川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

やったー、SONYがレーベルゲート撤退!

2004-09-30 22:43:28 | ソングライン、ぼくらの音楽のこと
Yahoo!ニュース
- エンターテインメント - 共同通信


やりました、SONYがレーベルゲートCDからの撤退を発表。
これで、フツーに聴けるアーティストがまた増える。AVEXの「事実上」撤退と並んで大歓迎。
撤退の理由として、「ユーザの意識が高まり、一時の混乱状態を脱した」からというのだけれとその混乱状態って、あなたたちが作り出したんじゃないですか、という気はする。
この2年半のCCCD時代、ぼくはなんでこんな商品として成立していないものを押しつけられなきゃなんないのかと腹が立ち、表面的にそんなの無関心に見える多くの音楽ファンにも腹が立っていたのだけれど、結局は、売り上げ、というシビアな面で「結果」を出せなかったってことなんだろうなあ。
2年半での方向転換は、大きな会社の決定としては、最短距離、かもしれないです。
消費者を馬鹿にすると、自分たちに返ってくる、という例なのではないかと。


白浜に泊まった

2004-09-30 19:16:40 | 日々のわざ
CIMG0583どーんと白浜に佇む、リゾートマンションに泊まりました。某K社がここに部屋をもっているのですね。白浜のお隣の館山市で取材があったもので、社員の保養施設をちょっとばかりお借りした次第。ありがとうございました。

CIMG0579で、白浜といえば、海なのです。黒潮なのです。どーんと白い波が砕けます。寿司屋はうまいです。特に白浜から10分ほど車で走って館山に入ったところにある、富寿司(@布良町)のうまいし、おじさんが面白いです。

まあ、それ以上でも、それ以下でもない、週末の報告でした。





来た! 「夏のロケット」が本当なる?

2004-09-30 12:54:54 | 自分の書いたもの
NIKKEI NET:主要ニュース

とうとう、ここまできましたよ。X-Prize。このまま順当に彼らが賞金を手にするんでしょうかね。
ちなみに、高度100キロの弾道飛行というのはぎりぎり「宇宙」まで出たとされる高さで、「夏ロケ」と同じ設定なんです。

「夏のロケット」が世に出た頃、「荒唐無稽でありえない話だけど」という注釈付きで楽しんでくださった人が多くて、でも書いた本人は「現実に追い抜かれないうちに出さなきゃ」というふうに焦っていたのです。
その時のことを思い出しました。
ぎりぎりセーフ、でした。


唐突な雨上がり、アフターダークの書評を発見

2004-09-30 04:55:25 | ひとが書いたもの
午前0時過ぎあたりから、すっごい雨が降って、こりゃあ一時間30ミリとか、いってるんじゃないだろうかってくらいの大雨で、どれくらいすごいか言うと、わずか5メートル先の郵便受けに取り忘れていた夕刊を大きな傘を差して取りに行っただけで、靴の中の靴下がびしょびしょになるくらいで、こりゃあ、今夜は深夜の徘徊ができないなあと思っていたら、2時過ぎに急遽方針が変わったらしく、雨がやみました。

で、喜び勇んでコンビニに行って、ヤンジャンやらモーニングやらを立ち読みしていると、週刊文春が出てるじゃないですか。
「アフターダーク」の書評、この号に出てるのですよ。
最近、めっきり書評はしてなくて、断りまくりだったんですけど、たまたま読もうと思ってた時に頼まれたんで勢いで書いてしまったのだけれど、やっぱり、わかんないんだなあ。
わかんないと書く書評っていかがなものかと思いつつ、読み返して、でも、やっぱりこれ以外は書けなかったと思うのでした。


AVEX、松浦勝人氏に注目

2004-09-30 02:08:55 | ソングライン、ぼくらの音楽のこと

YOMIURI ON-LINE / 経済


依田巽・前社長よりも、ずっと今の音楽を分かっているかんじがする松浦氏です。
CCCD路線は、依田氏が敷き、松浦氏はそれに否定的だった……なんて、単純なことではないかもしれないけれど、少なくとも音楽を創る側と、聴く側が両方ともアンハッピーになるような方向には行かないように努力してくれるのではないかと期待が高まります。
AVEXには、AVEX ioみたいな、こっちがほおずりしたくなるくらいの貴重な音源を発掘するプロジェクトなどもあって、CCCD路線との「分裂」をすごく興味深いことだなあ、と思っていたのです。
松浦氏がそのあたりを埋めてくれればいいなあ、と。
まあ、どんな人なのか、全然知らないんですけどね。


ある敗北

2004-09-29 16:11:22 | 保育園、小学校、育児やら教育やら
書こうと思って、ふと考えると、このネタ、ここまでフォローして読んでくれてる人ってほとんどいないだろうから、ほとんど自分のためのメモだね、これは。

