草の葉

高山村にある、緑に包まれたギャラリー

『癒す心 治る力』

2008-07-27 16:39:46 | 山の暮らし
 今年の夏はどうも変?

もう、6日間も続けて夕立ち。
しかも、どしゃぶり。
嵐のように木々は揺れ
道はまるで川のように。
その上、猛烈な雷も。

今日も、もう昼過ぎにはかき曇り・・・・
ということで、薪運びもあまりできなかった。



    ::::


今、
『SPONTANEOUS HEALING』(アンドレ・ワイル著)という、400ページもある分厚い本を読んでいる。
まだ、半分も読んではいないが・・・・
人の体には治る力がある。
なぜなら、治療系(ヒーリングシステム)が備わっているからだということらしい。
病になったり、また、それが治癒しないのは、それを阻害するものに囲まれているから。
阻害する要因は、いくつかあるが____
今まで読んだ中に、ワタシも多々ひっかかりがあった。
食べ物でいえば____
ワタシの好きな甘いものは大敵らしい。
また、環境なら____
ここ高山は自然に囲まれ理想だと思ったが、
やはり、あちこちに高圧線が通っているのは気になる。
し、今朝は、我が家のすぐ前の田んぼでは農薬散布。

どれもこれもいいというわけにはいかないだろうが・・・・
なるべく、治癒力を高める方向に持っていけたらとは思う。。



    ::::



ということで、今日は、
ささやかながら、我が家で採れた野菜を。

茎のあたりが黒くなっていたので、途中脱落かと思われたピーマンは無事2個収穫。
ナスは残念ながら、この扁平、穴あきが今年唯一の収穫となりそうだ。
 



七月は青。

2008-07-26 12:19:44 | 雑感
 青は遠い色

どんなに深く憧れ、どんなに深く求めても、
青を手にすることはできない。
青は遠い色だと谷川俊太郎は言う。

青空のはてのはて
永久で透明な生物の群が棲む
世界は移ろう青い夢の影だと宮澤賢治は言った。



    ::::



七月は青と決めている。


      世に処るは大夢の若し
      胡ん為れぞ其の生を労するや
          ___李白___





望郷のバラード

2008-07-25 14:06:16 | 山の暮らし
 あつい、あつい。
今年の高山は去年よりも暑い!?
今日の予報は曇り雨。のはず。
薪運びでもしようと思っていたのだが、
朝から外はじっとりした暑さ。

その上、ねむい、ねむい。
不調のせいか朝から眠い。
少し本を読んでは横になり、
ちょっと動いては横になる。


ウツラウツラの意識の中に、
風に乗って、
天満敦子さんのヴァイオリンの音色が入り込んでくる。
あっ、望郷のバラードだ。



    ::::



夏になると、
どういうわけか熊本が恋しくなる。
戻りたくなる。
たぶん、
今のワタシの生活の原風景、原体験になっている、
祖父母の家の思い出が大きいのだろうが・・・・

18歳までしか暮さなかった熊本。
東京の大学に入ってからも
夏休みの帰省が楽しみだったなあ。
ワクワクしながら、夕方、東京駅から夜行寝台特急に乗る。
18時間かけて、次の日の昼頃熊本駅に着く。
駅には、いつも半年ぶりの母の顔があり、
日傘をさし、汗拭き拭き行き交う人々の活気になぜかほっとし、
路面電車に乗る。
入道雲が真っ青な空にせり出し、
ギラギラ照りつける太陽の横には、熊本城。
そして、店に入って、かき氷白熊を口にすると、
「ああ、帰ってきたなあ」って。
あれから、もう、30年。。

____高きより、風のただ中に、
    思ひ出の破片の翻転するをみたり。____




    ::::



Sさん手作りのラズベリージャムの色の
なんと美しいこと!
グランベリーやナッツの入ったカンパーニュや、
カスピ海ヨーグルトにのせて・・・・
その甘酸っぱさが、、
懐かしさを呼び起こす。


