草の葉

高山村にある、緑に包まれたギャラリー

JAFを呼びました。。

2008-02-24 10:34:22 | 山の暮らし
 昨晩は、やはり『水仙月の四日』だったようだ。

高山村の「星まつり」、どうしようかと思っていたところ・・・・
夕方いらっしゃったYさんが、一緒に行きましょうと。
午後5時半過ぎ、横なぐりの雪になりはじめ、少々躊躇したものの・・・・
峠にある会場の国民宿舎「わらび荘」前には、雪の降りしきる中、焚き火を囲んで人が大勢。
こんにゃくおでんに、焼き芋、豚汁、おにぎりとにぎやか。
さすがに、甘酒はなかったようだ___飲酒運転になるからね。
6時になると、向いの「高原牧場」斜面に火が灯され、☆のマークが浮き出る。
吹雪はますます強くなる。
そのあと、今年の火文字が浮き出る予定なのだが、
すでに、帰りのことが心配で、そわそわしていたワタシは、この時点で早々と帰宅を決心。
屋内会場での同時開催は、ポップス尺八の昌平さんのコンサート。
1曲だけ聴いて後ろ髪をひかれながら、焼き芋1つもらって帰路に着く。




ここからが、大変。大変。もう、た~いへん。
外に出ると、猛烈な吹雪。
自分の軽トラがどこにあるかもわからない。
やっと探して、乗り込むが、今度は道がみえない。
前の車のライトについて、ゆっくり、ゆっくり坂を降りる。
と、ここまでは、どうにか。
そのあと、県道にでると、前の車は高山中心地方面へ右折。
高山外れ在住のワタシは、左折しなくてはならない。
恐る恐るハンドルを左に切ると、
「エーッ、ワタシは一体、どこを走っているの?」
心臓の鼓動が速く、高く、大きくなる。
不安で胸が押しつぶされそう。
峠からこちら側は、街灯などほとんどなく、普段でも夜は寂しい雰囲気の場所。
向いに車のライトが・・・・
「おっと、危ない、危ない。」
対向車と衝突してはならぬと、なるべく左をゆっくり走る。
が、なにしろ、1m先も全く見えない。
ワイパーも効かない。
真っ白の世界。
怖くて怖くて・・・
会場に車を止めたまま、歩いて帰れば良かったと。
「ああ~、どこかに車を止めたい」と思いつつも、
ここがどこなのか、どこに止めて良いのかわからず。
半泣き状態。
しかし、車を止められたとしても、一寸先は魔の世界。
果たして、歩いて帰ることができるのか!
道は見えない。
他の車から、歩いているワタシの姿も見えないだろうし。
その間に、2,3台の車に追い越される。
その車のライトのあとをついて行こうとするが、すぐに、ライトは見えなくなる。
そうだ、これは、以前の霧中の運転時と同じ状況だ。
「もう、車を止めたいよ~。」
「もう、運転できないよ~。」
心細さは頂点に。
だけど、止めることができない。
ここは、ワタシが11か月間、散歩をしていた道。
その朝も、きょろきょろしながら歩いた道。
わずか、800m足らずのこの区間、いつも十数分でさっさか歩いているこの下り坂。
なのに、全く初めての場所に迷い込んだような錯覚にとらわれる。
そうこうしているうちに、見慣れた自動販売機や、道路標識が。
もう少し、もう少しと思いながら、やっと、我が集落入口に。
さあ、もう一息。
だが、この右折の間隔がつかめない。
早く切る過ぎると、集会場や巨大な道祖神にぶつかるしと思い、大きく切ってみた。
今度は、段々畑に乗り上げそう。
電柱にもぶつかりそう。
何度もハンドルを細かく細かく切って、どうにか。
もう、我が家は眼の前。
のはず。
が、我が家が見えない。
「そろそろだ。そろそろだ。」と思いつつ、思い切ってハンドルを左に・・・・
ガタン!!!
びっくりして、外に出てみると、溝に落輪。
しかも、我が家は通り過ぎていた!
あわてて、脱出しようと、前に、後ろにギアをいれてみるが、
ガッタン!!!
余計大きな音がして、身動きできなくなった。

