Mon petit bonheur

フランスよりミックスツインズ日記

フレンチ!?☆ズッキーニの肉詰め

2016-05-13 | グルメ

【2歳10ヶ月】
庭付きの家を買った日から「絶対やるぞ!」と決めていたのは、家庭菜園。これまでのアパートも庭付きでしたが、アパートの規則として花以外は植えてはいけなかったのです。景観を損ねるから、だって・・・見える所に洗濯物を干さないだとか、こういうあたりフランス人って、普通に個々人の美観意識が高いよなあと感心します。知らない町で路地を散歩しても、生活感丸見えの家は少なく、ガーデニングが素敵な家の多いこと。心のゆとりを感じます。
さて、寒冷地シャモニで園芸を始めるなら、「この日を過ぎたら花を植えて良し!」と言われるサン・ド・グラス( Saints de Glace )を意識しなければなりません。今年は5月11、12、13日。主人なんて張り切っちゃって、一昨日には思い立って、リヤカーみたいな自家用車の後ろに牽引するトレーラー( Remorque )を注文し、昨日は引き取りに行きながら野菜の苗をしこたま買い、今日はママンが一人で畑を耕す・・・なんでやねん! まあ、仕事も辞めると決めた今、しばらくは「晴耕雨読の生活を楽しみたい~♪」と言ってしまった私が悪いんでしょうがね…。
シャモニでは何が育つのか? これまで色々と人サマの畑をのぞいて見ていたんですけどね、ジャガイモ、ネギ、キャベツと言ったところかな。主人が『標高600mから1500m高地の有機栽培ガイド( Guide du Potager BIO en montagne )』なんて本を買ってきました。パラパラとめくって一言、「うへぇ~、この辺で育てられる野菜って、自分が嫌いなものばかりだ~!」・・・2歳の息子が言ったセリフじゃないですよ。


でもね、そんなものを読まなくったって、シャモニでも絶対に育つ野菜を一つ、知っています。それは、「ズッキーニ( Courgette )」です。忘れもしない、双子が生後1ヶ月を過ぎた頃、知人のおじいさんが「畑で大きく育ったからお祝いに持って来た!」と、それはそれは大きなズッキーニをプレゼントしてくれたのです。どのぐらい大きかったかと言うと、全長50cm! 小さく産まれた娘と、ちょうどその時に同じ大きさだったんです!!


この、大きなおおきなズッキーニで、当時によく食べていた『ズッキーニの肉詰め』を作りました。これは、実妹がホームステイ先で覚えてきた料理です。
当時は帝王切開の傷は痛いし、双子は同時泣きするわで、キッチンに立っていることが出来ないため、オーブンで焼くだけ料理とか、炊飯器で煮物つくるとか、電気蒸し器で温野菜こしらえたりと、その場を離れていても完成する料理ばかりが食卓に上ったわけですが、このフランス風ズッキーニの肉詰めも、そんなお手軽料理の一つなんですよ。


ズッキーニは縦半分に切り、電気蒸し器でやわらかく。お肉屋さんで、すでにハーブやらで味付けされているファルシ用の挽き肉を買ってきたら、それをフライパンで炒める。調味はいっさい不要。ズッキーニの上に、炒めた挽き肉をのせて出来上がり。


えっ、それだけ? はい、それだけです。
それにしても、フランスって「本当に美食の国かなあ?」と、疑わしい時があると思いません?