草の葉

高山村にある、緑に包まれたギャラリー

静かさ

2008-05-30 15:49:39 | 山の暮らし
 本格的な霧の季節

雨靴で歩きにくいということもあり、雨や霧の時の散歩は、最短コースと決めているのだが・・・・
久し振りのウルトラ級の霧に、
「どれどれ、アソコは、アチラはどうなっているのだろう」と、
今朝はベーシックコースに。

キャンプ場脇は、とっても静か。
いや、ワタシの住み家の周辺は、いつも、どこも静かなんだけど。
今日のココは、格別の静かさ。
カプカプ・・・
カサカサ・・・
自分の雨靴の足音と、合羽の擦れる音だけ。
ふと、立ち止まって、頭からすっぽりかぶったフードをはずす。
シャーシャー・・・
キュキュキュキュ・・・
川のせせらぎの音と、かすかに聞こえる鳥の声になぜかほっとする。
雨をよけながら、木々の間でじっとしているであろう鳥たちは、
この茫々の霧の中に何を想うのか。

峠にくると、
幾分、霧が薄くなったように思えた。
もちろん、牛がいるであろう牧場の山も、
天文台のある山も全く見えはしないのだが・・・・

やはり、ワタシの「小さな家」あたりが、一番霧が深いようだ。



たまに通る車のランプのあかりが、
いきなりぽわっと見えて、
スーッと消えて、
なんだか不思議。。




    それにしても・・・・
    寒い。
    今年は、梅雨前にも関わらず雨が多い?
    5月も末だというのに、
    朝からずっと、薪ストーブ。
    ボトボトボトボト・・・
    屋根をたたく雨の音が強くなった。
    今夜はシチューかな。。
    

ストライキ中

2008-05-28 16:43:32 | 山の暮らし
 ストライキをしているのはワタシ。
実は昨日から、メグの散歩のストライキ。

一昨日の散歩で、堪忍袋の緒が切れた。
相変わらず、メグにあっちこっち、ひっぱられるものの、
幸い(例の犬、ムクちゃんは、散歩の時間を大幅に変更した模様)、誰とも会わず、
ほっとしながら帰りかけていたのだが・・・・
何のはずみか、急にスイッチが入ったメグ。
あっという間に、ワタシの持つ綱を振り払い、一目散に駆けだした。
それは____
何と表現していいか?
競走馬の如く?
まるで狂ったかのように、
ワタシを中心に半径10mくらいのところを、
坂を上ったり下りたり、何十周と。
戻ってきたかと思うと、おやつをさし出すワタシの前を猛スピードで通り過ぎる。
いくら呼んでも無視。
数分続いて、やっと紐を捕まえた。
ア~ア~。
まるで、ぜんまい仕掛けのおもちゃのよう?
一度スイッチが入ると、この暴走は誰も止められない。
嵐が過ぎ去るのを待つように、ただただ、終息のその時を待つしかない。

これが人でもいたら大変だあ!

で・・・・
もう、散歩には連れて行かないぞと宣言。
昨夕も、ソノ時間になると、座ってフンフン言いだし、
ワタシも何度も決心が鈍りそうになる。
外に出ると、喜び勇んで飛びつく。
「メグ、散歩に行くよ。お座り。」
と強く何度も言うと、数分後ちょっとだけ座るが、紐を握ろうとすると、また騒ぐ。
で、ワタシは、家の中へ。
しばらくすると、また静かに座って散歩の催促。
で、また、メグのところに行くと、同じ。
3回繰り返したが、ダメだったので、
昨日は、心を鬼にして散歩にはいかなかった。


  普段はいい子にしてるのにね。
  この顔、様子をみると・・・・
  ウーーーン。。

  メグが利口犬になるまで、
  ワタシのストライキは続けられるだろうか?