はい。
家に戻り、JAFに電話し、救済依頼となりました。
(そういえば、6年前の高山が、JAFとの最初の出会いでした。)


15分もしたら、吹雪はだいぶん収まって、周りの状況も少し見えてきた。
もう少し、待機してから、帰路に就けば良かったのだが、
あの時は、なにしろ、どんどん吹雪が強く強くなってきていて、少しでも、早く帰らねばと・・・・



   ::: 


今朝、
起床後、ロールスクリーンをあけても、
もう一枚、白いスクリーンがあるのかと思うほど、
周りのガラス全部に、雪が吹きつけられていて、外が見えない。
東から、北から、容赦なく雪は吹き狂う。
幽閉されているような感覚にとらわれる。


       「カシオピア、
        もう水仙が咲き出すぞ
        おまえのガラスの水車
        きっきとまわせ」

     

     ひゅう、ひゅう、ひゅう・・・
     『水仙月の四日』は、まだ続いている。
       人はいつから、ここに住むようになったんだろう。。。。
       何を思い暮らしてきたんだろう。。。。

    


水仙

2008-02-23 11:49:56 | 山の暮らし
 夜明けが、だいぶん早くなってきた。

散歩も、6時には家を出ることができるようになった。

いつものように、深呼吸して庭を見渡す。
この数日、暖かい日が続いていたため、雪はだいぶん溶けてしまったようだ。
正面の小野子を見上げると、頂上から少し左よりに、大きなまあるい橙がかった月。
ワタシが散歩に出るのを、待っていてくれたかのよう。
右手の月に見とれながら数分も歩くと、すっーと山に帰って行った。

そのあとは、また一人で散歩を続ける。
峠あたりにくると、
左に見え隠れしていた小野子は、再び、違う形でワタシの前に全体を見せてくれる。

そして・・・・
なんと、あの月は、先回りして待っていてくれた。
こんどは、山頂よりずっと右下方で、やさしい色を残して・・・



   ::::



昔から大好きな花の一つだった水仙。
「すいせん」というのは、漢名を音読みしたもので、「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国古典から、
花の姿と芳香が、まるで「仙人」のようだということで命名されたらしい。
学名は、Narcissus(ナルシサス)。ギリシャ神話の美少年の名前で、
彼は、泉に移った自分の姿に恋し毎日見つめ続けて、いつしか1本の花になってしまったという。

ウーン。。。

清楚で、しなやかさを伴いすくっと立っている。
そばを通ると、ふっと香りが・・・・

雪中花の和名のごとく、
雪の中にあっても、なんとなく春を感じさせてくれる花だが、
もちろん、高山では、まだまだその姿を見ることはできない。
コレは、前橋の水仙。


   ::::
   

今日、夕方から、高山村では、「星まつり」というのがあるらしい。
小野子の前に位置する「みどりの村 たかやま高原牧場」の斜面に灯りがともる。
毎年、何か文字が浮き出るらしい。
尺八のコンサートや、豚汁、甘酒配給も。

特に、これといったものは何もない高山村だが、
県立天文台があるので、星に関する催しということで考案されたのであろうが、
なぜ、「星まつり」が、この時期なの?
ろうそくの火文字と星との関係は?

観光客誘致のため?
地元村民交流のため?

なんだか、わけのわからないような気もしないでもないが・・・・
結構、ラジオでも何回も告知していた。
さて、新参者のワタシはいかがいたしましょう?
きれいな星は、いつでも自宅でも見られるしなあ。
夕方から雪の予報だしなあ。
豚も甘酒も嫌いだしなあ。
でも、コンサートは聴きたいなあ。。
それに、村民として、どんなものか一度は見ておきたいしなあ。。。





    そういえば・・・・・
    水仙の花は、なんだか星に似ている。。









つながり

2008-02-18 13:50:34 | ぎゃらりー「草の葉」
  秋の花籠


岡本洋子さんの乱れ編みのかご。
ギャラリーにやってきた時から、いいなあと思っていました。
ふわっとしなやかでやさしい雰囲気。
しかも軽くて、丈夫。
岡本さんは、「小旅行にもいいわよ」と、おっしゃっていました。


