川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

Rothmanの3rd ed.

2008-03-31 21:06:55 | 喫煙問題、疫学など……ざっくり医療分野
Modern EpidemiologyModern Epidemiology
価格:¥ 10,345(税込)
発売日:2007-10
"modern epidemiology"の3rd edtionが、そろそろ届き始めているみたい。
身の回りでも「とどいたー」という声があちこちから。
厚さはそれほどでもないものの、紙が薄くなって、やっぱりこってり、という話だそうです。
ぼくもそのうち、買うことといたしましょう。
お守りみたいなものね。


中国動漫の本を読んだつもりが……

2008-03-30 12:57:16 | ひとが書いたもの
中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす (NB online books)中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす (NB online books)
価格:¥ 1,785(税込)
発売日:2008-01-31
中国で日本の動漫(アニメと漫画をいっしょくたにして言う言葉)が、海賊版の跋扈によって広がり、その結果、80年以降に生まれた世代を「動漫新人類」と呼ぶに値する存在に育て上げことを述べる。今、20代である彼らは、海賊版動漫の強い影響を受けたが故に、国家の思惑とはうらはらに見事に意識の上で民主化してしまった。ところが、強い愛国教育を受けた世代でもあって、反日的なメインカルチャーと、動漫に接して培われた「日本大好き」なサブカルチャーの部分を、ダブルスタンダードとして共存している……。
なるほど。

そのあたりで終わるのかと思ったら、おもいのほか遠くに連れて行かれてしまった。

2005年に吹き荒れた反日感情の嵐と、中国国内での暴動などは、よくささやかれるような中国の国家的陰謀というわけではなくて、むしろ、反共産党・反日という立場で活動する在米華僑の世論形成に端を発するとか、へえっそれは聞いてないよ!という話から、中国国民の精神構造の分析に至る。
「大地のトラウマ」と著者はいうのだが、この日本版は「空気のトラウマ」か。
中国内戦時代を在留日本人として長春市で過ごした著者の個人史から紡ぎだされる執念とでも言うべき論述。
詳しくは書きませんが、非常に読み応えあり。

最後の方で、著者が述べているのは、この世代の若者はダブルスタンダードを胸に飼いつつ、反日と「日本大好き」を往来する。それを、我が国の外交戦略のミスゆえに、愛国教育(メインカルチャー)側に押し戻すメッセージを発し続けてしまっているということ。潜在的な理解者を、大々的に極端な反日にひっくりかえしてしまいかねないこと。

本当に、ソフトな入り口から、遠くまで連れて行かれる本だ。

著者の自伝はこちら。
〓子(チャーズ)―出口なき大地
価格:¥ 1,029(税込)
発売日:1984-01


マジカルミステリーツアー

2008-03-29 22:35:58 | 喫煙問題、疫学など……ざっくり医療分野
R0016958金曜日のこと。
なんだかよく分からんうちに、岡山大学の津田さんに誘われて、マジカルミステリーなバスツアー。
新橋駅前第一ホテルを出発して、こちらは板橋区。
中山道陸橋。
地面の上、陸橋、さらに首都高の三層構造。
空気は汚れ、ぜんそくの多発地帯だそうな。

大気汚染の疫学についてのシンポジウムと勉強会に連動したツアーだったのだけれど、びっくりするわ、勉強になるわ。

中山道陸橋の空気は、ほんの15分いただけで、のどがいがらっぽくなってくるほど。

で、問題はここだけがひどいというわけでなはくて、日本の大気汚染は、先進各国でも破格なものらしい。
なにしろ、大気汚染の環境基準が1973年以来、据え置きになっているだけでなく、一部では緩和されている(NOx)そうで、今のEPA基準や、WHOのガイドラインに遠く及ばないらしい。
最近になって、格別な害が分かってきたPM2.5については、基準そのものがない。
どうにかしてよ、っわけです。

午後の研究会では、既存の「静岡コホート」を活用して、21世紀の今時点の日本の大気汚染の健康影響を評価した若手研究者の発表があざやか。まだ予備考察的な段階だけれど、インパクトのある論文になりますように。

この4月からFETP-Jに参加する、放射線医さんとも出会う。実は津田さんから言われて「エピミック」のゲラを読んでくださっていたとのこと。この出会いは重要かもしれず、今後、「エピデミック」のスピンオフ小説を書くことがあったら、またいろいろ聞かせていただきたいと希望。
なんだかその方向で検討中>カシノさん。
ぼそっと言っておくと「エピデミック」、やっと二刷りが決まりました。

