草の葉

高山村にある、緑に包まれたギャラリー

知命

2007-11-28 17:27:09 | 雑感
 Hさんから小包が届いた。



サツマイモ好きの私だが、この種類は見るのも食べるのも初めて。
種子島の「密芋」というらしい。



今日は雲の多い一日で、寒くて、チロチロずっと薪ストーブを焚いていた。
一緒に入っていた鈴木重子さんのCD___柔らかいボーカルを繰り返し聞きながら、一日中、茨木のり子さんの詩集を読んで過ごす。


    他のひとがやってきて
    この小包の紐 どうしたら
    ほどけるのかしらと言う

    他のひとがやってきては
    こんがらがった糸の束
    なんとかしてよ と言う

    鋏で切れいと進言するが
    肯じない
    仕方なく手伝う もそもそと

    生きているよしみに
    こういうのが生きてるってことの
    おおよそか それにしてもあんまりな

    まきこまれ
    ふりまわされ
    くたびれはてて

    ある日 卒然と悟らされる
    もしかしたら たぶんそう
    沢山のやさしい手が添えられたのだ

    一人で処理してきたと思っている
    私の幾つかの結節点にも
    今日までそれとは気づかせぬほどのさりげなさで



夢中で読んでいて、ふと顔をあげると、
あたりに色を残しながら、山の端にまさに日が沈むところ。



小包の中には、
彼女が若いころ、初めて自分で買ったという淡い桜色の手織りの着物が入っていた。






蜂・ハチ・はち・HACHI・・・・

2007-11-26 17:33:53 | 山の暮らし
  蜂に刺されたあ!


朝、着替えようと、納戸にあるセーターに手を伸ばした途端。
右の親指がチクッとした。
????
とっさに払いのけた。
というか抜いた。
一瞬、何が何だかわからなかった。
何か刺さっていたような、、、、

すぐに激痛が走る。
頭の中はパニック状態。
[何・何・何?」
痛みをこらえて納戸を覗くと____ハチだった。

痛いのなんのって、、、、
どうしていいか分からず、「痛い、痛い」と言いながら、
インターネットの「ハチに刺されたら」を検索。
___すぐに水で冷やして、抗ヒスタミン軟膏を塗って、医者に行く___とある。

もうすでに15分くらい経過していたが、
とりあえず、水で冷やして、以前、ブヨに刺されたときに皮膚科でもらったステロイド軟膏を塗る。
指はもちろんだが、手首のあたりまで腫れている。

朝早くだが、高山住人に電話して一番近い皮膚科を聞く。
ハンドルに手を添えた状態で運転しながら、17km20分の中之条まで。

持って行ったハチを、
医者は「これが犯人だな。大きいなあ。まだ生きているぞ」と言いながら、悠長にカルテに色鉛筆を使ってスケッチ。
____そういえば、待合室には、○○医院の○○氏作の何枚もの油絵が飾られていたなあ。____
ズキンズキンうずいて一刻も早く手当をと思っているのに、、、、
傍から看護士は「先生、これはスズメバチですよ!」


エッ!!!!
ワタシ、ススメバチに刺されたの?!


その後も、高山での暮らしなどに話が及び、
「あそこはいいところだよな」って。
20分ほどして、やっと、
「では処置します」
「先生、黒いものが残っていますよ」
「どこ?」
「ここ、ここ」
ベットに寝かされている私は、その間も痛くて痛くて、、、、
どんな処置がされたのかわからないが、数分後包帯が巻かれていた。


帰宅後、インターネットでスズメバチを調べてみた。
うーん。
黒い体に黄色の縞。
体長4cmくらい。
見れば見るほど、やはりスズメバチのような気がする。
しかも、___2度刺されるとアレルギーで死に至ることも___とある。
年間、40人くらい、ハチに刺されて死んでいるようだ。
ゲッ!

心配しても仕方ないか。
もう刺されてしまったんだから。
次は要注意だな。
といっても、注意しようがないか。





 なあんて、一日、ハチのことが頭から離れず、今日のブログを書きはじめたら、
「ブーーン」
ン?
ハチだあ。
「2度刺されるわけには、、、、」と言いながら、ハエたたきで一撃。
さっき取り込んだ洗濯物にくっついていたようだ。



11時間以上経った今、
服用した薬が効いたのか、腫れはひいている感じ。
ズキズキした痛みも大分軽減されている。
が、患部はちょうど親指の関節あたりで、曲げると痛いし、肘あたりまで痺れているような鈍痛あり。
   で、今日のチェロの練習はパス。




薪・まき・マキ・MAKI・・・・

2007-11-25 10:15:21 | 山の暮らし
 ウーーーー周りのすべてが薪にみえてくる!


