川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

「ギャングエイジ」が本になるまで、その1、装画が決まる

2011-06-30 16:09:36 | 自分の書いたもの
新人教師の成長とクラスの再生の物語、「ギャングエイジ」が7/27に書店に並びます。
もう原稿は出来て、ぼくの手を離れており、ここから先は、編集者をはじめたとした、「本作り」のプロの世界。
「ただの原稿」がどんいうふうに、本の形になっていくのか、段階を追ってリポートするシリーズ開始!

まずは装画をスカイエマさんに依頼。
スカイエマさんは「川の名前」の文庫版ではじめて装画をお願いして、「算数宇宙の冒険・アリスメトリック!」でも描いていただいたので、これで3度目です。毎度ありがとうございます。

わらわらと子どもたちがたくさんいるやつ、というふうにお願いして仕上がったのがこれ。
素敵でしょ(文句は言わせぬ)。
読んだ後に、子どもたち全員の名前がきっと分かるはず。
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そして、この絵を使って、ブックデザインを別の方がやってくださるわけです。あらためて紹介いたします。
なお、はじめて、エマさんのサイト、ロータスイーターを見た時、なぜか、すごく前に好きだった画集(?)のことう思い出したのです。

エマさんのサイト。
http://emma-sky.com/

思い出した画集は、1980年代のものだけど最近復刻されて手に入るようになりました。
すうべにいる (Paper comics)
価格:¥ 1,050(税込)
発売日:2004-02


画像がないので、こっちもリンク。
夢の博物誌a―山田章博傑作短篇集 (Paper comics)夢の博物誌a―山田章博傑作短篇集 (Paper comics)
価格:¥ 840(税込)
発売日:2001-08


まあ、1980年代のすうべにぃるは、画風はまったく違うので参考にならないけど。
それにしても、なぜスカイエマさんと、すうべにいるにぴっぴっと連想がつながったのか自分でも謎です。

今手元に新装版のすうべにいるがあるけれど、「似てないけど、なんか通じる」感覚はどこかにあって……。
不思議。

なにはともあれ、ギャングエイジ、エマさんの装画でGO!です。

なお、エマさんによるほかの本の装画はこちら。
川の名前 (ハヤカワ文庫JA)川の名前 (ハヤカワ文庫JA)
価格:¥ 735(税込)
発売日:2006-07

算数宇宙の冒険算数宇宙の冒険
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2009-11-20


ハチオオカミが来た!

2011-06-27 23:22:51 | 自分の書いたもの
Hachiookami別件で昔の写真を探していたら、ハチオオカミがいた。
これは、作品の中にも登場させたけど、知る人ぞ知る実在のキャラクター。
娘の保育園のクラスで、ある子が言い出して、一時流行っていたのだ。
これ、保育士さんがきっと描いたんだな。

なお、ハチオオカミはこの本に出てきます。
みんな一緒にバギーに乗って (光文社文庫)みんな一緒にバギーに乗って (光文社文庫)
価格:¥ 620(税込)
発売日:2008-08-07



「ニュージーランドの飛べない鳥たち」が無料公開されています

2011-06-22 21:14:40 | 川のこと、水のこと、生き物のこと
Nzbirdずっと前、それこそ10年以上前に、学研の「話のびっくり箱」(だったかな)というシリーズに書いたものです。小学校中学年向け。
カカポ、タカヘ、キウィ、ペンギン、モア(もちろん骨だけ)が登場します。

去年だったか、一昨年だったか、学研エデュケーショナルが、電子コンテンツ化。
それが、現在、震災応復興支援モードということで、無料配信されています。
とりあえずPDF版はこちら。

http://ebook.gakken.jp/gstore/care/index.html

ほかにもiOS用があります。

で、能書きを少し書いておくと……


自分でもえらく懐かしいです。

はじめてニュージーランドに行ったのがたしか1994年だったかな。
それから、何年か、NZ通いをしていたものです。

ちなみにフィヨルドランドペンギンの日本への紹介は(この話には出てこないけど)、ぼくの方がNHKよりも早かったんだぞー(シンラに書いた)とか、まだ、ほとんど紹介されていないペンギンがいた最後の時代でもありました。

それを言うなら、ここでコガタペンギンとして紹介したものは、正確にはハネジロペンギンです。
これも、日本での本格的な紹介はぼくが最初かも(別冊アニマに書いた)。

残念なのは、この頃撮った写真は当然ながらフィルム。
20本パックを5箱くらい袋にいれて、飛行機に乗るたびに一応、X線検査には注意して、という苦労があったけ、と。

今問題なのは、まったくデジタル化していないので、今も押し入れの奥で、どんどん劣化しつつあるんですよね。
ま、仕方ない、と思ってますが。

写真を整理してデジタイズする時間があったら、別のことしたいし。

なにはともあれ、今、無料で楽しめるということで、みなさん、ご賞味くださいませ。

注・なお、無料公開の目的は、サイトによると「避難所生活を余儀なくされている子どもたちやご家族、現地で活動されているボランティアの方、また医療施設等で活動されている看護関連の方々の一助になれば」とのことです。ぜひ、そういう使われ方がされるといいなあ。