さらにEPI-infoの日本語化を手がけている山本さんとも挨拶したり、うれしかったのでした。

あと大気汚染裁判の関係者で「文系」研究者との「研究文化の衝突」のようなやり取りが楽しかったり、たいそう充実した一日でした。

エピデミックエピデミック
価格:¥ 1,995(税込)
発売日:2007-12


ぎりぎり

2008-03-26 23:23:55 | 日々のわざ
午前中、娘を学童に行かせず、あそんでいたら、さすがに仕事できないや。
午後は結構ぎりぎりな気分。
なのに、うっかり読んでしまう。
夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))
価格:¥ 672(税込)
発売日:1979-05
ぼくにとって、SF
のオールタイムベストだけれど、今改めて読むと、結構、男尊女卑だったり、自己決定について、妙に主人公が素朴だったり。つまり、自分の責任を相手に転嫁して、なんだかフェアではてかったり……。
にもかかわらず、圧倒的に支持。
やっぱ、いいなあ。
これ、ぼくの青春っす。


最終回!(和田中のPTA廃止の話題も)

2008-03-24 21:34:15 | 保育園、小学校、育児やら教育やら
20080322PTA連載の最終回。
これまで、取材ベースの記述がほとんどだったのに対して、今回は自分の体験を語っています。ごくごく限定的ではあるけれど。
まあ、最後なんで許してください。ってなかんじで。
それにしても、疲れたー。
ほんと、この連載は、疲労度が高かったです。
なんとかやってやろうと、見切り発車して、常に精神的に自転車操業。
でも、やってよかった!心底思っています。
達成感、かなりアリ。

さてさて、PTAといえば、またまた藤原和博さんの和田中が、話題になっていますよね。
このリンク。



PTA:杉並区立和田中が廃止──地域全体で支える仕組みに

PTAから、T(教師)が抜け、P連からも脱退し、地域本部の中に現役保護者部会として入る、という構図。
さて、どう転ぶやら。
ぼくは原則、支持。
懸念は、P連をやめても、地域の中で、「現役保護者」が、地域──保護者、という縦の関係に組み込まれる可能性はないか、という点のみ、ですね。
注目させていただきます。

あと、毎日の記事の「公立学校のPTA廃止は全国でも例がなく」というのは、事実誤認。
世田谷区でも例があるし(のちに復活)、ほかにもいくらでも聞いたことがあります。

で、校長の藤原和博さんとの「共著」はこちら。
バカ親、バカ教師にもほどがある―子ども化する大人たち (PHP新書 515) (PHP新書 515)バカ親、バカ教師にもほどがある―子ども化する大人たち (PHP新書 515) (PHP新書 515)
価格:¥ 756(税込)
発売日:2008-03-15


追記
ところで、これなに?
「夜スペ」は公共施設の目的外使用 正式実施の中止求め仮処分申請(産経新聞) - Yahoo!ニュース
なんだか、よく分からない。
夜スペは、公共目的外使用なの??
意味不明。

JFAにて反町監督インタビュー

2008-03-21 20:45:52 | サッカーとか、スポーツ一般
文芸誌のスポーツ特集に連動して、オリンピックのサッカー代表監督、反町康治さんにインタビュー。
ひさびさのJFA。

アンゴラ戦のメンバー発表の直後にテレビ局の取材が入っており、さらに、その後に時間をいただいた。
言葉がシャープ。
研ぎすまされたなにかを感じる。
それに引き比べて、自分はどう軸がぶれてるなあと、ちょい情けなくなるのでした。
まあ、サッカーの話をして、自分の方がぶれているのは仕方がないのだけれど。
いずれにしても、こってり話をしていただいたので、興味深いインタビューに仕上がるはず(きっと!)。
そして、ぼくもオリンピックへのモチベーションが高まってきた。
アンゴラ戦は行こうかと前向き検討中だし、中国行きは……組み合わせが決まってから考えます。
選手だけじゃなく、「応援」し、理解したいと思う対象がひとつふえたがゆえ、楽しみが多くなるのですね。同世代の共感、というのもあるし。
よい一日でした。