役員選出委員会のことです。
互選会に出るクラス代表の選出の二回目の選考会、開きました。
この前出られなかった6人が全員出席、のはずだったのだけれど、結局来てくれたのは3人だけ。
で、その三人から一人選ぶのって、やはり至難の業だったりしたわけです。
結果、選べずに、第一回の選考会で立候補してくれた二人をそのまま互選会に送り込むことになりました。

ちょっと、いやなんだよなあ。
二人とも快く引き受けてくれたけどさあ。

原因として、もう二人決まってるという安心感から、新たな立候補者が出にくいというのがもちろんあるんだけれど、ぼくの方もモチベーションが下がってた部分も大きいです。
敗北宣言です。
はい。


M on clipをみていたら

2004-09-29 01:28:42 | ソングライン、ぼくらの音楽のこと
聴きたいアルバムがたくさん出てますね。

すっごく気になっているのが、小島麻由美のパプロの恋人で、たぶんものすごくよいかんじ。
あと、クラムボンの原田郁子のピアノもとうとう出てるのね。
ゆらゆら帝国のベストが出てて、Acidmanも出てる。
いつ、聴くんやねってかんじ。

さらに、シングルだけど、アジカンが出てる。
アジカン、まだCCCD?
彼らは、たぶん今、ぼくが一番好きになりそうな音楽をやってるんだけど、このところずっと聴けません。

さらにさらに、来月になると、奥田民生、曽我部恵一、Yo-Kingと続くじゃないですか。
Yo-Kingなんて、「音楽とユーモアの旅」ときたね。
あ、アジカンのアルバムもでるのか。
でも、やだな。このタイミングだとまだCCCDリリースの予感が……。

関係ないけど、曽我部恵一かっこういいです。
オトモダチになりたいです。


乾@テニプリ眼鏡は、Why1

2004-09-29 00:12:57 | きうらきら光ったりするもの
IMG_0157Oakley Why1でつくった眼鏡。ちょっと度数を落としてあって、いわゆる執筆用です。テニプリファンの小学校6年生に言わせると、乾風だそうです。でも、乾のはもっとカクカクってしてるよな。そういうのもほしくなったぞ。
しかし、こうやってみるとただの普通の眼鏡ね。でも、一応スポーツサングラスの会社が作っただけあって、ぎゅっと締まるので走ってもずれません。そんなん執筆には無意味なんだけどね。


バイト語、駆逐作戦。あるいは、北風より太陽の巻

2004-09-28 16:06:44 | 日々のわざ
ここまで引っ張るかよ、と思いつつ、続報。

なんとなく変わりつつある予感がしますよ。
ちかくのいくつかのコンビニ、100円ショップ、激安酒店、ユニクロ……バイト語の巣窟だったところで、「から」を言わない子に会う事が増えました。

そこで、提案。
バイト語ばりばりな人たちに、「その日本語は間違っている」と指摘するのって、効果が薄いきがしません?
それに、ネガティヴなことを言うのって、言う方にも負担が大きいです。
だから、バイト語を使わない若者がいたら、その子を、ほめちゃえ作戦です。
「意識して、使わないようにしるんですかー」とか聞いて、「へえ、ひさしぶりにちゃんとした受け答え聞いた感じがして、気持ちいいです」とか言ってスマイル。
そういう時、別の子も聞いているわけだし、とにかく、「正しく」表現しようとしてる子の意欲は買わなきゃね。
意外にこういうのって大事だと思うのですよ。
北風より、太陽です。断然。




あとはヒデ待ち、なのかな?

2004-09-28 15:58:54 | サッカーとか、スポーツ一般
いよいよオマーン戦の代表も発表されて、楽しみになってきました。
ヒデは、間に合わず、か。でも、無理はすることないです。ほんと、からだまたこわしたらどうしようもないですからね。

それにしても、中村俊輔と小野伸二、二人とも好調みたいですね。
これも、赤ちゃんパワー?
特に、シュンスケ、あの辛口な湯浅健二さんが激賞してたもんなあ。
パサーとしての自分しかイメージしていなかったシュンスケが、「使い、使われる」ことに価値を見いだすようになれば、無敵、かも。
それは、シンジにも言えることで、そのあたりの意識、モチベーションが高まっているのなら、本当に楽しみですよ。

ここにヒデが戻ってきたら……楽しみとかそういうレベルを超えて、涎が出てきますね。
まさに「黄金」の中盤になるかも。
稲本?
はい、もちろんお待ちしております。
でも、稲本って、末っ子タイプじゃないですか。
彼は、ほかの三人がしっかりとしてれば、ポンと入れられても、彼なりにやってくれそうなので、全然、心配していないのですよ。


SpyのGlaceをメガネにしてみました。

2004-09-28 05:33:27 | きうらきら光ったりするもの
IMG_0111サングラスとして、売られているモデルです。
それを度付きにしてみました。
この写真では分からないですけど、うっすらとグレーのカラーが入ってます。
加工は例によってメガネナカジマ。

