Mon petit bonheur

フランスよりミックスツインズ日記

ガソリン・ストライキ

2016-05-23 | フランス小ネタ

【2歳10ヶ月】
南仏のキャバレールの家のお隣さんから、「今年もお宅のバラが見事に咲いていますよー!」の抜けるような青空に鮮やかな薔薇の満開写真をメールで受け取った朝・・・


シャモニで一人、シコシコと仕事をしている主人からは、「シャモニは雪ですよ~」の写メが…。


あ~、私の畑が! ズッキーニの苗が!! それに、今日の帰り道は大丈夫かー!?

ところが、畑の心配なんてしている場合ではなかったんです。おそらく在仏さんなら、「この週末に赤ちゃん連れで遠征するなんて・・・ただのアホ?」とお思いでしょう。実はフランス、ただいま石油関連会社が労働法改正に反対でストライキをしています。つまり、ガソリン不足なんです…。そのことを思い知らされたのは、義両親の家へ着いてからでした。義父が、この辺のガソリンスタンドは皆、閉まってしまったから、開いている所があったら給油した方がいい、と言うのです。帰り道450km、ガソリン残量540km分、「大丈夫っしょ!」とお気楽にしていたんですけど、義父が言うに、各地でトラックが何台も並んでバリケードをして道路封鎖をしているから、周回路を走らなければいけなくなった場合、ギリギリ持つか持たないかになっちゃうよ、と。
「ふ~ん?」と言う思いでガソリンスタンドへ飛び込んでみたんですよ。ない! ディーゼルだけがなくなってる! フランスは普通車でも、ガソリン車よりディーゼル車の方が多いんです。だから、スタンドが開いていたのはガソリン車用のため。
「うーん…」ちょっとだけ不安がこみあげてきました。フランスはストライキが多い国ですけれど、必ず事前に届け出をする必要があります。義父が調べてくれて、シャモニまでの帰り道途中にあるサン・テティエンヌ( Saint-Etienne )まで行けば、ストライキの影響を受けてないから給油できるかもしれない、ことが分かりました。昼食もそこそこに出発。それでも最後の望み~と、少し遠回りして近所のスタンドへ寄って見れば、あれはタンクローリーではあるまいか! そして見事にながーい列。あるぞ、きっとある! もう、オイルショック到来ですよ!(←これを知っているアナタは同じジェネレーション♪)
長蛇の列に並んで、エアコンも切った車内でイライラしながら、「こういう時はさー、皆にいきわたるよう20リットルずつの販売規制を出したらいいのよ!」とか思っていたくせに、自分の番がきたら満タンにしちゃったりして…。やだねー、こういう道徳観念の薄い人に子育ては向かないわね、ホント。