   再び、望郷のバラードが聞こえてきた。。




ハーブ

2008-07-23 18:04:10 | 山の暮らし
  するとどうでしょう。
  唇が、ピリッとしてからだがブルブルッとふるえ、何かきれいな流れが頭から手から足まで、すっかり洗ってしまったよう、何ともいえずすがすがしい気分になりました。
   ___宮沢賢治『よく利く薬とえらい薬』___


清夫は、病の母の薬を取りに森へ出かけるのだが、
どういうわけか、その日はなかなかばらの実が集まらず、
疲れて、ぼんやり立って、一粒のばらの実を口にあてたところ・・・・
そのようになったらしい。
帰宅後、母に飲ませると、
急に体がピンとなって、すっかり元気になったという。
雨の雫のようにきれいに透き通ったばらの実かぁ。。


勝手口の前に、
きれいに光った葉っぱが、こんもり。
バジルは、疲れている時に、ハーブティーにして飲むと元気がでるらしい。
灯台もと暗し?
早速、さあーっと洗って、生葉に熱いお湯を注いて・・・・
薄い草色に透き通ったソレは、
見た目も優しく、
心なしか清夫のように、すがすがしい気分になったような?
しばらく続けてみるとしよう。。




    ::::



高山中学校の裏のIさん宅のラベンダー、
今年もきれいに咲き揃いました。
今月いっぱいくらいが見ごろ。
花摘みどうぞ、ということでした。




    Y君の手彫りの木の器に入れて、
    窓際に置いたラベンダーのポプリ。
    風に乗って、
    本を読むワタシのもとへ。
    ふっ、いい香り。。

    届きたい、げんき。
    届けたい、げんき。
    





豊作!?

2008-07-22 17:32:00 | 山の暮らし
 いえいえ・・・・

我が家の収穫物は、
上にちょこんと乗っかっているミニトマト2個のみ。
___ちなみに、
    この間採れた最初の1個のミニトマトは、一口でパクリといった。
    とってもとってもおいしかった。



あとは___
通り向こうのTさんに、5kmくらい下のIさんやAさん、
そして、45km離れたMさんからの頂き物。

ウーーン。
肉じゃがといこうか。
ナス炒めとインゲンのサラダもいいな。
迷うなあ。
カボチャの煮物もいいし。
いや、やっぱり、
今日のとこはタケノコでしょ。



    皆様に感謝!
    



どうも・・・・

2008-07-21 18:08:11 | おでかけ
 やはり体調がどうも・・・・

一旦、朝4時に起き、再び布団に入って・・・・
なんだか、クラッ。
めまい?
こりゃ、またまた救急車かなって。
____今度は沼田方面にしたいな。
____入院用具のバッグの中、夏用パジャマに入れ替えしてなかったな。
な~んて思っていたら、少し落ち着いたので5時起床。
でも、何だか変。
睡眠はしっかりとれているはずなのに、フラッとするような・・・・
散歩に行けるような状態でないようなので、再び、布団へ。
6時半になって、やっと起き上がり、
ゴミ出しの日だからと外へ。
散歩から帰っても、調子が今ひとつでまた横になる。
力がはいらないというか、体がシャキッとしないというか。
少し動かないとと思い、10時になってすこ~し掃除を。
昼過ぎ、またゴロン。
首の後ろが痛くて、ワタシ全体がポーッとしている感じ。
こんなんじゃ、夜眠れなくかなと、
思い切って、2時頃ちょっと出かけてみた。



    ::::



以前から、欲しいなと探しているものがあり、
コレっと思う店があると、すぐに車を止めて覗くのだが、
どうも・・・・違う。。
もしかしたら、
「たくみの里」にはあるんじゃないかなと、突然ひらめき、
気晴らしにもなるかと行ってみたが・・・・
残念!
で、
ぎゃらりー「草の葉」で取り扱っている成田さんの作品群を見ながら、
元気の出そうな煮梅を食べてきた。



   どうも・・・・
   が、とれるといいなのだが。。
   



夏が来た

2008-07-20 10:28:04 | 山の暮らし
 梅雨が明けた?


