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日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

YouTube で「手を取りあって」を

2008-11-18 13:42:59 | 音楽・美術
何組もの歌手が歌っているDon Giovanniの「Là ci darem la mano」がYouTubeにアップロードされているのに驚いたと先日のエントリーで述べたが、このYouTubeに埋め込み用のタグが用意されていることは、ご自由にお使いくださいとのことと解釈して自分用に整理することにした。

最近のMedia Newsによると《日本音楽著作権協会(JASRAC)は10月30日、ニワンゴが運営する「ニコニコ動画」と、米Google傘下の「YouTube」上で使用されているJASRAC管理楽曲の利用料を、それぞれの運営企業から支払ってもらう契約締結に向けて協議に入ったことを明らかにした。年内にも暫定的な契約を結ぶ予定だ。
 契約を結べば、一般ユーザーが音楽会やライブなどでJASRAC管理楽曲を演奏した映像や、レコード会社が公式に配信する楽曲などを、両サイトに合法的にアップロードできようになる。》とのことなので、個人的な楽しみ方がますます拡大しそうで嬉しいことである。

①最初の動画はDon GiovanniがSimon KeenlysideでZerlinaがPatrizia Pace、室内合奏団の演奏に合わせての二重唱で、字幕を見ていただくとどのような場面であるかがよく分かる。




②次はDmitri HvorostovskyとRenee Flemingの組み合わせ。Flemingがややねちっこく歌うので恋の駆け引きに長けたZerlinaと云った感じである。




③2000 Metropolitan OperaではBryn TerfelとHei-Kyung Hongが歌っていて、歌は美しいがDon Giovanniの迫り方が性急で激しすぎる。私のお手本にはできそうもない。




④Gilles CachemailleとJuliane Banseが演じているGlyndebourne Festival Operaでの演出は衣裳が現代風で、二重唱での演技が手の込んだものになっている。柔らかい歌い方はなかなかなもので私の好みでもある。字幕には英語が流れる。




⑤スカラ座でのThomas AllenとSusanne Mentzerの舞台はまことに古典的な演出になっている。




⑥同じThomas AllenがLucia Poppを相手にした舞台では⑤に比べてなんだか泥臭く、歌も時代がかっているように感じた。

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⑦Don Giovanniは普通バリトン役であるがテナーも演じる。Pavarottiも歌っているがここではPlacido DomingoとKathleen Battleが歌っている。これは東京での公演のようで映像がよくないのが残念である。口の動きと歌も合っていない。どうしてなのだろう。Domingoは50代初めと若い。




⑧DomingoとSarah Brightmanとの組み合わせがまた秀逸。⑦より12年後、2000年の演奏であるが実に瑞々しい。朗々と歌い上げるのがまたよい。ただ音量が大きいので少し下げたほうがよい。




⑨さらに4年後、Domingoのお相手はMirella Freniである。円熟した二人の歌は安心して聴ける。東京での演奏会のアンコールのようである。映像のよくないのが残念。




⑩再びバリトンに戻ってDietrich Fischer-DieskauとErika Kothが1961年にベルリン・オペラで歌ったもの。ドイツ語で歌っているせいかこんな誘われ方をされたら怖くなるような歌い方である。もっともZerlinaがウンと云った後は軟化する。このような歴史的な映像にYouTubeでお目にかかれるなんて有難い。





ところで前の日曜日、西宮芸文センターの練習室でピアニストの伴奏に合わせて「 Là ci darem la mano」を歌ってみた。相手役はヴォイストレーニングの先生である。素人としては恐れ多いことであるが何はともあれぶつかってみた。声の響きが違うのは当然のことであるが、途中で手を出せとか催促されたり、とにかくZerlinaに圧倒されっぱなしのDon Giovanniだった。本番まで少しは成長したいものである。

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