今朝の散歩は、ベーシックコースの「バリエーション2」
ベーシックコースの一段上、別荘地の森を廻り込むコースがベーシックコース1。
そのまた一段上のコース。


初めてのコースだ。
冬枯れしているとはいえ、いろんな蔓や背の高い草をかき分け登っていくと、、、、
あらあら、一軒家が、、、、
煙突から煙が出ているところを見ると、人が住んでいるのだなあ。

それにしても、ここはなんだか暖かい。
我が家よりずっと上のほうなのに、、、、
霜も全くなし。
真正面から朝日の恩恵をいっぱいに。


我が家は、少しくぼんだ場所に建っていて、しかも、肝心の南側が針葉樹の森。
冬はだいぶん日が昇ってからでないと光が射してこない。


「朝日のあたる家」____いいなあ。
なんて思いながら、その上の林道に出た。


見渡す限り薪・まき・マキ・MAKI????



ココに越す前からのこの1年間、
コツコツと薪作りをしてきたつもりだったが、思ったほどは貯まらなかった。
薪ストーブ用の薪は充分な乾燥が必要らしく、11月にして早くも今冬分が底をついた。


しかも、その薪ストーブ、少しも暖かくない。
焚き方が悪いのか。
薪をケチッているからか。

初シーズンにして、薪ストーブ脱落か!
石油ストーブ導入まじか。



雑木林には、大小様々な枯れた枝が落ちていた。
手ぶらで帰るわけにはいかないぞと、
直径4cmぼど、長さ5mくらいの大きな枝を小脇に抱えて、帰り道45分の山道をてくてく。



おかげで、うっすら汗をかきました。
しかし、欲張って2本抱えてこなくてよかった。
  腕が痛い!

雪景色

2007-11-22 18:01:00 | 山の暮らし
 朝起きたらうっすら雪化粧。


散歩はつるつる滑りながら行ってきた。
画像、上3分の1の右のほうに雪を乗せた小さな屋根が見える。___コレが我が家。
朝、前橋に行くのに、雪の舞う中を恐る恐る運転していったが、、、、
渋川方面に2,3kmも下ると雪なんて全くなし。晴れていた。
ヘエー。


そして、午後2時過ぎ。
渋川あたりから山をみると、山の上半分に濃淡のグレーが、覆いかぶさっている。
どうも怪しい雰囲気。
案の定、北郡馬橋から数キロ上ったあたりから、雪が降っていた。
ヒエー。

そして、今、吹雪いている。
キエー。



イルミネーション

2007-11-20 06:28:24 | 山の暮らし
 昨日、例の「ラベンダー畑」さん(お名前聞くのまた忘れた)がいらっしゃって、「クリスマスイルミネーションしたから見にきて!」と、、、、



で、日が暮れて午後4時半ころに行ってきた。
峠を下りたところにある温度表示は0℃。
ウーー寒い。
といっても、ずっと下ったココで0℃ということは、我が家付近はソレより2度くらい低いはず。
ウーーー寒い。

インターネットでいつも天気予報をみていて、
以前住んでいた前橋と比較してみると、、、、
おおむね、日中は3、4度の違いだが、朝晩は7、8度違うようだ。
なにしろ、朝、バリバリのフロントガラスにお湯をかけると、かけるそばから再び凍るんだから。
ウーーーー寒い。



ついでに、役場の出先機関のシルバーセンターに寄って、
樹木の伐採時に、声をかけてくださるようお願いしてきた。
薪・まき・マキ・MAKI....




きれいなイルミネーションがされていて、うまく撮影したかったが、
寒さで体は震えるし、指はかじかんで動かないしで、
ただやみくもにパチパチ撮って、挨拶もそこそこに、ものの数分で退散。
クリルマスイブまで、毎夜点灯されているので、見に来てくださいということだった。
ラベンダー畑の中にはいったら、フワッといい香りがした。
  くれぐれも暖かい恰好で。。。





     ウチの近くのパース大学脇のイルミネーションも光の川のようできれい。
        こちらは、一年中?