誰にも期待されていない、アイウェアコレクションシリーズでした。
これからもどんどん、アップします。


息子と二人で出歩くと……

2004-09-27 16:17:15 | 日々のわざ
週末の館山のこと。
夕食に立ち寄った寿司屋さんのカウンターで、「きょうはお母さんは?」と聞かれました。
また、翌日、昼食を食べに入った定食屋でも、「お母さんはどうしたの?」と同じ事を聞かれました。
どうも、息子と父の二人旅は、違和感があるらしいです。
なんででしょうね。
こういうことって、気になっても、あえて聞かないことが多いと思うのだけれど、それをつい聞いてしまうほどのこと?
ひょっとして、誘拐犯とかに間違えられたりしたのかしらね。


香山リカの「〈私〉の愛国心」を読む

2004-09-27 00:52:18 | ひとが書いたもの
息子と二人で館山に行ってきて、旅先のマンションで夜、読みました。
おもしろかった。

これは、「蛮勇をふるう」タイプの本です。
香山リカは、別に国際政治の専門家ではないけれど、自分の専門領域(精神医学)から、違った視点を提供できる確信があって、この本を書いた、というようなかんじで、それにしても、国際政治の世界は深く暗く、専門性が高い分野なので、彼女の発言が、異分野からの有効な提言として届くよりも、ただの素朴な議論として切り捨てられてしまう可能性もあるわけです。実際に、アマゾンなんか書評では結構めちゃくちゃなこと言われてます。
でも、まあ、そういうネガティヴ・コメントをする人たちはむしろ中途半端な専門知識の持ち主で、きちんと問題に向き合っている真の(?)専門家たちは、反発するにせよ、納得するにせよ、自分たちが普段いる場所の文脈を違う場所から照射される新鮮さはきっとかんじたはず。彼女がふるった「蛮勇」は、新たな視点を提供する者は、素朴さを恐れてはならない、という原則(そういう原則があるのです。今、つくりました)に基づいたものであります。

ぼくは、彼女の専門領域である精神医学も、また本書で論じられる国際政治のことも、あまり明るい方じゃないので、とても楽しめ、かつ、考えさせられました。

彼女が主張するところ、今の日本の社会を特徴づけるのは、「解離」という心の病だそうです。
これには、自覚がありますよ。ぼくも解離してるなあと思うのです。目の前で起こっている小さな事件には心を痛めたり(たとえば、自分の息子が通っている学校での、子供のかわいそうな話とか)するのに、遠いイラクでのニュースにはつい目を背けがちになってしまうとか、自分の領域と、そのほかの世界をつなぐ回路を、時々、強制的に遮断しないとやっていけないとかんじることがあって、実際に遮断します。
「世界の中心で愛を叫ぶ」が売れたのって、その解離的な世界観が、今の我が国の「気分」だから、かも、ですよね。ごく若い男女の、死別で終わる恋愛は、たしかに、経験者にとって自分が世界の中心であり、古今東西の悲劇の最高到達点であると感じられるほど、強烈なものになりえるでしょう。でも、「世界の中心」じゃないよね。それが、「中心」だと強弁できるのは、その人たちの世界が狭く(これは仕方ない。事情が事情だしね)、なおかつ、読み手の世界も何かの事情で狭まっている(解離している)、からにほからないのでしょう。
少年事件が起こった時など、なぜその少年がそんなことをしたのか興味が集中し、それも、精神障害があるとか、脳に物理的なダメージがあるとか、家庭がどうだったとか、「普通」とは違うというレッテルを貼ることで、「あっち側の人」にしちゃいたがる最近の傾向も指摘されます。たしかに、宮崎事件の時は、「どこにでもいるオタクだったはずの宮崎が幼女たちを殺した」ことに興味が集中し、同世代たるぼくらは「自分はなぜ、宮崎にならずにすんだのか」ということを強く自分に問わねばならなかったし、実際に問うたのだけど、今の少年事件では、そういう問いかけをする人がとても少ない。少なくともメディアにはでてこない。
これ、かなり重要な指摘です。

一方、アメリカ合衆国が持つ、心の病は境界例だそうです。
ブッシュの有名な論理。アメリカとともに戦わない国は、テロリストの見方である、という白か黒かの二分法的思考は、境界例の典型だそうですね。
それをいうなら、全体を観ず、場当たり的な発言を繰り返す我らが最小も、「解離」を体現した、今の日本を代表する人物らしいですけどね。

えっと、この文章に結論はないです。
良い本です。しいていえば、読んでみてください、くらいかな。
あと、香山リカはぼくと同い年。
強く共通点を意識させられます。
それは単純に共感というわけでもなく、良いとこも悪いとも似てるなあ、という、複雑な感情なんですけどね。

ああ、そうだ。
ジェンダフリーに対するバックラッシュについても、「解離」で説明されていますよ。
それはたしかにそうかも。