川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

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「飛ぶ教室」・物語の悦び(高学年の読み聞かせによい)

2011-09-28 00:38:48 | ひとが書いたもの
飛ぶ教室 26(2011夏)―児童文学の冒険飛ぶ教室 26(2011夏)―児童文学の冒険
価格:¥ 1,000(税込)
発売日:2011-07

これはとても力の入った特集号で、高学年の読み聞かせに適している。
原稿用紙5枚から10枚のショートストーリーのみガンガン掲載されていて(普段の連載もすべて休載。ぼくの「リョウ&ナオ」シリーズもこの号はお休み)、どれを読もうかと本当に悩む。

ちなみに、2週間ほど前にはじめて読み聞かせに使いました。15分の割り当て時間に、2作。
なかなかいいテンポで読めたので、ご報告。

短編オリジナルストーリーを提供している作家は、次の通り。


*****
安東みきえ 安藤由希 いしいしんじ 石津ちひろ 今江祥智
岩瀬成子 薄井ゆうじ 大久保雨咲 大島真寿美 岡田 淳
恩田 陸 片平直樹 片山令子 加藤純子 角野栄子
上條さなえ 河合二湖 川島 誠 川端裕人 木坂 涼
草野たき 工藤直子 小森香折 斉藤 洋 佐川光晴
朱川湊人 末吉暁子 高田桂子 高橋順子 たからしげる
田口犬男 竹下文子 二宮由紀子 ねじめ正一 野中 柊
蜂飼 耳 花形みつる はやみねかおる 東 直子 ひこ・田中
藤野千夜 三木 卓 八束澄子 椰月美智子 山本けんぞう
*****


ね、なかなか豪華でしょ。
自分も入れていただいて光栄です。

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太陽系外惑星研究の田村元秀先生に話を伺いました(ナショジオウェブ)

2011-09-27 21:11:49 | 自分の書いたもの
WEBナショジオの「研究室に行ってみた」のシリーズ。
第4回目は、国立天文台のすばる望遠鏡で観測する、太陽系外惑星研究室の田村元秀室長。
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/article/20110915/284086/

実は先週から始まっていて、きょうおしまいまでいきました。いちいちリンクしないけど、各回はこの通り。

第1回 世界初、系外惑星候補の撮影に成功!
第2回 世界最高の性能を誇るすばる望遠鏡
第3回 かつて太陽は連星だった!?
第4回 系外惑星探査の大革命が進行中!
第5回 これが新しい宇宙の常識だ

ぼくは「せちやん」を書いた時に系外惑星探査について調べたきりだったので、本当に最近の進歩にびっくりしました。
せちやん 星を聴く人 (講談社文庫)せちやん 星を聴く人 (講談社文庫)
価格:¥ 540(税込)
発売日:2006-10-14


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「医学と仮説」について

2011-09-26 00:45:14 | ひとが書いたもの
医学と仮説――原因と結果の科学を考える (岩波科学ライブラリー)医学と仮説――原因と結果の科学を考える (岩波科学ライブラリー)
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2011-09-17

津田敏秀さんの最新刊。
これまで津田さんの本を読んだことない人、最近、あちこちで聞かれるようになった疫学って???興味あるけど、入門書読むのは腰が重たい!ってな人などにはお奨めできる内容。

箇条書きします。
*****
・ピロリ菌の発がん性についてどのように認定されたか学びつつ、疫学について触れることができる。日本現状と、世界標準の理解との違いも(さらに知識を深めるための入り口となる)。

・WHOの機関である国際がん研究所(IARC)や、発がん物質の基準について知ることができる。

・科学において、因果関係とはなんだろう、と考えるきっかけになる。

・メカニズムを追及することが因果関係の追及だと思っている人は、誤解を解くことができる。

・要素還元主義なるものへの批判は、なんとかホーリズムとか、ホーリスティックなんたらを言う人の言い分であって、それを聞いたら要注意!と思っている人も、そういうのとは関係なく、細分化しないで因果推論を行う科学的な方法があると知ることができる。

