草の葉

高山村にある、緑に包まれたギャラリー

清涼

2014-05-30 19:30:05 | おでかけ
 



建物自体から放たれる清涼な木の香りが、
周りの木々と相まって
いつも静かに迎え入れてくれる。

大好きな場所。

榛名の新生会『心泉の家』での
グループ展を観たあと、
箕郷の梅屋さんに寄る。
久しぶりだ。



 



ここもまた、
いつもの清涼な空気に包まれていた。

室内のしつらいや庭の趣は
心を落ち着かせるのに十分で、
美味しい手打ちうどんと、
味のある器に盛られた山菜の煮物を食しながら、
2時間近くゆっくりさせていただく。


そのあとは、
竹工芸家、宮川弘尚さんの作品展を観るため、
喧騒の前橋へ。

虎竹や真竹の美しさを丁寧に仕上げた作品もさることながら、
尖閣諸島や集団的自衛権などの時事問題についての
ご自分の考え、思いをしたためた紙が貼られていて、
我が意を得たり。
竹のようなまっすぐな清々しさに
ワタシはいたく感銘。





             今日の半日、
             清涼な空気の中に
             重たいココロは
             上へ上へとのぼっていってたようだ。
             今、ゆらりと下りてきた。
             下りてこないでいいのに・・・・
             


             落ちてきたら
             今度はもっと
             高く高く
             打ち上げようよ~










このところの不思議?

2014-05-23 15:40:17 | 山の暮らし
 



このところ
不思議な?ことが・・・・


ソレが初めて起こった2週間ほど前。
夕方帰宅すると、
立っていた15cm位の杭にメグが首輪ごと挟まって、
身動きがとれずにうずくまっていた。
????
今までこんなことは無かったし、
自然と首輪が入り込むとは考えられず、
誰かのいたずらかと不穏に思ったものだった。

そして、
それから数日後の朝、
ワタシが起きて、ガラス戸をを開けたらそこに。
????
外れたのか外されたのか首輪は付いておらず、
あとで、噛み切られた首輪が庭先で見つかった。

そして、
新しい首輪にした次の日の朝も、
首輪が外れたメグが突っ立ってた。
夜中に一体何が?!


よくもまあ、
次々にと思っていたら・・・・
今日。

朝の散歩から戻ってきた時は、確かにいた。
外仕事していた昼ころもいたような気がするんだけど・・・・
昼食後、
CDを聴きながら、本を読んでいて、
ふと、窓外に目をやると・・・・
ロープの先にメグの姿がない!
忽然と消えていた。
急いで、「メグ~メグ~」と大声で呼ぶが、あたりにいる気配なし。

へえっ!?
たとえ、自然と金具が外れたとしても、
ワタシが在宅していれば、顔を見せるはずなんだけど・・・・
黙ってどこへ?
先日Oさんの見た夢が、これだったのか!!
と、心臓パクパク。
しばらく様子を見て戻ってこないようなら、
役場に電話して、防災無線で迷い犬の放送をしてもらわなければ、
と思っていたら、

犬と人の声。
外を覗くと、2匹の犬を連れたKさんの姿とその傍らに足のよごれたメグの姿。

まあ!

Kさんが狂犬病の注射に坂を登って来たところ、
メグが現れたとのこと。






            ふっ。。
            人騒がせな。

            今日が注射の日だったとは。
            いつもは、前橋の動物病院でしてもらっているのだが、
            よし!ちょうどいい。
            お仕置きだ!
       
            てなわけで、
            どこで何をしてきたか、
            ふうふう、はあはあお疲れで嫌がったが、
            坂上の集会場まで無理に引っ張って行った。

            チクン。。

            と、いくはずだったが・・・・

            メグは前橋で登録されているというので、
            ダメだった。。
    
            ザ・ン・ネ・ン。。
  


書かずにいられようか!

2014-05-21 17:21:50 | 山の暮らし
今日はもう、
ブログ書いたんだけど・・・・


でも、これが書かずにいられようか!

