草の葉

高山村にある、緑に包まれたギャラリー

ライアーレクチャー

2012-04-27 18:21:51 | 山の暮らし
 



ドイツのシュターナー運動の中で生まれたライアー。
「千と千尋の神隠し」で日本でも一躍メジャーになった楽器だが、
中学生の時、クロマハープというものを、
ちょいと弾いていたワタシは、
似ているその音色に、以前からとても興味があった。


願えば叶う?
ひょんなことで知り合った、
ライナーを制作されている方が来てくださり、
いろんな種類や弾き方の触りをレクチャー。

その音色に一層魅了されたのだが・・・・

簡単そうで、奥深い奏法。



        さて、
        チェロで躓いたワタシですので・・・・

        誰か、一緒にやらな~い?




PINK FLOYD

2012-04-25 16:22:36 | 山の暮らし




思い立ってレコードの整理を始めたら、
ピンクフロイドにつかまってしまった。



              ::::



高校生の時、
熱狂的なジミーペイジのファンだったI君の
強引な勧めで聴き始めたレッドツェッペリン。
だが、「天国への階段」が好きなくらいで、
「胸いっぱいの愛を」「移民の歌」____と、ワタシには、どうもピンと来ない。

その時、ついでに聴いたのがピンクフロイド。

「Atom Heart Mother(原子心母)」その壮大な音の流れは、
クラッシック大好きなワタシの中にも、自然と注ぎ込んで、
ロックというジャンルも敬遠すべきものでもないなと思わせたのだった。
英語の歌詞を書きうつし、それからはピンクフロイド漬け。
大学進学上京後は、小遣いを貯めてはアルバムを買い集めてニンマリ。

しかし、それも、
結婚、子育てと続く環境の中でいつしか遠ざかってしまっていた。



              ::::



ジャケットを開くとプ~ンと古い紙の独特な匂い。
35年、いやそれ以上にもなる眠りから這いだしたピンクフロイドは、
「さあさあ聴いてくれ」とせっつくのだが、
あいにく
ココに移り住むとき、コンパクトプレイヤーを処分してしまったことに気づく。
ああ、残念。
今はYOU TUBE という便利なものがあるので、
よって、「The Dark Side Of The Moon(狂気)」を一日中聴くことができたが、
ただ、ワタシのパソコンの調子が悪いのか、
度々フリーズ状態になり、イライラ。


それでも、
途切れ途切れに聞こえるピンクフロイドの音楽が
今でも少しも色あせていないことに
嬉しくって懐かしくって・・・・


     それにしても、
     やっぱり、思う存分聴きたいなぁ~

     プレイヤーが欲しいなぁ~




         Ticking away the moments that make up a dull day
       You fitter and waste the hours in an off hand way
        kicking around on a piece of ground in your home town
        Waiting for someone or somethig to show you the way
                       ___TIME___

古着と相談

2012-04-15 16:17:01 | 山の暮らし



ワタシのモノ持ちがいいのは周知の通り。
特に服は。

とっても高かった?ってこともあるし、
こだわりの服ということもあるし、
まあ、体型がそんなに変わらないということもあるが、
10年、いや20年以上も前に着ていたものもあるくらい。

仕事を辞め、
ココで始めたギャラリーも常設を辞めた今、
周りに家も人も見えない標高700mのこの山里では、
ほとんど普段着で過ごすようになってしまった。
まさに、楽チン数着を着回しするだけの生活だ。
そうなると、
必然的に、2シーズンも着るとよれよれに。
普段着だから、もちろん思い切って処分できるのだが・・・・

そんなことで、このコーディロイのパンツもポイとゴミ箱へ。


ん!待てよ。
と、そこで何かがひらめき、
一旦棄てたごみ箱から拾いあげ、相談して出来上がったのがコレ。





ハサミでジョキジョキ切って、
指にもチクチキ針を刺しながら、
テキトーにサッサカ1時間ちょいで
8枚の鍋つかみ?!に早変わり。




            娘には、
            「普段もゴムデギャルソンを着なさいよぉ~」と言われているんだけれどね。
            そうね。
            大切にしまっていても、
            この先、そんなに着る機会もないだろうし。

