川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

あわわ、クレジットカード犯罪がしのびよる。

2005-06-30 16:01:52 | 日々のわざ
UCカードから電話がくる。一昨日、楽天のネットショップで何かを買ったかどうか。
買ってません。
記憶にございません。

なにやら、ぼくのカードの番号を使って、ぼくの住所とは違うところに送るような注文があったらしいのです。
それで、住所が違うぞということになって連絡が来た、と。

カードは破棄。新しいカードが送られてくるわけだけど、そもそもなぜこんなことになったのか。

例のアメリカでの大量漏洩事件?
と聞いたなら、それとは関係ないそうな。
流出したデータはすべて確認済みであるとのこと。

ネットでの不正入手や、ごくまれにぼくがカードを使ったところの店員が控えていたり、ね。そういうことらしい。

それにしても、びっくりしたなあ。

いや、実はびっくりしたのは、これから書くことです。
カード番号を盗むやつがいるのは分かる。でもさ、こういう使い方が現実にされるということは、今回はカード会社が気づいたけれど、そうじゃなくて、成功してしまうことも結構な確率であるってことでしょう?
ぼくはそのことにびっくりなわけです。

だってある程度の「率」がないとやらないよね。
送り先の住所を晒すリスクだってあるわけだし。
今回は「東京都内の佐藤さん」。もちろん、偽名なんだろうけど、かといって不正使用した本人がまったくアクセス不可能な住所を指定しても意味がないわけで、不正使用者特定への重要な情報になってしまうじゃないですか。

確認してみましたよ。
そうしたら、たしかに、登録住所と同じかどうか必ずチェックしているが、スルーしてしまう場合は現実にある、とのこと。不正使用して、うまく高額商品をせしめるやつは現にいるわけなのですね。
心許ないなあ。
もしも、そうなってしまったら、自分で明細をみて気づくしかないので、ちゃんと明細書をチェックするしかないよね。ということでした。


「大切なもの」は失われてはいなかった。コンフェデ杯決勝に思う

2005-06-30 06:18:24 | サッカーとか、スポーツ一般
 ブラジル対アルゼンチン。
 世界大会の決勝でははじめての組合せだそうな。
 
 どんなにすごい闘いになるのだろうと思っていたら、あっけなく決まった。
 ファンタスティック4の最高のファンタジー。
 アドリアーノ、カカ、ロナウジーニョ、アドリアーノ!
 
 やっぱりアドリアーノは新しい怪物。
 ロナウドの体に、ロベカルの左足というかんじだ。まともにヒットすると、ボールが爆発したような音を出す。左サイドからノーステップの強力なサイドチェンジをシシーニョに送った瞬間はロベカルだったし、ゴール前の混戦を軽やかに抜け出す瞬間はロナウド。
 ロナウジーニョのサイドボレーは、あまりにもさりげなくて凄みもへったくれもなくて、当たり前のゴールに見えた。シシーニョからのクロスもよかったね。コンパクトなアウトスイングからどんぴしゃりと来る。
 
 この試合でも、みせてくれたのは、バイタルエリアでの究極ボール回し。
 このエリアのプレッシャーの中でボールを失わない。カカの得点は、そういうボール回しの中で、最後に生まれたもの。
 
 ジーコのやりたいサッカーってのはこういうことなのかとよく分かる。
 もっと浅い位置では、日本代表もこういうパス回しができることがある。そして、振り回された相手が破綻を見せた瞬間をついていくのが、ブラジル風なんだろう。
 
 試合が終わって、すごく熱くなった。
 モダンサッカーでは失われたとされる、大切なものが実は失われてはいなかったんだという感覚。
 具体的に言うとヨハン・クライフにやられた時のブラジルをもって、「楽しい攻撃サッカー」は終わったのだと思うのだ。そして、スペースのつぶし合いを基調としたモダン・サッカーが始まった。
 
 でも、まだまだやりようはある。
 たとえば、プレスに対抗するキープ力や、判断の速さが研ぎ澄まされれば、モダン・サッカーを無効化できる。今回のファンタスティック4は、そのあたりを証明して見せてくれたわけである。
 
 ほんと楽しそうだなあ。得点が決まるたびに4人で歓んでる姿がなんともいえない。
 
 日本がこうだったらいいなという理想型がここにあり、当面のモデルとしてはメキシコの存在が目に焼き付いた。そんなコンフェデ杯でした。
 と一気に大会の総括をしてしまうのだった。

