川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

男の人生

2007-05-31 08:52:57 | 日々のわざ
朝、息子と公園でサッカーボールを蹴っていたら……緑の服をきたじいさんがいきなりやってきて、腹の底から声を響かせた。

どりゃーっ!

なんだこれは。公園には我々親子しかおらず、ひょっとしてら話しかけられたのかと思い、明るく元気に「おはようございます!」と言ってみる。
すると、緑のじいさんは、聞こえたのか聞こえないのかよく分からないが、背筋を伸ばした歩き方で、びっくりするほど大きな声で、話しながら歩く。

よろしい、これが●●公園の正しい使い方だ!
男の人生とは、ひとたびー、目標を決めたなら、まっすく歩き通すのだ。
倒れるまで、歩け、歩け、前へ進め!
男とは、そういうものである!

という主旨のことを延々と述べながら去っていった。
バス通りに出た後も、車ノイズに負けない大声がしばらく響いていた。

むむむ、男の人生。
きこえたか、息子よ。と聞いてみたが、「声が大きすぎて、よく分からなかった」という。
そうか。ならば仕方ない。
倒れる前に、水を飲んだ方がいいと思うぞ。
と注釈する必要もなかったようだ。

しかし、おもろいじいさんだった。
不審者通報されませんように……。

WHOの勧告、オフィス・飲食店を全面禁煙に

2007-05-30 19:14:23 | 喫煙問題、疫学など……ざっくり医療分野
なんともありがたい勧告。法的規制をするべし、という話。
飲食店・オフィスなども全面禁煙に、WHOが法制定勧告(読売新聞)

世界で年間約20万人が、職場での受動喫煙によって死亡していると警告。「喫煙エリアの設置や換気措置では、受動喫煙の危険度を下げることはできない」と強調した上で、加盟各国に対し、〈1〉屋内の全職場とすべての公共スペースを煙害から100%守る法律の制定〈2〉法律を順守させるための必要な措置の発動〈3〉家庭内での禁煙促進に向けた教育戦略の履行??などを求めた。


とのこと。
WHO | Only 100% smoke-free environments adequately protect from dangers of second-hand smoke
WHOのもともとプレスリリースはこちら。

飲食店の経営者なんかと話していると、フロアの禁煙は法律で決めてもらわなければできない、というのをよく聞くものなあ。
タクシーなんかもそうなんですけどね。
個人的空間だから、客が吸う吸わないは自由というのではなくて、運転手の健康問題に発展するんだし。

朗読の許諾を立て続けに……

2007-05-30 18:06:08 | 自分の書いたもの
二件、連続で朗読の許諾申請。
このまえの「星と半月の海」の時に、作品が読まれるというのは面白いと思ったので、迷わず許諾。
それにしても、朗読ブームなのかな。
世田谷区では小学校で国語とは別の「日本語」というのが始まっていて、「日本語の良さを認識しよう」というふうなことになっている。
そういう動きと連動しているのかも。


うたう統計学者(あるいは、Bayesian Boy)

2007-05-26 11:16:21 | ひとが書いたもの
確率と統計のパラドックス―生と死のサイコロ確率と統計のパラドックス―生と死のサイコロ
価格:¥ 2,940(税込)
発売日:2004-12

この本は、統計学の歴史と今をいったりきたりしつつ述べてくれるもので、類書としてはこのあたりか。
統計学を拓いた異才たち―経験則から科学へ進展した一世紀統計学を拓いた異才たち―経験則から科学へ進展した一世紀
価格:¥ 2,310(税込)
発売日:2006-03

読み物としては後者の方が優れている(読めばたいていはそう思うはず、というのは主観的な判断だが)。前者は、イギリス人らしいウィットに満ちた原文(たぶん)を、忠実に日本語に移し替えようとする訳出方針(たぶん)のせいで、ちょっと読みにくくなってしまっているのだ。かといって、本の価値を減じるかというと、そういうこともなく、単に奨めにくいだけ。なかなかの内容です。特にベイズ統計学のあたりは、分かりやすい書き方を途中までしていると思う……。
しかし、それよりも衝撃的だったのは、うたうベイジアンの話しだ。
なんとベイズ統計学の研究者は、国際学会で毎回、ベイジアンの歌をうたうのだそうだ。
ベイジアン・ボーイとか、ベイジアン・ナイトとか、テーマソング(?)がいくつもあるとか。

調べてみたら事実だった。歌集(?)まである。
2000年のバレンシアでの学会の後にたぶん編纂されたもので、ミネソタ大学の生物統計のサーバにおいてあった。
ちなみち、ベイジアンボーイは、クリフ・リチャードの“Bachelor Boy”の替え歌。

息子よ、おまえに言っておきたいことがある。
ベイジアンは素敵だぜ。
おまえもベイジアンになるのだ。

とかなんとか。

こういうの本気で歌っているおっさんたち@バレンシア、を想像して、ほっこり気分ですね。
気味悪い?