『ぎゃらりー草の葉』の掲載記事を携え、遠くからおいでくださったお客様が、
一目で気に入って購入してくださったのは、それからすぐの秋。

そして・・・・
帰りに、ギャラリーの周囲を一回りして、野の花を摘んで行かれたようでした。

そして・・・・
絵手紙を教えていらしゃるKさんは、
「かごと野の花 想像以上の組み合わせでした」と、
晩秋、これまた素敵な絵手紙をくださいました。

そして・・・・
数日前、「冊子の表紙になりました」と、
ご丁寧なお手紙とともに、冊子をお送りくださいました。


とても、とてもうれしいです。

作り手が、一つ一つ心をこめて仕上げた作品を、
気に入ってくださる使い手に橋渡しをする。
そして、
ご縁があって、手にしてくださった方が、
美しい使いようを、
また、ギャラリーや、作り手にお知らせくださる。
作家にとってはもちろんのこと、
ギャラリーオーナーとして冥利に尽きます。

 
   ざっくりとおおらかな籠に
   あざみや水引、すすき・・・・・
   秋の野の花が愛らしく、懐かしいです。
   つながる春の花々に会えるのも、もうすぐ。。


  

      ひととモノ
      モノとしぜん
      しぜんとひと
      そして・・・・
      ひととひと
       つながるうれしさ。。
            うつくしさ。。。

   







ふる ふる ふる

2008-02-17 18:50:07 | 山の暮らし
 よく降るなあ~

確かに、午後からは雪だるまマークがついてはいたけれど・・・
午前はお日さまマークのはず。

朝、散歩に行く時は、淡いみかん色がかった桃色の空が、小野子のあたりに。
その色をスーッと大きく吸い込んで歩きはじめた。
が、ほどなく、
向いの子持あたりに灰色がかぶさったかと思うと、雪。
すぐに、小野子のきれいな色も灰色に変わる。

その後も、時おり空には青色も見えたりするものの、
雪はやむことがない。

しゅーしゅー、頬をたたくような雪であったり、
ふ~わふ~わ、綿のような雪であったり、
きらきら、ガラスのかけらのような雪であったりと。
一日中、ずーとずーと雪だった。
いろんなごちゃまぜ雪の一日だった。




    つけっぱなしの薪ストーブの上に鍋。
    キャベツに
    ブロッコリー
    たまねぎと
    トマト
    ハムに
    卵
    そして、チーズも。
 
    だた、土鍋に入れておいただけの、
    こちらもいろんなごちゃまぜ鍋、
    夕方には出来上がり。
    
    
    

浅き春に・・・

2008-02-15 11:58:46 | ぎゃらりー「草の葉」
 今年初の企画展


朝食時、
太陽の光の中、新鮮な美しさを見せている庭の雪を見ていたら、
ピーンときて・・・・
食べかけのパンを投げ出し、駆けだす。
ふかふかの雪の上に、何点かを無造作に置いてパチパチ。

「これは素晴らしい!」
一人悦に入って、
早速、DMを作る。

が、
印刷してみると、あまりよくない。
ワタシの腕が悪いのか、
インクジェットはがきが悪いのか、
はたまた、レイアウトが悪いのか・・・・
発想は良かったハズなんだけどなあ。。。

出来上がったものを、じっと見つめてみたが・・・
いづれにしても、
お客様が、(こんな雪じゃ、行けないな。)って、思われると残念なので、
やっぱり、画像を差し替え、向かって右のDMとなった。


あ~あ。
早く、プロのカメラマンに依頼し、ばりっとしたものを作りたいなあ。
印刷屋さんに、何百枚単位で頼めるようになりたいなあ。。



   自前のDMで、
    浅き春に似せて
    ひっそり 
    開催いたします。。



バレンタインデー

2008-02-14 19:51:19 | 雑感
 毎年のことではあるが、チョコが送られてきた。

熊本の実家の母から。
孫たちへとともに、甘いもの好きのワタシにも。
去年までは人数分まとめて来ていたが、今年からは銘々に。
この厳寒地に、皆が冬の間やってくることがないだろうということで。