   

初雪

2007-11-19 11:33:47 | 山の暮らし
 予報通り雪が降った。

朝、起きたら、静かにさらさら風に舞いながら落ちていた。
散歩のとき、ちょっと舐めてみた。
今年4月に降ってから半年ぶり。
今冬の初雪の味は、、、、

午前8時過ぎにはやみ、そのあとは、時折ふわーり落ちてくるくらい。
まだまだ、かわいいもの。。




今日はクリスマスの飾りつけ。
例年だと11月末なのだが、
ギャラリーが、「クリスマス、そして新しい年に向けて展」をやっているので、早めに。
チョチョイノチョイと、、、

この小さな家に引っ越すにあたって、持ち物を半分以上減らした。
当然、クリスマスグッズも5分の1に。
例年、半日以上かかっていたものもほんの1時間くらいで終了。

あっけなくってちょっとさびしいが、、、、
シンプルクリスマスで。。

あとは、野山で蔓や赤い実、青い実を採ってきてリースを作るだけ。
このリースも、毎年、赤城山のほうまで材料調達に出かけていたのだが、、、、
今年からは、散歩の途中でOK。





で、でました!

2007-11-18 16:32:31 | 山の暮らし
 ついに出ました。雪だるまマーク。



いよいよです。
今朝の谷川連峰の冠雪も、朝日に照らされて美しかったあ。


それにしても、このところ、薪ストーブ付けていても家の中が、どうも暖かくならない。
やり方が悪いのか。
インターネットで諸先輩方のブログ等を読み漁っているが、、、、
やはり、薪をケチっているのが悪いのかな。
思い切り使って、あったかくしたいのはやまやまだが、
なにしろ、今年分の薪がグングン減ってきているし、、、、


これからが冬本番だというのに、、、、

 
    ふ・あ・ん。。。。

2007-11-17 07:22:39 | 山の暮らし
 なんだか様子が、、、、、白すぎる。


今朝、ロールスクリーンを開けたら、庭がやけに白い。
雪でも降ったかのように。
ムムッ!

で、外に出てみたら___
期待通り?-3℃

で、私は___
もちろん、散歩に行ってきました。
畑の霜柱をバザバサ踏みながら、、、、
道にできた氷の水たまり(氷溜まり?)をパリパリ踏みながら、、、、

氷点下10℃にもなるというこの地方。
ソレを一度は体験してみなくては、、、、、、その予行演習?



    それにしても、、、、、
    我が家の外に置いたカエルの温度計___マイナス10℃までしかないんだけど、、、、












「冬展」___ガラス

2007-11-16 11:30:26 | ぎゃらりー「草の葉」
 西山芳浩さんのたくさんのガラスが入荷いたしました。


金沢で制作なさっている西山さん。
若手ながら、しっかりした技術で各種公募展で入選を果たし、また、各地ギャラリーでも数々の展示会をするなどして、精力的にご活躍しておられます。

電燈の下の優しいゆらぎのプレートに惹かれ、来夏に作品展をしていただこうかと思っておりました。
が、、、、
やわらかな光と影を生み出す透きとおった美しさは、クリスマス展にぴったりかと、急きょお願いいたしました。


蓋物、花器、小皿、小鉢、グラスなどが並びます。

大きな花器にはたっぷりとクリスマスの花々を。
黒ガラスを吹き付けたころんとした一輪ざしにはお正月の花を。
モールのおしゃれなグラスはシャンパンに。

そして、いろんな大きさの蓋物には、、、、、
  ご自分の大切なものを。
  また、大切な方へのプレゼントにも。


 

冬のガラスも素敵です。
暮らしの中の用と美をご堪能ください。




ポツカリ月が出ましたら、

2007-11-15 05:24:09 | 山の暮らし
 
 よ~く目を凝らしてご覧あれ。


ちょうど12時間前の空。
夕闇が濃くなるとともに、南西の空にぽっかりと三日月。
遥かむこうから語りかけているような、、、、


そのあと、みるみる間に現れる輝きを増した星たち。
あちこちでボソボソおしゃべりしているようで、、、、



そして、今、静寂と冷たさを蓄えた夜明け前の星空。
今日もいい日でありますように、、、、



    



