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日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

日本相撲協会と大分県教育委員会の処分に欲しい情

2008-09-08 16:12:09 | Weblog
大相撲の幕内露鵬と十両白露山の兄弟力士の尿検査で大麻の陽性反応が出た問題で日本相撲協会の理事会は両力士の解雇を決め、白露山の師匠でもある北の湖理事長は理事長職を辞めることになったとのことである。

尿検査で陽性反応が出たのにもかかわらず、理事会の前に開かれた再発防止検討委員会で両力士ともこれまで通り大麻の吸引を否定したとのことである。専門機関による尿検体の分析結果で大麻吸引の陽性反応が出たことは事実であるにせよ、本人が完全否定、すなわち納得していない形で処分がなされたことになる。

もし分析結果と両力士の言い分が共に正しかったとしたら、どのような事例が考えられるだろうか。一つの可能性は兄弟である露鵬と白露山が家族性の特殊な遺伝子を持っていて、その遺伝子の指令で作られる酵素が日常よく摂取する食物、飲料などに含まれているある特定の成分を大麻の持っている成分に変えてしまったということである。生化学的にこの可能性が証明されたら、両力士はゲノム解析の歴史にその名を残すことになるだろうが、そこまでの検証には時間がかかりそうである。

そこでもっと現実的には、分析結果と言い分の齟齬はより客観的な証拠により解消されるべきではなかっただろうか。一つは最初の尿検査で陽性と判断された段階で、サンプルの信憑性に疑いを差し挟む余地のない状況下で両力士の尿を再び採取して分析にかけるべきであったと思う。その一方で、警察の協力を得て両力士の身辺を厳重に調べて大麻に関する物証を発見すべきであった。私が理事長なら即刻そのような判断を下すところであるが、今となっては手遅れであろう。ここまでの物証があれば本人の否定にかかわらず、少なくともわれわれは納得しやすかった。

処分と云えば大分県教育委員会が教員不正合格事件で6人の教員を本日(9月8日)付で採用取消の処分を下した。本人が一切関知しないところで不正行為が行われ、その処分を本人に科すのは社会正義に反すると私は思うのだが、結局6人が本人が納得しないままその処分を受けることになったようである。朝日朝刊によると不正に合格されたとする新人教諭に、「誰の口利きで不正が行われたか」との説明もないままの処分であったようである。これでは納得のしようがないのは当然である。

処分を当人に納得させる努力に手間を惜しまない、という情を期待するのはもはや贅沢な世の中になったのだろうかと捕物帖大好きの私は思う。


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