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草の葉

高山村にある、緑に包まれたギャラリー

椿が好き。

2017-01-31 17:51:07 | 山の暮らし




イブラヒム恵美子さんの「椿」が届いた。

彼女のガラス絵が好きで、2点所有している。
今年初の作品展も行きたかったが、毎度のことながら往復6時間の電車が億劫になり・・・・
代わりに渋谷に住む娘が観て、
そして、
誕生日のプレゼントに、ワタシの好きな「椿」を選んでくれたようだ。

今回は小品ということで、
花や鳥の形にガラスを切ることができないようで、コレはアクリルらしい。



    ::::



その背後に幼い頃の記憶を留めているからだろうか。
椿は好きな花だ。


家の小さな裏山に入っていくのは、いつも何だか恐ろしかった。

少し登りあげた入り口から、一歩入るだけで、
ヒヤッとした空気が、待ってましたとばかりにまとわりつく。
手入れのされていないそこは、鬱蒼としていていて、薄暗く、
雑多な木々から、だら~んと太い蔓などが垂れ下がっていたりする。
そこは、入ってはいけない場所のような気がしていた。

それでも、
子どものワタシは、何かそこにある静けさに惹かれていたように思う。
そして、
今いる世界とは全く違うその中には、何か宝物があるような気がしていた。
実際、そこからワタシはいくつかの宝物を拾ってきた。
泥のついた破れた青や黄色のセロファン紙。
割れた緑のガラス瓶の欠片。
そして、
人知れずポトンと逝った自生のヤブツバキの真っ赤な花。

夕闇がその山を覆う恐ろしさは、日中の何十倍もので、
日が暮れる前にと、
拾った宝物をそおっと抱えて、走って急いでその山を出る。
そして、
家に帰ると、その宝物をきれいに拭いて机の引き出しにしまった。。
しかし、
そのあと、引き出しを開け、それらの宝物を見ることはなく、
いつのまにか忘れられ、いつのまにか捨てられた。

あの宝物たちは、ワタシにとって、
あの薄暗い山の中にあってこその宝物だったのだ。
別の世界に潜む宝物。
現実の世界に持ち込むと、たちまち輝きを失ってしまったのだろう。


スズランが好き。ヒガンバナが好き。ムギが好き。ツユクサが好き。ノイバラが好き。ノアザミが好き。スミレが好き。ドクダミが好き。レンゲが好き。シロツメグサが好き。スイレンが好き。ユリが好き。スイセンが好き。ヤグルマソウが好き。センニチソウが好き。ハクモクレンが好き。ミカンノハナが好き。マツユキソウが好き。ニリンソウが好き。ウメが好き。ナンテンが好き。ツバキが好き・・・・

それぞれの花の後ろに、ワタシが生きてきたその時々の小さな記憶が潜んでいる。
そして今、
そのひとつひとつがワタシの宝物になっているような気がする。
時折、遠い日のあの頃の思い出に浸ることができるのだから。



    ::::



ヘルマンヘッセの描いた、わずかに黄色味を帯びた白い椿も好きだが、
森茉莉のエッセイの中に、白い椿が___脂肪があって、煌々(きらきら)する、湿った、嫩(わか)くてきれいな女の皮膚のような花弁(はなびら)___という一節を見つけてからは、なんだか、ちょっと白い椿と距離を置くようになった。

艶やかな濃い緑の葉っぱの陰から覗く、ビロードのようなこっくりとした真っ赤な椿。
やっぱり、
一番好きなのはあのヤブツバキだ。



           やっと花をつけるようになった我が家の赤と白の2本の椿。

           赤のほうは、あの真っ赤な椿ではなく、少しピンクがかっていて残念なのだが、
           それでも、春とともに椿の花が咲くのが待たれるのだ。
           あと、3カ月ぐらいだろうか。。






新兵器

2017-01-16 13:34:37 | 山の暮らし



この冬一番の雪。
土曜から降り続き20cmほど積もった雪を、昨日、雪の中1時間かけて最小限かいたのに。(Kが・・・)
今朝、起きてみると新たな積雪。
40cmほどになっていた。
明日、前橋まで行くのに、車の出入り口だけでもと、
今日は、パラパラ雪の中、ワタシが2時間かけて。
今年導入したこの新兵器のおかげで、一気にでき時間短縮。
ただ、両手でぐ~んと押していった先で、雪を払おうとすると、
その雪の重みは相当なもので、少々ばて気味。