今朝の散歩の途中に出会った別荘の方、
お孫さん連れて虫取り。
コクワガタが採れたそう。

キャンプ場の駐車場には、4,50台の車。
森のテントでは、子供たちの元気な声。

夏休みかぁ。。

村のあちらこちらで、
ブーン、ビューン、キユーン、
草刈機の音、音、音。



   ここ1週間くらい前から、
   体調が悪い時に少し戻ったようで、
   どうも・・・・



真っ青な空にもくもく入道雲。
いろんな鳥のさえずりとにぎやかなニィニィ蝉。
涼をひきつれて勢いよく流れる川の水。
どの畑でもはちきれそうな野菜が顔をのぞかす。
生命謳歌の夏。

ココでの短い貴重な夏、
はるな工房のおいしい梅干しを食べて、
元気に大切に過ごしたいな。
  大好きな夏だから。。
  





野菜収穫第一号

2008-07-16 16:26:20 | 山の暮らし
 ついに・・・・

主枝と一緒に脇から出ている7本くらいの立派な枝を、
一本の支柱に無理やり縛り付けてから1週間。
藪のような中に、1つだけポッと赤いものを見つけた。
はやる心を押さえながら、
恐る恐る指で触れると、
ぽろっ。
見事な?ミニトマト第一号の収穫。

アレから、またまた増えて、
青い実が4,50個くらいぶら下がっている。
ふっふっ・・・・

ただ・・・・
果たして、コレが全部、
赤くなれるのかが、ちょい不安。
鶏糞が効いたのか、何しろ、ミニトマトは藪状態。
太陽にあたっていないのもありそうだし。

どうにか、ぜ~んぶ赤くなって、甘くなって、
トマト好きのワタシの口に入ってほしいものだ。
5個くらいで、しかも酸っぱかった去年のを見返そう!



   記念のトマトは、夕食までおあずけ。
   一口でぱくっといくか。
   それとも、フォークとナイフで、じっくり・・・・
   いづれにしろ、他のものと混ぜるのはよそう。
   しっかり、味を確かめなくっちゃ。
   たのしみ、たのしみ。。

   



   

クサノーハの広場

2008-07-13 10:33:20 | 山の暮らし
 

   つめくさの花の かおる夜は
   ポランの広場の 夏まつり
   


いやはや、草の勢いには追いつけない。
暑ーい昼さなか、昨日は庭の草取り、草刈。
草刈機の操縦ができないので、仕方なく手動で。
とりあえず、背の高いものを。
まずは、ヒメジョオンとヨモギを手で引っこ抜く。
そのあと、根をしっかり張っているスイバやコウボウシバは、鎌で。
熱中症にでもなろうかと思える中で、3時間足らずでひとまず終了。
スギナやタンポポ、オオバコ、そして、一面のシロツメクサはそのままに。


   つめくさ燈ともす 夜のひろば
   むかしのラルゴを うたいかわし



    ::::


つめくさのあかりではないけれど、
ホタルのあかりが見えないかなと、
このところ、毎夜寝る前に、家の中から、こっそり覗いてみるのだけれど・・・・

1週間ほど前、我が家の南の脇の川端で、
夜、帰宅したKさんが、確かに2,3のホタルのあかりを見たという。

へえー、あの川で!!

高山のあちこちでは、ホタルが乱舞とは聞いていたが、
あの汚いわが川で?