エクスパックにチョコだけじゃ隙間があったからか、饅頭付き。

チョコも好きだが、幼いころから、この饅頭が大好きだった。
その好きかげんは、「いきなりだご」に勝るとも劣らない。

幼いころ、町へ出かけると、
必ず帰りのお土産に、この「銀丁饅頭」や「蜂楽饅頭」を買っていた。
あっ!今は「銀丁饅頭」でなく、「千両饅頭」と言うらしい。
そのころは、銀丁というデパートがあり、そこで売っていた。
どうも、ワタシは、今でも銀丁饅頭と言ってしまう。。
「蜂楽饅頭」は、大きくて黒餡や白餡がたっぷり入ってとっても甘~い。
せいぜい、2,3個しか食べられない。
こちら関東に来て、似ているなと思ったのが今川焼。
それに比べて、この銀丁饅頭は、カステラ生地に上品な甘さの白餡。
なので、いっぺんに10個くらいはへっちゃら。
ただ残念ながら、
現在、冷凍でも出ている「いきなりだご」とは違って、
日持ちがしないので、送ってもらうのも寒い時期だけ。



それにしても・・・・

年老いた母が、充分歳を重ねた娘を気遣い、頻繁に手紙やモノを送ってくれる。
親にとっては、いくつになっても、子どもは子ども。
遠く離れていて、心配も尽きないのだろう。。


親とは、ほんとにありがたいものだ。

   一人居の山のくらしや春待ちぬ
   移り住む雪国の娘に思いはせ
      ___母より___


    
    感謝。。


ガーン。。。

2008-02-13 11:20:16 | 山の暮らし
 吹雪いた?!

昨夜、外がゴォー、ガタガタと嫌にうるさいなと思いながら、眠りについたのだが・・・・
今朝、起きて、
西側のロールスクリーンを開けてみると・・・・
2m以上もある庇をくぐって、玄関?までびっちり雪。
普段は、ここまで雪が来ることはないのだが。
そして、南側を開けてみたら・・・・

きれいに積んだはずの薪が崩れていた。
あ~あ~。。。

今日も一日予報。
これじゃ、明日の前橋行きは、またもや無理。
かと、知人と電話で話すと、なんと、「前橋は晴れてるよお~」って。
たった、3~40km、車で1時間足らずしか、離れていないのにぃ!グッ!
それどころか、わずか10km位下っただけの渋川も晴れらしい!ググッ!



   やっぱり、ココは雪国なのか。。。
  今朝早くに、高山村のマークの星の付いた除雪車が、
  我が家の脇の道路(ワタシが滑ったところ)を、
  グルピカライトを回しながら、ガ~ンガ~ン言わせて通行。
  それも、往復。
  御苦労さまです。

  でも・・
  また、すぐに積もってた。。。

  今年に入って、ぱらっというときもあるにしろ、毎日のように雪を見ているようだ。
  週間天気予報を開くたびに、雪だるまの数が増えている。。
  ちょっと、飽きてきた。
  来期は、回数を日記に付けておこう。。っと。


  今も吹雪いてる。。。

初滑り

2008-02-11 12:41:10 | 山の暮らし
 すべりました。(受験のこの時期には禁句のはずですが・・)

朝、散歩に行こうと外に出てすぐに。
すってんころりん。

こっそり、すべりました。
誰も見ていません。
いや、鳥が見ていたでしょうか?
雲も見ていたでしょうか?
確かに、山は見ていたと思います。


毎朝の散歩道は、充分気をつけているのですが・・・・
(朝、母と同年齢の雪かきをしているGさんにお会いすると、
必ず、「いやあ、よく行くね。滑るよ。気をつけるんだよ。」
と、にらんだような目をして言われていたし)

我が家と道路との境目だったこともあり、
まだ、外と内の気持ちの切り替えが出来ていなかったのか?
(それにしても、以前の捻挫?も、確かこのあたりだったんだよなあ。)

それに・・・
なんといっても・・・・

この画像ご覧あれ。
だれも凍っているとは思わないでしょう!?