    余談
     手前に見えるピンクのバケツは、30年前長男が生まれたときの
     オムツバケツ。
     なぜか、コレが大のお気に入り。
     夜は、狭い犬小屋にわざわざ入れて寝ていることあり。



  








松本クラフトフェア

2008-05-26 05:31:54 | おでかけ
 昨日は、松本のクラフトフェアに。作家さん発掘にため。

ウーーン。。
昨年と同様、イマイチだったかな。
作り手の眼と心が感じられない。

「いいなあ」と思って見入ると・・・・
やはり!
すでにわがギャラリーでご縁のあった、お世話になっている方々の作品ばかり。
しっかりした技術の上にある個性。


松本は、クラフトフェアの先駆者だが、
今では各地でクラフトフェアが開催され、
それに伴って、作り手の数も増え、
稚拙なものも多くなったように思える。
新しく、4、5点の作品が、目に留ったけれど、
使うという観点からすると、ためらわれるものもあり、
今、ワタシの中に残っているモノは2点。

さあて、
いつか、ぎゃらりー「草の葉」で、目にすることができるかな。。




   片道140km、3時間余りの道のりの途中、
   ぐ~んと山を上ったところに、棚田があった。
   急斜面にある何百というソレは、今、田植えの真っ最中。

   今回、一番の美しいモノとの出会いであった。。
   

フジコヘミング ピアノソロリサイタル

2008-05-25 06:51:02 | おでかけ
 昨日は、フジコヘミングのピアノを聴きに所沢あたりまで。
今年のワタシの誕生日祝いに、Hさんがプレゼントしてくれた。交通費付きで。
誕生日から、この日までの間に、体調を崩したこともあり、行けるのかと心配したが、無事、聴きに行くことができ良かった。


それにしても・・・・
都会に行くのは大変!

ちょうど藤岡に用があったので、朝、8時に家を出た。
久し振りの八高線は、きれいになっていてビックリ。
用を終え、走って走って、藤岡発10時42分に飛び乗った。
なにしろ、八高線は本数がない。それに乗らないと間に合わないのだ。
のんびりとした列車の旅はここまで。
小川町から、東武東上線に乗り換え。
ここからは初めてのことでドキドキ。
都会に近づくにつれてだんだん人が込んできて、車内放送が聞こえない。
次の乗り換え駅が気になるが、止まる先々で、ホームの表示を見ようにもそれも見えない。
そわそわしていると、かすかに「かわごえ」と聞こえたようで、あわてて降りてみた。
が・・・・次の西武新宿線の乗り換え表示がない。
見ると、「川越市」となっていて、「川越」は次の駅。
あわてて、下りた列車に再び飛び乗った。
次で下りてみたら、なんと、乗り換えは、「川越市」
全く!まぎわらしい。
「かわごえ」とアバウトに把握していたワタシが」悪いのだが、「かわごえ」が2つあるとは。
急いで反対ホームから、引き返そうと。
すぐに来た列車は急行。
急行って、「川越市」に止まるのかしら?
また行きすぎたら困ると、前に並んだ女性にきいてみると、「急行はどこでもとまりますよ
なあんだ。急行は普通と同じことのようだ。
準急、快速などいくつもある。
全く!まぎらわしい。
西武新宿線は、他社路線だからホーム表示がなかったのだ。
本川越駅まで歩いていく。降りた駅の窓口で地図をもらうがよくわからない。
人が大勢あるいているので、たぶんそちらのほうかな?とワタシも。
しばらく行くがどうも違うようだ。
交番で聞いてみるとやはり違っていた!
やっと見つかり、どうにか目的地の「航空公園駅」へ。
予定より少し遅れて、午後1時過ぎ。
お腹がすいていたが、まずは「所沢市民文化センター」まではと。
着いて、とりあえず、ちょっと食べておこうと、併設しているカフェへ。
ギャっ!人が並んでいる。
しばらく一緒に並んでみたが、もう開演30分前に。
しかたがない。売店で、お菓子でも買って済まそうとしたが・・・・
あいにく、売店なるものは見当たらなかった。
群馬県民会館や前橋市民会館だとあるのになあ。。
結局、トイレに入って席に着いた。

