バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 スペシャル・エディション [DVD] 価格:¥ 5,985(税込) 発売日:2007-08-17 |
三丁目は、ばーばが若い頃。
バブルは、とーちゃんかーちゃんが若い頃。
バブルながら地味ーな学生生活を送っていた当時のわたくしは、こーゆー世界は垣間みたくらい、たぶんあと何歳か年上の人が、下川路世代なのかな。
お母さんが薬師丸ということでつながりのある「3丁目」がノスタルジー垂れ流しなのに対して、「バブル」はB級の香り漂う中に、一抹の批評性を盛り込んでいるあたりが、素敵。
「帰って来たら、レンボーブリッジも三本、東京タワーも三本」なんだものなあ。
あくまで2007年にこそ成立した批評性。先進諸国、新興諸国の経済成長に遅れをとるばかりの日本という認識がリアリティがあったあの頃。
でも、実際のところ、映画の設定である「借金で国が滅ぶ」状況よりも、低金利による円キャリートレードが何重にもワインドアップされていた時代。
2009年の今の公開ならもう一ひねり必要かも。
映画を見終わって、DVDの電源を落としたら、おりしも日立製作所の7000億円の赤字のニュース。
洗濯機型泡まみれタイムマシンを作った会社ですね。
平行して呼んでいた金融本は、このあたり。
金融大崩壊―「アメリカ金融帝国」の終焉 (生活人新書) 価格:¥ 735(税込) 発売日:2008-12 |
これからじわじわ効いてくるのは、日立の7000億円ばかりではないであろう、という話。
CDSやCDOについての解説も丁寧。
こちらと併せ読むといい。
早わかりサブプライム不況 「100年に一度」の金融危機の構造と実相 (朝日新書) 価格:¥ 735(税込) 発売日:2009-01-13 |
この本は、ベア・スターンズやAIGが救済されて、なぜリーマンが潰れたのか、という一般の目には意味不明な事象について、後付けなりの仮説を提示しているのが素敵。
クレジットデリバティヴに詳しい著者なので、クレジットまわりの記述に非常に風通しのよいものをかんじた。
強欲資本主義 ウォール街の自爆 (文春新書) 価格:¥ 746(税込) 発売日:2008-10-17 |
ハリウッドは、「サブプライム前にGO!」なんて映画を20年後に作るのだろうか。