楽しみにしていた
丸尾康弘さんの個展を見てきた。
初日ということもあってか、
会場は大勢の人たちで溢れていたが、
幾人もの知り合いの顔もあり、
その中でも、
30年近く前に、2人の息子たちがお世話になった、
絵画教室の先生がいらして嬉しかった。
さてさて、
作品は____
いつもの小品の中に、
1mを超える大きな作品が、いくつか在る。
『山の様に』と題された作品群に圧倒される。
20年ほど前に、初めて丸尾さんの作品を見、
その静けさに魅了された。
時を経た今回のものは、
その静けさに加わる、強さと優しさ。
山のように座り
山のように眠り
山のように泣き
山のように笑い
山のように祈る。
彫刻家、丸尾さんは山のように、
いやいや、
自分自身が、山そのものになってしまいたいのではないかとさえ思えた。
人は、
ついに、山へ戻りたいのではなかろうか。
目の前で、霧を纏ったり脱いだりしている、
今日の小野子を見上げながら、
ふと、そう思った。。