帰りは少しでも早くと先を急ぐ。
今度は所沢に出て、池袋へ。
調子が良かったのは、ここまで。
17時30分発の高崎行きの湘南新宿ラインがあるが、到着は何時になるのかな。
駅員を探すがどこにもいない。
下まで降りて、窓口できくと、100分くらいかかるという。
ヘエー、それじゃ、ちょっとの差で19時2分の吾妻線に間に合わない。
コレに乗らないと、次は21時過ぎのになっちゃう。
それでは、新幹線に乗るため、大宮まで。
大宮構内は、おいしそうなにおいでいっぱいだったが、先を急がねば。
すぐきた「あさま」に飛び乗った。
席にすわり、ほっとしていると、
「次の停車駅は軽井沢」と車内アナウンス。
エッ!!!!!
びっくりしてすぐに飛び降りる。
軽井沢まで連れて行かれるんじゃ大変。
どれでも高崎で止まるわけではないのか。。
全く!まぎらわしい。

新幹線に乗っていると、窓に雨があたっている。
ほの暗さが、吾妻線に乗る頃には真っ暗に。
これでは、高山は霧だな。。
先に帰ったKさんに電話をして聞いてみると、そんなでもないという。
でも、不安だから、念のために迎えにきてもらう。
正解!
北郡馬橋から、数キロ上ったあたりから、霧がだんだん深くなる。
つい先ほどまでは大したことがなかった霧が一気に深くなっていたようだ。
先導してもらいながら、時速20kmでゆっくりゆっくり。
無事、到着。
良かった。良かった。

デジカメを忘れて、
その名の通り駅前展示の飛行機と、
竹林の風情が素敵な所沢市役所の画像が撮れなかったのが残念。




で・・・・
肝心のリサイタルは____

12000円のS席でも、真ん中よりずっと後ろの方。
でも、彼女の弾く様子がよくわかる左側の席だったので良かった。
プログラムは有名な知られた曲が多く、
ショパンの「別れの曲」と、リストの「愛の夢」は、特に、彼女が思い入れ深い曲のように聴こえた。
終盤のリストの「パガニーニの大練習曲6番 主題と変奏」は圧巻だった。
そして、最後は彼女の代名詞でもある「ラ・カンパネラ」。
何百回と弾いたであろうソレ。
思わず涙ぐんでしまったのはワタシだけであろうか。
2時間以上の演奏中、言葉を発したのは、ただ二言だけ。
ただ、ただ、淡々と弾く姿は穏やかで美しかった。
千人以上は、いるだろう大ホールで、
そこだけあかりがポツンと。

彼女は、まるで、遠く異国の自分のアパートの部屋で弾いているかのように、
何の気負いもなく、
淡々と、
ずっとずっとそうしてきたように・・・・
ピアノを弾くことが、生きることであったように。




今日もいい天気

2008-05-23 14:00:42 | 山の暮らし
 今年初めて、セーターを脱いでブラウスに。

今日もいい天気。
雲が多いながらもさっぱりしたいい天気。
昨日買ってきた、サツマイモにイチゴ、エダマメにナス、ピーマンの苗を植えた。
高山移住初年度の昨年の収穫は、さんざんだった。
キュウリは、早くも霜にやられ、
ナスは大きくなる前にポトン。
トウモロコシはいつの間にか消えて、
口に入ったミニトマトは、硬いのが5,6個。
なんたって、耕さず、肥料なしのほったらかし農法だったからね。

今年は、わりと収穫できたサツマイモ(昨年はベニアズマだったけれど、今年はムラサキイモ)に気をよくして、ソレと、あとは昨年と少し違うものに挑戦。
挑戦?____というほどでもないか。
穴を掘って、単に苗を入れたただけだから。
でも、今年は、ちょっとニヤニヤ。
事前に薪ストーブで出た灰やら生ゴミ少々を埋め、鶏糞を入れておいたから・・・・
ただ、今年も、土作りから、何をいつ植えたらいいか、植える時、植えた後の注意点など、
まるっきりわからずやっているので、あまり、期待は持てないかな。。



    ::::