「川の名前」を使った中学試験問題集

2005-06-29 04:07:56 | 自分の書いたもの
IMG_3636いろいろ届いた。
海城中学校、國學院久我山中学校、横浜共立学園中学校、そして、都立立川高校。
みんな「川の名前」からの出題。
引用箇所はそれぞれ違っている。
以前、四谷大塚の模試に出た箇所をコピーしたかのような出題をいくつかの中学入試の問題でみたのだけれど、さすがに私立中学やら、独自入試のこだわりの都立校は、オリジナル色の強い出題です。

設問は……海城中学校のやつが一番むずかしいと感じた。
選択肢の中で、不正解とはいいがたいものが複数混じっている。
「不正解ではない」ものの中から、一番、正解っぽいものを選ぶ作業は正直、大変だ。
悪いけど、良い問題とは思えないんだよなあ。
受験の現場としては、このような問題であるからこそ、受験生の実力をはかることができる、というようなことがあるのであろうかと疑問に思う。


長新太さんが亡くなる(満腹感と消化不良)

2005-06-28 05:19:22 | ひとが書いたもの
絵本作家で、「ゴム頭ポン太郎」や「キャベツ君」シリーズなど、傑作多数の長新太さんがなくなった。

子供ができてから、うちの本棚にも、氏の絵本が一冊、二冊と増え、今はかなりの冊数になっている。

訳の分からない迫力があって、つい読んでしまう、買ってしまう、というところがあって、自分でも氏の作品が好きなのか、そうでもないのかよく分からないのだ。

分からないなりに、やはり迫力。
こりゃあ長新太じゃなきゃ、出せないよねー、というよな絵本も多く、そういうのを何冊か一気読みすると、おなか一杯な気分になる。

迫力というよりも、脱力というような話も多い。
手抜き? それとも、天然? というような作品群。

結局、長新太の魅力というのは謎のまま。
あの、変なひっかかりというのは、どう説明できるのだろう。
考えてみたくて、この文章を書いてみているわけだが、やはりわからん。
すっきりしない。

でも、こんなふうに、満腹なんだか、消化不良なんだか分からない感覚を与えて逝くのって悪くない。
ぼくもそのようでありたい、などとも思う。


とんでもなくすごい試合に言葉を失う、アルゼンチン対メキシコ

2005-06-27 04:12:40 | サッカーとか、スポーツ一般
すごく良いチームだ。コンフェデ杯のメキシコもアルゼンチンも。とんでもなく良い、と言った方がいいか。たぶん、今大会の事実上の決勝戦。
個々の能力ベースではアルゼンチンに分があるものの、それも僅差。支配的プレイヤーの枚数が足りないだけで、個々の力もとても強いのだ再認識。

めちゃくちゃ面白いサッカーを展開する。

告白すると、そこまで楽しめたのは、解説がよかったから。風間さん冴えてる。
「相互に試合中に順応し、しのぎ合い、また順応する」プロセスとして解説してくれる。たとえば、サビオラをメキシコのディフェンダーが捕まえ始めて、それを今度はサビオラがどうはずしていくか。
アルゼンチン伝統のワンツーでの密集突破をメキシコがどう読み、読まれたアルゼンチンはどうマイナーチェンジを施すか……。
こういう見方ができればすごく楽しいよな。
前半、無得点ながら「相互順応」というコンセプトで充分楽しめてしまった。

後半以降はめまぐるしく変わる局面に、「相互順応」という言葉すら機能しなくなる。手の内は出しつくして、順応すべきお互いの攻め手も織り込み済みで、しいていえば「肉を切らせて骨を断つ」的な試合運びになる。
といっても、打ち合いというわけではない。
両者とも、攻撃へつながる守備を明確に意識しており、相手のチャンスから一転して自分のチャンスへとうつろう「打っては、打たれ」という状況ではなく、やはり、明確な読みベースの守備かチャンスを作り出す。なんでもかんでも打ってやれというのではないのだ。

すごい高レベル。
言葉を失う。

日本代表の試合にせよ、なんにせよ、おわったらとっとと感じたことを書いてアップするようにしている。というのも、ほかの「プロ」が書いたレビューが出そろってからだと、それを読んでなんとなく似た方向に論旨が収斂してしまうから。

ぼくはサッカーについて語る自分の言葉を発掘する意味も込めて書いているので、それじゃまずいのだ。たとえ素朴であっても、自分の考えをまとめ、記述してみたりするわけ。

ところがこのゲームは、言葉を失う。
失ったまま、レビューはおしまい、だな。

とにかくすごかった。
最後はね、心情的にはメキシコを応援していた。どちらが勝ち上がってもそれに値したとはいえ。

本大会、メキシコ、どんなチームを仕上げてくるのだろう。今からこいつは楽しみだ。

それに結果的に実現した、ブラジル・アルゼンチンの頂上対決。これも見もの。
どうせなら、という気持ちは、やはりあった。


子供用ラッシュガード

2005-06-27 02:53:22 | 喫煙問題、疫学など……ざっくり医療分野
リンク: Rash!Rash!.