高山のこの土地を購入するにあたって、大きな決め手となったのは、川の存在。

熊本の祖父母の家は、山の中腹に建っており、
その自然がたぶん、ワタシの原風景。
近くを流れる川での水遊び。
母屋から少し下った所にある井戸には、夏にはいつもスイカが冷やしてあった。

ずっと、敷地内に川が流れているところがいいなと探していたから、
この川の存在はとてもうれしかった。
以前、田畑に水を送っていた名残であろうか、
黒い目障りな管が何本も横たわっていて、少し汚れてはいるけれど、
きれいにして、川遊びをしたり、スイカでも冷やせたらと。
ところが、
実際、住み始めて判明したことに、
なんと、
上流に住む家々の生活排水が流れ込んでいて、
きれいにするのは無理らしい。

コレには、ホントにホントにがっかり。
北西へ、2kmばかり下った場所なら、ホタルの見えるきれいな川があったらしいが、
あとのまつり。

ということで・・・・
まさか、ウチのこの川にホタル!?
なかなか信じがたいのではあるが・・・・



    ::::


昨夜も残念ながら、ホタルは見えなかったが・・・・
今朝起きたら、
ワタシのおでこに大きなあかり!?
たぶん、アノにっくきブヨ!?
草取りの後、おでこがチクリとした感じで少し赤くなってはいたが、
今朝は、真ん中がぽっかり赤くなっていて、そのまわりが6cmくらい腫れあがっている。
昨年は、何度か足首をやられ、痛く腫れあがって歩けなかった。
今年は、恥ずかしくて外を歩けない?
ヘビもいそうだったこともあり、
昨日は十分気を付けたつもりの長袖、長靴のいでたちだったのにぃ~。
目の前をうっとうしく虫が舞い、手で払いながらの作業。
大きなつばのある帽子も役には立たなかった。



   でも、また、今日もこれから、
   昨日同様、かっかと暑い中、
   懲りずに、
   残りの草刈を。。



野菜作り____経過報告第2弾

2008-07-09 17:03:22 | 山の暮らし
 手に負えませ~ん。


降ってるのか降ってないのかわからないくらい、
細かい細かい雨の中、
暑くもなく、寒くもないので、
2時間余り、畑の草取り。

ひぇー
ミニトマト群(と言っても、苗は二つだけ)は、手に負えない状態。
2週間前、
あっちこっち適当に切って、すこーし、スリムにして、
支柱に、しっかとくくりつけたつもりだったが・・・・
脇からでてきた、たくましいのが何本も横たわり、
ついには、自分の重さで折れかかっているものもあり。
すでに、青い実が、鈴なりなので、
これは、どうにか持ちこたえてほしいと、
親から出てきている7本の子枝を、
無理やり全部、一本の支柱にまとめて縛り付けた。
数えてみたら、
1つの苗で、25個くらい実がついている。
しかも、まだまだ、これから花が咲きそうなものもあり。
くっくっ・・・やはり、大収穫かな。
いやいや、
赤くなるまでは、まだ気を抜くな!(と、ミニトマトに声掛ける。)

それ以外は、どうも・・・・
エダマメは、サヤらしきものが、3個ほどあったが、
小さく、しかもぺったんこで、どう見ても中身が入っているとは思えない。
もう少し、待ってみるとしよう。
ピーマンは、5mmくらいのものが、いくつもついてはいるが、
そのまま枯れてしまっているような?
ネギに至っては、
抜いてみたら、どろどろ。
あ~あ、土の中で腐っちゃった?

一方、
果樹がメイン(のはず)の特別号畑では、
生ゴミからでてきたジャガイモが順調。
そして・・・・
同じく生ゴミから、
なんだかわからぬ怪しげな葉っぱが、いっぱい出ていた。
何を捨てたんだっけ?
ウーーン。。
記憶を手繰り寄せる。
タケノコにキャベツ___いやいや、
バナナにキーウィ___そんな、
卵の殻に茶がら___まさか、
カボチャ___の葉っぱとは違うようだけど。