周りでは、一人乗りの除雪車の小型版のようなものや、
シャーシャーと雪をまき散らしながら押していくものを使っている方もいたりする。
雪国とまではいかないものの、こんなに積もるのでは、
この先、歳を取る一方だし、導入を考えなくてはいけないのかな。

薪仕事に、雪かきと・・・・
山の暮らしは、大変だぁ。


      ああ!空の色が一転。
      またグングン雪が落ちてきた。
      「えっ!?雪かきしたの?」って、いうくらい、
      明朝、また、また積もっているかも。。





十年

2016-12-31 17:38:35 | 山の暮らし
余生を穏やかにと、ココに移り住んだ。

山の暮らしも、そろそろ10年になるのか。
歳をとったなぁ~






ワンルームの小さな我が家だから、
冬の間、薪ストーブを焚いていると、家じゅうがほぼ一定温度で暖かなのだが、
それでも、数年前から血圧が高めのこともあり、
お風呂場で・・・・ということもよく聞くので、
浴室に暖房を取り付けてもらうことにした。
ちょうど、給湯器の寿命も10年くらいだというし・・・・
これが、大正解!?
入る15分くらい前に点けておくと、ああ暑いくらい。

そして、
ガス工事のついでということで、思い切ってコンロやオーブン、換気扇も一新。
10年という時間は、いろんなもの、いろんなことを改良するのに充分すぎるようだ。
勝手に魚は焼くし、それも魚の種類、焼き方も選べ、数も把握しながら。
ご飯も好みの堅さ、種類も選べて、これも勝手に炊く。
その上、料理の手順によって火加減も勝手にやるという。
一定温度で煮炊きできるし、タイマー設定も。
オーブンは、保温や発酵までも。
そして、今までのコンロ、換気扇掃除が嘘のように簡単になるそうだ。
なんと、換気扇は、掃除する時期まで知らせてくれるそうな。

便利なものに囲まれるのが、
手間が減ることが、果たして良いのかどうかわからないが・・・・

まあ、いいか。
最近、とみに、考えることが面倒になった。。




                           ::::




この10年余り毎年、
来年は、来年こそはと願いながら、その年を終うのだが・・・・


またしても、穏やかとはいかない日々を背負った今年が、終わろうとしている。
そうしてワタシは、
この年の内にまた、来年はと、
かすかな光、いや、奇跡を待ち望むのだろうか。

いやいや、もうそろそろ間違いに気づかなくてはならないのかもしれない。
長田弘はいう。

     いつかはきっと
     いつかはきっとと思いつづける
     それがきみの冒した間違いだった
     いつかはない
     いつかはこない
     人生は間違いである
     ある晴れた夕まぐれ
     不意にその思いに襲われて
     薄闇のなかに立ちつくすまでの
     途方もない時間が一人の人生である



残された年月は幾ばかりか。
そういう歳になってしまったのだ。

それぞれの存在を問いながら、
またも時を流してゆく。。




折りしも、娘から届いたクリスマスプレゼント、
星野道夫の写真集『風の物語』の中のいくつもの言葉が、
ワタシを冷ややかに突き切り、
そして、静かに抱き寄せる。

      
     一つ粒の雨が、
     川の流れとなりやがて大海に注いでゆくように、
     私たちもまた、
     無窮の時の流れの中では、
     ひと粒の雨のような
     一生を生きているに過ぎない。

     
     たった一度のかけがえのない一生に、
     私たちが選ぶ
     それぞれの生き甲斐とは、
     何と他愛もないものなのだろう。
     そして、
     何と多様性にみちたものなのか。


     めぐりくる季節で、ただ無窮の彼方へ流れゆく時に
     私たちはふと立ち止まることができる。
     その季節の色に、私たちはたった一回の生命を生きていることを教えられるのだ。
    






                              シズカニ
                              セツナク
                              クレユク・・・・
             
        
 