「研究室に行ってみた」連載が始まります(ウェブ・ナショジオにて)。初回はデータロギング。ペンギンカメ

2011-06-20 17:06:23 | 自分の書いたもの
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ナショジオジャパンのウェブナショジオにて、「研究室に行ってみた」という連載が始まりました。
第1回は、極地研の渡辺佑基さん。
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/article/20110615/274126/

こちらからどうぞ。
きょうから5日連続で更新されますので、毎日チェキラッ!ってことで。

Twitterで告知するつもりなので、興味のある方は、@Rsiderをフォローしておいてくださいね。

で、余談とファーザーリーディングス。
まず、ややこしいのですが、日本語で読める「公式」ナショジオサイトは2つあります。
ひとつは、日経BPのドメインで、ウェブマガジン的なもの。これが、さっき紹介したやつ。

もうひとつは、ナショジオ名のドメインで、ウェブニュース的なもの。
http://www.nationalgeographic.co.jp/
こちらも素敵なサイトです。

なお、バイオロギングサイエンスについては、この本を参照。
渡辺さんも登場しています。すごく夢のある楽しい本です。
ぼくの連載は全部で5回、渡辺さんの研究を扱いますが、面白いとおもったら是非読んでみて。
バイオロギング―最新科学で解明する動物生態学 (WAKUWAKUときめきサイエンスシリーズ)バイオロギング―最新科学で解明する動物生態学 (WAKUWAKUときめきサイエンスシリーズ)
価格:¥ 2,000(税込)
発売日:2009-10


「数字と踊るエリ」の書評をしました

2011-06-16 15:55:19 | ひとが書いたもの
数字と踊るエリ 娘の自閉症をこえて数字と踊るエリ 娘の自閉症をこえて
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2011-04-19

本日発売の週刊文春にて、タイトルの本の書評を担当しました。
著者は臨床心理士としてテレビ出演も多数こなす有名な方だそうですが、テレビを見ないぼくにとって、この本がファーストコンタクトであり、ほかの情報は一切ないまま読みました。

内容はというと……
自閉症の娘の療育をめぐって、壮絶な努力をするお父さんの、そして家族の物語。
胸に熱いものがこみ上げます。

大きく分けて、二つの読み筋があると思われます。
ひとつは、家族の物語として。
もうひとつは、自閉症の子を持つ方が読む光明の書として。

書評では両方の読み筋について書きました。よろしければご確認くださいませ。

いずれにしても、ぐっとくる本でした。


1日1ペンver2.04(ザ・ウォールを遠巻きに見たら……)

2011-06-15 17:09:32 | 川のこと、水のこと、生き物のこと
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スネアーズペンギンがたくさん巣をつくっている「ザ・ウォール」全景。
ほんとうにながーい、坂。
一応クチバシを使わないと登れない部分もあるようで。

Nzsubantarctic3275
そして、上陸するのはこんなかんじ。
ここでも集団上陸パターンをまもってます。
なにか怖い捕食者がいるのかな。



1日1ペンver2.03(スネアーズペンギンとザ・ウォール)

2011-06-14 21:08:54 | 川のこと、水のこと、生き物のこと
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2006年NZ亜南極、スネアーズ島にて。
ここにしか営巣しないスネアーズペンギン。本土のフィヨルドランドペンギンと似ている。

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そして、これが、スネアース島名物のザ・ウォール。
この壁のような壁面の上の方に、巣があるのだが、観光では立ち入ることができない。


開封の儀(ウクライナから来たガイガーカウンターDP-5V)

2011-06-13 22:03:19 | 日々のわざ
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岡山・広島出張から帰ると、こんなものが届いていた。

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う、ウクライナからだ!
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中にはこんなものが。
ロシア語のマニュアルがなんだかいかがわしい雰囲気を醸し出すが、一部で評価の高いDP-5Vという古いガイガーカウンター。

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梱包をさらにとくと、ものものしいガジェット群が顔を出す。

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いきなりちょっと壊れてる。まあ、取っ手の部分のひび割れ。本質的問題ではないでしょう。

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メーター部分はアナログ。
低線量にはあまり向かなそうな目盛りだ。

