街を歩いていて歌声や演奏が聞こえてくると立ち止まって耳を傾ける。
でも長居はしない。ガチャガチャ、そして声を張り上げているだけ、またはギターをジャラジャラかき鳴らしなにか唸っているだけ、というような演奏が多いからである。
ところが外国の街角で出会うストリート・ミュージシャンの演奏には、時間の許す限りたっぷりとお付き合いをしてしまう。時には声をかけたりする。どこが違うかといえば、こちらはほとんど『クラシック』の演奏なのである。
ヴァイオリン(写真は昨年6月、プラハのカレル橋にて)、クラリネット、フルート、ホルンなどをソロで奏でるのもあれば弦楽合奏にブラスの合奏もある。音色が流れ出すといつの間にか人の群れが出来上がり、それぞれのポーズで表情豊かに演奏に聴き入る。終われば拍手を惜しまないし、立ち去り際にそこばくのグラチチュードを残していく。
街角の『クラシック』の演奏は器楽に止まらない。リートもあればアリアもある。音響効果を考えてであろうか、ウイーンでは建物の壁に適当な距離を置いて身を構え、大勢の観客を意識するような優雅な仕草で声を張り上げる美女に美男子に出くわした。知っているメロディがけっこう多いので、私も歌に合わせて口ずさんでしまう。
そうこうしているうちに、私もストリート・ミュージシャンになりたいとの思いが頭の中に住みついた。自分も楽しみ人にも楽しんで頂く。幸い毎日を何とか食いつなげているので、お鳥目を必ずしも当てにしなくていい。それだけ自由な演奏を楽しめるというものだ。
そして、嬉しいことに、4月10日に街角デビューすることになった。と云っても私一人ではなくて仲間と一緒、全員5人の男声コーラスである。30分の時間を与えられたのでこれからの練習にひとしお身が入りそうである。「ふるさとの四季」だけで演奏時間が17分程度であるからこれを主に、他に数曲を考えている。
問題は演奏方式。伴奏なしのアカペラはまだ自信がないので伴奏はどうしても欲しい。しかしキーボードを誰もいじくれない。練習でもそれが問題になったので、現在はDTM(Desk Top Music)を活用している。楽譜をスキャナーで取り入れて編集した上でMIDI音源、例えばピアノを鳴らすのである。文字通りコンピューターの正確さでテンポが刻まれる。実際の演奏ではそれでは『色』がないので、『色』をどのように付けていくのかが目下の課題である。
全員が還暦を過ぎてのお目見えに心を高ぶらせている。ストリート・ミュージシャンが若者だけというのも寂寞たるもの、私たちのデビューが大いなる『街角芸術』の活性化に繋がればもって瞑すべしであるが、その成り行きはいかなるものだろうか。
期日が迫ればまた詳細をお知らせします。
でも長居はしない。ガチャガチャ、そして声を張り上げているだけ、またはギターをジャラジャラかき鳴らしなにか唸っているだけ、というような演奏が多いからである。
ところが外国の街角で出会うストリート・ミュージシャンの演奏には、時間の許す限りたっぷりとお付き合いをしてしまう。時には声をかけたりする。どこが違うかといえば、こちらはほとんど『クラシック』の演奏なのである。
ヴァイオリン(写真は昨年6月、プラハのカレル橋にて)、クラリネット、フルート、ホルンなどをソロで奏でるのもあれば弦楽合奏にブラスの合奏もある。音色が流れ出すといつの間にか人の群れが出来上がり、それぞれのポーズで表情豊かに演奏に聴き入る。終われば拍手を惜しまないし、立ち去り際にそこばくのグラチチュードを残していく。
街角の『クラシック』の演奏は器楽に止まらない。リートもあればアリアもある。音響効果を考えてであろうか、ウイーンでは建物の壁に適当な距離を置いて身を構え、大勢の観客を意識するような優雅な仕草で声を張り上げる美女に美男子に出くわした。知っているメロディがけっこう多いので、私も歌に合わせて口ずさんでしまう。
そうこうしているうちに、私もストリート・ミュージシャンになりたいとの思いが頭の中に住みついた。自分も楽しみ人にも楽しんで頂く。幸い毎日を何とか食いつなげているので、お鳥目を必ずしも当てにしなくていい。それだけ自由な演奏を楽しめるというものだ。
そして、嬉しいことに、4月10日に街角デビューすることになった。と云っても私一人ではなくて仲間と一緒、全員5人の男声コーラスである。30分の時間を与えられたのでこれからの練習にひとしお身が入りそうである。「ふるさとの四季」だけで演奏時間が17分程度であるからこれを主に、他に数曲を考えている。
問題は演奏方式。伴奏なしのアカペラはまだ自信がないので伴奏はどうしても欲しい。しかしキーボードを誰もいじくれない。練習でもそれが問題になったので、現在はDTM(Desk Top Music)を活用している。楽譜をスキャナーで取り入れて編集した上でMIDI音源、例えばピアノを鳴らすのである。文字通りコンピューターの正確さでテンポが刻まれる。実際の演奏ではそれでは『色』がないので、『色』をどのように付けていくのかが目下の課題である。
全員が還暦を過ぎてのお目見えに心を高ぶらせている。ストリート・ミュージシャンが若者だけというのも寂寞たるもの、私たちのデビューが大いなる『街角芸術』の活性化に繋がればもって瞑すべしであるが、その成り行きはいかなるものだろうか。
期日が迫ればまた詳細をお知らせします。