Bayesian Boy
Words: M. Rimmer
Music: Cliff Richard (“Bachelor Boy”)
First performance: Valencia 6

V1: When I was young, Tony said,
“Son I’ve got something to say,”
And what he told me I’ll never forget,
Until my dying day.
Chorus: He said, “Son you are a Bayesian boy,
And that’s the way to stay,
Son you’ll be a Bayesian boy,
Until your dying day.”
V2: When I was sixteen I fell in love,
With an asymptotic m.l.e.,
But I remembered just in time,
What Tony said to me.
Chorus: He said, “Son you are a Bayesian boy,
And that’s the way to stay,
Son you’ll be a Bayesian boy,
Until your dying day.”
V3: As time goes by, I probably will
Have to pack up and move away,
Leave my friends and family,
For Sheffield the Bayesian way.
Out chorus: But it’s all right, ‘cause I’m a Bayesian boy,
And that’s the way to stay,
Happy to be a Bayesian boy,
Until my dying day.
Yeah, we are Bayesian boys,
And that’s the way to stay,
Happy to be Bayesian boys,
Until our dying days!


打ち合わせが新鮮

2007-05-25 18:16:33 | 日々のわざ
久々に小説誌の連載の打ち合わせ。
実に久しぶりな気がする。
編集者のSさんに、「ブログを見ていると、PTAのこととか、生き物がどうしたとかばかりで、いつ執筆しているですか」と問われる。
そりゃあ、それ以外の時ですよ。と答える。

PTAしてたり、生き物してたり、ブログ書いている時以外。
よって、最近の生産性は非常にひくいわけですが。

よく思うのは、どうも、今年は「休暇」なんじゃないかということ。
大学の研究者のサバティカル・イヤーみたいなもの。次になにかをやるために、膝を曲げている瞬間。
予告どおりに二年やるとしたら、本当に「二年間の休暇」だ。

それはそれとして、学童に娘を迎えに行ったら、泣いている子がいる。
お母さんの顔を見て泣いてしまった。
学校で悲しいことがあって、それが、ぶりかえしてきたみたい。
切ない。



クリティカルシンキングのススメ……「ゲーム・脳」言説と喫煙をめぐって

2007-05-24 20:15:31 | ひとが書いたもの
脳内汚染からの脱出脳内汚染からの脱出
価格:¥ 998(税込)
発売日:2007-05
アマゾン様からメールが届き、「読め」という。
おまけに皮肉なことに、: 『犯罪不安社会 誰もが「不審者」?』を買った人にお勧めだそうだ。
でも、クリカルシンキングの題材としてはこの上ないだろう。
「思いやりの原理」を適用して読むべし。さすれば、地平の融合に至ることができるだろうか。
インフォドラッグ 子どもの脳をあやつる情報インフォドラッグ 子どもの脳をあやつる情報
価格:¥ 735(税込)
発売日:2007-04-17
これは中澤君が推薦の本。「ゲーム脳の恐怖」よりも洗練された煽り方のせいで、クリティカルに読むのに適したテキストだということ。

愛煙家にもいわせて!愛煙家にもいわせて!
価格:¥ 1,000(税込)
発売日:2007-04
そして、ワイネフさんがオススメなのが、「Mちゃん」によるこちら。ぼくも気になっていて、買おうと思ってました。愛をもってクリティカルに読んでください。きっと、この三冊の中では、一番、「地平の融合」へのプログラムがイメージしやすいかもしれない。まだ読んでいないので、勘で言っているわけだけれど。

役員はえらくない! PTA連載第四回

2007-05-23 21:04:08 | 保育園、小学校、育児やら教育やら
リンク: 婦人公論2007/6/7号 発売

というわけで、また新しい号が出ています。
今回はPTAの組織の構造の話。徹底的に「横の組織」だということを述べています。
世の中、会社でも、学校でも、縦の組織なので、横の組織(会員が平等の権利を保証され、義務を負う)といのは、なかなかイメージしにくいようです。
だから、これを明確に意識しておかないと、役員はきっと必ず「えらく」なってしまいます。

