ひさしぶりに二十世紀を食べたんですよ。
ええ、梨の二十世紀。
豊水や幸水に押されてすっかり影が薄いけど、ぼくはこれが一番好き。水気が多いところとか、ほんのりした酸味とか、たまんないんですよねぇ。
でも、最近ではスーパーでも見かけなくなったし、結構、入手に苦労するのです。これはご近所の方が、実家から送られてきたと言ってお裾分けしてくださったもの。非常に美味でした。
かつて、日本の梨といえば、長十郎か二十世紀か、といった時代があって、その頃は、二十世紀はとてもモダンで上品な梨だったんです。名前を付けた人も、まだまだこの先長い「二十世紀としての未来」として、この名前をつけたのだろうし。
でも、今や完全にノスタルジーです。味も、名前も。