草の葉

高山村にある、緑に包まれたギャラリー

白熱教室

2012-06-29 19:32:40 | おでかけ



先日伺ったIさん宅で、
居合わせた客人と3人でディスカッション。
用は別にあったのだが、たちまち白熱教室と化した。

数時間の討論で、結論が出るものでもなく、
ふうっー
溜息で終わったのではあるが。

人は、同じ間違いを繰り返している。その先に未来はあるのか?




                         ::::





                政治家たち、答えてほしい
                あの動力が、今あるがままにありつづけると
                考えたのはなぜか

                古びた炉心は
                だれも住めなくなる未来の波に
                呑まれて崩れおちる
   
                原子炉はまだそこに立っている
                暖めるもの、殺せるものが、まだあるというのか  
                        ___J.D.マクラッチー「一年後」より___                                               
          


           利権や名誉が情報を操作し、
           知るべきことを知らされてないことも多々ある。
           物質的な豊かさや便宜と引き換えに失くしたものに、
           人は、
           いつ、気づくのだろう。
          




                太陽からの距離がほどほどで
                それで水がたっぷりと渦まくのであるらしい
                中は火の玉だっていうのに
                あり得ない不思議 蒼い星

                すさまじい洪水の記憶が残り
                ノアの箱船の伝説が生まれたのだろうけれど
                善良な者たちだけが選ばれて積まれた船であったのに
                子子孫孫のていたらくを見れば この言い伝えもいたって怪しい
              
                軌道を逸れることもなく いまだ死の星にもならず
                いのちの豊饒を抱えながら
                どこかさびしげな 水の星
                極小の一分子でもある人間が ゆえなくさびしいのもあたりまえで

                あたりまえすぎることは言わないほうがいいのでしょう   
                           ___茨木のり子「水の星」より___

       
 
          気の遠くなるほどの年月をかけて生まれた地球は、
           多くの生命を育む水の星。
           向上、進歩、喜びと思ってきた人間の知恵の先にある破壊を
           人は、
           いつ、知るのだろう。





                         ::::




あら
今、聞こえてきたNHKニュース。

整備新幹線着工認可だって! 
なんでぇ~
オスプレイがいよいよ配備と?
なにぃ~
大飯原発再開反対デモ画面がちらっと映ったかと思ったら、明後日原発起動って! 
なんてこったぁ~

あらあら。。


緑だけ。

2012-06-26 17:26:10 | 山の暮らし




今年はどういうわけか、木々の花がつかない。
昨年の今ごろは、
白真っ盛りだったのに。


エゴはちらっと咲いてぱらっと散った。
ブンブンと蜂が飛び回る間もなかった。
ヤマボウシに至っては、
花を咲かせることをすっかり忘れてしまったかのように、一つもない。
昨年植えたアオハダも同様。
????

「今年の春が寒かったから」という人もいれば、
「昨年咲いたから、今年は咲かず、来年咲くよ」という人もいるし、
「木が弱ると、子孫を残そうと花を咲かせ、実をつけるものだ」という人もいた。


確かに、
昨年のヤマボウシは、弱々しいながらも、
力を振り絞って花をつけたって感じだったし、
エゴも今春、葉さえつけない株もあって、
いかにも力がないという様子。

ということは、もう弱る一方なのか?
植えてまだ3,4年なのに。
これから、どんどん大きく逞しくなると期待していたのに。

湿地ゆえに、やはり根付くことができなかった?


そういえば、
3年前に植えたケヤキは、やせ細っていて毎年、葉っぱがちりちりに。
そして、
とうとう、この前の台風でごっそり根ごと抜け倒れたワ。

何本もあるシャラも
どうも蕾が見当たらない。






             木にしても花にしても何を植えても・・・・のココだけど、
             カエデとドクダミだけは元気いっぱい。

             とはいえ、
             八重のドクダミ方は、全く増えもせず、今にも消え去りそう。。


美味!

