草の葉

高山村にある、緑に包まれたギャラリー

聞こえぬものを聴く

2009-01-30 15:11:33 | 雑感
  

  心を聴くはずだったのに
  言葉を聞いてしまった

  ほんの少し
  立ち止まりさえすれば
  確かにそれは聴こえてきたはず

  君の心の深奥の
  沸々としたその場所を
  よそ見をしていて通り過ぎてしまった


  歩みを緩め
  心を聴くべきだった
  聞こえぬものを聴くべきだった
  

   
  
  

  

ほんとに怖いのは・・・・

2009-01-28 11:34:51 | 山の暮らし
 いたたたたっ・・・・
とうとうやってしまった。
本格的なすってんころりん。


今朝、起きたら、目の前を細かい白い虫のようなものが舞っている。
それは、よーく見ないと分からないくらいの小さな小さな雪。
道もうっすら白くなっていている。

用心しながら歩いていたはずだが、
ベーシックコースも、半分以上を過ぎ、峠の産直まであと一上りというところで、
突然、スッテーーーン
尾骶骨を強打。

一瞬、真っ暗で音のない世界に。
そのあと、数分間は痛さと息苦しさで立ち上がれない。

途中、何が起こるかわからないから、
やっぱり、散歩は誰かさんの言うように、携帯電話を携帯すべきか。
でも、これが忘れるんだよな。
なーんて思いながら、
そのうち、頭痛もし始め、脳貧血状態でハアハア言いながら、
いつもの4分の1くらいの歩幅で、やっとの思いで帰途につく。
すぐに、以前、捻挫の時の残りの湿布を臀部に4枚張る。

が・・・・
まだ、相当痛いんだよね。
しゃがんだり、立ち上がったりするときに、
咳やくしゃみでも、
もちろん、歩くときも。
まさか、骨折はしていないだろうけれど、
ヒビくらい入っているのかしら?
骨も弱くなっているようだし。




ここ数日、雪はなりをひそめ、
しかも、天気が良かったため、
そのほとんどが融け・・・・
ケーキの上の粉砂糖のように、
ほんの少ーし、振りかかった雪。
が、
その下では、
夜の間に黒に磨きをかけ、ギラッとした眼を光らせたアスファルトが、
じっと息をひそめ、
朝一番にやってくる獲物を待っていた!?




    ほんとに怖いのは・・・・・
    目には見えないもの。。

    あらあら、
    奇しくも、今日のワタシは、
    その導入部は穏やかで叙情的でありながらも、
    なぜか、
    のちに来る、
    これでもかこれでもかとたたみこむ激しく速い主部を予感させる、
    リストのハンガリー狂詩曲を大音量で聴いていたワ。

ドッキ・ドキ。

2009-01-26 14:19:45 | 山の暮らし
 どうやら第一関門クリア?


今日から5日間、ワタシは夜のお出かけ。
なにしろ、ココにきて、初めての夜の外出なので、ドッキドキ。
外出と言っても、すぐそこっていう感じなのだが、それでも、ドッキドキ。
なぜって?
1:何といっても、天気。
  雪でも降れば・・・・たぶんアウト。
  日中でも、雪は怖々。
  雪の日の夜の運転なんぞは、言うに及ばず。
  この坂を下りれない。
  いや、それどころではない。
  あの忘れもしない、昨年2月23日の午後6時の吹雪。
  アレが体調不良のきっかけ?
  あーー思い出すだけでもおそろしい。
  そのため、数日前から、こまめに天気予報をチェック。
  直前となる今日の予報では、ここ一週間は雪だるまマークは出ていない。
  よしよし、といった感じ。
  だが、いつ、顔を出すやもしれない雪だるまだから、安心は禁物。
  ゆめゆめ、心許すにあらず。

2:その次は、
  さてさて、5日間、完遂できるのか?
  その一つには、コレが夜であるということ。
  何しろ、ワタシは夜の外出が大嫌い。
  普段、午後5時過ぎにメグの散歩を終え、入浴後、7時過ぎにゆっくり夕食を摂ると、
  もう、すぐにお休みムード。
  早い時は8時に、遅くとも9時には布団へ。
  それが、この5日間の拘束時間は、午後7時から9時。
  さっさと、散歩や夕食を済ませ・・・・・
  おっと、ちょうど眠たくなる時間だ。
  二つめには、このメニューに果たしてついていけるのか。
  老化はもちろんだが、
  25年以上続けた学習塾指導者を2年前に辞めたとたん、からっきし頭が働かなくなった。
  加えて、機械や取扱書の類が、これまたまるっきり苦手。
  覚えの悪さもあろうが、はなから、覚える気がないのだから、これまたどうしようもない。
  
  
  
と、いうことで、
今、ワタシはドッキドキ。
おそらく、この5日間、ずっとドッキドキ。


で、いったい、何をしに?