・科学者の人は、実は自分が知らない間にその方法類似のことを日々使っていることを自覚できる。

・しかし、科学者(医学者含む)や社会自体に、そういう自覚がないために、日本で起きた悲劇の実例や問題を知ることができる。森永ヒ素ミルク事件、水俣病、和歌山ヒ素カレー事件、タミフル問題……

・著者が「日本の医学部の百年問題」と呼ぶものにちょっと触れることができる。

科学哲学が現場の科学、科学と接する一般の人たちにどんなふうに「役立つ」か、あるいは「役立たせる」ことができるか、考えるきっかけになる。

・因果推論をする時に、どうしても避けては通れない、ヒュームの問題を知ることができる。

・因果推論をする時に、1対1対応する原因と結果(曝露と症状)は、現実的にはないことを知ることができる。

因果パイを知ることができる(食べられないけど)。

DAG(非巡回有向グラフ)という数学の道具を使った因果推論に一章を割いている。これはまだ日本語ではほとんど紹介されていないので、非常にお得である。
*****

 というふうなかんじです。
 ぼくが個人的に気になるのは、科学哲学に詳しい人がこれを読んだ時にどう感じるか。
 また、科学的な現場の研究者の反応も。
 
 ぼくは科学史・科学哲学出身ということになっていて(間違いなく事実であります)、しかし、あまり哲学よりじゃなかったので、何年か前に、「科学哲学が評判悪い!」と感じた時にこんなことを書いていたり(http://ttchopper.blog.ocn.ne.jp/leviathan/2006/03/post_4584.html)。今読み返すとすでに津田さん提起の問題でもあったわけですね。と同時に、ゲーム脳問題に頭を悩ませていた頃でも。
 
 と、固有の関心を持ちつつ、本書は、あとがきにもあるような「教養書」である部分が大きいのだと思ってはおります。
 
 強くお奨めします。
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朝日新聞の「ニュースの本棚」に掛け算順序の話題を書いた

2011-09-25 16:20:17 | 保育園、小学校、育児やら教育やら
かけ算には順序があるのか (岩波科学ライブラリー)かけ算には順序があるのか (岩波科学ライブラリー)
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2011-05-27
本日の朝日新聞の読書欄「ニュースの本棚」のコーナーに、「数学本を読む」というテーマで本の紹介を書いた。タイトルは「憧憬と忌避のあいだで」。

いまこの時点では、ここから見られるみたいだけれど、朝日デジタル購読している会員だけらしい。きょうみのある方は、なんらかの方法でご覧ください。

さて、書影つきで紹介した本は3冊あるのだけれど(本当にたくさんあるので選ぶのはすごく困難だった)、それよりも大きな紙幅を割いて、上の「かけ算には順序があるのか」を紹介している。

そして、ある意味、小学校の先生にケンカを売るような締め方をしている。参考までに、ラストのパラグラフ。
*****
具体物との対応を重視する算数から抽象的な数学へ、飛翔するための助走路がない。「憧憬」に至る前に「忌避」に傾く人を増やしていないか。この懸念はうがちすぎだろうか。
*****

この件は、以前書いたかけ算の順序についての記事でも、表明していることだけど、順序を徹底させる指導法は、結果として算数から数学へのテイクオフを邪魔してるのではないかということ。

また、「先生自身が、指導法ではなく、本当に正しい順序があると誤解すること」「教えられた子が、正しい順序があると誤解したまま成人すること(そして教員になったり!)」といった事例が、割合がどれだけはともかく、存在するかも、という件もなかなか恐ろしい。

前のエントリを書いてから、多少、知見が広がって、この指導法を批判する人が、「できる子視線」でものを見ており、元来、順序を揃える教え方は、分からない子を減らすためだ、といった指摘も受けた。

しかし、今もぼくはそれについてもピンと来ていなくて、実際にこの教え方をすると、算数が苦手な子が、かけ算ワールドへすんなり入っていけるのか、よく分からない。
実際にぼくは「できない子に順序を徹底させようとしてもかえって混乱する。もし順序が関係ないならわざわざ教えない方がいい」と言う小学校の先生を知っている(この先生は、正しい順序があると信じていた)。