今日、遠くから足を運んでくださったお客様。
た~んとお土産くださった。
採りたてのコシアブラ。
天ぷらがおいしいらしい。
自家製のサクランボジャム。
パン好き、ヨーグルト好きのワタシにはうれしい。
そして、珍しいタマゴも。
奥の小さめの5個はウコッケイ。
鶏の卵に似ている手前の2個はブリモス。
なんともきれいなウグイス色の3個は、オーストラリア?だったかのオウハンプリマという鳥の卵。

いろんなタマゴがあるものだ。
いろんな鳥がいるのだから当たり前か。
以前頂いたキジの卵は、結局食べられなかったけれど、
今回は食べてみよう。かな?
特に、ウグイス色の卵は興味シンシン。



    ::::


今日はいい天気。
だけど、
天気がいいのは今日までらしい。
パソコンで調べたら、明日の高山は、午後雨で夜は強雨になりそうだ。
ガーン!
明日は出掛けて、帰りが遅くなりそうなのにぃ。
もう、今から心配。
心配は、もちろん霧。
夜の霧はいけません。
一度、恐怖を味わっていて、あの時が思い起こされる。
特に軽トラは危ない。
でも、無人駅に止めていくには、ランクルじゃ大きすぎるし。
どうしよう。
体調不良のきっかけとなった、吹雪の夜のことも頭をよぎる。
遠回りでも、中之条経由で帰るしかないかしら。

30時間後のことを、今から心配しても仕方ないのだけれど・・・・
でも、し・ん・ぱ・い。

晴れますように。
いや、曇りでありますように。
いやいや、さもなくば、その時だけでも霧が消えますように・・・・


いいてんき

2008-05-21 16:05:34 | 山の暮らし
 きょうは ほんとに いいてんき
 だれかと はなしを したくなる

    からすさんや
    ちょっときて
    おちゃのんで いかんかえ

    わたぐもさんや
    ちょっときて
    かたもんで くれんかえ

 ああ いいながめ いいきもち
 きょうは ほんとに いいてんき

            ___おおすぎごんえもん___



今日はホントにいい天気。
森の緑のあちこちに、ほんわか藤の花房が垂れ、
名を知らぬ鳥たちが、水面や木々の間をスーイスイ。
メンデルスゾーンのバイオリンコンチェルトに加わるは、
いっぱいに開け放した窓から入る清涼の風。

鶏糞を入れておいた畑に、
まずは、大好きなトマトの苗と小松菜の種を。

  さあて、今年の出来はどうかな。



ポチはかわいい

2008-05-18 11:20:31 | 山の暮らし
 散歩の途中の土手の下に、誰も住まなくなった家がある。

そこに、たぶん空き家の防犯用なのだろうが、一匹の犬がつながれている。
ワタシが、通る頃に、いつも座って待っていてくれる。
たまに、人恋しいのか、物置でフーン、フーンと泣いていることもあるが、
「ポチ、おはよう」と声をかけると、
出てきてちょこんと座り、じっとこちらを見上げる。
そのしぐさ、瞳がいじらしく思わず連れて帰りたくなる。

ポチとはワタシが勝手につけた名前。
遠くからじっと見ているポチがわかるかしら。。



  メグと取り換えっこしたいな。。



::::




今週土曜日(24日)は、
   都合により、ぎゃらりー「草の葉」は、臨時休業とさせていただきます。

玄米ごはん

2008-05-17 17:24:00 | 山の暮らし
 玄米ごはんがおいしい。

子どもらが幼い頃も、しばらくは玄米ごはんだったが、
あまり評判がよくなく、胚芽米や五分づき米にしていた時期があった。
確かに、炊飯器で炊く玄米ごはんはイマイチだったかな。

そして、子どもらがみんないなくなった3年前から再び玄米ごはんに。
土鍋で焚く玄米ごはんはなかなかのもの。
土鍋は2合用。
毎回、一人分焚くのはちょっと面倒で、またあまりおいしくないので、
2合の玄米に黒米を入れて炊き、それを5~6回分に小分けして冷凍。
なので、一度焚くと、数日間はレンジでチンすればよく、簡単。
この黒米入りは、出来上がりが赤飯のようなきれいな色になる上、もっちりしていておいしい。
玄米は一晩水に浸すので、急な来客や、
また、玄米に慣れていない人には、
仕方なく胚芽米にするのだが、ワタシにはなんとも物足りない。
やっぱり玄米ごはんがおいしいな。
特に、この黒米入り玄米ごはんは気に入っている。

