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- 産経新聞 - センバツ球児「まゆ毛事情」 高齢者ら「スポーツマンらしくない」アウト!
このニュースをみるまで、選抜高校野球が始まっていることに気づいてませんでした。
それは極端にしても、きょうの試合の結果を全部言える人なんてもはや少ないのでは?
閑話休題。
むかしから、高校生らしさとか、中学生らしさとか、子供らしさなどというものは、その言われている世代の人間決めるのではなく、すでにある「らしさ」の枠組みを適用することで成立してきたわけです。
だから、とても、「高校生らしい」(今時の高校生男子、眉の手入れしてて普通、じゃないですか。彼らは特別でもなんでもなく、高校生らしいのですよ)彼らのことを、「高校生らしくない」「スポーツマンらしくない」とのたまう人たちがいる。
既存の「らしさ」が衰退し、なおかつ新しい「らしさ」も確立していないここ50年ほどの我が国では、「××らしく、××しなさい」と言うことは、たいていの場合、どこかバカバカしいパロディのような響きを帯びてきたのではないかと思います。
そして、今の高校生に眉の手入れをするなって言うのって、まじで滑稽じゃないですか。
とはいいつつ、記事で「反対派」として指摘されてる高齢層が、現在の「甲子園」高校野球を存立せしめる唯一の支持基盤なんじゃないかという気もするわけですよ。自分は、センバツが始まったのに気づかない始末だし、身の回りを見ても自分の70代の父親以外に高校野球に関心を寄せている人はいないし。
とすると、高校球児たちは、おじいちゃん・おばあちゃんたちの機嫌を損ねると、自分たちの晴れ舞台がなくなる、なんてことも気にしてあげなきゃならんのかも。
などと思いつつ、やっぱり滑稽だと強く思いますね。
この際、眉だけじゃなくて、長髪だの、茶髪だのも、オーケイってことにしちゃいませんか。
それで何が変わる、とも思えない。むしろ、ファッション的理由で野球部に入らなかった子が戻ってくるかも。
高校生らしさが、失われますか?
無心に白球を追う、まっさらな情熱。
そういったものを、見せてくれたら、充分、高校生ぽくないか、とぼくは思うのだけどね。