指導法というのはなかなか深くて、その有効性については、専門性の高い人たちがやってくださいという立場(ぼくは深入りするつもりはない)。
しかし、少なくとも、小学校を卒業するまでには、「今まで教室のルールとしてかけ算の順序を決めてきたけど、これから先はどっちでもいいです」と解放してくれない困る
というのが今最低限、お願いしたいこと。

問題は、誰にお願いすればいいのかわからないことなのだけれど。

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太陽系外惑星について(ナショジオウェブ)

2011-09-24 05:29:53 | 自分の書いたもの
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/article/20110915/284086/

紹介が遅れましたが、ナショジオウェブで、国立天文台・太陽系外惑星探査プロジェクト室の田村元秀室長のインタビュー記事が5回連続で掲載です。

「せちやん」を書いた時に、系外惑星についてはいろいろ文献を読んだけれど、それ以降、もう油断も隙もないくらいに事態は進歩しており、驚愕した次第。

今週は平日3日しかなかったので、残りの2回は、来週アップされると理解しております。

せちやん 星を聴く人 (講談社文庫)せちやん 星を聴く人 (講談社文庫)
価格:¥ 540(税込)
発売日:2006-10-14


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小説すばる10月号に「雲の王」最終回

2011-09-17 21:54:51 | 自分の書いたもの
小説すばる 2011年 10月号 [雑誌]小説すばる 2011年 10月号 [雑誌]
価格:¥ 880(税込)
発売日:2011-09-17
小説すばるの10月号が出ています。
最後は非常にバタバタしながら入稿した「雲の王」の最終回、「惑星波」が掲載されています。
一挙120枚。
連載時に読んでくださった方ありがとうございます。

といいつつ、来年の単行本化に向けて(すぐに出さずに来年に持ち越し予定)、じっくりと熟成させようと思います。

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月刊プリンシパル10月号

2011-09-15 17:30:04 | 保育園、小学校、育児やら教育やら
月刊 Principal (プリンシパル) 2011年 10月号 [雑誌]月刊 Principal (プリンシパル) 2011年 10月号 [雑誌]
価格:¥ 620(税込)
発売日:2011-09-13
「校長先生のためのPTA入門」の7回目。
今回は前回に続いて最近の事例紹介。
校長が「PTAとその周辺」の問題から目を逸らしている、思わぬ悲劇が起こってしまった沖縄県那覇市の例を挙げています。
結果的に児童が非常に悲しい思いをすることになった話なのでちょっとつらい事例なのですが、ご確認いただけたらさいわいなり。

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「ギャングエイジ」発売から1ヵ月(とちょっと)

2011-09-06 23:56:43 | 自分の書いたもの
ギャングエイジギャングエイジ
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2011-07-28

というわけで、世の反応を調べてみたわけですが、ちょっと鈍いです。
身の回りの専門筋では、結構、激賞してくれる人がいて、杉並区立和田中の前校長藤原和博さんは「よのなかフォーラム」にてこんなふうに書いてくださってます。

これもひとつの読み筋。

一方、小学館の小三教育技術と小四教育技術でも、最速レビューが出ていて「この先生、小三教育技術を読んでる!」とまさに的を射たことを述べてくれてました。

さらにいうと、「みんな一緒にバギーに乗って」の流れの上にある作品として、捉えた群馬大学医学部・中澤港准教授の読みはごく自然な読み方ですね。
中澤読みでは、この辺で、「天の瞳」と重ねてくれちゃうのだけれどそれは、ちょっと身が重いですぜ。

今回、検索して思ったのは、最近は読書ログサービスみたいなものを使って感想を書く人が増えているのかな。(あと、TwitterやFacebookで書く人も)。というわけで、二大読書ログであろう、読書メーターとブクログ。

http://book.akahoshitakuya.com/b/4569797644

http://booklog.jp/asin/4569797644

さらに、ネットで見つけた個々人や評は、コメント欄にまとめておきます。みなさん、どもありがとう。
みんな一緒にバギーに乗って (光文社文庫)みんな一緒にバギーに乗って (光文社文庫)
価格:¥ 620(税込)
発売日:2008-08-07


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