惜別

2016-12-09 16:25:05 | 山の暮らし
あの眠れぬ夜の後、
わずかな望みを持ちながら、この一週間を過ごした。


我が家の脇の道下の川まで行ってもみた。
空き家になったOさん、Gさんちの物置、Yさんちのビニールハウスも覗いてみた。
役場に問い合わせてもみたし、姿を見たら知らせるようメグにも言い聞かせた。
夜間に動き回ることが多いというので、夜遅くや朝4時ころから、懐中電灯を持って、
一時間ほど周辺を探し回ったりもした。
慣れ親しんだトイレを、戸口に置いてもみた。
ウォーキングの時は名前を呼びながら、目を凝らし、耳を澄ませて歩いた。
薪小屋の周囲、ベランダの下、道を隔てた藪の中のいくつもの大きな石の間はもちろん、
近所にも聞きまわった。

ネットや話した知り合いによると、1週間くらいで戻ってくることもあるというので、
わずかな望みを持ちながら、この一週間を過ごしたのだが・・・・

最近、戸を開けた隙に飛び出すことがあったが、たいていはすぐに戻ってきた。
一度、朝飛び出して7時間ほど、ワタシが家を空けたことがあったが、
帰宅後、名前を呼ぶとすぐに帰ってきたので、おそらく、家の近くにいたのだろうが、
今回は・・・・

あの日の夕方、メグの散歩の時みた、
上の幹線道の血の溜まりが、気になってしようがない。

そうでないにしろ、
連日霜が降り、氷点下の続くこのあたりで、食べ物もなく・・・・

やはり、諦めるしかないのか。。


朝4時頃になると、申し訳なさそうな小さな小さな声で「にゃん、にゅん」と。
「ふくちゃん、おはよう」と声かけると、呼応するようにしだいに大きな声になってくる。
トイレの便座に座って覗き込み、水音がするのが不思議なのか、何度も何度も繰り返す。
ワタシが食事の支度をはじめると、キッチンの向かえの椅子に登り、背伸びをして「にゃん、にゃーん」。
食事時は必ず膝に乗り、自分も欲しがった。
ワタシの洗面時には背中におんぶされ、ワタシが横になるとお腹に座った。
メグの散歩のときは、ガラス窓に擦り寄りメグの様子を目で追った。
ウンチの時は、トイレの縁に前足をかけて上手に。おりこうさん。
お気に入りの猫じゃらしや、クマのぬいぐるみで遊ぶ時のエネルギッシュな様子には、
いつも声を上げて笑った。
夜は、テレビの上のあの狭い場所でだら~んと足を下げてうつらうつら。

その時々のしぐさや表情を思い出すと、切なくなって涙がこぼれる。

探し回るワタシに、近所の人が「ウチの猫をあげようか」と。
いやいや、
ワタシは、猫が飼いたかったわけではない。
縁あって我が家に来たふくちゃんと、まだまだ、一緒に暮らせると思っていたのだ。
それに、たった3カ月だったが、
あることで気の重い日々を送っているワタシにとって、
ささやかでも、慰藉になっていたのだ。



よく、薪ストーブの前のこの籐の椅子の湯たんぽの上で、
まあるくなったり、時にはお腹を出して寝ていたふくちゃん。







             先日の朝方、金縛りにあった。
             ワタシの寝ている布団の中で何かもぞもぞしている。
             それは、はっきりと、確かに。
             「ふくちゃんでしょ。ふくちゃんでしょ」
             声を出そうとするが出ない。
             布団を跳ねよけようとするができない。
             手元の電気をつけようとするがスイッチが押せない。
             どうにか起き上がろうとするが体が動かない。
           
             やっとのことで目が開き、身体のこわ張りは解けたが、
             ふくちゃんはいなかった。


             パソコンの待ち受け画像を削除した。
             家にいると、つい脇の道を見る癖がついてしまった。
             それはまだ、消えないが、
             残された猫小屋やおもちゃを見るのは余計に辛い。
             もう片付けようかと思う。



             そうしてまた、
             言葉のない、笑いのない日常になる。。

福、困りごと

2016-09-26 18:02:34 | 山の暮らし



目薬を変えていただいたにもかかわらず、涙目が治らず、
それが鼻にまわって、しょっちゅうクシュクシュと言ってはいるが、
そのほかは、ほぼ順調?
ワクチンも受けたし。
ワタシの就寝時間、起床時間に合わせて、夜もおりこうさんで寝ているようだし。


ただ、
只今の困りごとが____

ワタシの食事の時間になると、
どこにいようともささっと走ってきて、すかさずワタシの膝の上に飛び乗り、
ブガフガと鼻を鳴らし、テーブルに上がって自分も食べようとすること。