2012-06-25 20:48:50 | おでかけ



巻きずしとおしゃべりで
4時間以上も居座ってしまった。


韓国風巻きずしとやらのおいしかったこと!
ごま油をまぶしたご飯に、
キュウリやたくわん、卵に魚肉ソーセージ、ニンジンやホウレンソウも。
あっ、それにこれが効いてた!シソ。


どこの飲食店かって?



いえいえ、
笠間の陶芸家のグループ展。






それぞれに
先の震災で被害を受けた6人の作家たち。
皆さん、ワタシと同世代かちょっと上の方々。
衝撃は大きく、
脱力、無力感でなかなか作ることができなかった時期もあったとか。
しかし、
1年を経て、
今見る作品の大らかさよ。





                                          


              
                   
                   ワタシも真似して大きく伸びしてみたら、
                   ふっと、徒然草の一節が浮んだ。

                    人、死を憎まば、生を愛すべし。
                   存命の喜び、日々に楽しまざらんや。


                 

生かされている今

2012-06-18 06:01:46 | 雑感
 25歳になる青年が言いました。「僕ね、今度ほど原発が無くてよかったなとおもったことはないよ」と。
 ほんとうにそうです。原子力発電所が一つでも激震地にあって崩れていたら、今私たちは放射能を浴びて流浪するよりほか、ありません。この危険な地震列島に「原発は否」と最初からわかり切ったことですのに、米国スリーマイル島、ロシアのチェルノブイリといった事故とは格段に異なる狭い小さな地域へ集中してつくっている日本の恐ろしさ。ずっと反対を叫び、闘いつづけてきた「原爆・原発・核廃棄物存在」への恐怖が、政治的にほとんど取り上げられなかった意味はいったい何なのでしょうか。毎日のように蒸気漏れだの細管破れだのトラブルが伝えられますのに「人身に影響なし」だという発表です。「もんじゅ」高速増殖炉の不完全さ。もう、人間の作る科学的な文明?毒が、世界いずこの環境にも充満して、人間の心身を破壊してきました。(中略)
 今度の震災は、私たちみんなに、「人間としてまともな人間愛をとり戻さないと人類は滅びる」ことを告げています。



1995年、
阪神淡路大震災のあとに書かれた、
「生かされている今」と題された岡部伊都子さんの文章。




とうとう、
政府は、大飯原発再稼働を決定した。


生かされている「今」の驕りに、
進むべき道の誤りに、
そうして、
歴史に残した禍根に、人はいつ気づくのだろう。






 





                岡部さんはすでにいない。
                42歳になったあの青年は、         
                今、何を思っているのだろうか。

好きな街

2012-06-17 08:47:15 | おでかけ
 



梅雨らしい雨の日が続き、
今年は、六月になっても
ほぼ毎日ストーブをつけている。
焚きつけ用の細木が底をつき困ってしまう。




                   ::::



小雨の中、先日久しぶりに足利へ。
大好きな街なのだが、
ココに越してからは、グ~ンと遠くなって、なかなか。

一度、行ってみたかった店は、
相田みつをさんの生家だったという。
そこは、
遠慮がちに咲きかけたドクダミ花を案内人に、
しっとりとさりげなく在った。
お茶をいただき、小一時間お話しした後、
近くのお堀の周りを歩いた。


どちらも
雨が、実によく似合っていた。









ワックス塗り

2012-06-08 18:29:39 | 山の暮らし
今日は朝からいい天気。
思い立って、ワックス塗りを。
というか、
これもまた、気になって、気になっていたのだ。


おおよそ、一年に一度くらいはやっているのだが、
コレが、なかなか面倒で、
つい延ばし延ばしになっていた。
でも、
先日、洗面台が黒ずんでいるを見てしまったからには、
やらないわけにはいかない。