が、最近は、いろいろ入れて試している。
アワ・ヒエも良かったが、今日は、ひじきツナご飯に。
どちらも缶詰利用で超簡単。
この上に黒大豆納豆を乗っけて食べたが、おいしかった。





    それにしても・・・・
    ホントに不思議なもので、
    ここ数年、ますます和の食事に。
    もともと肉嫌いだったとはいえ、
    好きだった魚など動物性のものも、口に入らなくなり、
    野菜中心のさっぱりものがより多くなった。

    ただ、デザートやお菓子類に関しては、
    まだまだ、若き頃の嗜好を引きずっている。
    このあと、栗のタルトと柚子ようかんをたべちゃった。

    コレ、
    甘党は一生変わらない
    
   




緑、みどり____立原道造

2008-05-16 13:35:34 | 山の暮らし
 先日、古書店で、立原道造の私刊版詩集『暁と夕の詩』の復原版を手に入れた。

昭和14年に没した彼が、生前に刊行し得た自選詩集の2冊目にあって最後のものだ。
ノスタルジックなその装丁は____
覚書によると、
___或る初秋、不思議な形で、「緑のハインリッヒ」という言葉が彼を刺す。
彼はその時、すべてを緑の無限に微妙な色合いの中に見たという。
そして、数人の師友や知人に頒布するコレを、緑の紙で、紙自らが自らの暁と夕とを表現する緑の形式で。
そしてまた、もう一つを、
彼の中に絶えない音楽に未知の読者を招待するという意味で、橙色のドイツ風のフルート曲譜のようにしたという。


含まれる十のソネットは、すべて暁と夕との間に光りなく眠る夜の詩。

____形ないもの、淡々しい、否定も肯定も中止された、ただ一面に影も光もない場所に、生きたる者と死したる者の中間者として漂ふ。
死が生をひたし、僕の生の各瞬間は死に絶えながら永遠に生きる。
おそれとをののきとが、むしろ親しい友である。____


学生時代、よく読んでいた立原道造だが、
歳を経ては、どういうわけか、この五月の風の中に詩集を手にすることが多くなった。



  一日 草はしゃべるだけ
  一日 空はさわぐだけ
  日なたへ 日かげへ過ぎて行くと
  ああ 花 色とにほひとかがやきと

  むかしむかし そのむかし
  子供は 花のなかにいた
  しあわせばかり 歌ばかり
  子供は とほくに旅に出た
 
  かすかに揺れる木のなかへ
  忘れてしまった木のなかへ
  やさしく やさしく笑ひながら

  そよぎながら ためらひながら
  ひねもす 梢を移るだけ
  ひねもす 空に消えるだけ


 
____決意と拒絶といふ二つの言葉が生きるといふ事実にむかひあふ、生きるとは、限りなく愛し、限りなく激しくあることだと。光が誘ふ。____

果たして、
70年前というのは、遠い昔なのか、ついこの前なのか・・・・


   
     ワタシは、
     木々にそそぐ光を眺めながら
     木々を揺らす風を感じながら、
     緑、みどりの高山の五月に詩集をひらく。

     光と闇との中間、
     暁と夕との中間に在り、
     24歳で逝った彼を想いながら・・・・
   

気になる、気になる。。

2008-05-11 14:05:47 | 山の暮らし
 昨日に引き続き冷たい雨の一日。

ラジオかなんかで言っていたが・・・・
季節を大きく2つに分けると、立春から立秋くらいまでは雨期だとか。
ああ、なるほど。
五月晴れの日はほんの数日、
すぐに梅雨の前触れ、そして、本格的な雨の季節か。


