川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

「声のお仕事」刊行記念、下北沢イベント(坂巻学・井上優・川端裕人)のお礼とご報告。

2016-02-26 20:27:35 | 日記

ちょっと時間がたってしまいましたが、まだ余韻さめやらぬわたくしです。

 

2016/02/21 Sun 川端裕人×坂巻学×井上優@下北沢B&B

「声で世界を作る仕事~『本格声優小説ができるまで』を声優さんと語ってみる~」

『声のお仕事』(文藝春秋)刊行記念

 

無事に、かつ、盛況に、このイベントを終えました。写真は、イベント終了後の宴にて(なんかふたりとも色気あるなあ。ぼくは両手に華状態だ)。

イベント中は写真を一枚も撮っておらず、もはや「記憶の中」にのみ、の状態ですが、同じ場を共有してくださったみなさま。心から感謝申し上げます。

なごやかで興味津々な雰囲気のおかげで、2時間近く、密度の高い時間を持てました。

 

内容は、「声のお仕事」(川端裕人・文藝春秋)をサカナにして、声優という仕事にまつわる様々なことを聞く、みたいなものでしたが、こう書いてしまうとありきたりですね。

それでも、やっぱり、違うなあと思うのは、アニメ公式のイベントなんかだとちょっとリミッターがかかるような部分がまったくない、という点。

とっても素敵な仕事だけど大変なこともたくさん。光もあれば闇もある。結構、踏み込んだ話も多かったですよ(ココニハカケナイ(笑))

で、その上で──

ぼくがこのイベントで実現したかったのは、「声で世界が変わる瞬間」というのを体験してみてほしい、ということにつきます。

そういう意図があったので、坂巻さんと井上さんに、作中の高校野球アニメ「センターライン」のアバン(導入部)を読んでもらいました。

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きみには、大きな夢があるか。
つなげたい、思いがあるか。
走れ、魂のオーバードライブ!
届け、怒涛のビームキャノン!
ともに白球を追う夏、センターライン!

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ほんとうにたったこれだけで、なにか空気感、世界のかんじが変わってしまうわけです。

目の前に、見たことがないアニメの世界が広がっているように思えてしまう。

そんなふうに感じていただけたら、さいわい、でありました。

結局、ぼくが、小説まで書いちゃったのは、声の芝居をする人たちの、世界創造力の物凄さ、それを表現したかったがゆえ、というのにつきます。

なのでなので、さらに貪欲に、「声のお仕事」の中では描かれなかったシーン(作中で起きている出来事の裏で起きていたこと)の新作台本を作って実際に演じていただいたり、とても贅沢なことをさせていただきました。

ちなみに、その台本は、主要キャラとして「脇を固める」立場の日向学と友坂優の掛け合いです。それを、坂巻学さんと井上優さんに演じてもらう、と。

それを十全に演じてくださって素敵でした。演技の最中、ぼくも完全にお客さんの一人でしたね(笑)。

結局、録音もしていないし、次の予定も具体的にあるわけではないので、今のところ「幻の」お芝居です。

演じて下さったお二人、聞いてくださった方、ありがとう! お芝居って、ブラックホールに投げ込んでもお芝居ではなくて、オーディエンスがいてはじめて成り立つものだと思っています。

そして、今回はとにかく、よいプレゼンテーションができたな、と思っています。

「声で世界を変えてやる!」

ユウキくんが口走る、意味不明のタンカの背景は、こういうことなんです、と。

 

 


ドードーの骨は出島に埋まっている? いつか発見できるのだろうか

2016-02-24 01:19:22 | 日記

川端裕人の「秘密基地からハッシン!」10号より。

出島にやっていたドードーが、その後どうなったのか、

1)江戸行き

2)他の有力大名が入手(松山、博多など)

