川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

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「雲の王」文庫版が出ました。

2015-07-18 23:38:28 | 自分の書いたもの

「雲の王」の文庫版が出ましたので、ご報告。

「空」「雲」といったものに惹かれてやみません。 2009年から10年にかけて、ニュージーランドのクライストチャーチの「丘の上の小さなお家」に住んで、毎日、空を見ていた頃、空にまつわる話を書きたいなと思っていたことがこの作品につながりました。

読書は、文字を追いかける体験ですが、どうか、五感で味わってください。

空気の温度や、湿りけや、雨の降り始めの匂いや、風が吹き抜ける感覚を。 作中には、気象を読むプチ超能力を持った一族、つまり、その手の感覚がとっても鋭い人たちが登場します。

歴史上、昔は重宝されたけれど、今は、数値予報の精度があがり、どこか用済み感のある能力の持ち主です。地味です。

でも、彼女ら・彼らの目を通して見ると、肌を通して感じると、身の回りの気象がにわかに活気づいてくるはず。 たとえば、空気中の水蒸気が見えたら、あるいは、その動きが分かったら、どんなふうに感じられると思いますか?

よく、湯気のことを水蒸気だと思っている人がいますけど、あれは空気中に浮かぶ小さな水滴です。水蒸気は気体になっている水なので、見えません。

でも、もしももしも、見えてしまったとしたら……。

上昇気流でできる雲(=水滴)は、水蒸気の樹木が茂らせた葉、稔らせた果実みたいに感じられるかもしれません。雲の浮かぶ空は水蒸気の森なんです。

なお、本書には実は、単行本刊行時につくった特設サイトがあって、今もリンクはいきています。気象予報士の天達さんとの対談も収録されています。参考までに。

文庫版の、装画は、げみさん。今、とても、注目されている方です。
装丁は、高柳雅人さん。
解説は、大森望さん。

盤石のラインナップ、あざーっす!というふうです。

よろしければ、ぜひ、手にお取りくださいませ!

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