野尻抱介さんによれば、
****
・チェルノブイリ事故でも使われた本格的なサーベイ・メーターである。低線量用と高線量用に2本のGM管を持っており、測定上限は2Sv/hという頼もしさ。
・チェック用のβ線源を内蔵しており、これだけでも価値がある。ただしこの線源では動作確認できるだけで、線量の較正はできない。
・βシールドが組み込まれている。β線を遮断し、γ線だけで測定できる。
・較正の必要があるが、とりあえず相対的な測定はできる。
・ヘッドホン端子からパソコンのマイク入力やマイコンにつなげば線量をカウントできる。
・ロシアメカ好きにはたまらないセクシーなデザインと操作感が楽しめる。
******
(下記サイトに掲げられた長所から抜粋)
http://d.hatena.ne.jp/nojiri_h/20110530/1306750423

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組み立ててみた。
でも、まだ動作は未確認。

野尻さんブログと英文マニュアルを参考にしつつやってみる。


月刊プリンシパル7月号(校長先生のためのPTA入門4)

2011-06-11 02:56:08 | 保育園、小学校、育児やら教育やら
月刊 Principal (プリンシパル) 2011年 07月号 [雑誌]月刊 Principal (プリンシパル) 2011年 07月号 [雑誌]
価格:¥ 620(税込)
発売日:2011-06-13
今月号から始まった特別企画で、宮城県教育庁の澁谷氏の「東日本大震災日記──子どもの命は大丈夫か!(校長は、その時、どう判断・行動したか)」が興味深い。
今後にも期待。

それはそれとして、当方の連載は4回目になり、「もしも、校長がPTAの仕分け、をしたら」みたいなテーマ。
PTAは、任意の団体だから、行政がああだこうだ言うことはできないけれど、校長は自分が会員のこともあるし、規約で「顧問」とか「相談役」とかに指名されていることも多く、直接助言できる立場にある場合がほとんど。

だから、校長が保護者の窮状を目の当たりにした時に、どんな判断をくだし、どんな助言をしうるか、という話。

次回より脱線して、NZの学校理事会の話などに突入します。


1日1ペンver2.02(ケルプとスネアーズペンギン)

2011-06-07 00:17:24 | 川のこと、水のこと、生き物のこと
Nzsubantarctic3296
ニュージーランド亜南極のスネアーズ島にしかいないスネアーズペンギンです。
ここは研究者以外は上陸禁止なので、ゾディアックでまわりました。
かなり波は静かで恵まれていた日。
彼らは島の近くで魚を追っているようで、ゾディアックから見ることもしょっちゅう。
なんか、しあわせな瞬間でしたねぇ(海にいるペンギンをみるのは好き。水中で見られたどれだけいいだろうと思うけど、未だ野生では実現せず)。

なお、2006年に撮影。EOS5D初代。
このとき、7Dがあったら、もっと迫力のある絵が撮れたのにー、と今から考えると悔しいなり。
でもなかったのだから仕方ない。




1日1ペン復活ver2.01

2011-06-06 04:08:07 | 川のこと、水のこと、生き物のこと
Nzsubantarctic2850ペンギン写真を紹介する1日1ペンギン企画復活です。
Ver2になりました。
単に表示画像を大きくしただけですが。
これから、また更新してきます。
ただし、毎日1ペンギン紹介するのではなく、1日に最大1ペンギンを紹介という意味です。あしからず(笑)。
更新情報は必ず、Twitterの@Rsiderでもさえずります。

ちなみに、このキガシラのペアは2006年にキャンベル島にて撮影。EOD5Dの初代でした。




ナミビア大特集よりも、児童婚問題に目を奪われる

2011-06-03 14:05:28 | ひとが書いたもの
NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2011年 06月号 [雑誌]NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2011年 06月号 [雑誌]
価格:¥ 980(税込)
発売日:2011-05-30
児童婚、幼児婚の問題を追いかけているジャーナリストの記事があった。

ティーンエイジの少女が、ひどい場合には5歳の幼女が、まるで商取引のように親の意向によって、結婚させられる。例えばインドでは18歳が法定の年齢なので、それ以下は違法になるから、結婚式は深夜など秘密裏に行われ、あまりに表に出てこない。

また、地元と癒着した警官は見逃すことも多いのだという。

どこまでもナショジオなのは、この隠された婚姻について書きつつ、しっかり写真もあるのだ。しかもそれが「美しい」写真である。美しさが、逆に凄惨さを強調する。

なお、記事にも紹介されているイエメンの少女の本はすでに邦訳されていた。
わたしはノジュオド、10歳で離婚わたしはノジュオド、10歳で離婚
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2010-04-29


イエメンで慣習に従い10歳で結婚させられた子が、離婚訴訟を起こし、離婚を勝ち取る話。児童婚、幼児婚が大きく世界に知れ渡る契機になったという。