しした。これに対し、敵対候補陣営は『駄目なものは駄目』と主張。勝ちを拾いました」(同前)
 九大医学部循環器内科学教室は自学で負け、不正まで行っている人物を教授に推薦した。下川氏はアイオワ大から処分を受けている身。インターネットでたたかれた程度の小室氏の事例とは問題の質が全く異なる。
 「なぜ彼を東北大に推薦したのか。九大循環器内科学教室には説明する義務があるでしょう」(同前)"(このサイトから

「そんなことは誰でもやっている」

それが証明されてきた。みんな前から薄々わかっていたが見て見ぬふりをしてきた。藤井善隆事件はそれが原因の一つで発生した。

 


小保方晴子の直撃取材時の様子

2015-01-14 00:50:25 | 社会


小保方晴子の直撃取材 3分39秒頃から 2014年12月12日頃の様子、とくダネ!より




小保方晴子の直撃取材 2014年12月頃、とくダネ!より

小保方晴子の様子を直撃取材したテレビ放送を見逃したが、動画がアップされていた。もう理研を辞めたので神戸には住んでいないかもしれない。千葉の実家に戻って早稲田大学に通い博士論文を再提出するのだろうか。


最近の渡辺明について

2015-01-13 23:22:11 | 囲碁・将棋

渡辺明は王将戦第1局に勝ち、順位戦も3敗のままだ。順位戦でこのまま勝ち続ければ展開次第で挑戦者になれるかもしれないが、厳しいか。せめて2敗で留まっていれば面白かったが。渡辺明は竜王戦9連覇などトップ棋士の座を不動のものにしているが、名人挑戦が未だにないのは残念だ。がんばってほしい。


岡村真美子の不倫降板とその後について

2015-01-13 23:18:05 | スポーツ・芸能・文芸


岡村真美子 このサイトから

NHK気象予報士だった岡村真美子不倫で降板してしまった。NHK気象予報士の不倫というと半井小絵も疑惑報道があった。岡村は認めたが半井は否定した。半井は不倫疑義報道の後に降板し、しばらく見かけなかったが、昨年にフライデーに登場した。内容は・・・。岡村も同じ道を辿るのだろうか。NHKニュース7の天気予報は寺川奈津美等が担当している。


論文の不適切さの指摘が続く!なぜ大阪大学への指摘が多いのか?

2015-01-12 00:00:37 | 社会

年末年始の大量疑義指摘の後も論文の不適切さの指摘が続いている。該当記事の関連に追加した。それにしてもなぜ大阪大学への指摘がこんなに多いのか。20編以上ある。年末年始の指摘後に指摘を始めた人たちは大阪大学の疑義の量の多さに影響されて大阪大学関係の研究者の論文ばかり調査したからだと思うが、年末年始の大量疑義指摘はなぜ大阪大学に集中しているのだろう。告発者が大阪大学を中心に探したのか、それとも大阪大学では早大のコピペ博士論文と同じようにコピペ捏造が横行していたのか?2chではやたらスレットが立っている。これもSTAP事件を除けば今までの研究不正事件とは違う点だ。

今後も指摘が続くなど、状況が発展していくかもしれない。しばらく様子をみよう。


公正な調査や誠実かつ透明性のある訂正、撤回を!- 大量疑義事件

2015-01-11 00:00:25 | 社会

大量疑義事件が報じられて小保方晴子だけでなく他の機関でも常態的に捏造、改ざんを行っているという認識が広がっていると思う。大量疑義事件はいくつか不正濃厚なものがある。例えば、坂平英樹(筆頭著者、兵庫県立淡路医療センター外科医長 兼 救命救急センター副センター長)、長田重一(責任著者、京都大学医学系教授)らの論文は☆1,3,3-1で示したように流用が疑われる画像に切り貼りの痕跡があり、悪意を持った不正だと判断せざるを得ない。生データや実験ノートが保存されているのか不明だが、故意の不正という点は客観的で誰でも同じ判断ではないか。大阪大学初の博士号も取り消しもあるかもしれない。本件の調査が阪大と京大のどちらで行われるのか不明だが、公正な対応をしないと理研や早大に二の舞になる。理研や早大が小保方晴子事件で甚大な損害を受けたのは、不正の悪質さの問題より研究機関が不公正な対応をした事が大きな要因だ。東大は門脇孝病院長(関連)、永井良三自治医科大学長・元東大病院長が被疑者になっている。井上明久事件に代表されるように、偉い人が被疑者だと不公正に扱われる事があるので心配している。東大、京大、阪大だけでなく、東北大や九州大、国立感染症研など他の機関も公正な対応をしてほしい。

研究不正の問題とは別に論文の正当性が維持できるのかという問題もある。間違ったデータを放置するわけにはいかないし、再現性が得られなければ論文を撤回するのが通常の考えだと思う。生データや実験ノートがない場合は、著者が再実験をしてデータを作成し結論が変わらなければ訂正を行い、結論の正当性が維持できない場合は撤回になることがある。

論文の訂正や撤回すら行わない研究者もいるが誠実に対応しないとどうなるかは以前に説明した。誠実で透明性があり公正な対応をしてほしい。


一関市博物館、平成26年度和算に挑戦、上級問題の解答例

2015-01-10 20:26:00 | 物理学・数学



定理1は『和算の図形公式 -算法助術-』(中村信弥 編著)公式40によった。

上級問題は計算がめんどくさいが中学生でも解ける。昨年の上級問題の解説の参考[1]と似た考えを2回使う。この考えを使って大円の半径を出し、その後に丁円の直径を出す。答えは1寸で、きれいな答えだが、問題図の長さを測って長さを推定すると1寸より大きく、「答えが間違っているんじゃ?」と思った人はいるだろうか。それは問題の図が正確でないことが原因だ。下の定理を知っていると計算が簡単。定理の証明は図の位置関係が上級問題と少し違うが、同じ答えが出るから定理は成り立つのだろう。