同じ時間に福の餌もたっぷり入れてやるのだが、
途中で、こちらへ来てしまう。

なので、
ワタシは、落ち着いて食事の時間が持てないでいるのだ。
左手で、福を抑えて、右手でぱぱっと食べなくてはならない。
おやつだって、福が寝ている間に、こっそり食べている状態。
困ったもんだ。








このところ、昼間は湯たんぽの入ったこの籐の椅子が定位置。

FUKU'S NEW HOUSE

2016-09-18 16:01:27 | 山の暮らし




ケージ代用品として、Oさんから借りていたストーブガードが狭くなったので、
福ちゃんの家を新築した。
ダイソーのワイヤー等を調達して3000円で出来上がり。
ロフト付きだよ。
華奢な造りだが、とりあえずは、これで様子を見ることに。


日に日に活動範囲が広がり、
とうとう、オープンクローゼットの中の押し入れを見つけてしまい、
ワタシの手の届かないその奥に入り込んでしまって、
いくら呼んでも、出てこないようになってしまった。
困ったものだ。。

せめて、土間だけでの生活をしてもらいたいのだが・・・・

福ちゃん、大いに遊ぶ。

2016-09-14 14:11:56 | 山の暮らし




注射が効いたのか、ふくちゃん、活発になる。
狭いケージの中でも飛び回る。
あの段ボールの塔?にも飛び乗り成功!
食欲も回復。(過ぎ?)



「おはよう、ふくちゃん」
朝起き声をかけると、にゅん、にやん。
ワタシの顔を見て、にゃん、にゅあん。
ケージの戸を開けると、出てきて、ワタシに擦り寄りごろぐるごろぐる。
ワタシが離れると、そのうち一人で遊び始める。
垂れ下がっている紐に飛びつき、
買ってきた猫じゃらしと戯れる。
時折、ちらり、こちらを伺いながら、忍び足を伸ばす。
そうして、ひとしきり遊ぶと、ケージの中でぐぅーすぅー。
ニンゲンと同じ。
赤ちゃんの一挙一動は見飽きないもんだ。


今はまだ、ほとんどはケージ前あたりでの遊びだが、
そのうちに、部屋中とびまわるようになるだろうなぁ。
それは困るんだけど。

思い切りあちこち好きにさせてあげたいのは山々だが・・・・
いくつもの事由で・・・・
ああ!難儀だぁ。。



そういえば、昨日から目がかゆくなってきた。
これまで秋の花粉症はなかったはずだが。





ふぐぅーんがぁー

2016-09-12 14:15:35 | 山の暮らし


今朝は、ぶら下がっている紐に飛びついたして、少し遊んではいたものの、
相変わらず、食欲はなく、ウツラウツラ。
生後2か月といえば、あちこち動きまわっている頃じゃないのぉ?

それに、
ずびぃーんぐぅー
うがぁーすぴぃー
と、しょっちゅう鼻づまり?いびき?のような音を立てている。
鼻が詰まって苦しいのかも。
と、お湯で濡らしたガーゼを拭いてやるも、あまり変化なし。

風邪をひいたのかしら。
熱でもあるんじゃないかしら。
何か病気になっているんじゃないかしら。

と、気を揉むことしきり。
で、あれこれ心配しているよりはと、病院に連れて行った。


「元気の出る点滴をしましょ」ということだったが、
針も血管に入らないし、時間がかかるということで、それに代わる注射を。
そして、整腸錠剤と、ペースト状の健康補助食品が出た。


ヒェー
いやはや、今日は、目が飛び出るような費用がかかった。
保険が効くわけはなく高くつくだろうとは思っていたが・・・・
まあ、仕方ないワ。
心配で夜、ワタシが眠れない。よりは・・・・



しばらくは、これで様子を見ましょ。。




FUKU'S HOUSE

2016-09-10 15:27:01 | 山の暮らし


受診後、2日目にはミルクと缶詰。
3日目からは、ミルクに乾燥餌を混ぜたものを、「えっ!こんなに!!」というくらいガツガツ。
その食べっぷりは見事。
2度も3度もお代わりをして、その量は生後2か月標準の2倍くらい。
立派なウン〇も。
体重も250g余りも増え、これで、もう安心。
と、思ったんだけど・・・・
今朝は、ほとんど食べなくなってしまった。
それに、元気もない。
昨日、買ってきた猫のおもちゃもをとっかえひっかえ試すも、全く食いつかない。
ケージの戸を開けていても(獣医師は開けないように言ったが)、出ようともせず、
まあるくなってウトウト状態。

大丈夫かなぁ。
心配、心配。
ネットで調べてみるが・・・・ストレス?