多様性・寛容さが鍵なのだと、あらためて思う

2008-03-21 11:15:20 | ひとが書いたもの
「愛国心」のゆくえ―教育基本法改正という問題「愛国心」のゆくえ―教育基本法改正という問題
価格:¥ 2,520(税込)
発売日:2005-09
教育基本法の改正の実際の動きの時には、スルーしてしまった感が強いけれど、今になって「対応」を考えねばならない局面もあって、いくつか「当時」の本を読んでみる。
その中では、出色と感じた。
思い切り、簡単に行ってしまうと、教育基本法にあれこれと、日本国民に求められる「よさ」を書き込んでしまうと、さまざまな価値観・多元性の否定にもつながりかねない、ということ。
「穏当なナショナリズム」を根付かせるつもりが、それを「一律に教える」ことをしたとたん、教育そのものが持つ権力性ゆえに(その権力性そのものを否定するような素朴な議論を著者はしないが)、多くの副作用を出してしまうのではないか、ということ。

ぼくが今いる場所に直接的に関係するものとしては、学校・地域・家庭の連携という「美しい」文言に基づいた施策が逆に社会の活力を奪いかねないという危機感が語られる。
どうでしょう。
地域初心者としては、この危機感はひしひしと感じていることに近い。

愛国心とはいうけれど、その時に想定される「国」の像は、けっして、行政サイドがひとつに決めることができるものではない。教育基本法改正の時に、推進派と反対派でかわされた議論は、「公」対「個」に軸があったのではなく、むしろ、ある特定の「公」対多元的な「公」だった、というのは、ぼくにはとても分かりやすい。

結局、不断の調整を繰り返し、最善ではないかもしれないけれど最適な回答を探す作業を延々と続ける、というのが我々の宿命だとして(これは、藤原和博さんとの共同作業において、非常に強く感じるようになったこと)、愛国心教育が、実際に教育の場に一律に導入された場合、むしろ、「多様さの中での調整能力」といった21世紀を生き抜く基本的な力を削ぐ方向に作用する可能性というのが、一番、想定しうる大きな副作用、かもしれない。

じゃあ、どうカバーするか、ということだけれど……。
やっぱり、現場での裁量をゆるく認めるような方向性なのかなあと愚考する。現場ががちがちの教条主義的な色に染まるのは避けたい。先生たちも、萎縮せずにのびのびできるといいよね、などとも思う。そのために、一部の突出した思想の持ち主が児童・生徒を洗脳するがごとき教育を行うような可能性は否定できないわけだけれど、今の学校は「目」が多い。そういうのは必ず問題になるし、むしろ、国家にオーソライズされた一元的な価値観だけが伝わってしまう方が怖い。だから、「現場」の色がちゃんとでるような(先生の個性や主義主張がにじみ出ても許されるような)ゆるさが必要なんじゃないかな、と。
それにね……やっぱり、先生が萎縮したら、教室はつまらないですよ。子どもにそういう大人のモデルは見せたくない。

本書の内容ではないけれど……、今の教育基本法にはじめて加わった生涯学習についての条項は、「使い出」がありそうとも感じる(本書ではむしろ、地域との連携や、子どもへの教育指針が、成人のあり方へ直接跳ね返ってくることにからめて、危険性について述べられているように思う)。
今あるものをどんなふうに使っていくかというのが、「スルーしちゃった」ぼくにできることではある。

こっち系のことは初学者ゆえ、折に触れて勉強。

気分転換のはずが……

2008-03-19 21:53:37 | ひとが書いたもの
戦前の少年犯罪戦前の少年犯罪
価格:¥ 2,205(税込)
発売日:2007-10-25
少年犯罪データベースの管賀江留郎氏による著作。
気分転換のつもりで、今やっていることと全然関係ない本を読もうと、出かける前にひっつかんで飛び出したのだけれど、これははたして気分転換と言えるのだろうか……という疑問をはらみつつ、大変、興味深い読書。

最近の若者はすぐにキレるとか、規範意識がなくなった、とか、いろいろ言われるけれど、規範意識なんでばりばりで品行方正だったはずの「戦前」が、犯罪史的にどんな時代だったか、というのを検証する。

結論、「戦前」じゃなくて、「今」に生まれて心底よかった!
とりあえず、目次を見てくださいな。これで、だいたい内容は分かっていただけそうなもの。

1、 戦前は小学生が人を殺す時代
2、 戦前は脳の壊れた異常犯罪の時代
3、 戦前は親殺しの時代
4、 戦前は老人殺しの時代
5、 戦前は主殺しの時代
6、 戦前はいじめの時代
7、 戦前は桃色交遊の時代
8、 戦前は幼女レイプ殺人事件の時代
9、 戦前は体罰禁止の時代
10、戦前は教師を殴る時代
11、戦前はニートの時代
12、戦前は女学生最強の時代
13、戦前はキレやすい少年の時代
14、戦前は心中ブームの時代
15、戦前は教師が犯罪を重ねる時代
16、戦前は旧制高校生という史上最低の若者たちの時代

