鏡

新聞に載っていた広告で、「健康になりたきゃ、鏡を見ろ。」というのがありました。
鏡を見るだけで、健康になるんだろうか。と、鏡の前で仁王立ちをしていましたが、あまり、効果がなさそうなので、ピンクレディの曲を歌いながら、踊りました。
鏡に写る自分の肉体に、度肝を抜かれました。
仁王立ちのときは、からだが棒立ちのため、何の変化もないのですが、踊ると、お肉が、ブルンブルンと揺れて、からだの体積が２倍にふくれるのです。
「健康になりたきゃ、鏡を見ろ。」と、言うのは、多分、違った意味でかかれてあるのだけれど、私にとって、動く肉体は、本当に不健康を物語っていました。
自分では、気づかない歩き姿も、ものすごいものがあるだろう。と、確信しました。

もし、鏡の国があったら、私は、自分の姿に落胆して、鏡を全部打ち砕いていくだろう。という、気持ちになります。
今まで、静かに私のぶっとい肉体を静観してくださった人達に謝罪をしたくなりました。
「健康になりたきゃ、鏡を見ろ。」とは、こういうことだったのですね。
恐怖でした。