の他に、最大の可能性は、

3)出島で死んだ。

かもしれません。

で、出島では、発掘調査が行われています。

さすがにドードーのためじゃなくて、もっと一般的なものです。

動物の骨も普通に出てきます。

いつか、ドードーが発見される時がくるのでしょうか。

難題は時代のふるさ。

出島ドードーは17世紀。

現在の発掘で出てくるのは19世紀。

2世紀の壁はデカイ!のです。

それでもいつかたどりつきたい17世紀!でありました。


圧倒的な物量のサンディエゴシーワールド、しかしディストピアかもしれない北米について。

2016-02-23 03:02:58 | 日記

サンディエゴ・シワールードで考えた、シリーズ、その2です。

人工授精だと、赤ちゃんの飼育技術だとか、いろいろな要素がイルカの飼育にかかわっていて、その中にプールの大きさと数、という要素があります。

世界の鯨類飼育の最高峰ともいわれるシーワールドはどうか。

正直、圧倒的です。

この点においては、日本の水族館はちょっと追いつけないでしょう。

しかし! 北米では、ここまでやってもディストピア。

日本ってなんて平和なんだろう。

しかし、このようなディストピアでも、子ども目の前にシャチが泳いでくると、ううぉぉぉぉっとなるわけです。

そんな話。

 


喜屋武ちあきさんとのトークイベント簡単報告

2016-02-20 13:48:17 | 日記

先週のイベントの報告です。

新宿のライブワイヤーで、きゃんち(喜屋武ちあきさん)とトークイベントをしました。

「喜屋武ちあきのアニメヨガ アニメのポースでキレイになる」と、ぼくの「声のお仕事」を語り合う会、みたいなかんじです。

早めの時間に設定したので、まだ学生さん(?)のファンの人も来てくださって、和気あいあいとした時間が持てました。

2時間近くゆるゆるとしゃべっていたのだけれど、きゃんちのファンのみなさんに、すごくあたたかく受け入れていいただいたかんじです。

聞けば、新井素子さんとのトークの時から、認知してくれている人も多いようで。

最後に出た質問「もしも、アニメヨガを小説するなら?」への回答は、そこにいた人たちたけの共有事項ということで(笑)。

はたして、きゃんちが、グラスを傾けて「ぼうやだからさ」とつぶやくシーンは実現するのでしょうか。(ちょっと違っ)

当日、参加してくださった方々、感謝です。

「声のお仕事」に続きがあったら、ある時、「いきなりやってきたグラビアアイドルが……」というエピソードはきっと実現できるでしょう(笑)。実際、今回も書こうとしたけれど、ちょっとエピソード的に入れどころがなくてやめたのでした。

 

 

 

 

 


「声のお仕事」(川端裕人・文藝春秋)のカックンを描いてくれた!

2016-02-19 12:59:30 | 日記

「声のお仕事」(川端裕人・文藝春秋)の主役級キャラ、大島啓吾ことカックンを年少の読者が描いてくれました。

ご本人の許可を得てネットにアップします。

よく雰囲気を捉えてくれています。

たしかに大島はこういう表情をしてそうです。そして、がらぴーずのピンバッジも!

実は、こういうのとーっても嬉しいんですよ。ほんとにありがとうね。

誰かの心に響いた、ということが、しかと伝わってくるので。

小説を書くことは、本当にシリアルな「一直線」の文字列を綴る作業です。

それが誰かの頭の中で展開されて、はじめて、小説は作品になります。

これを描いてくださった方の中で、この作品は豊かに実りましたね。ありがとう。

 

 


声で世界を作る仕事~『本格声優小説ができるまで』──イベント告知です。

2016-02-17 12:58:08 | 日記

「声のお仕事」(川端裕人・文藝春秋)の刊行をめぐるイベント企画@下北沢です。

銀河へキックオフ!!の中では、犬のザックだったり「あちこちにいた」坂巻学さんと、スリーUの浮島君だったりテレビ局のディレクターだったりした井上優さんと一緒にやります。

2月21日の日曜日夜です。公式の案内サイトはこちら。

まずは、担当のHさんが書いてくださった、宣伝文句。

*****

同作を作るにあたって惜しみない協力をしてくださった、声優・坂巻学さん、井上優さんの両名もお招きし、「声で世界を創る仕事」声優というお仕事がどんなものか、ぶっちゃけ話を掘り下げるイベントを企画してみました。

 

・声優さんって、実際どうやったらなれるの?

・オーディションってどんなふう?

・音響監督ってなにをしてるの?

・ブースの中は、どんな雰囲気?

・声優さんって、モテるの?

 

などなど…… そして、世界初「本格声優小説」は如何にして生まれたのか、本作の行間を埋め尽くす生々しいお話を、川端裕人さんとお二人が無邪気に語ります。

当日は、坂巻さん井上さんによる、実際の朗読・掛け合い、もあるかも!

