日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

これぞ大阪の芸人 桂ざこば

2008-05-05 20:16:45 | Weblog
日曜はよく「たかじんのそこまで言って委員会」を観る。昨日はチベット人で今は日本国籍を得たペマ・ギャルポさんがゲストでチベット情勢の話をしていた。チベットは中国に強引に取り込まれたようで、かっての日本が朝鮮を併合したようなものかと思った。それなのにダライ・ラマ14世が求めているのはチベットの独立ではなくて自治権だという。言葉も文字も違うというのに、何故こんなに中途半端なことをいうのか私には分からないが、元在朝日本人として心の重い話だった。

面白かったのは大阪府の財政再建の話に入って、「ワッハ上方」の存続問題に話が飛んだときである。宮崎哲弥に水を向けられた桂ざこばの、存続の署名はしたと言いながらの「あんなもんいらん」発言であった。先輩方がいるので署名はしたけれど、あんなもんいらん、もともとなかったもんやし、と言うのである。パネラーの女性浪曲師が昔の浪曲とか聞きに行ってるし勉強になりますよ、と言ったのに対して、そんなもの自分で買うもんと違うんか、プロやったら自分で古いものを集めてくればよい、先輩に借りに行けばいいではないか、と正論の連発である。プロでない私ですら一弦琴譜の資料を求めて国会図書館まで出かけたのだから全く当たり前の話でよく分かる。さらに女性浪曲師から「ワッハ上方」に出たのは三年に三回との言葉を引き出して、どういうこっちゃねん、といなす。いやいや、大阪の芸人の真骨頂に触れて私は嬉しくなってしまった。これこそ私がなんともふがいない大阪のお笑い関係者 上方演芸資料館存続問題で芸人さんに求めていたものである。

こんなまともな感覚で芸がやれるものか、と今度は逆に気がかりになった。これぞ大阪の芸人なんて言いながら、いままでざこばの本芸に触れたことがないので、一度高座を覗きに行くことにしよう。