お掃除ロボット、ルンバつながりのサワコさんから、教えてもらった「ラッシュガード」。
なるほど、こういうのを着せれば、日焼け対策バッチリですね。
ふむふむ。
「スクール」ぽいものもあって、なかなかよいのでは。

一応、学校に聞いてみよう。こういうの着けていいかどうか。
でも、息子は着るのイヤだって言うんだよなあ。
そろそろ、「みんなと同じ」じゃなきゃダメって、日本人的メンタリティが身に付きつつあるようで。
あんまり好ましくないです。そういうの。
や、気持ちはわかるのだが。


気づいたらミヤマクワガタがいた

2005-06-26 18:40:33 | 川のこと、水のこと、生き物のこと
miyama息子が茨城に虫取りに行ってきて、地元の虫取り名人と一緒にクワガタを捕ってきた(なんかよく分からないシチュエーション)。見てみると、ミヤマじゃないか。立派。
ぼくが子供の頃、すでに千葉市では「幻」だったからなあ。ぼく自身、ノコギリクワガタ止まりで、ミヤマなんて捕ったことなかったよ。せいぜいデパートで見るくらいで、もちろん飼ったことなし。

いろいろネットで調べて、長生きさせてみようかな。たしか何年か生きるんじゃなかったかな。

と書いたら、長生きするのは、オオクワガタやヒラタクワガタの系統で、ミヤマはノコギリと一緒で一年こっきりだそうだ。残念。メスがいれば、産卵させるんだけどなあ。息子が持ち帰ったものの中を捜索してみなきゃ。


ドイツ代表もまた若いチームなのだ。

2005-06-26 03:05:33 | サッカーとか、スポーツ一般
ドイツ対ブラジル。2005年コンフェデ杯準決勝。
なんだか打ち合い。

まずブラジル。
日本戦から中二日なんで、切れはどうかと思ったら、アドリアーノなんて、日本戦よりずっといいくらい。あの重量感のある突破や、トップスピードになったら誰も止められない「慣性の力」、強烈な左足、みせてくれちゃって。
カカは相変わらず、調子よくないのかなあ。

ドイツの方は、日本と比べるとボランチと最終ラインの間が間延びしない傾向にあり、そこでロナウジーニョやカカに持たせないから、決定的な危機には陥らずにすんでいるような。中盤守備の大事さをつくづく感じる。

とはいっても、結局、2点目のPKや、3点目はアドリアーノの突破を最終ラインが止められなかったことから起きているわけで、ブラジルのような水準のチームを相手にする時は、いかに中盤を支配しても最終ラインが強くなければどうしようもない、ということか。

ドイツの中盤はかなり活きが良い。
バラックはもちろんそうなんだけど、ダイスラーも切れがあり、守備的なフリングスもダイナミック。
にもかかわらず、ブラジルに比べるとどうようもなく「下手」だ。
それはトラップなんぞに如実にあらわれる。

バラックのトラップ。すごく大きい。なんでなんだってくらい。

3対2か。
ドイツの善戦ということなんだろうな。
日本の方が戦えていたとは言わないけれど、ゲームをコントロールできなかった。積極的に攻撃し、ブラジルを圧倒した時間帯と、足が止まり無策になる時間帯が極端。失点の後の「立ち直り」にも時間を要する。これもまた若いチームなんだ。

ちなみに、バラックがもらったPK。あれはシミュレーションだと思う。少なくともシミュレーションをとられても仕方ない倒され方(?)だった。

プールは2時間連続、紫外線指数は「非常に強い」

2005-06-25 06:30:25 | 保育園、小学校、育児やら教育やら
息子が通う小学校は、夏のプールは週二回、それぞれ2時間ぶちぬきで行われる。
紫外線指数は「非常に強い」日が続く。

プールに日よけはなし、当然、日焼け止めも禁止。

これって、保護者は気にならないんだろうか。

もしも、家族で海やプールに行くなら、かならずUVローションくらい塗るだろう。

女の子だったら、「美容」上の問題も気になるところ。

ほんとにみんな気になってないんだろうか。すごく不思議。


動物園についてのディベート

2005-06-24 04:47:01 | 川のこと、水のこと、生き物のこと
リンク: 論題「日本は動物園を廃止するべきである。是か非か。 」.