少しでも環境を整えてやろうと、
不器用で面倒くさがりワタシが、
今日は半日かけて、小学校以来?の工作をした。
ケージの中の段ボールは、試行錯誤、苦肉の策。
ネット情報によると、猫は高いところが好きだから、ポールが必要とあったから。
コレに飛び乗るかしら?
期待と不安。

生後1か月の拾った子ねこを育てている知人のところでは、
2か月になった今、外で、もう元気に飛び回って遊んでいる。
「ネコなんて、ほっといても育つんだから!手の掛け過ぎ!」というけれど・・・・


様子を見て、
このまま食欲、元気がなければ、
月曜日にでも病院に連れて行かなきゃかしら。

心配、心配。
とっても心配




福ちゃん

2016-09-05 19:34:40 | 山の暮らし
隣町の動物病院で、
お腹の中の虫を退治するものを注入処置してもらい、
飲み薬と目薬をいただいてきた。

朝、猫用ミルクを40㏄位飲み、
夕方には、30gほどの缶詰を平らげた。
とっても痩せているが、食欲が出れば、もう大丈夫かな。


さて、さて、
そうなると今後のことも考えなければ。

問題は、どこで飼うかということ。
思ってもいなかったことなので。

猫部屋がベストなのだが、
先住のどっかり黒猫親子が、受け入れてくれるかどうか。
かといって、母屋に入れるわけにはいかないのだ。
そもそも2年前、長男と3匹の猫のため、別室を増築したのだから。
夫は、メグと一緒にという。
えっ!犬小屋で?!
まあ、犬猫仲良く暮らす様子をTVなどで見ることはあるが、
穏やかな性格とはいえ、メグが面倒みるだろうか。
母性愛があるとは思えない。
それに、
なんといっても、冬氷点下10度にもなるココで生きていけるの?
近所の猫たちは、外猫として暮らしているというけれど・・・・


獣医師のアドバイスは、
屋内で、しばらくはケージに入れてということなので、
今は、ワタシと一緒の部屋。
そして、
落ち着いてきて目ヤニが出なくなったら、
黒猫親子のいる別室に、ケージごと置いて様子を見るということだった。
相性次第というのだが・・・・果たして。








             生後2か月くらいらしく、男の子。
             幸福になってほしいと
             福をもたらしてほしいと、
             『福』ちゃん。。

子ねこ

2016-09-04 14:02:34 | 山の暮らし


今朝の散歩でメグが見つけた。

雨の中、ぶるぶる震えて、弱った様子の子猫をそのまま見過ごすわけにもいかず、
とりあえず家に連れ帰った。

顔は傷だらけで目ヤニもいっぱいついている。
耳と背中に大きなキズ。
烏にでもやられたのだろうか。
お湯で身体を洗って、薬を付けておく。
安心したのか、段ボールの中でタオルにくるまって何時間もスヤスヤ。
途中、猫用ミルクを指で口に当ててみるが、舐めようともしない。
衰弱しきっているのか。
明日にでも病院に連れて行ってみよう。


大きな耳と長いしっぽ。




雨の言葉

2016-06-29 17:12:03 | 山の暮らし
あれは夢だったのだろうか。
思わず、以前のブログを開いてみた。
2010年11月14、そして15日と。
ああ、確かに豊かな時間はあったのだ。

あの時のピアニスト、志村さんがひょっこりいらした。
そして、自主制作のCDを置いていってくださった。

志村さんが作られた曲。
たゆみなく雨ふる夕暮れに聴いてみる。
志村さんの静かなピアノの音の上を、お嬢さんの伸びやかな声が歌う。



      わたしがすこし冷えているのは
      糠雨のなかにたったひとりで
      あるきまわっていたせいだ
      わたしの掌は 額は 湿ったまま
      いつかしらわたしは暗くなり
      ここにこうして凭れていると
      あかりのつくのが待たれます

      そとはまだ音もないかすかな雨が
      人のいない川の上に 屋根に
      人の傘の上に 降りつづけ
      あれはいつまでもさまよいつづけ
      やがてけぶる霧にかわります・・・・