      ポッカリ月がでましたら、
      ワタシは何を想うでせう。

初冬

2007-11-14 12:00:52 | 山の暮らし
 最近は散歩に出る時刻が遅くなった。


薪ストーブをつけたり、ぐずぐずしたりで出かけるのが6時半ごろ。
外気温は2℃前後。
太陽は顔を出しているものの、草の原はもちろん一面の霜。

手袋をはめていても、泣きそうに痛い指先をこすり合わせながら、
マスクの端から漏れる白い息をハアハアさせながら、
いくつかの坂を登って、峠に着いたら、、、、

遥かに連なる山々に冠雪。
真っ青な空と雪をかぶった山々の美しさ。
「おーーー」
ココからの眺めはいつも新鮮な驚き。

いよいよ冬だなあ。


1時間ほどして、家に帰りつくころにやっと太陽の温かさが感じられる。
おひさまのありがたさ。



   感動と寒さ___
   さて、私の朝の散歩はいつまで続けられるでしょう。




       北東に見えるのは、谷川連峰や上州武尊らしいが、、、、
        この北西に連なるのは??








切干大根

2007-11-10 11:49:35 | 山の暮らし
 大根をたくさん頂いた。

知人のSさんの推奨により、切干大根を、、、、
例の如く、失敗もおおいにありうるので、昨日、試験的にとりあえず1本を。

教えていただいたのは、皮剥き用品を使っての簡単方法。
確かにものの数分で。
あとは、カラカラに干からびるまで、戸外に出しっぱなしでいいんですよね?、、、、ね、Sさ~ん。
うーーん?
あいにく今日から数日間雨模様のようなんですが、、、、
今、ココは、霧が巻まくっていますが、、、、



   画像横にちょこんと立っている砂時計のようなものは?
   ____指も一緒に削ってしまいそうなので、もうこれ以上は剥けません。
         味噌汁の具にでもしようかしら。


   
  

「冬展」___木工

2007-11-09 14:13:12 | ぎゃらりー「草の葉」
 會田竜也さんの木のものが入荷いたしました。


サクラやケヤキ、ナラにトチ、クリやセン、クワ、タモなど多くの種類の木たち。
同じ形でも、全く違った雰囲気になります。
1つ1つの木肌の美しさをじっくりご覧になって、お気に入りの木を見つけてください。

普段に使い、年を重ねるごとに、より味わい深くなるのが木のものの魅力です。


今回は、クリスマスや新しい年に向けての器をお願いいたしましたが、會田さんは、テーブルや椅子、箱ものなど大きな家具も作っていらしゃいます。
ご注文承ります。

干し柿

2007-11-07 18:01:13 | 山の暮らし
 枝付きの渋柿を頂いた。


ギャラリーに、しばらく飾って、それから干し柿にするつもりで、、、、

面倒くさがりの私のこと____
その「しばらく」が、なんともう2週間。
さすがに、枯れ始め、見苦しくなってきたので、やっと重い腰をあげて、干し柿作りと相成った。

といっても、作ったことがない私のこと____
はるか昔、子供のころの光景を思い浮かべながら。
いやはや大変だった。

何しろ、不器用な私のこと____
どんな糸を使うの?長さは?どこを結ぶの?
えーい!適当でいいや。
ぬるぬるしてうまく糸を結べず、たったこれだけするのに何時間も。


四苦八苦しながらもどうにか出来上がり。
これでいいのかな?

で____
あとで、誰かさんの干し柿のブログを覗いてみたら、2個づつぶら下がっているけれど、、、、
何か意味があるのでしょうか?

で____
一体、いつまでぶら下げておくのでしょうか?



     あっ!
     そういえば、
     私は干し柿が嫌いだったのだ!





         __山の暮らしは、採れたもの、頂いたもので!

         ____ハイ!

「冬展」___陶

2007-11-06 15:40:51 | ぎゃらりー「草の葉」
 加藤仁志さんの粉引や白磁の器が少しづつ入荷しています。


若手作家ですが、成形、色合いなど確立されていて、今、とても人気があります。
白い器は季節や中に入るものを問わず重宝します。

これからの冬の季節にもなかなか素敵。
小椀には温かなカフェオレ。
2段重ねの陶箱には、クリスマスのアクセサリーを入れたり、、、、お正月の小さなお重にもいいかしら。

ご自分のセンスで、広がる用途。

___雪の降る日の窓辺に飾っておいても美しい。


  こちらの作品も、「冬展」__クリスマス、そして、新しい年に向けて___の期間中は、置いていただけたらと思います。



    
     尚、ぎゃらりー「草の葉」は、水曜日、金曜日に加えて、11月より、第2,4の土曜日も開いております。