ビール片手に、日曜日の夜をゆるりお楽しみくださいませ。

*****

 

つまり……無邪気に語るぶっちゃけ話ナイト!のようです。

これ、放送も、配信もされているわけではないので、その場限りの「ここだけね」的なぶっちゃけ話炸裂の可能性あり。

別に、露悪的に、ああだこうだほじくるのではありませんが、声優さんがお仕事の「実感」をリミッターなしに語れる場所って意外にないものです。

時間はわりと遅めですが、これ、将来、声の仕事をしたいと思っている人なんかが来てくれると参考になるかもしれません。

ふわふわした夢ではなくて、現実的なターゲット設定に役立つみたいなイメージ。

現場で質問できるくらいの距離感ですしね。

坂巻さんと井上さんのプロフィールつけておきます。


坂巻学(さかまき・まなぶ)

声優。マウスプロモーション所属。出演作品として、「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」(アラビア・ファッツ)「バクマン。3」(山下雅和) 「銀河へキックオフ」(ザック)「サザエさん」他、多数。


井上優(いのうえ・すぐる)

1981年、神奈川生まれ。 2004年玉川大学文学部芸術学科芸術表現コース演劇専攻卒業。在学中に演劇を中心に表現教育、和太鼓、創作民族舞踊など幅広く学び、学外でも舞台、コンテンポラリーダンス、児童劇巡回事業に参加。 卒業後は、劇団「Func A ScamperS 009」を中心に活動。 2006年、TVアニメ「蟲師(むしし)」をきっかけに声優としての活動を開始し、 同年、TVアニメ「家庭教師ヒットマンREBORN!(かてきょーヒットマンリボーン)」のメインキャラクターを演じ、多くのファンを獲得。 2009年に劇団を退団。2010 年、「㈱尾木プロTHE NEXT」 に所属。 2015年10月に同事務所との契約を終え、同年11月よりフリーランスでの活動を開始。俳優、声優業を中心にイベントMC、ラジオパーソナリティ、番組企画、演技講師など多岐に活動中。 http://blog.livedoor.jp/sugu_tornado/


イルカの繁殖総本山のこととかISTと佃製作所の「位置関係」とか。

2016-02-11 14:32:08 | 日記

メルマガ9号の目次を紹介しておきますね。
写真は……某ISTで開発されている1トン級のエンジンを作る過程で出てきた削りかす(笑)
宙へ行けない者たちの無念と、遠くへ行く者たちへの敬意と憧憬を表現してみました(嘘!)。

で、目次。

01:本日のサプリ:ペンギンが住むランドスケープ
02:keep me posted~ニュースの時間/次の取材はこれだ!(未定)
03:宇宙通信:「なつのロケット団」とISTはリアル下町ロケットなのか
04:秘密基地で考える:イルカと水族館:シーワルド編その1 鯨類飼育の総本山
へ行ってみた!
05:連載・ドードーをめぐる堂々めぐり(9)出島のドードーはその後どこに行っ
た? 長崎編
06:カワバタヒロトのなんでも質問箱
07:せかいに広がれ~記憶の中の1枚: カンボジアのトンレサップ湖の子どもたち
08:著書のご案内・予定など
09:特別付録 新刊『声のお仕事』第一章<後半>

今回は、
03:宇宙通信:「なつのロケット団」とISTはリアル下町ロケットなのか
が話題になりました。

これはオモテでも読めます。

しかし、
04:秘密基地で考える:イルカと水族館:シーワルド編その1 鯨類飼育の総本山
へ行ってみた!
も、動物飼育関連業界に静かな衝撃を与えた(はず)の記事です。


あらためて「声のお仕事」を紹介いたします!

2016-02-10 14:23:24 | 日記

「声のお仕事」(川端裕人・文藝春秋)の配本がいよいよスタートしています。

そこであらためて内容紹介。

まずは、「公式」な内容紹介から。

*****

 「声で世界を変えてやる!」崖っぷち声優の、大きすぎる野望は叶うのか!?

二十代後半、いまだ目立った実績のない声優の結城勇樹。
背水の陣で挑んだ野球アニメ「センターライン」のオーディションで、ついにレギュラーを摑むが、その役は……なんと犬!?

