「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「テラスの白薔薇」

2014-06-12 00:14:29 | 和歌

 「うつろ庵」のごく狭いテラスには、手作りのテーブルが据えてあるが、日除けの
簾と合わせて、白薔薇が恰好の日除け代わりだ。

 簾の下からロープを伸ばして簾を斜めに引っ張り、ロープの端を庭木に結べば、
素敵な空間が確保できる。庭の花木を眺めつつそよ風が自由に吹き抜け、陽射しは遮られているので、ご機嫌なランチテーブルが確保できるのだ。
真夏を除き、初夏と晩秋までのかなりの期間に亘って、グラスを傾けつつテラスでのランチや夕食を楽しむ虚庵夫妻だ。

 そろそろ蚊が発生する時節になるが、どうした訳か「うつろ庵」の蚊は虚庵居士だけに寄り添って、接吻を繰り返すのだ。「うつろ庵」の蚊はメスだけなのだろうか・・・。
呑兵衛の虚庵居士の体からは、アルコールの香りが漂うのであろうか、虚庵夫人は殆ど刺されず、攻撃の対象は専ら虚庵居士だから防御には入念だ。テラスの四隅に蚊取り線香を配し、蚊を寄せ付けない聖域を確保するのだ。

 「テラスの白薔薇」が、いつの間にか蚊遣りの話に切り替わったが、白薔薇の木陰を背にして、グラスを傾ける虚庵居士をご想像あれ。




           白薔薇の木陰を背に受けテラスでの

           ランチをたのしむ虚庵じじかな


           白薔薇と簾の日除けのお援けで

           テラスは変わりぬご機嫌空間に


           緑なす庭の花木もそよ風も

           テラスの食事の気の合う仲間か