こういうとこを発見。
「動物園にできること」が、引用されているので知ったのだけれど、おもしろい。
ディベートってかくあるべし。

ぼくの目から見ると焦点がぼやけてるところもあるのだけれど、ぼやけたらぼやけたなりに収斂させる努力が、双方から見られるのが美しいと思った。

ディベートってもっと一般的になるといいな。
そういう世の中って、ぼくにとっては住みやすい。
理と情をつなぐのがかなり重大なテーマであるぼくにとって、ちょっとぱかり理が勝っても許されるなら、相当楽だ。


雑記

2005-06-23 16:03:30 | 日々のわざ
「今ここにいるぼくらは」が手を離れる。
あとは編集者のEさんの領分。あと一ヶ月です。

竜とわれらの時代の、ゲラを読み始める。
一日ちょっとずつ。サッカー小説の執筆と並行。

学童の秋のお祭り関連のメモをつくる。
仕事とこういうのがシームレスなのは、いいかんじ。

ふたつほど取材のアポ取り。
サッカー関連だとなぜか週末が多くなるのが悩みだな。

月曜日にある某有名作家との対談のために、ワンアイテムくらいアクセか服か買いたいのだけれど、時間なし。


奇跡はもうない

2005-06-23 06:47:50 | サッカーとか、スポーツ一般
コンフェデ杯ブラジル戦について、追記

もしもこの試合で勝っていても、「ケルンの奇跡」とは呼ばれなかった。
奇跡とは、百回やって一度の勝利、をいうのだろう。
きょうの試合は十回やれば一度はのレベルだった。

たぶん、今後、奇跡は起きない。
なにをやっても奇跡にはならない。そういう水準にまで日本代表は来た。
そう感じた。




くやしーっ、でも楽しい! 玉虫色の決着のブラジル戦

2005-06-23 05:48:46 | サッカーとか、スポーツ一般
おおっ、楽しい、楽しい! これがブラジルかって。
やはりギリシアに勝っておいてよかった。
カカとロナウジーニョを引きずり出してきたわけだから。

それにしても……レベルが違う。
軽いプレーが軽くない。どうやったらこんなふうになれるのか。今も昔もブラジルは世界のサッカー少年のあこがれよ、というぐあいにすごい。

本当に雰囲気がいい。
「ロナウジーニョ率いる」って書いたとたんに、あの半開きの口とだらしない(?)笑顔が思いうかび、サッカーって楽しいなあと思う、と。そういう仕組みだ。
スタジアムなんてみんなブラジルファンだ。ブラジル人だけじゃなかろう。
ジーコの日本との本気マッチということで、地元の人たちも来たんじゃないかな。
誰もブラジルの敗北を望んでいない。

こんなの勝てっこないよ、と思いつつも、これでも勝つ方策があるのがサッカー。
なにしろ実力差圧縮システムをうまく活用し、心理戦に持ち込んだりできたら十回に一度くらいは勝てるかもしれないのだ。

でもね、ブラジル、ちょっと守備、雑じゃないですか。
舐めてんのかな、チェックが遅い。
裏をすぐ取らせてくれる。
これならそのうちまたチャンスもあるねと思わせる。
でもいいや。
楽しい。だから許せる。

試合を終えて、
くやしーっ、でも楽しい! 玉虫色の決着だけど、ま、いいか。

最後はスタジアムを味方に引き込んだ。
どこからともないニッポンコールって、あれは選手たちの勲章だよ。果敢にチャレンジして、リスクを冒しながら、一歩も退かない。ドイツ人好み(?)。点を取らなきゃならないので、やるしかなかったわけだが、誇らしかった。

王者と引き分け、王者をベスト4へ送り出す。
王者を本気にさせて、ちゃんと「自分たちの」サッカーを貫いてみせる。
ジーコのジレンマも、見事解消。
アレックスの母さんのご機嫌はよゆろしゅう。

それにしても、ジーコ、加持のゴールをオフサイドで取り消されたのを本気で怒ってた。ああいう聞き苦しい系のコメントが、彼の本気度を示す。なかなかおもしろい。

考えてみれば、これがワールドカップ本戦までの間にある、最大のサッカーイベントにして、最高の本気マッチだったかもね。ここから先、一年間、どんな展開があり、どんなふうにチームの「精度」を高めていくのか、楽しみ。実に楽しみ。

にわかに忙しい

2005-06-22 23:55:31 | 日々のわざ
7月に出る「今ここにいるぼくらは」(集英社)のゲラは最終チェックを終了。
あした編集者にそれを渡せば完全に手を離れる。

秋に集中連載のサッカー小説を書き進める間、竜と我らの時代の文庫のゲラや、保育士ものの単行本のゲラもみなきゃならない。この前まで締め切りのある仕事はすくなかったのに、重なるとこういうことになる。
まあ、ひとつひとつ片づけるしかないのだが。