雨が小止みになった夕方。
夕食の用意をしていて、ふと振り返ると、
キッチンカウンター越しに

ドヒャッー
イ・ノ・シ・シ

あまりの驚きに
カメラを手にすることも忘れ、
思わず、ガラス窓を叩いて追っ払った!



                  このあたり、何かを探すようにしながら歩いてた!


そんなに大きくはなかったから、まだ子どもかしら?
そう思って、50mほど先に目を移すと親らしきものが見えた。


ここに移り住んで、
何度もイノシシ捕獲の話は聞いたが、
ワタシが実際イノシシの姿を見たのは3度め。
いつも突然現れるんだもの。
今回のが一番近くで、まさに目と鼻の先。

まだ、興奮さめやらず。
ウチに何しに来たのだろう?
野菜は作ってないし、
斜面の向こうの畑も、トウモロコシはまだなのに・・・・




        そういえば、
        今夕のメグの散歩、おかしかったワ。

        いつもの天文台コースに行きたがらず、
        途中、ガンとして動かなくなり、どうにもこうにも。
        そして、
        ワタシを引っ張って、
        杉林コースにまっしぐらだっだ。

        これからの朝夕の散歩、
        突然遭遇ということもありうる?
        おお怖!!

雨降り

2014-05-21 13:10:56 | 山の暮らし



朝方見た夢で目が覚めた。

辛く切ない終わり方は、
なんとも後味が悪い。
重たい体で布団から這い出したものの、
気まずそうに、
そして、
寂しそうにほほ笑むアノ顔が、
まざまざと瞼に浮かんできて胸が苦しくなる。

夢なんだから
夢なんだから
と言い聞かせ、
いつものように、ロールスクリーンを上げる。
雨が降っていたのだ。

雨の音にはっとする。
こんな大きな雨音に気づかなかったなんて。

久しぶりのザアザア降りは
木々の葉っぱから埃を取り去り
田んぼの生き物や
しんなり下を向いてたSさんの野草を喜ばせる。


そして、
苦しさを
悲しさを
今を流してゆく。







              

五月の風

2014-05-19 17:50:59 | 山の暮らし





乾いた土とタンポポの綿毛を
風が舞いあげ
張られたばかりの田の水面を
風が波立たせ
出揃った木々の葉っぱを
風が大きく揺する

こんな5月に
浮んでくるのは
いつも
立原道造の
風のうた




                 風のうたった歌

             その一
           一日 草はしゃべるだけ
           一日 空は騒ぐだけ
           日なたへ 日かげへ過ぎて行くと
           ああ 花 色とにおいとかがやきと

           むかしむかし そのむかし
           子供は 花のなかにいた
           しあわせばかり 歌ばかり
           子供は とおく旅に出た

           かすかに揺れる木のなかへ
           忘れてしまった木のなかへ
           やさしく やさしく笑いながら

           そよぎながら ためらいながら
           ひねもす 梢を移るだけ
           ひねもす 空に消えるだけ

             その二
           森は不意にかげりだす それは知らない夢のように
           水や梢はかげりだす 私がひとり笑おうとする
           くらく遠くの叢に___

           そのあとちいさな光が溢れ 葉は一面にふるえだす
           森は風を待っている 私は黙って目をとじる
           私は逃げる うすい綿雲を見ないため
           空に大きな光が溢れ 私はだんだん笑いだす

             その三
           いつまでも動いていたら かなしかった
           うたは消えていった

           呟きはおんなじ言葉をくりかえし 
           よたよたと夜にまぎれた
           ____夜を待ったのに

           すこし駈けたら
       
           葉が息をひそめ それからあとはいつまでも笑っていた









                  
                   今日はひねもす
                   風のうたを聴いていた。
                   無量の風のうたを。

                   
                   散らばっていたいくつもの想いが一つに集まり
                   また、
                   再び 散らばっていった。。
                   
                   

花園

2014-05-18 05:31:31 | おでかけ
 
 
 



Kさんのお勧めで、
太田のお宅のオープンガーデンに伺った。

小さい庭ながら
花・花・花の競演に、
まるで童話の世界に迷い込んだよう。

隅々まで手入れされたこの庭作りに、
一体何年かけられたのかと
ただただ感服。


それに引き換え、
我が庭のなんと・・・・
まとまりのない、
ほったらかしの、
無造作でいい加減なこと!