あまりにも草が伸び放題なので、草取りでも。
雨で、草も引き抜きやすいかと思って始めたが・・・・
いやはや。
どれもこれも、しっかりと根が張っている。
相当数のタンポポは、もう綿毛状態。
これじゃ、来年はもっともっと増えてしまうわ。。
2時間ほどやったが、手はかじかみ、余りの寒さに、薪ストーブのある家の中に退散。
頑張ったわりには、ほとんど草は減ってはいない。
まあいいか、今日はここまで。

よく降るわ、よく生えるわ。。


    ::::


それにしても・・・・
今日は、この寒さの中、ウチの脇の道を右往左往?する何十人もの老若男女。
みんなゼッケンをつけてはいるものの、「走ろう会」でも「歩こう会」でもない。
一様に、手に持っているのは、トランシーバー?のようなものと、6,70cmくらいのアンテナ?のようなもの。
誰かに聞いてみたい気がしたが、
誰もが、ワタシが見えていないかのようなそぶり。
吠えてるメグがいることさえ気づかないような様子なので、声がかけられない。
小走りで走ってきたかと思うと、
我が家の脇付近で、そのアンテナ状のもので、しきりに何かをキャッチしているような・・・・
個々人の行動で、しかも、言葉を発するものは誰一人としていない。
集中しなければならない何かがあるといった雰囲気で、
誰もが、自分だけの世界に入りこんでいるような真剣な表情。

何か観察していたのかなあ。
何か調べていたのかなあ。
何かスポーツの一種なのかなあ。

一体、何だったのかなあ。
気になる、気になる。




    ウチの前の田んぼ。
    去年は、GW中に田植えだったのに・・・・
    今年はまだ。
    どうしたのかなあ。
    何の加減なのかなあ。
    気になる、気になる。。


葛藤

2008-05-10 17:36:23 | 山の暮らし
 フンフンウーン・・・・

今日は一日雨。
そして、寒ーい。
5月になって、薪ストーブをしかも一日中つけることになるとは。

水大好きのメグは、雨にぬれながら、ほとんど一日犬小屋の外で寝ていた。

夕方になり、
ワタシがチェロの練習を始めると、座ってじっとこちらを見ている。
そして、例のごとく終わるや否や、
フンフンフーンと散歩の催促。


ウーーーん。
連れていきたいのは山々なんだけど、この雨では・・・・


なにしろ、おバカな犬である上に、とてつもない体力の持ち主。
ワタシは、片手に傘をさして行けるはずがない。
危ない。。


    ::::

引っ張るのをやめさせようと、
先日TVで見た犬のしつけ方を少し試みたが、やっぱり駄目。
特に、人や他の犬と出会うと、ワタシを振り切って一目散に突っ走る。
この頃では、相手も遠くからメグを確認するや否や、別コースに回避してくれるのだが・・・・
散歩中に誰とも会わないように、いつも祈るような気持ちだ。
しかも、帰りはじめると途端に、
今度は、ワタシが持っている紐を噛みちぎらんばかりに咥え引っ張る。
こちらが怒ると、余計ムキになって、それこそ、ワタシの手を噛まんばかりに飛びかかる。
自分が主導権を握りたいことのようだが、ワタシも放すまいと必死。
しかも、コレが車道で始まると、もう大変。
「もう、嫌だ。もう、嫌だ。」
帰り際、半泣き状態で繰り返し、
家に着くなり、
「明日から、絶対散歩に連れて行かない!」
と宣言する。


のだが・・・・

座って散歩を待っているメグをみると、
かわいそうになり、
また、ドキドキしながら散歩へ。

    ::::

フンフンフーン。
フンフンウーン。。
今も雨の中、じっと座って、催促している。
一日中、つながれているんだもの。
かわいそうだあ。。
ウンチもしたいだろうなあ。。

傘なしで行くかなあ。


ああ、でも・・・・
今日はやっぱり無理だなあ。

  

フンフンフーン。
まだ、呼んでいる。

メグの姿を見ると辛いから、ロールスクリーンを閉めてしまう。

声がしなくなった。
あきらめたかな。
そっと覗いてみたら・・・・
あっ。
犬小屋の中から、恨めしそうにこちらを覗っている。


ごめんね。




   老いに向かう38kgのワタシが、
   ちょうど1歳で33kgになったメグを連れていけるのはいつまで?
   
