草の葉

高山村にある、緑に包まれたギャラリー

働いて働いて・・・・

2013-02-27 16:17:07 | 山の暮らし
           今朝、起きた時、
           「もう少し経ったら、Yさんに白いユリの苗をお願しよう」
           と、ふと思ったのは、なぜ?





昨夜、道上、東のHさんの訃報を聞いた。
と、今朝は、
ワタシの西組のYさん。

あまりに突然で、
言葉がないとは、このことだ。

集落一元気で働き者だった。
朝、ワタシが、暗いうちからロールカーテンを開けると、
視線の先には、もうYさんの小さな姿があったし、
日が落ちて閉める頃にも、まだYさんはいた。


働いて働いて、
働いて働いて。。
            
         

何といっても残念なのは、
もう、我が家の前の、あの風景を見られないということだ。(たぶん)

コンコンと湧き出る水をいっぱいに張らせ、光る青い苗。
そして、
秋の陽を受け干され、静かに休む稲穂。

もうじき、田んぼが目を覚まし、動き出すと思っていたのに。
カエルの声も聞けなくなるだろう。

            



       ガドルフは、その風の微光の中で、一本の百合が、多分とうとう華奢なその幹を折られて、
       花が鋭く地面に曲がってとどいてしまったことを察しました。
            
  



       

               今年もまた、
               Yさんの家の前に立つ大輪の白百合は、
               かぐわしさを放つだろうか。。


赤橙

2013-02-25 16:33:23 | おでかけ



雪は止んでいたが、
昨夜も降ったようで、道はガッチンガッチン。
しかも、強風とくれば、
雪を積んだ軽トラで前橋、そして、高崎の街中まで行くのは、
躊躇われたが・・・・



2年ぶりの和久井英明さんの個展を観に。

3年ほど前からから、アトリエを北軽井沢に移されているせいか、
今回のテーマは『森』だった。
画風が、これまでと全く違っていて一瞬戸惑ったが、
ワタシ好みで嬉しかった。。


もちろん、いろんな色が使われていたのだろうが、
ワタシには、群青と橙の油彩という印象だった。

藍色は、
若いころから大好きな色。
藍染めや濃紺の服ばかり着ていたこともあったっけ。
今でも、
ドキッ感のある、深い深い群青には強く惹かれるが、
今日、
何度も、そして、長くワタシの足を止まらせたのは、
なぜか、すべて赤橙や朱色だった。



だんだん、還○に近づいたからかしら?



           
        ううっ!
        たった今、大きな地震。
        あの日がよみがえるぅ!


          


ワックス塗り

2013-02-24 14:35:51 | 山の暮らし
朝、ロールカーテンを上げたら、
窓外の風景が、なんだかモヤモヤッとした感じ。
あらあら、また雪だワ。
やってきそうな方角にじっと目を凝らすが、春の姿は1mmも見えない。
2月もそろそろ終わりだというのに。

出かけるつもりだったが、これじゃその気になれない。
山を下れば、晴れているとわかっていても。。


家の中に視線を戻すと、
あらあら、テーブルもカウンターも白茶けてカッサカサ。
そう云えば、もう随分ほったらかしだったワ。

窓を閉めていても聞こえる
ゴーゴーと唸る風の音に重なる中島みゆきはいい感じで、
ワックス塗りがはかどった。









              目立つ所だけサアッーとやっただけなのに、
              部屋中が、甘ーい蜜の香りでいっぱいに。
              例のアレで、このところ控えているコーヒーだが、
              無性に飲みたくなって、
              お気に入りの内田鋼一さんの器で。。





おあしす米

2013-02-23 14:31:16 | 山の暮らし



以前は、Sさんの取り扱う無農薬の玄米を買っていたのだが、
閉店してしまい、
また、原発事故のこともあって、
その後は、まる○かスーパーの信州の特別栽培の白米で凌いでいた。
が、高い割には・・・・

で、
実家の母が長く食べていておいしいと言う阿蘇の米を頼んだが、年間予約だという。
それで、暫く待って
この程、キャンセルが出たというのでやっと送られてきた。


いしい・んぜん・んせん・てきな
その名も『おあしす無農薬米』

白河水源をもつ空気も水もおいしい南阿蘇で、
農薬や化学肥料はもちろん、防虫剤も防腐剤も使わず、
若い夫婦が、アイガモと共に真摯に米作りをされている。


おお!
久しぶりの玄米がた・の・し・み。。




          そういえば・・・・
          7年前、
          終の棲家を決める時、
          ホントは、阿蘇に移り住みたかったのだったぁ。
          



がんばりました。

2013-02-22 14:18:34 | 山の暮らし
 

6年前から、
いつか、いつかとは思っていたものの、
なかなか踏み切れなかったのだが、
ついに、
村の中心地にある、郵便局まで行ってきた。




              ::::



普段の散歩は、
5000歩くらいで40分弱なので、たぶん3kmくらい?
中心地までなら、往復10kmくらいといったところか。
それだけなら挑戦してもよいのだが、
なにしろ、我が家は峠付近なので、
行きは良いが、帰りが不安。
途中、誰かに迎えに来てもらうわけにもいかないし。

だが、
今日はなぜだかひょいと思い立ち、歩き出した。
-11℃だった朝の外気温が、
昼前には、-1℃にも上がって風のないのに気を良くして?