驚いたのは、戦前の「先生」が、権威である存在である反面、簡単に恨まれて、生徒になぐられたり、刺されたり、撃たれたり、放火されたりしていた事実。

思うに、規範というのは、ないと困るのかもしれないけれど、強すぎると逆に逃げ場ないがゆえにぎゅーっと圧縮された何かがドーンと爆発してしまいがちな社会を生むのではないか、と。

やっぱ、適度にゆるい社会を希望。
寛容な社会を切望。

そうかんじる本でした。

リハビリしながら走ってる

2008-03-18 13:06:21 | 日々のわざ
どうも春になると、冬の間凍結していた疲労感がにじみだしてくる。
かといって、だらだらしているわけにもいかず、リハビリしながら走っているかんじ。
「バカ親・バカ教師」の自己購入分が来たので、学校で会った保護者に片っ端からあげてくる。
息子のクラスが体育でサッカーをしているのを見かけ、しばし足を止めて観戦する。
うららかで幸せのような、やっぱり、どよーんと疲れているような。


雪の記憶

2008-03-17 09:07:08 | 日々のわざ
R0016353非常に疲れ気味。
これは今年の雪の記憶。
花粉が舞い散るきょうのごろよりも、雪が降る2月の方が好きだったりするわたしでした。
来週は久々、多摩川に行ってみようかなあ。
カエルの卵でも採集してきて、実体顕微鏡でみたりしたいのです。



共著というか……「聞き手」です。

2008-03-14 06:54:59 | 自分の書いたもの
バカ親バカ教師にもほどがあるバカ親バカ教師にもほどがある
価格:¥ 756(税込)
発売日:2008-03-14
藤原和博さんの新しい本。
ぼくも共著、というか,「聞き手」として参加。
もともとは「モンスターペアレント」についての本の企画だったのだけれど、話をするうちに若干軌道修正して、「バカ親バカ教師」になってしまいました(タイトルつけたのは、ぼくじゃないよ)。
中味はというと……3分の2くらいが、「モンスター事例」(親の無理難題要求、一方、学校側がモンスター的になってしまう場合など……)をさかなに、ああだこうだと聞いています。まあ、対談ともいうけれど、どちらかというと、「聞き手」。
結論としては、学校という場は、「異文化交流」であり、必要なのはコミュニケーションスキルだということになるのだけれど、それ以前の問題として、「異文化交流」なのだと気づこうよというのも強調したつもり。
とはいえ、教育にかかわるかなりディテールにかかわることも話題されていて、まだらにディープです。
PTAについては、対談部分出も、ぼくの個人パート(ほんの数ページだけど)でも扱いました。

そして、最後の50ページは、藤原さんが「親と子の壁」と題した章で、話題の「夜スペ」についても、和田中の教育の中のどんな場所に位置づけられるか、といった話をしてくれています。

なお、この本を出す前に、「モンスター」について、様々な方に意見を聞きました。
中には、「ブログ出会い」の方もいて、この場にて、あらためてお礼申し上げます。
近い将来、献本が届くと思われます(届かなかったら教えてくださいませ)


岸裕司さんの新著

2008-03-12 18:29:58 | ひとが書いたもの
学校開放でまち育て―サスティナブルタウンをめざして
価格:¥ 1,995(税込)
発売日:2008-01


IターンやUターンの若者家族やってきて、「サステイナブル」な町に進化しつつある秋津の話。その中心には、秋津小学校と秋津コミュニティがあり……というわけです。

秋津コミュティの概観のあたりは、「学校を基地に……」を読んでさえいれば大抵分かっていることなのだけれど、時間がたって整理されて、今だから言える的なこともあって、そうだよなー、とうなずくことしきり。ますます「行間」が読めてしまうきょうこのごろ。
ちょっと引用。

世には「子どものため」「学校のため」「教育のため」の「三大おためごかし」があふれている。だからこそまず大人自身が楽しむことが大切に思う。しかし、子どもを置き去りにするのではない。子ども「も」である。そのためには、「何をするにも学校で」が良いと思う。学校には必ず子どもがいる。ふとすぐ傍らの子どもたちを振り返ると、子どもたちも学校と地域暮らしを楽しんでいるのである。


ほんと、岸さんは素敵なことを発見したなあと思う。

この本、岸さんの本をだれかに紹介するにあたって、時と場合によっては「学校を基地に」より、こっちの方がいいケースもたくさんあると感じた。

レビューになってませんが、よい本です。
勇気を与えてもらえます。

理系おたく?