    いずれ、近いうちに、それはある形で表出されるであろう。
    いや、数ヶ月後かな?
    いやいや、もしかすると・・・・
    決して、明らかにされることはないかも??
    エッ!?
    
    そんな!
    ドッキ・ドキ。


久しぶりに・・・・

2009-01-23 12:30:55 | 山の暮らし
 めずらしく、
ホントにめずらしく、雪にならず雨に。

夜中、覚醒するたびに、
「ああ、雨の音だ」と、
耳と頭で確認しながら、また眠りにつく。

朝、起きたら、暗闇の中で、
ザアーザー、
久しぶりに聞く雨の音。

なんだかほっとする。

そして、
朝の散歩は、久しぶりに杉林コースを選んだ。

なにしろ、夜明けが遅いので、
この一か月くらいは、山を下りる日の朝の散歩はパス。
なので、ホントに久しぶりの杉林。

右に左に山と向かい、広い空を感じながらのベーシックコース。
その深呼吸はなんともうれしくはあるけれど、
この暗くじっと静まり返った杉林の、
息をつめて歩く朝は、それ以上に大好きなコースだ。

杉の木立の間からの雨では、
雪は溶け流れきらず、シャーベット状。
フカフカ、サクサクとは違い
ガリガリ、ツルツルとも違う、
不思議な一本道がずっと続く。



    ::::



ホントに久しぶりに、外気温もプラス。
そして、
ホントに久しぶりに、甕をのぞいてみた。
あらあら、
メダカが全部干からびていた。
凍っている奥で、たぶん、ひっそり暮らしているだろうと、
勝手に思ってた。
暖かくなって溶けたら、また、元気に泳ぎだすだろうと、
勝手に思ってた。
久しぶりの暖かさに、氷も溶けたかとのぞいてみたら、
なぜか、中の水はすっかりなくなっていた。
可哀そうなことをした。
確か、去年も、その前も、
ついに、メダカは泳ぎだすことはなかった。
もう、何度・・・・



昼近くには、
陽が照り始めた。
久しぶりに、タッサーシルクの真っ黒のスカートをはく。
春の気配はするにはするが、
陽気に誘われてとは心はいかず、
家の中で過ごす。



そして、
ホントに久しぶりに、
モーツアルトのピアノ協奏曲を聴く。
何十回と繰り返す第23番。
内田光子さんの緻密で力強い音が、
しだいに、レクイエムのように聴こえてきた。




そして、何もいなくなった甕に、
もう一度、
いっぱいに水を入れた。




    そういえば、
    ブログ更新も、
    久しぶり。

ウーン、やっぱり!?

2009-01-16 13:14:53 | 山の暮らし
 今朝は、今冬2度目の-10℃。

なにしろ、防寒ブーツでは歩きづらいので、
今朝の散歩は、通常のシューズにしてみた。
だいぶん、雪は解けているだろうし、
県道に出たら、車道を歩けばいいやとおもって・・・・
ところが、
冷たいを通り越して、
十個の足の指が、痛くて痛くてちぎれてしまいそう。
途中からは、まともに土につけることがことができず、
やっとの思いで帰宅。
ウーン、やっぱり、駄目だぁ。



    ::::




3週間ぶりにチェロが戻ってきた。ちょっと、きれいになって。

ウーン。
良く見ると、確かに修理の痕跡はあるが、
あちこちにあったキズも含め、クリーニングしてもらったので、
ちょっと眼には、全体は化粧直した感じの風貌。


やはり、費用はかなりかかってしまった。
と、いうのも、____
 ワタシ 「5年くらいやっているんですが、いつまで経っても、何しろきれいな音が出なくて・・・・
それに、とっても弾くのに力が要って、すぐ疲れるんで、よほど、チェロに合っていないのかと・・・・
もう、いやになっているところなんです。」
 V社 「別のメーカーの弦に取り換え、ついでに毛替えもしてみましょ。だいぶん違うと思ういますよ。」
 ワタシ 「いやあ、腕の問題だと思うんですけどぉ。」
 V社 「いやあ、弦や弓で違いますよぉ。きっと弾きやすくなると思いますよ。」
確かに、バイオリンの時は、すぐに弦が切れることもあり、娘の練習量も膨大で、1か月に何度も替えていたが、
チェロの弦は、なんてったって頑丈。
先生にうかがっても、まだいいとおしゃるし、今までに4回ほどしか替えていない。
毛替えにいたっては、娘がやらなくなってからは全く。
ウーン、どうしよう。
いつまで、ワタシがやるかわからないようなものなので、ちょっと迷いはしたものの、
思い切ってこの機会に一新してもらった次第である。