まっ、いいか。


   昨年植えたラズベリーが、10個ほど実をつけていた。
   か・ん・げ・き~
   が、半分は腐れたようになっている。
   おっとっと・・・・もったいな~い。
   きれいな残りを急いで摘んで、
   1つだけ食べてみた。
   お・い・し~い。
   あとは、冷凍庫へ。
   いっぱいになったら、ジャムに。
   これからは、
   毎日、見なきゃ。。ね。


ラズベリー

2008-07-07 14:39:40 | 山の暮らし
 
朝から、雷鳴がとどろき、
どっーと雨が降りだしたかと思うと、
さあっーとやんだりの繰り返し。

昼頃には、雲の間から薄日も射して、
久し振りに、屋外でのランチに。

昨日、東京に行った折、
オーガニックのパンをたくさん抱えてきた。
チーズとグランベリーをねじ込んんだものやナッツ類とレーズンのもの。
アプリコット入りに、全粒粉とカンパーニュ。

これも、昨日、買ってきた、
『Raspberry』というCDを聴きながら・・・・
どこまでも優しいアイリッシュハープとアコースティックギターの音色が、
雨の止んだ空気に混ざり、
川のせせらぎや鳥のさえずりを誘い、
木立を揺すり、
ワタシに届く。


そして・・・・
できたての木イチゴジャム。
黒砂糖で煮たので、色はイマイチだけど、
口に中で粒がパチプチはじけて、
これまた優しい野の味。



    ::::


ところで____
ここ1週間余りの睡眠障害に加えて、
数日前から・・・・
夜中にボリボリ。
夏の肌掛け布団に変えた途端、
毎朝、起きると、体の新しい部位に、2,3個の赤いポツポツが増えている。
たぶん、ダニ。
痒いなと思ってみてみると、
いつの間にか、出現しているから不思議。
嫌だなあ。
パジャマできっちり覆われているのに、
なぜ?
しっかり、食われている。
やはり、納戸の湿気のせい?かと、
あわてて、除湿器を今朝からずっとフル稼働。
風通しの悪いココに、
布団やら服やら、びっちり詰め込んでいるからね。

昨年、この小さな家に越すにあたっては、
持ち物を半分に減らしたはずだけど。

シンプルに暮らそうと思ったアノ時を思い出して、
少し整理をしなくては・・・・
  


    ::::


1年なんて、あっという間に過ぎていくような気がするけれど、
毎日、毎年、同じような日々が続いているような気がするだけれど、
木イチゴは、去年よりずっと少なかったし、
今年は、どうもモノが増えている。
それに、睡眠障害も、ダニ騒ぎも確かに去年はなかったこと。


  毎年、同じことを、同じ数だけ書いているような気がするけれど、
  今年は、思い切って、願いは1つだけにしてみよう。


     今年の七夕も雨かしら。。



暑かったあ、きつかったあ・・・・まぶしかったあ。

2008-07-06 20:01:17 | おでかけ
 東京へ。

山を下りて、東京へ行くというのは、一仕事。

ギャラリーの仕事がらみだったのだが、
ソコは、すぐに終了。
たまの東京だからと、他にいろいろついでに行きたい場所もあったのだが、
あまりの暑さと、人・人・人で断念。
若者の街、原宿あたりを少し歩いただけで、早々に帰宅。
暑かった。
きつかったあ。

15年くらい前までは、年に何度も足を運び、
それこそ、一日、目いっぱい、さっそうと?あちこち回っていたけれど、
年をとるにつれて、めっきり、上京の回数が減り、
たまに行って帰ってくる度に、くたびれて、
「もう、行かない」って、感じに。


今回は、交通機関のほうは、スムースだったが・・・・
やはり、駅や街ではきょろきょろ。

きょろきょろといえば・・・・

高崎まできて、吾妻線に一時間くらいの待ち時間があったので、
一旦改札口を出ようとして、
きょろきょろ。
なかなか、改札口にたどり着けず、
そればかりか、東口と西口の方向もわからず、
人ごみのなかを行ったり来たり。
いやあ!、高崎も都会だった!