昔は、この集落の子供は歩いて学校に通っていたというし、
そのまた昔の人々は、舗装もないこの三国街道の山道を上り下りしていたのだから、
まあ、できないこともないかと、
非常食のチョコレートをリュックに詰め込んで。


案の定、
帰りの上りはきつかったが、
薪ストーブの上のホックホクの焼き芋を思いながら、
ひたすら歩いた、歩いた。


どうにか、ヒッチハイクをすることもなく辿りつくと、
ちょうど2時間、14711歩であった。




          そういえば、
          マチ?で、
          ウチのあたりでは見かけないものを発見。
       
       

 




          車移動ではなかなか気づかないもの。
          それにしても・・・・
          木でできている側溝の蓋には、
          いたくカンゲキ!!
       

風はどこに?

2013-02-21 15:21:30 | 山の暮らし


イブラヒム恵美子さんの作品が届いた。

ワタシが選んだのは、
hugシリーズの中から『風』。
ふと、立原道造のあの詩が浮かんできたから。



          私は見た 或る家の内側を
          父と母と子の夜であった 花の内部のようにわずかなあかりに
            暖められかがやいていた
          静かな話らしかったが 私の耳は叫ぶ私の声をしか聞かなかった
          ほほ笑んだ顔であった 眠っている顔であった

          私はそのとき 直にかなしくなり
          窓の障子を鳴らして過ぎた
                  ____風のうたった歌 その五____

行きはよいよい、帰りは・・・・

2013-02-12 16:19:07 | おでかけ




昨日は、またまた雪で、
薪仕事もできそうにもないので、
急遽、東京へ。


以前から気になっていた、
イブラヒム恵美子さんと秦良寺由子さんの個展が、
別場所だが、今、ちょうど同時開催されているので、思い切って。

ダンディゾンで、おいしいパンをたっぷり買い込んで、
イブラヒムさんのガラス絵の穏やかさを
胸のポケットに入れて、
これが最後の個展になるであろうと
青竹染めを熱っぽく語ってくださった秦良寺さんとお会いでき、
そして、
渋谷に住む娘を呼びだし、食事のあと、
久しぶりのコムデギャルソンも。



観たいもの、聴きたいもの、食したいもの、
東京はやっぽり魅力的。
ちょこちょこ出かけリフレッシュといきたいのだが、
山を下り、東京まで出かけることは大仕事。
歳をとるごとに億劫に。


昨日も、
行きはワクワク、ウキウキ気分でも、
どよもす群衆と街に、そのうちクラクラし始めるし肩は痛いしで、
帰りにはぐっと疲れが。


どうせ移り住むのなら、
東京になるべく近い田舎にすべきだったと、
ひとしきり後悔?しながら家路につく。
と、ソコは、
人ひとり、車一台、そして、家の灯り一つない
恐ろしく静寂な暗闇の中。
その中で、ちらちらと白いものだけが舞っていた。



           おっと!
           『置かれた場所で咲きなさい』だったわネ。。



 



瞑想

2013-02-01 16:32:33 | 山の暮らし




母にリクエストしておいたCDが、
誕生日に届いた。
時々訪問している、あるブログで紹介されてた、
シンギングボウルという、チベットの高僧が宗教儀式で用いる法具の音色。




一昨日の朝の、嫌だなあ~というコトが引き金になったのか、
ココ2週間ほど落ち着いていた血圧が上昇。
その夜は、171-107にビクついて?
例のアノ症状____脈が速く、ドキドキ動悸。
どうも、ぐんぐんもっと上がってそう。
でも、測ると交感神経の思うツボだと、息をひそめてじっと眼を閉じる。
しかし、
あっちを向いてもこっちを向いても、こめかみあたりにズキドキが伝わり、
ラジオをつけても落ち着かない。
ウツラウツラしたかと思うと、
突然ビクッとして目が覚め、時計を見るとなんと十分しか。
寝付けないし、眠りが浅いしでどうにもこうにも。
案の定、翌朝は一時は195-112にも。
そんなこんなで、昨日は一日イマイチの体調だったし、
今日も少し下がったとはいえ、
まだ、なんとなく尾を引いている感じがあるので、
早速、瞑想。


静かに目を閉じ、
遥か宇宙から響いてくるような音色に耳を済ます。
誰もが持っている「自分の光」を感じ、
「心の声」に耳を傾けようと。


ああ、昨夜からの気がかりなコトも、
そして、今朝もエエッ!ってコトがあったけ。

生きていれば、
いつも大小何かしらコトがあるのは当然で、
小に一々血圧が上がっていたのでは困るのだが、
頭の切り替えが苦手なワタシ。
「何か楽しいコト考えよう」って、
呪文のように唱えながら、ニイッーと作り笑い。


あらあら、これじゃ、瞑想にならないか。。








               あっ、そうそう。
               高血圧騒ぎの端緒となったピロリ菌除菌。
               これで、除菌失敗なら身も蓋もない。
               再除菌はもう受けないぞと挑んだ先日のテストの結果は、
               除菌成功。
               ホッ。。
               なんてったって、代償が大きかったものね。