            そのうち
            ギャルソンのウールやY'S、イッセイのコットン、
            真木さんやヨーガンのシルクに作家もののリネンの鍋つかみもできるかもネ。
            おっと!シルクやリネンは向かないかナ。。

じゃがいもとそうだん

2012-04-14 14:21:14 | 山の暮らし



ワタシのサツマイモ好きは周知の通り。
簡単に焼き芋ができる
薪ストーブの使用期間はうれしいことの一つ。

先日、Kさんに教わった(教わるというほどのことでもないが)のは、
「ジャガイモを焼いてみよ」ということ。

芋なら同じことなのに、
この5年の間、なぜか思いもしなかった。


300gもあろうか、
生協の大きな新じゃがを新聞紙で包み、
水道の水をバシャバシャかけ、ちょっと絞った後アルミハクで包む。
薪ストーブの上に載せること30分ほど。
ホックホクの出来上がり。

サツマイモの場合、
それだけでおいしいのだが、
ジャガイモは、やっぱり淡白過ぎて何か物足りない。
定番の塩とバターを。

サツマイモよりは、後味がさっぱりかな。
で、
今度は、黒コショウやたらこを呼んでこようかと、
ジャガイモと相談した。。


と、
そこで思い出したのは____
「こういうのも書くんだぁ」と驚かされた、石原吉郎の詩、




                 じゃがいもが二ひきで
                 かたまって
                 ああでもないこうでも
                 ないとかんがえたが
                 けっきょくひとまわり
                 でこぼこが大きく
                 なっただけだった

         
                     ___『じゃがいものそうだん』___

咲いた、咲いた

2012-04-13 09:00:16 | 山の暮らし



昨夕、見つけた。
ひっそりと咲くカタクリ一輪。





                   ::::




ココに来て、近所を散歩をするようになった春のある日、
Kさんの庭に群生するカタクリを見て、
とてもうらやましく思ったものだ。
そして、
ホームセンターでカタクリの地下茎を購入し、
入り口の大きなエゴの木の根元に、いくつか植えた。

待ちに待った次の年の春、
落ち葉を掻き分け探すが、何も見つからない。
その次の年も、花は見えない。
あらあら、やっぱり。
何を植えても絶えてしまうココ、
絶やしてしまうワタシには無理だったのか。


そうして、
すっかり忘れてしまっていた今年の春の
たった一つのカタクリの花。




                   ::::



早速、図鑑を見てみると____
なんと、カタクリは、
種が芽を出してから8年くらいは、葉が一枚出るだけで花は咲かず、
その間、毎年葉で養分を作り、地下茎に蓄え、
葉が2枚出るようになって、ようやく花が咲くという。

な~んだ。
今までせっせと養分を蓄えていたのか。
それじゃ、これからの春には次々と咲いてくれるかな。
それにしても、
ワタシは、地下茎がどんどん伸びて、
いたるところからひょっこり芽を出すものかと思っていた。
花が終わった後の、実の中の種で増えていくものだったとは。
そうなると、
今年のこの一輪の後に落ちた種が、運よく芽を出したとしても、
その花が咲くのは8年後。
なんとも気の長い話だ。
いやいや、
人間だけが時を急いているのであって、
花は、自然はゆったりとした自分自身の時間を持って、楽しんでいるのだ。

ことことこと ことことこと
命の種を抱いた土のかそけき時の音を、
ワタシは、心耳を澄まして聴くべきなのだ。




                   ::::









                    主のいなくなったあとの
                    カタクリの群生を想いながら、
                    フリッツ・ヴンダーリヒの歌うシューマンの歌曲集『詩人の恋』を聴く。。