これは、役員側だけの問題ではなくて、非役員の側も、「えらい」と思って扱ってしまうことも多いわけで、つまり、みんなが自覚しておかないと、横の組織であることが忘れられてしまうわけです。
そのことを、たらたらと書いています。

本来、会員組織なのだから、役員はまず会員に対して責任を負っているんですよね。


伊勢田さんの新書

2007-05-21 17:59:36 | ひとが書いたもの
哲学思考トレーニング哲学思考トレーニング
価格:¥ 819(税込)
発売日:2005-07-06
伊勢田哲治さんの新書。「批判的な思考法」(クリティカルシンキング)についての実践本。類書としては、「議論のウソ」ということになるだろうか。

科学についての章もある。そこでは、今西進化論が取り上げられていて、なかなか興味深い。これが「議論のウソ」だと、ゲーム脳が話題になるわけだけれど、伊勢田さんの本では、もっと「ほんまもん」の権威の言説をクリティカルに読むトレーニングをする。
で、そういったクリティカル・シンキングのキモが、実は「思いやり」であることを強調しているのが面白い。
たとえば、論争というのは、闘いではなくて、地平の融合とう到達点にまで至るための協同作業なのだと捉えなおしたい。

ぼくはそういう協同作業は好きで、なんとかやってみることが多いのだけれど、よく失敗する。相手が協力的なら、実際、地平が広がる独特の快感がある(このブログのコメント欄なんかでも、時々、そういうことがあると思う)。でも、最初から、相手をねじ伏せようとしか考えていない相手だと、そううまくはいかないことも多い。たとえば、懐かしい「駅キレ若者」のエントリの時みたいに。

というのは、正確にはこの本の内容と重ならないのだけれど、それでも示唆に富んでいた。

おたがいにどんな認識の枠組みを持っていて、どう違うのか、というところを明らかにする努力を払うだけでも、ずいぶんコトは違うはずなのだなあ。
そのためには、思いやり、か。

疑似科学と科学の哲学疑似科学と科学の哲学
価格:¥ 2,940(税込)
発売日:2002-12

あと、伊勢田さんといえば、はずせないのがこの本。↑

議論のウソ議論のウソ
価格:¥ 756(税込)
発売日:2005-09


プールで鼻水?

2007-05-21 10:16:44 | 喫煙問題、疫学など……ざっくり医療分野
相変わらず花粉症セカンドステージで、口の中が痒いカワバタです。
昨日、多摩川にエビをとりにいったから尚更(まさにタミフルの時間帯!)。

で、話題は、プールのアレルギーのこと。
プールでアトピーが悪くなったり、というような話は聞いたことがあったのですが、うちの息子、プールにいくと鼻水がだらだらだそうです。
ごめん、みんな。でも、止められない!というくらいに水様のものがだらだら流れる。
たしかに、塩素とか、アレルゲン候補はいくらだったありますよね。
調べてみたら、たしかに、プールで鼻炎が出る人は時々、いるみたい。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~Fujiki/swim_kbbs1/42782786402768.html
http://d.hatena.ne.jp/mizumore/20070418
http://homepage1.nifty.com/jibiaka50/suieibien.htm

最後のエントリでおいしゃさんが言っているみたいに、点鼻薬を事前にさせてからいかせようかなあ。
というのが目下の消極的(?)解決方法。

あるいは、水がもったいないので塩素を多く使って長持ちさせている疑惑が持たれているスイミングスクールに対して(疑惑を抱いているのはぼく、ですが)、現状の確認と、もしも、問題ある場合は改善を要望したりするのも……疲れそう。


ひさしぶりに短編を構想してみる

2007-05-20 11:00:32 | 日々のわざ
短編というよりは、掌編かなあ。15枚から20枚という発注。
仕事に谷間にあれこれと思いをめぐらせてみる。ほとんどショートショートやんかという長さ。
この長さって、スピーディにストーリーを引き回すか、ワンシーンを描くかという選択。
どういうふうにするか……散歩でもしつつ考えるとするか、ですね。
だめ、ですわ。なーんも思いつかんです。
トホホ。
キーワードが与えられていて書く、という注文なんですが、どうも、そういうの苦手……。
何かが降りてくるまで待つしかなさそう。