誰もが身近に感じながらも、知らないことの多い声優の世界に光をあてた、リアリティたっぷり、胸が熱くなるお仕事小説です。

章立て

1.声のお仕事
2.声のフィッシュダンス
3.声の討ち入り
4.声のお当番
5.声の放浪者
6.声のオトモダチ
7.声の崖っぷち
8.声の大仕事

******


作品の成り立ちを軽く述べますと、これは2012-13年にアニメ化された「銀河のワールドカップ」(アニメ化されたタイトルは「銀河へキックオフ!!」)を通じて出会った声優さんたちに多くを負っています。

個人的には、本格・青春・声優小説です。

もともとお仕事小説は好きですが、ちょっと変わったお仕事小説に仕上がったかもしれません。

魅力的な声優の世界を舞台として使って物語を動かすというのではなく、その世界に埋まっている物語を掘り起こしたい、というのが最大のモチベーション。

対象が何にせよ、どんなプロの世界も、物語の原木みたいなもののようにぼくには思われ、まずはそれを削り出してみたいのです。

その原木を提供してくれたのが、この作品の場合は「銀河へキックオフ!!」の声優さんたちだったというわけです。

作中では、「センターライン」という高校野球アニメを演じるキャストたちが、「声のお仕事」に真摯に向き合います。特に、語り手のユウキくんは、「ほぼ新人」なだけに、苦労しつつ、声で演じることの意味を自問し、ステップをあがっていきます。

 作品をつくるにあたって、参考にさせていただいた声優さんの名前を挙げさせていただくと──

 井上優さんと、坂巻学さんは、本作が「オール読み物」誌上に掲載されていた期間、ずっと原稿を読み、逐一、コメントを下さいました。

 中津真莉さん、田澤利依子さん、堀井茶渡さんにも、かなりの時間を取っていただき、お話をうかがいました。

 さらに、小林ゆうさん、小山力也さん、立花慎之介さん、細谷佳正さん、KENNさん、菊池こころさん、坂篤志さん、池田恭祐さん、中西悠さん、明坂聡美さん、大浦冬華さんにもおりにふれてお話させていただくチャンスがありました。

 本当にありがとうございました!(本書内の謝辞にも書いてあります)。

 

 あんまりファンシーでない、リアリティ志向の声優小説ですが、やっぱり読みなおしてみますと、キラキラしますね。

 この世界そのもののキラキラ感、声で演じるよろこび、そして、とはいえ、悩ましい現実や、それを突破しようする努力(とか運とか)。

 お楽しみいただければと思います!

 

 





鯨類飼育の最高峰、シーワールド(サンディエゴ)のイルカ繁殖センターの話を書いたぜい。

2016-02-08 19:09:15 | 日記

メルマガの9号を配信しました。

今回の目玉の一つは、世界の鯨類飼育の総本山ともいえるサンディエゴ・シーワールドの繁殖施設のリポート。

これは10年越しのリクエストでやっと実現した訪問です。

それで、どうだったかって?

詳しくはメルマガで! ってことになりますが、言えるのは、日本の水族館が技術的になんとか追いつけそうな部分がかなりありつつ、その一方で、どうしようもない「物量」的な差もありそうな予感、というところで今回は終わってます。

「物量」の話は次回が中心、かな。

 


「声のお仕事」関連のイベントをまとめておきます。

2016-02-04 14:52:16 | 日記

「声のお仕事」関連で、2月から3月にかけて、3つの入魂のイベントを予定しています。

2月13日(土) 新宿にて
川端裕人「声のお仕事」&喜屋武ちあき「アニメヨガ」発売記念トーク会

実は巻末の謝辞にも登場する「関係者」の喜屋武ちあきさんと語ります。

きゃんちは、「アニメヨガ」を出したばかり。お互いの著作をたたえ合ったり、つっこみ合ったりすることになるでしょう!

 

2月21日(日) 下北沢にて

川端裕人×坂巻学×井上優 本屋B&B
「声で世界を作る仕事~『本格声優小説ができるまで』を声優さんと語ってみる~」

作品の「伴走者」てある、坂巻学さん井上優さんと一緒に、がっつりと作品を語ります。朗読や掛け合いもやっていただける、かも!

 

3月1日(火) 池袋にて
「声のお仕事」発売記念 川端裕人 先生トーク&サイン会
スペシャルゲスト:KENNさん、明坂聡美さん

作品を書くきっかけになった「銀河へキックオフ!!」で降矢虎太役だったKENNさんと、翔くん(主人公)の妹のすずちゃん役だった明坂聡美さんが応援してくださいます。

 

以上、"with a little help from my friends"!というフレーズが頭に響きますね。

楽しみや!