先週、書いたクレジットカードの偽造にまつわる「チケット二重購入を強いられる事件」は一応決着。
きょう、昼過ぎに電話がかかってきて、最初に買ったチケット分を返金し、なおかつ、二度目に買った高い金額のチケットの差額分を返金する、というトリッキーな方法をとる。
後に買ったチケット(実際に使ったチケット)がANAで発券したものなので、そっちの方が融通がききやすいようなのだ。
ただし、二度目チケットを購入時のANAへの手数料2100円は戻らない、とのこと。
なんか釈然としないのだけれど、2100円のために戦うつもりもなし。
面倒くさいから、それで手を打ちますと伝える。
この件についての顧客満足度はきわめて低いこともあわせて。
しかしなあ……すでに決済されており支払われているチケットで、なおかつパスポートで本人確認できても、さらにクレジットカードの番号が変わっても「その個人のそのカード」固有の変わらない部分、いわば、Unique Numberが一致するカードを見せても、「システムの問題」として発券できない、あまりもの融通きかなさ。(ほかの航空会社で、ぼくが聞いてみた数社についてはみなできるそうです)。セキュリティの問題というのだけれど、具体的にどいういう事態を想定したものなのか説明できる人もいなかった。
もっとも、これは深夜、予約を司るオフィスが開いていない時間帯だったという特殊事情があるわけだけれど、昼間と夜じゃ対応がまったく違ってくるというのも、おかしな話。
ましてや、帰国後、「昼」のオフィスが開いている段階でも、「前のカードの番号を見せてもらわないと……」と言われ続けたのは、もう正直、理解の範囲外。「前のカード手元残っていませんか」って質問は、わりと衝撃的だった。残っているわけないじゃないですか。それこそセキュリティの問題で。
最終的な解決策も、「システム」の抜け道を探すようにがんばってくれた結果ともとれ、担当者の努力に感謝しつつ、会社の「システム」そのものが、顧客じゃなくて、本社(シンガポール)の方をむいているのだなあと感じ続けた。
シンガポール基準のシステム(ぼくはあの国はいろいろな意味で好きだけれど、強烈な開発独裁体制で維持されている「明るい専制国家」であることも一面の事実)を、日本にそのまま持ち込んでしまっているってこと?
よく分からないけど、改善を求めます(というか求めました。口頭ですが)。
客室サービスの水準は高い航空会社であるのは間違いないんだけどね。
意外な弱点があるものです。
お騒がせしました。