Rによる保健医療データ解析演習 (Computer in Education and Research) 価格:¥ 3,150(税込) 発売日:2007-12-27 |
Rが、"Poor man's SAS"ではなくて、もっと柔軟で可能性に満ちたものである、ということが、保健医療データ解析の実際的な演習を通して述べられているのだろう。まだ最初の章しか読んでいないけれど、Rをめぐる開発コミュニティの様子など興味深い。
また10.3節あたりを拾い読みすると、疫学の研究デザインのことや、オッズ比・リスク比、それらの信頼区間の出し方などが、述べられている。送電線からの高周波が白血病の原因になるかどうか、という研究。データを実際にRで扱いながら、オッズ比や信頼区間について考えていく。
こういうのは、「エピデミック」の読者にはお勧めだなあ。
というのが、オチでした。
そうそう、中澤君をはじめ何人かの人たちが、エピデミックをネタにして、瀬名さんの「Brain valley研究序説」みたいな本つくるべしー、とおっしゃる。それは確かに理想だ。そして、しかるのちに、島袋ケイトを中央アフリカの出血熱アウトブレイク現場にでも送り込む「続編」とかもね。
エピデミック 価格:¥ 1,995(税込) 発売日:2007-12 |
「神」に迫るサイエンス―BRAIN VALLEY研究序説 (角川文庫) 価格:¥ 650(税込) 発売日:2000-12 |