でも、
確かに、
賞までとられたMさんのこの庭が、
我が庭にあっても不似合いだろう。

周りに充分に溶け込みすぎ?ている我が庭は、
ソレはそれでと開き直る。




                  ::::



花と言えば・・・・
                    
先日、Sさんの庭を訪ねた。

高山にもやっと春が来たというのに、
主は戻ってこない。

「草むしりは大好きよ」って
言ってたアナタ。
あちこちで
ひっそりと咲き始めた花々の佇まいは
やっぱり寂しそうで、
無心に手を動かすアナタの姿を思い出し、悲しくなった。


名を知らぬ野草を
いくつか頂く。



         優しい色のクレマチスは、
         アナタが望んだように棚いっぱいになっていた。
         空から見てる?

           



                

  
                    さあ、
                    今日は、草むしりをしようっと。。

真っ赤

2014-05-09 05:37:52 | 山の暮らし


真っ赤になったのは
5日ほど前だったようだ。


長男に指摘されて気づいたものの
特に痛くも無いし、
「じき治るよ」という人もあって、
様子を見ていた。
だが、
消えるふうでもないし、
なんとなくゴロゴロ感があるような気もし始めて、
昨日、眼科を受診してきた。

老化によるものだそうだ。
自然に治るものらしいとわかって、ほっとしたものの、
ドヒャー!!



             ::::



そういえば、
先日、映画の前売り券を買いに行った時のこと。

窓口嬢がのたまった。
「○歳以上は、いつでも1100円ですよ」
ヒエェー!!
なんの疑いも迷いも無く。
それ以下と踏めば当然のこと、
境界線?と傾げれば躊躇するだろうよ。
他人の目には明らかに越えていると映っているのか。
ガァ~ン!!


数日経っても、
ショックからなかなか立ち直れないでいるが
「実年齢○歳前に、言われるよりは・・・・」と、
自分をケアするしか。




               3年ほど経って、やっと数輪花をつけた椿。
               ヤブツバキだと言われ、
               こっくりとした真っ赤を期待していたのだが、
               ピンクがかっていて、
               ちょっと、
               イヤ、とっても残念。
               こちらも、ショック。。

ゴールデンウィーク

2014-05-07 14:04:14 | おでかけ
  


どこだって、
人・人・人であふれかえっていて、
疲れるのはわかり切っているし、
へそ曲がりのワタシのことだから、
マスコミや周りの人々に扇動されるわけもない。

ゴールデンウィークだからといって、
必ず出かけなければならないというわけでは、
決してないのだが・・・・


この時期になると、
湧き出る若葉や
気持ちの良い薫風が、
ほらほらほら、
さあさあさあと
誘うのだ。


ということで、
この数日は、
休暇で帰省した娘と
映画を観たり、
年に数回しか運転しない彼女の練習を兼ねて、
山道を通って、
桐生までドライブし、
伊東屋珈琲の梯子をして過ごした。




          祝日とはいわない
          祭日とももういわない
          旗日とはもちろんいわない
          休日という 
          天皇も万国の労働者も憲法も子どもも
          なにもかもいっしょくたに
          ただ休むことだけを考える
          B足たらんだけではすまされない
          その孤独な疲労はどこからくるのか?

          祝宴は無く
          祭壇も無く
          旗も無い家々に
          テレビだけが青白い
               ____谷川俊太郎『五月の七日間』____





ざわざわのゴールデンウィークが終わった。

残った柏餅を頬張るワタシの目の前には、
『集団的自衛権』をしつこく繰り返す安倍さんの顔。

ああ!
美しいものは
遠くに・・・・