   おりこうになってね。。



夏立つ

2008-05-07 17:48:35 | ぎゃらりー「草の葉」
 5日は立夏だったようだが・・・・

今日の高山は初夏の陽気。
それでも、家の中にいる寒がりのワタシは、綿の長そでセーターに絹のジャケット。
外に出るとさすがに暑い。
でも、そこは5月。
カラリとした空気できもちがいい。

この陽気に誘われて?
今日は、いろんな方がお見えになった。

前橋で、ショップをされている若いカップル。
朝早めにいらしたお二人は、さわやかさな風を運んでくださった。

かわいいお子さんづれのお客様。
これまた若いお母さまは、ギャラリーにたくさんある絵本から、「おだんごぱん」を読み聞かせ。
ほのぼのとした情景に、昔を思い出す。

よくいらしてくださるお客様からは、おいしいコーヒーの差し入れ。
動悸がするからと、このところカフェインを絶っていたが、思わずご相伴。

そして、何かと気遣ってくださる近所のレストランのオーナー。
的確なプロとしてのアドバイスを。

遠くからお見えになった方は、
ギャラリーにあるケーナを吹いてくださり、ちょっとしたコンサートに。


360度、緑、緑、緑のなかで、
みなさんと、
きれいな空気を吸って、
鳥やカエルの声を聞きながら、
たくさんのおしゃべりの一日だった。




   まさに、これからが「草の葉」の季節?
   
   いろんな音に耳を澄まし、ポーッとしたり、
   コーヒーを飲みながら、おしゃべりをしたり、
   楽器を弾いたり、音楽を聴いたり、
   大人も子供も時を忘れて、絵本や本を読んだり、
   天気の良い日には、デッキで手仕事をしたり、
   もちろん、昼寝でも・・・・

   そんなふうに、自分の好きな時間をゆったりとすごしてほしい。
   そして、ココで、新たな人との出会い、モノとの出会いを楽しんでほしいな。。



晴れたり降ったり・・・・

2008-05-05 17:57:37 | おでかけ
 昨日は、ゴールデンウイーク中の唯一のおでかけ。

天気の良さに誘われて、午後から一人で近所?にぶらりと。
例の高山のラベンダー畑さんちで、今は盛りの芝桜を。
そのあと、漢方がらみで中之条の薬王園へ。

漢方を服用して2週間。
ここ数日、少し眠れるようになって、ほぼ体調回復の様相を呈していた。
漢方が効いたのか、はたまたその時がきたのかはわからないけれど・・・・

園の中には、いろんな薬草が植えてあって、そこで漢方の処方もしてくれる。
そのほかにも、昼寝に良い場所があったり、健康診断ができたりと、
結構遊べるところだった。
今度は、薬膳レストランで食べてみようかな。

中之条と高山を結ぶ、林道小野子線の緑のトンネルな中をゆっくり走り帰途につく。


そして___
夜になって、雨の降りだしとともに涙の雨も・・・・



    ::::

再び、
動悸とともに一睡もできない夜が明け、今朝は霧。
今日は、腫れぼったい瞼にはうってつけの雨の一日だ。
それでも、気分転換になるかと、眼をしぱしぱさせながら、
夕刻近く、近所の別荘地で開催のオペラコンサートに足を運んでみる。
大きな美しい声の中に2時間いて外に出たら、雨は止んでいた。




    明日は、空も心も晴れたらいいな。。











五月

2008-05-02 14:45:08 | ぎゃらりー「草の葉」
 薄みどり濃いみどり
 
 山は数えきれない緑にあふれている
 所々にまどろむは山桜

 風は遠慮がちに木々を揺らし
 小川はやっと出番がきたかと流れをせかす
 花は次々と様々な色を生み
 鳥は負けじと歌を歌う



 春霞の景色には
 やはりシューベルトが似合う



   5月2日
   ぎゃらりー「草の葉」は
   遅れてきた高山の春の中で
   緩く2年目を歩き始めた