                    前橋の桜も咲いた。

オートマ車デビュー

2012-04-08 13:31:56 | 山の暮らし



ドッキドキ。
ついにオートマ車と相成った。


今、変えなきゃ、
もう次の年齢じゃ、余計に不安だろうってことで、
早い段階で、マニュアル車を諦めた。
で、早々にインプレッサは消えたわけだ。
それならば、選択肢はいっぱいに広がったはずなのに・・・・
ちょっと急いでいたこともあったりはしたものの、
ろくに他を検討することもなく、
2駆のポロとは散々迷った末、またもやスイフト。
結局、馴染みの営業マン、ディーラー、そして車種というのは、
面倒くさがりのワタシにとって、大きかったってことかナ。



それにしても・・・・
30年以上、マニュアル車。
何も考えもせず、無意識に手と足が動いていたわけで。


トラウマになっている急坂発進は、どうするんだ?
信号で止まっているときの休憩は??
うう、心配、心配。
アクセルとブレーキの踏み間違えで突っ込んだという話はよく聞くし、
前進をバックと間違え、立体駐車場から落ちたというニュースも確かあったワ。
おお、怖い、怖い。


Kのレガシーを手に汗状態で、40分ほど運転したにはしたが、
「オートマ、オートマ」とそこだけに気を取られ、
そういえば、試乗さえも思いつかなかったワ。
そもそも、運転が好きではないワタシ。
ああ、緊張するゥ。

ドッキドキ、ドッキドキ。。





             高山の桜が咲くころには慣れるかしら?
             ちなみに、
             画像の蕾は、頂いた前橋の。。




黄色い花

2012-04-01 14:13:37 | 山の暮らし




やらねばならぬことをやり終えて、
小さな満足感の中に開くのは、
それはそれで嬉しいことなのだが、
やらねばならぬことを後回しにして、
読みふける心地よさは大したものだ。
特に、
こんなとろっとした春の日には・・・・





                     ::::





大したものもなかった時代が幼少期だったワタシにとって、
本は嬉しい楽しいものだった。
誕生日、クリスマスと普段より多く買ってもらえる日は、
目を輝かせ、心を踊らすとき。

長じては、
活字なら何でもいいかと、所狭しと並んでいた母の全集ものの蔵書を、
そして、学生時代は買ったり、借りたりの乱読だったが、
育児や仕事に忙しくなってからの読書量はぐっと減った。
それでも、
何度でも読みたい本、いつか読もう思っていた本と、相当貯め込んでいた。
しかし、この小さな家に越すにあたって、結局そのほとんどを処分。

もちろん、置き場がないというのが第一なのだが、
何といっても、目がついて行かなくなったのだ。
それこそ、
これからが、ゆっくり本を読める年代、環境だというのに。


ココに来て、
モノをなるべく増やさないようにと、
2週間に一度くらい、中之条町の図書館で借りてくることにしているものの、
少しずつ、まだ本が増え始めている。


壁を見れば、むらむらと書棚にしたい衝動に駆られるという詩人の新川和江さん。
出入りの大工さんが、
___詩というのは、心を詠ったものでしょう。こんなにも夥しい量の心に取り囲まれていて、うっとうしくないか___
と問うと、
___深い森の中にいるという感じ___だと答える。

うん、うん、よーくわかる。

例の薪と同じく、
本に囲まれていると、ふくふくふく・・・・
ああ、なぜか温かいものに包まれている感じ。
森の中で、
いっぱいの輝く言葉が、ワタシが見つけるのを待っている。




それにしても、悲しいのは文字が見えづらくなっていくこと。

老いはいたるところに出てくるのだが、
視力低下は急激で、
一日中、読んでいたいと思っても2時間もすれば限界で、
一旦本を閉じなければならない。
そんな時、
こんな黄色の花が目に入ると、
なんだか少し、視力が回復したように思える。








                   こちらは、前橋の黄色い春の花。
                   さて、メグの散歩まで、
                   あと2時間、また読めるぞー。。