今日は、早速、試し弾き。


ウーン。
なんだか、いいんじゃない。
音色に深みがあるというか。
特に、今までスカスカだったD線がいい感じ。
やっぱり、素材かぁ~
まるで、違う楽器のよう。
弦や毛替えで、こんなに違うんじゃあ。
高くついたけれど、
やっぱり、よかったわぁ~
なんだか、チェロがうまくなった感じ。
いい音でうれしいなぁ。
これからの練習が楽しみだわ。
これで、また、チェロを続けられそう。
な~んて、
気をよくして、過去の曲も次から次におさらいしたりしちゃって____


一時間を超える頃から____
ウーン。
なんだか、以前の音に似てきた感じ。
響きがないというか、かすれ気味というか。
それとともに、疲れがどっと。
もう、やーめた。



    やっぱり、
    腕かぁ~~
    





よく降るわ

2009-01-14 12:58:42 | 山の暮らし
 やっと晴れた。

日の光が反射し、
キラキラ輝く真っ白のふかふか雪の布団と、
たくさんのトルコ石を溶かし、
流し込んだような真っ青な空のコントラストが、
ぜっ・ぴん。



    ::::



それにしても、よく降るわ。雪が。
一面真っ白の景色は、息をのむ美しさではあるが・・・・
ちょっと、降りすぎじゃあないの!
確かに、昨年も、年明けから、毎日のように白い姿は見たけれど、
今年のほうが量が多いような・・・・

2年目の冬。
少ずつ慣れなきゃと思い、
-10℃を記録した昨朝、
昼からの雪だるまマークを気にしながらも、
ツルバリに凍りついた山道を、時速20kmくらいでどうにか下りた。
予報通り。
夕方5時にソノ道に突入すると、
融けきらない道の上には、新たな雪が積もり、
暗くなり始めたこともあって、舞う雪で前方視界不良。
除雪されていなかった我が家の脇の道にきたら、
タイヤは、めり込みそう。
帰宅できて、ほっ。
が、それより、帰宅が5時間ばかり後になったYは、
スリップして山上りできず、
やっとの思いで脱出したものの、、
結局Uターンして、前橋のインターネットカフェにて宿泊。

今朝は、5時40分、
雪をサアーッと蹴散らしながら、我が家の脇の道を除雪車が通った。
いつもなら、40分のベーシックコースの散歩は、
歩道に跳ね上げられ、20cmにもなっている雪の中に、
ギシッと足を入れては、ヨイッと引き上げながら歩くので、
ハーハーヒーヒーフーフー。
一時間もかかった。
夕方のメグとの散歩は、もう、何度滑って転んだことか。
また、捻挫なんてなると困るので、
慎重に慎重にちょこちょこ歩きにはしているのだか。



キロ数にして、12,3km。
時間にして、車で12,3分程度しか違わないのに、
下の町と上りつめたココでは、相当の差。
-7℃や-10℃は耐えられるけれど____
雪は、パラパラくらいにしてほしいなぁ。
まだまだ、これからが本番だなんだろうけれど、
せめて、一日降ったら、翌日晴天。
と、あってほしいものだぁ。



   雪がやんで、
   メグは、久しぶりに例のお気に入りのクリスマスプレゼントを小屋から引きずり出し、爆睡。
   ちなみに、例のもの、
   存在物としては、依然としてあるにはあるが、
   メグが、食いちぎったり、その体重で乗ったりしているため、、ほとんど原型はとどめず。
   なぜか、メグと同化してしまっている感じ。
   こちらも、
   くわえて、振りすぎ!