2008-03-11 17:48:17 | ひとが書いたもの
理系思考理系思考
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2007-10-27
元村さんは「文系」の人で、しかし科学記者をやるうちに「理系おたく」になってしまったとか。
新聞連載を中心に採録してあるので、独特の読感。
なんていうんだろう、ひとつの議論を引き回して最終結論にまでだだだだだーっといくカタルシスはまったくない(当たり前)反面、世界を点描していく独特の感覚がある。
ぼく自身、短いエピソードで深まりよりも「地図」を描きたい欲望に導かれたノンフィクションをいくつも出しているけれど、それはあくまで「面」を描こうとしていて、結果的に「多面的」になればいいと意図している。でも、こっちはあくまで「点描」。それがいい悪いじゃなくて、新鮮に感じられた。

しかし、ネットの書評ぐぐってみたけど、辛辣なのが多い。
ゲーム脳関連で、いまだに恨みを抱く人が多い模様。でもね、それをバネにして、「理系白書」などに進んだことなんぞも是非評価してください、と思いました。とはいえ、理系白書、本になったのは読んでいないと気づいた……。
理系白書理系白書
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2003-06-21



婦人公論連載、あと2回!土曜日のパネルディスカッションのことも

2008-03-10 07:44:17 | ひとが書いたもの
491_issue_img先週末から書店に並んでいる、婦人公論はエビゾウが表紙。
「男」が表紙になるのははじめてなのだとか……。

それはそれとして、PTA連載の、ラスト手前の回が掲載されています。
「地域」についての考察。
実は、ぼくはこの1年かけて、地域ってよくわかんないなあと思いつつも、考え続けてきたのたけれど、実は今もよくわかんないです。
でも、いい区切りだし、秋津の岸さんや、和田の藤原さんの話を中心に、まとめてました。ちなみに、藤原さんの話は、以前のインタビューで、出せなかった部分を再度「インタビュー」として採録。

ざらに……婦人公論関係でのトピック。
この号の特集は「それでも男は必要ですか?」というショッキング(?)なものなのだけれど、それと連動して、日比谷のプレスセンターで、「読売・中公・女性フォーラム21 問われる男たち~女から見たその価値とは~」というのがあって、それのパネルディスカッションに出てきたのです。

基調講演は上野千鶴子さん。
そのあとのパネルディカッションが、上野さんと、板本洋子さん(日本青年館結婚相談書所長)、ぼくと、司会に麻木久仁子さん、いう陣容。

テーマがテーマだけに、なんかやりにくいなあ、とは思うのだけれど、まあ、いいや、おもしろそうだし。
それに、こういうのって、男を問うた瞬間に、女も問われてしまうのだから、どのみちおあいこ様なのです。

結果、たいそう楽しゅうございました。
上野さんは、はじめておあいするけれど、本当にcoolだった。「ふにゅう」を読んでくださっていて、おもしろがっていただいたのもうれしい。

そして、それにしても……板本さん、すごい。
話しだしたら、抱腹絶倒、そして、やがて悲しき……。
というわけで、会場にこられなかった方々、この本はお勧めです。

追って追われて結婚探し追って追われて結婚探し
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2005-02



麻木さんとも話していたのだけれど、するりと「はずみ」で結婚しちゃった(結婚できちゃった)人たちはスルーしてしまったとしても、結婚という一大事業の前には、男女の思惑やら、思惑以前の気構え心構え心持ちの部分からして、すれちがい、きしみあい、切実で、笑えて、泣けちゃうような、現実と妄想がまじりあった、不自由で愛すべき人々のドラマ、みたいなのがあるわけです。
はあっ。

そして、若者の結婚のほかに、50代以降の結婚需要というのが、今かなりあって、それがまた興味深いと同時に示唆に富むのだけれど、それは、また、別の機会に。


考えてみれば……

2008-03-07 22:56:23 | ひとが書いたもの
学生時代に衝撃を受けた著者と、明日、お会いすることになっていて、最新作を読了。
おひとりさまの老後おひとりさまの老後
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2007-07

一時、家族していた時期をすぎると、女友達はみんな、死別にせよ、離別にせよ、「おひとりさま」に帰ってくるという認識が、清冽。

学生時代に、「セクシイギャルの第研究」とか、「構造主義の冒険」などで、衝撃を受けた身としては、やはり、大切な出会いになりそうな気配。