我が家は、洗面台と調理台、シンク周りが無垢の木製ときてる。
コレが厄介なのだ。(アタリマエ)
水周りを木製にするなんて!
ホントにばかげている。
なにしろ見た目重視。好みでしたのでネ。
せめて、以前の家のようにタイルにしておけばよかったワ。
メンテナンスが大変。(アタリマエ)

なるべく安全なものをというので、
今までは、設計者推奨のオスモを使用していたが、
はっ水性があるのは塗布後しばらくだけ。

で、
6年目にして、
「ええ~い!ニスでも塗っちゃうか!」と思い、
ジョ○ル本○で店員に聞くと、
ニスは剥離が厄介。
かといって、食べ物を扱う場所だしカビとりや防腐剤使用は勧められない。
頭を右に左に傾けながら散々考え悩んだ挙句、
「まあ、これぐらいしか」と出してくれたのは蜜ろうだった。

ということで、
せっせとモノをどかして、
今回は、その蜜ろうと、
以前、食器棚制作に使用していただいた、
亜麻仁油が成分のドイツ製オイルとやらでやってみた。


ついでに、
カウンターと展示台、テーブルもやったので、
ワンサと乗っかっていたモノで、床は足の踏み場もない状態。
乾くまで調理台が使えないので、今夜は外食?
夜中、トイレに起きた時、つまずかないようにしなくては。

そうそう、ついでのついでに
一時間かけて、紙鑢をかけてベランダもやったのだ。





 



             OH! すっきりぃ~
             モノがないということは
                 何とすがすがしいことか!



ふうぅ・・・・一段落? じゃないワ。

2012-06-03 19:31:14 | 山の暮らし



気になって気になって、
気になっていたボウボウの庭の草。
ひとまず、梅雨前にきれいになって、ホッ。



例年なら、
先月あたりから、せっせ、せっせと草むしりに励んでいるはずなのだが・・・・

なんてったって、
ココは除染区域。
村の計画によると、まずやるのは「草を取り除く」ことらしい。
それで、
今年、ワタシは待っていたのだ。

ところが、いつのことやら?
もう限界だと問い合わせたら、まだ、秋頃?という口ぶり。
じゃあ、待てないワ。
自分でするよりほかない。

タンポポはとっくに終わったが、
家は、5,60cmの高さもあるヒメジョオンの群生に
ぐるりと取り囲まれていて、まるで廃屋?



これまでは、
むしった草は穴を掘ったブルーベリー畑に積み上げ、
刈った草はそのままほったらかしだった。
だが、
畑は、他の場所より線量が高いことが判明したし、
草を取り除くということが除染方法だというし、
今年は、
大きなゴミ袋を提げて、刈られた草を集めて回った。
これが、また大変。
3枚重ねたマスクをして、重たい袋を引きずりながら、
一日かかって、ほんの一部しか集められなかったが、
今日のところはこのくらいで。

ふうぅ、疲れたぁ~


大変だ、大変だぁ。
放射能のせいで、精神的にはもちろんのこと、
余計な手間と、そして体力も。


地面に這いつくばって、何時間もかかって集めるというのは、
マスクをしているとはいえ、セシウムを吸い込むことになる。
でも、
刈った草を取り除けば、多少でも線量が減るのなら、
やはり、そのままほったらかしにしておきたくはない。
しかも、
これで終わりということではなく、
また、少し経つと草はぐ~んと伸びるわけだ。


ああ、大変、大変。


そういえば、去年の6月の日記に、
一日草むしりをして、動悸、息切れ、めまいがして、とても体がだるいとあった。
ちなみに、その時期、
ワタシは、ココが放射線量が高いなんて露知らず。思ってもいなかった。







             それにしても・・・・
             本来、手順を踏んだ業者がやるべき除染(草取り)を、
             まだ、準備ができていないという理由で、
             「住民が、今まで通り自分で草取りどうぞ」と言われ、
             除染実施になれば、刈った草はきちんと保管すべきを
             「今なら、ゴミと一緒に出していいです」と。

              ????????

             同じモノなのに。
             なんだか、おっかしい~ワ