 高崎ですら、混乱するようじゃ、
 もう、どこにも行けない?




    暑い街中でも
    混んでる電車の中でも
    元気いっぱいの若者たち。
     まぶしかったあ。。
    

   

   





2008-07-04 16:22:20 | 雑感
 石原吉郎『望郷と海』を読む。

不条理で、理不尽なシベリア各地での強制収容所生活を綴ったこの本、
ずっと読むことを避けていた。

今朝の雲を見ていたら、
今日はなんだか読めるような気がした。


絶望
沈黙
言葉
無意味
内省
尊厳
誇り
孤独
極限
無力
自分
人間
生きる
・・・・・・・

  
何度も中断する。

身の置き所がなく、
座ったり、あちこち歩き回ったり。
老眼鏡をかけたり外したり。
胃の違和感ともに、脱力感もあり。
珍しく、
素足に、薄手のスカート一枚だったせい?
膝のあたりがガクガクしてきて、手足指がしびれる感じ。

これは、まずい。
やめようかな。

外に目を移す。
カーッと照ったり、かき曇ったり、
おかしな天気だ。
少しだけ昼寝をした後、
ぼーっとしたまま、再び読み始める。

動悸もしてきたような・・・・
ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ____
イツァーク・パールマンを聴いていたが、
どうしても耐えられなくなって、徳江尚子さんに変えた。





   ::::



       雲
     1945年 パム

   ここに来てわれさびし
   われまたさびし
   われもまたさびし
   風よ脊柱をぬぐれ
   雲よ頭蓋にとどまれ
   ここに来てわれさびし
   われ生くゆえに

     ____石原吉郎___


どうにか、夕方には読み終わり、
窓を開ける。
そして、山を見る。
もわっとした空気の中で、
「新しい人間になりたい」___
彼のことばが、
風に混ざって吹いてきた。

  ワタシは、
  受け止められないでいた。。






七月

2008-07-02 14:36:28 | 山の暮らし
 self-heal
 
 
   この世が創られた時と同じに
   光は突然人々の肩に重く輝く

   こんなにも単純なのに
   生きるということは

   初心な合唱団のように
   いっせいに鳴き始める蝉

   人々の生きた七月
   人々の生きる七月・・・・・

   夕立が化粧を洗い落してしまったあと
   幸せと不幸せの顔はそっくり

      ____谷川俊太郎____



    ::::



まだ、セミは鳴き始めてはいないが・・・・
様々な鳥たちが、虫や草の実をついばみ、
田んぼの上を旋回する。
チョウやガやハチも負けずに雑草の間を飛びまわり、
ヘビは道の真ん中で、のったり昼寝中。
そのわきでは、1cmにも満たない茶色のカエルの団体が、
ピョンピョン必死で道を横断していた。
ついでに、
家の中にもいろんな虫。飛ぶ虫、這う虫。

今年も、懐かしき追憶の使者ノバラは、
いつの間にか遠くに過ぎていき、
アザミや、ユキノシタ、ドクダミやツユクサが咲き始めている。
今日見つけたのは、ホタルブクロにウツボグサ。



    ::::



鳥も虫も、野の花も、
自然の秩序の中に、
幾度、春秋を繰り返してきたことか。
淡々とあたりまえに。


生きるということは
こんなにも単純なこと。。


  以前の家から持ってきた大好きなドクダミが、
  いくつか顔を出した。
  来年は群生になるといいいな。
  Nさん___やさしいドクダミの絵手紙、ありがとう。

  いつか読んだイギリスの洋書で、
  ウツボグサは、self-healと知った。
  その時は、へえーと思っただけだったが、
  今日、植物図鑑を見てみたら____
  夏枯草(カゴソウ)として、漢方として用いられるらしい。
  なるほど。
  「自ら治す、癒す」という動詞でもあるわけだ。


    ドクダミにしても、ウツボグサにしても
    野の花は美しく、
    しかも、え・ら・い。