日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

街角の出会いと初体験

2004-10-19 12:48:05 | 音楽・美術
今年の夏は一段と暑かった。関西でも連続真夏日の記録更新に青息吐息であったが、気がついてみるとどうであろう、一週間も経たないうちに私の薄い掛け布団が羽根布団に変わってしまった。いよいよ秋の到来である。

台風襲来のニュースに警戒はしたけれど、結局空振りに終わった10月9日の翌日は快晴に恵まれ、三宮から元町あたりをぶらつくことにした。9、10の両日は神戸ジャズストリートがあり、恒例のデキシーバンドが11時に阪急三宮駅の北側から出発して、北野坂を上っていく。今年もあとをついてぞろぞろと歩いていく。

楽隊は流れ解散になり、一隊はとあるビルの前で演奏を続け、派手派手おじさんが興を添えている。このおじさん、形は派手なんだけれど表情が硬い。もっとにこやかにすればと思ったが、皮膚を動かすと飾りが落ちてくるのを警戒しているのかもしれない。それでも女性を惹きつけるなにかがあるのだろう、妻が嬉しげに側に寄り添っていくものだから、ツーショットの記念写真を撮った(ただし非公開)。

このジャスストリート、今年の1日券は確か4500円なり。じわじわと値上がりしているようである。しかし今年は他にあてがあるのでツーショットを撮ったあと、ロシヤ料理の店でボルシチーの昼食を済ませて元町通りに向かった。こちらでも街頭で多くのグループがおもいおもいの音楽を演奏しているのである。神戸元町ミュージックウィークがそのイベントの名称である。

元町1丁目から6丁目にかけてそれぞれのグループが持ち時間30分ほどの演奏をしている。ジャンルはさまざまであるが、私の好みで歌とかコーラスに的を絞った。男性歌手がアコーデオンの伴奏でシャンソンを唄っている。ほんとうに楽しそうに唄っている。自分の好きなものに打ち込み、また人前で披露する。幸せな人生である。女性コーラスも聴いた。明石からのグループで40代50代が主力であろうか、秋にちなんだ唱歌のメドレーがよかった。声が伸び伸びと出ている。ハーモニーもいい。みんな練習日が待ちきれずに家事もそこそこに飛び出して来ているような雰囲気を感じて心地よかった。

西元町駅から電車に乗るつもりで歩いてきたら、ヴァイオリンの演奏が聞こえてきた。聞く予定にはしていなかったのだが、演奏のすばらしさに立ち止まってしまった。金関環という男性楽師。ジプシー音楽などを演奏していたけれどショーマンシップも立派なもので、身体は動いてしまうし心はとろけてしまう。情熱的なチャルダッシュに思わずブラボーの一声を献上、この年になっての初体験であった。

この楽師の経歴をみるとなんとこの人ジュリアード音楽院を出て修士課程にも進んでいる。プロとしての経歴も長いようである。元町5丁目にある音楽喫茶「アマデウス」で次の土曜16日にサロン・コンサートをする予定だったのでさっそく予約を申し込んでしまった。  続く


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