「ながら」仕事はできないけれど

2007-05-19 09:14:11 | 日々のわざ
最近の発見、音楽をききながら「ながら」で仕事ができないぼくもPTAの仕事なら、音楽を聴ける。
これは大発見。今も総会進行表をかきながら、きいてます。
Goldberg VariationsGoldberg Variations
価格:¥ 2,545(税込)
発売日:2000-12-26

進行表のたたき台完成。
だいたい3時間しごとってかんじですね。
会社員だった頃だったらもっとカリカリできたような気がするのだけれど、子どもと遊んだりしつつ、のんびり。グールドのゴルドベルグきいて、エンヤをきいてたらたら。

ぐずぐずしていたら……

2007-05-18 18:26:17 | 日々のわざ
日 本 薬 剤 疫 学 会
こちらに案内がある、特別シンポジウム「インフルエンザ罹患後の異常行動と薬剤疫学」というのに出席しようと申し込んだら、もう定員いっぱいだそうな。
まいった。ぐずぐずしていてはいかんですね。ぎりぎりまで判断をしなかったのがいかん。

ちなみに、プログラムは豪華絢爛(?)。
13:10-13:30 1. 佐藤俊哉(京都大学医学研究科社会健康医学系専攻医療統計学)
        薬剤疫学研究を理解するためのキーワード解説

13:30-13:50  2. 横田俊平(横浜市立大学医学部)
        「インフルエンザに伴う随伴症状の発現状況に関する調査研究」(1)
-研究の背景、インフルエンザ罹患後の臨床症状と治療薬剤の概要-

13:50-14:20  3. 藤田利治(統計数理研究所)
        「インフルエンザに伴う随伴症状の発現状況に関する調査研究」(2)
-臨床症状と治療薬剤の関連についての統計解析-

14:20-14:50  4. 浜六郎(NPO法人医薬ビジランスセンター)
タミフルは中枢抑制作用により異常行動死や突然死を起こす

というふうな顔ぶれなんです。
佐藤さんが、薬剤疫学のキーワード解説をするなど、とてもていねいな構成なんですけどね。
残念。

なにごともぐずぐずしていてはいかんということですが、しかし、ぐずぐずしたいのですね。
しかし、総会の進行表でもぐずぐずせずに作れということかしらん。

日曜日は自転車でどこかにいこう。
決定。

新SOS大東京探検隊のマスコミ試写会

2007-05-17 21:17:58 | ひとが書いたもの
Sos_main_01気分転換も兼ねて、行ってきました。フルデジタルで、でも、日本のアニメっぽい40分の中編作品。技術上のこだわりと、作品としてのまとまりが良い具合にバランスしています。一見の価値有り。
新SOS大東京探検隊
こちらが公式サイトのリンク。

SOS大東京探検隊SOS大東京探検隊
価格:¥ 1,223(税込)
発売日:1996-02
原作はこちらです。大友さんの1996年作品。

いいこと悪いこと

2007-05-16 20:29:27 | 保育園、小学校、育児やら教育やら
厚生労働省:平成17年国民健康・栄養調査結果の概要
このリンクはいきなりpdfが落ちます。
で、日本の男性の喫煙率が、はじめて四割を切ったそうです。
その一方で、気になるのが20代30代の喫煙率の高さ。
年齢があがると、禁煙に成功した人が増えているのが読み取れるけれど、今の20代30代もそうなるといいのだけれど。
でも、総論として、とても良いニュース。

いっぽう、いやなかんじのニュースはまた例年通りやってきた、「子どもにみせたくない番組」。
時事通信 - 「ロンハー」4年連続ワースト1=PTA「見せたくない」調査

親が子供に見せたくない番組の1位がテレビ朝日系のバラエティー「ロンドンハーツ」だったと発表した。同番組はこの調査で4年連続のワーストワン。
 以下、日本テレビ系のドラマ「14才の母」、テレ朝系「クレヨンしんちゃん」、フジテレビ系「めちゃ×2イケてるッ!」などが続いた。


またもクレヨンしんちゃんはランクインですね。切ない。
テレビなんだから、親が見せなきゃいいだけの話だと思うのだけれど、そろそろ、日P、この調査やめてもらえませんかね。
会員として、切なすぎです。