定理は『和算の図形公式 -算法助術-』(中村信弥 編著)公式48によった。

 


一関市博物館、平成26年度和算に挑戦、中級問題の解答例

2015-01-10 20:25:55 | 物理学・数学

中級問題は中学生以上にとっては簡単。多くの人が余裕で解けただろう。左と右の小円のうち一方は全く使わないが、図形はABを通る直線について対称なため、残りの小円を使っても同じ情報しか出てこないので必要ない。残りの小円はただの飾り。下の解き方もあるが、r に関する方程式を手計算で解くのが難しい。このやり方だと中学生は解けないし計算が複雑で利点がないのでお勧めしない。せいぜい上の答えと一致することで答えの正さを確かめられる程度。


大量不正疑義事件の報道の早さ

2015-01-10 19:32:17 | 社会

年末年始に指摘された大量不正疑義は本ブログの紹介後にネットで大拡散し、すぐに新聞報道された[1]。財経新聞では本ブログが紹介され毎日新聞でも名前は出なかったが「別のサイトで疑惑を解説する人も出てきた。この解説などによると、・・・」とあり、これは本ブログの事だ。この報道の早さは異例だ。オリジナルの指摘があったのは年末年始私がブログやツイッターで紹介したのが1月5日の午前1~3時半頃財経新聞が報じたのが1月7日全国紙等が報じたのが1月9日。なぜそんなに早く報じられたのか。

研究不正は通常(1)調査委員会設置、(2)論文撤回、辞職、(3)不正認定の公式発表、のいずれかの段階で報じられる。国内の事件でネットで指摘した数日後に国内新聞が報じたのはSTAP事件と大量不正疑義の事件しか知らない。STAP事件は社会的影響が大きかったのですぐに報じられたのはわかるが、大量不正疑義事件はSTAPに比べれば随分影響が低いと思う。しかし、STAPに劣るとはいえ門脇孝東大病院長や長田重一京大医学系教授など著名人が被疑者になっている点や切り貼りの痕跡がある等、いくつかの疑義は不正濃厚だから、早く扱われたのだろうか?

インパクトが報道の上で重要というのはわかるが、これまでインパクトの大きい事件でもマスコミが扱わなかった事例がある。例えば2013年に指摘された小室一成東大医学系教授らの基礎研究不正の疑義は、一部で改ざんが濃厚で、小室一成という日本の循環器内科系の大ボス、当時大きな不祥事として騒がれていたバルサルタン臨床研究不正の一つVARTの代表者という点で、大きな注目を集める要素がいくつもあったが、フォーブスとフライデーだけが報じ、国内の新聞やテレビでは一切報じられなかった。フライデーもバルサルタン関連の記事でわずかに触れただけだ。ちなみに、小室一成らの基礎研究不正は2013年5月頃に告発され千葉大学で調査されていると認識している。(1)は実現したと思う。

昨年末に最終調査結果が出た東大分生研事件はSTAP事件以上に悪質で大規模な不正だった。これは2011年秋頃にネットで騒がれ、2012年1月25日にサイエンスのニュースで紹介され日本で最初に報じられたのは論文の撤回と責任者である加藤茂明が辞職後の2012年4月5日頃だった東京薬科大学の論文盗用事件は不正が公式発表されても報道さえ確認できない

小室一成らの基礎研究疑義や東大分生研事件はネットが最初の指摘を行って騒がれたし、著名人の大規模な不正で、不正が濃厚がだったが、新聞報道等が行われたのは指摘から数日後ではない。マスコミがどのような基準で不正疑義を報じるのかよくわからない。STAP事件より前は(3)の段階で報じるのが半分以上だったと思う。これは不正が公式認定されたので、一番正確だ。(2)は疑義の指摘を受けて論文撤回、辞職となったのだから不正が有力と言えるかもしれない[2]。特に辞職の場合は事実上不正行為があったと認める事であり、(3)に準じて扱っても構わないと考えているのだろう。確実な根拠に基づいて報道する姿勢からは当然だろう。

今回の大量不正疑義事件は(1)~(3)のいずれの段階でもない。マスメディアがなぜこんなに早く報じたのか理由がわからない。強いていうと、昨年のSTAP事件で研究不正が世間で大きく報じられ、桂勲委員長が氷山の一角といったように不正事件が現実に多くの機関でたくさん指摘されたので、注目度が大きかったのかもしれない。STAP事件以降で研究不正に関する世間の目が変わったと思う。

匿名A氏が医学系の研究者と推測されるので、今回は医学系の研究不正ばかり指摘されたが、経済学材料工学など他分野でも研究不正疑義の事件は指摘されている。 生命科学系に限らず、物理学、経済学、化学、材料工学、電子情報系等で捏造、改ざん、盗用などの不正行為はよく行われていると思う。今回の指摘も氷山の一角に過ぎない。

参考
[1]


2015年1月5日~9日までの訪問者数や閲覧数 (gooブログの情報)

gooブログのアクセス数等は実質水増しされているので、上の数値は正確でないが、たくさん訪問された事は確か。

[2]毎日新聞によると『論文が撤回されるのは、捏造(ねつぞう)や盗用、データの改ざんなどの不正が、調査を経て明らかになった場合が大部分だ。「単純ミス」と判断されれば、修正で終わる。』『撤回論文は、世界共通の学術データベースに「撤回した」という注釈と共に残り、科学者としての業績や所属機関の信頼性にも大きな傷が付く。』という。関連