   
 

   







労働

2009-01-12 15:42:39 | 山の暮らし
 終日、薪ストーブを焚く。寒い一日だった。


午後の3時間は、
内山節の『自然・労働・協同社会の理論』を読む。

労働とは____何かを作ること。
自然との関係をつくり、他の人間との関係をつくること。
物をつくり、使用価値をつくるとともに、
関係をもつくっていくこと。



物であっても、また、そうでないものであっても、
何かをつくりだしていく作業。
そこに意味を見いだし、社会や歴史とのつながりができる労働かぁ。。
ウーーン。
しばし考え込む。



    ::::
  


いつの間にか、雪がやみ、
うっすら夕日でにじんだ正面の山の端をポーッと見ていると、
ココでは、それができるような気がする。のだが・・・・
自然との関係の中で、
協同性をもった、
哲学者のいう労働が。


とりあえず、
メグの散歩に行ってから、
また、考えようっ。




      ちなみに、
        画像は、昨日の朝日を受けたものデス。

       




繰り返す

2009-01-09 13:28:53 | 雑感
 変われそうな気がしたのだ。

なのに、
変われぬ君に、
苛立ち、ため息。
そして、
変わらぬ自分を、
悔い、自責。




   ::::



今日は、一日中雪降り。
雪は、大きくなったり細かくなったり、
緩やかになったり、速くなったりしながら、
果てのなさを繰り返す。

シューマンの唯一のピアノ協奏曲、
そして、同じくグリーグのそれが、、
さっきから、その壮大なコーダを
何度も繰り返している。


ぎゃらりー「草の葉」は、
今日から、新しい年の営業。

「学ぶことは変わること」
林竹二さんの言葉を反芻しながら、
____今年もどうぞよろしくお願いいたします____
と、ワタシが繰り返す。




    くり返すことができる
    あやまちをくり返すことができる
    くり返すことができる
    後悔をくり返すことができる
    だがくり返すことはできない
    人の命をくり返すことはできない
       ____谷川俊太郎「くり返す」より____




一年が過ぎ、
また、新しい年が巡ってきた。
新しい年は、何度も繰り返しやってくるが、
君の
そして、ワタシの一年は、一度きり。



   さて、今年はどう変わるやら・・・・
   もう、9日が過ぎる。











お買いもの

2009-01-03 12:42:09 | おでかけ
 昨日は前橋、高崎へ買い物に。


毎年のように、正月2日、3日は、
ワタシとK、それぞれの母校が出場する「箱根駅伝」を観るのが常であった。
それに、ここ4年間は、娘の保育園時代の友人が走っている。
が、どうも、今年はおもしろくなさそうな様相に。
帰省中の娘が、クリスマスプレゼントで欲しがったいたものがあり、
遅ればせながら、ソレを買いに行くことにした。

未明から降り続いていた雪も、しばらくすると止み、
午前10時ころには、一気に雪も溶け始め、
これなら、ワタシの運転でも大丈夫かな?って、町まで下りて行った。
もちろん、用心して、スタットレスの軽トラで。



    ::::



ワタシは、いよいよ携帯電話を替えた。
先日、ドコ〇から、フォー〇に替えるよう?替えたら?っていう案内が来ていた。
一番安いコースにしているのだが、
それでも、「あと、1000円使えました」っていうのが、いつも来ていたし、
もっと、安くなりそうなので、思い切って、この機会に___

新しい携帯電話自体の料金を分割にしてもらったので、
結局は、2年間は今までと同じ位の料金を払うことにはなるのだが、
その後はぐっと安くなるはず?

でも、しばらく、コレに慣れるまでが大変そう。
娘がいる間に、できるだけ使いやすく設定してもらったり、
最小限のことは教えてもらったりはしたが、
やはり、今まで5年間、同じものを使い続けていたワタシには、
勝手の違いから戸惑うことばかり。



    ::::


  
それにしても、町はどこもかしこも人、人、人だった。
店内は華やかに、お正月一色。
いつもと何も変わらぬ、静寂な高山村とは別世界。

当り前かぁ。


    その喧噪さに疲れたのか、
    今朝、目を開けたとたん、一瞬だがグルッとめまいがして、
    ドキッ!




    ::::




今朝、やっと、2日だけ休みが取れた長男がやって来たと思ったら、
娘は高校の同窓会に出かけて行った。
そして、明後日の学校始業のため、もう、明日には戻っていく。
5人がそろうのは、ほんの数時間。
だんだん、そうなっていくのは、

コレも、当たり前かぁ。。


    それにしても、
    今夜一夜とはいえ、
    果たして、この小さな家に5人が寝られるのだろうか?
    思案、シアン。。
    どうしても、定員は4人だと思うのだけど・・・・

    

明けましておめでとうございます

2009-01-01 20:08:49 | 山の暮らし
 初日の出は残念。
雪の舞う中、
天文台まで行ってみたが、やはり・・・・


雪は、昼前には止みはしたものの、
強い北風が吹きまくる寒い年初めであった。


恒例の男衆の新年会、
世帯主として参加。
重鎮の一声で、まだ新米のワタシが、なんとこの集落の班長に。



   
     どんな一年になるのやら。。