日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

今年も佐渡裕プロデュースオペラ「カルメン」へ行くことに

2009-06-16 11:23:01 | 音楽・美術
日曜日の朝(6月14日)、ちょっと面白いことがあった。前日に私のブログ記事YouTube で「手を取りあって」をへのアクセスが異常に増えていたのである。どこか人気のあるサイトで紹介されたせいかなと思ったが、そうではなさそうである。そこで『YouTube  「手を取りあって」』をGoogleで検索するとなんと(これは私の口癖)70万件ほどの検索結果の第三位に顔を出している。


この記事はYouTubeに登録されている何組かの歌手の歌ったDon Giovanniの「Là ci darem la mano」を寄せ集めたもので、ひとの褌で相撲をとったようなものがこんな上位に出てくるとはこそばゆいが、歌の聞き比べに便利なところが受けたのであろう。多分この検索結果からのアクセスだろうと思ったが、あとで分かったことであるが、このエントリーへのアクセスは土曜一日だけに集中して日曜日にはぱったりと途絶えてしまった。Google検索をしてその時に関係のありそうなものとして目に留まったのは、NHKBS2が15日午前1時から歌劇”ドン・ジョバンニ”を放映予定ということだけであった。観たいけれどこれでは遅すぎると思っているところへ「カルメン」の歌声が聞こえてきた。

「新・題名のない音楽会」になってからはなんとなく面白くないので、私は観たり観なかったりで番組にも注意を払わなくなったが、この日は妻がテレビのスイッチを入れたおかげでこの素晴らしい歌声が耳に入ってきたのである。急いでテレビのあるリビングに行くと歌手はメゾ・ソプラノの林美智子さんであった。そしてやがて始まった妖艶なカルメンの歌う「ハバネラ」に惹きつけられて身体がむずむずし始めた。今年の「佐渡裕プロデュースオペラ 2009」が「カルメン」であることは知っていたが、「カルメン」の舞台は比較的よく観ているので、今年はまあいいか、とスキップするつもりで、配役などにもとくに関心を持たなかった。ところがこの林美智子さんがカルメンを演じると言うことが分かったものだから、途端に観に行きたくなったのである。「新・題名のない音楽会」を使った佐渡裕さんの上手なパブリシティに釣り上げられたのであるが、ひょっとして妻がそれを上手に使ったのかも知れない、とふと思った。

妻は疎開先の津山市で戦後進学した新制中学生のころ、岡山市まで「カルメン」のオペラを観に行ったことを時々口にする。ひいきにして貰ったのかどうか、級友三人で音楽教師に連れられて観に行ったというのである。カルメンが齊田愛子、ミカエラが大谷冽子、ドン・ホセが柴田睦陸でエスカミーリョが立川澄登だったらしい。私が「カルメン」を初めて観たのは大学院の頃であったので、これを持ち出されると青菜に塩である。齊田愛子とは私の記憶にもないので川崎静子では、と聞いてもいや、齊田愛子だ、と言う。それはともかく妻は「カルメン」に格別の思い入れがあるものだから、今度も行きたかったのに私が腰を上げないのをじれったく思っていたのかも知れない。「新・題名のない音楽会」が渡りに船だったようである。

10時になるのを待って芸文センターに電話をすると2回目に繋がり、運良く6月26日の日本人キャストによる舞台のチケットを2枚確保できた。今週は金曜日しか外出の予定がないので、これからぶらぶらチケットを受け取りに西宮に出かけるつもりである。

追記(6月28日) 一緒に行った友人に確かめたらカルメン役はやはり川崎静子だったとのことである。
その2 佐渡裕プロデュースオペラ2009「カルメン」に熱くなって


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