      知らなかったし望みもしなかった
      一日のことをわたしに教えながら
      静かさのことを 熱い昼間のことを
      雨のかすかなつぶやきは こうして
      不意にいろいろとかわります
      わたしはそれを聞きながら
      いつかいつものように眠ります
      
            ____ 立原道造『雨の言葉』____     




あの時は思った。
ひとりひとりに在る
それぞれの豊穣なる時。

だが、今は思う。
その時が、キミには在るのだろうか。
そして、
ワタシにも・・・・


今が、
それに繋がるひとつの時であってほしいと願い、祈る。





               

          ぽつぼつぼとぽつ、ぼつぼとぽつぼつ・・・・
          「木々の、花々の、作物の
          いつか来る豊穣の時を、私は知っているのだよ」と、雨がつぶやいた。。



花ざかり

2016-06-22 18:18:47 | 山の暮らし






    たえまなくあちらこちらへ
    花盛りの枝が風に揺れ動く
    たえまなく ゆらゆらと
    私の心が子どものように揺れ動く
    晴れた日と曇った日のあいだを
    欲望と諦めのあいだを。

    花々が風に散って
    枝が実をつけるまで
    心が幼年期に飽きて
    おちつきを得て こう告白するまで
    不安にみちた生のたわむれは
    喜びにみち むだではなかったと。

       ___ヘルマン・ヘッセ『花盛りの枝』___




このあいだまで、満開を誇っていたヤマボウシやナツロウバイは、
今、あちこちで次々と咲いては散るシャラに時を譲り、
その一連の営みは、
毎日、ワタシを飽きさせない。

緑の丸く硬い小さなものが、
白く光沢のある、そう大きな真珠のようになったかと思うと、
ある日、ほわっと気品のある白い花びらを開かせている。
そして、
知らぬ間に、それはぽとりと地に落ちている。
音もたてずに。

その潔さを、
ワタシは飽きもせずに眺めている。
淡々たる営み。
しだいに、穏やかさがワタシの心を領してゆく。


これは、
こんなことは、なんでもないことなのだと。




 
 
 
 
 






             今、わが庭は花盛り。

             ジューンベリーは、
             今年もたくさんの実を付けた。
             鳥もワタシも食べきれないほど。
             ジャムにでもしようかな。。

ザンネン!

2016-06-10 11:25:14 | 山の暮らし
ウォーキングを終え、もうすぐ、ウチ。
と、
なんだか我が家の前が物々しい。
警備員に聞くと、電柱を立てているとのこと。
えっ!
急いで家に向かうと、あらあらあらあら・・・・







9年前、この家を建てるにあたって、
建築家は、あえて西向きに。
それは、
ワタシが、いつも座る場所からの景色が一番美しいから。
でも、そこからの眺めに邪魔なものがあった。電柱だ。
そこで、
ワタシは、電柱が隠れるようにすぐにブナの木を植えてもらった。

ああ、それなのに、それなのに。

今日、その電柱の横にもう一本の電柱が立ってしまった。
悲しいったらありゃしない。


先日、
ここらはAUの電波が届かないというので、電柱を立てるという業者が回ってきて、
ウチの敷地の話も出たが、もちろんNO.
結局、ウチから離れた場所を検討しているといわれ、ほっとしていたのに。




      9年経つと、周りの木々はぐんと伸び、
      道を隔てたナラの木々が邪魔をし、
      確かに、向こうの小野子山の姿は4分の1位しか見えなくなってしまってはいるのだが・・・・

      それでも、ナラの木はいつか切ってくれるかもと淡い期待もあったが、
      電柱は・・・・

      残念、残念、残念。。



     

合わない靴

2016-06-04 17:25:49 | 山の暮らし



わざわざ東京まで出かけ、
しかも2時間もかけて補正をしてもらったというのに・・・・

足の指骨折のリハビリに通っている病院で相談したら、
理学療法士が、あちこちに変なものを張り付けて改めて補正をしてくださった。
見た目が・・・・と躊躇したが、
履けないよりはマシかと。

なのに・・・・
やっぱり靴擦れで履けない。


このところ、どうもついていない。

お金をかけて、時間をかけて、
ジュエリー作家にオーダーしたピアスも片方なくしてしまった。
この小さな家、落としたところは限られている。
散々探したが見つからない。

モノを買うなということか。


    というので?
    今回、真〇テキスタイルの緑の素敵なストール、
    諦めたヨ。。