ほとんど白くはありません。
道路の色=黒と同じ。
近づいてみると、確かにピカピカしているけれど、
まあ、コールタールがこぼれているのかな?といった感じで。

雪の重なりの一番下から、じわっとにじみ出た水分が、ツルゥツルゥに凍っていたのでした。

我が家は、
ぐ~んと一旦急坂を下がり切って、カーブを伴いながら再び坂になるというところにあり、
この黒いツルツルは、そんな場所が好みのようです。
左手にデジカメ、右手にゴミ袋を下げていましたが、
尻もちをついた瞬間、やはりデジカメをかばったようで、
ゴミが袋から飛び出しました。
まあ、それはいいのですが、
手をついたとき、少しひねったのか、まだ、少々痛い。

___年配者は、ちょっと転んだだけで骨折___
というのは、よく聞く話なので、

冬は車だけでなく、歩きも気をつけないと・・・・



   「いやあ~、気をつけるのは冬に限らずですよ。」
   と、どこからか聞こえてきたような・・・・






おひなさま

2008-02-10 18:40:26 | ぎゃらりー「草の葉」
 お雛様を飾る。
例年、2月18日ころだったが、今年はギャラリーの関係上、少し早目に。

朝の一面の雪が、ほわっと溶け始めた昼過ぎ、
穏やかな日差しの中で、
カーペンターズとリチャード・クレイダーマンを聴きながら・・・・


男の子2人の後、7年離れて待望の女の子。
娘の誕生後、毎年、お雛様を一組ずつ増やしていった。
木のもの、陶のもの、ガラスのもの、紙のもの・・・・

が、この小さな家に引っ越すにあたり、クリスマス用品とともに、その大部分を整理した。
だから、飾り付けも簡単かと思っていた。
しかし・・・・

まず、
狭い我が家のこと、
押入れ?と思しき場所から引っ張り出すのに、その周囲のものを片づけないと出てこない。
次に、
少なくなったとはいえ、まだ、いくつもある、
それぞれを、どこに飾ったらいいか、あっちに置いたり、こっちに置いたり。


どうにか落ち着いたのは、午後5時過ぎ。
フー。
疲れたぁ。



大好きな鬼さんたちの期間が短くて、残念だけれど、
お雛様たちと入れ替わったら、

   なんだか、
   春~って感じだよぉ。。

-10℃

2008-02-09 12:57:06 | 山の暮らし
 体感しました。

というか、よくわからなかった。
というのも___
朝の散歩のため、戸を開け、東向きに置いてある下足箱の上の寒暖計を見たら、なんと、マイナス10℃。
(ちなみに、このカエルの寒暖計の表示は、-10℃まで)
ウッ!
いよいよ、やってきたな。
と思ったら途端、足は駆け出す。
寒さをごまかしたいという思いからか・・・
雪のないところはスタコラ。


うーん・・・
帰宅後、思い起こしてみると___
。指先の冷たさは、言うに及ばず
。帽子は目深にかぶっているのだが、額がジンジン痛かった
。スパッツに、サポーター、その上からスキーウエアーごときを履いているのだが、腿のあたりが非常に寒く感じられた
。途中で、デジカメ使用時に、毛と皮の二重手袋を外したら、一瞬にして冷凍になったかと感じ、深く後悔した

 そんなところかな。
-10℃の感想でした。




原っぱを埋めた雪には、
高村光太郎のいう「砂浜の砂にできるようなさざ波」が。
朝早く、太陽がまだ覗いていなかったため、
彼のいう、青びかりと薄い橙色に光る様は見ることはできなかったが、
薄い薄い青。
「雪は白いものとばかり思っていると、いろんな色があるのでびっくりする。」のは確かだ。


うつむいて駆け上がってきて、峠あたりで顔をあげると___
真っ白に輝く谷川連峰、上州武尊。
あまりの美しさはたとえようもない。
パチパチと夢中で写真を撮るが、
残念!
あの美しさはデジカメでは撮ることができない。
自分の両の眼でしっかと見るより。。

しばし、雪渓を見続ける。
息をつめて。

山全体から、ベートーベンの交響曲第7番が聞こえてきた。
その中で、冬の山に消えた『孤高の人』加藤文太郎を想った。
なぜ、あれほどまでに山に、しかも冬山にこだわり続けたのか。
決して、長いとは言えない人生にあって。
あまりにも禁欲的に。


ひたすら厳しい冬山と向き合うことで、得るものとは・・・・

 自分と対峙し、自己を確認すること?

冬に

2008-02-08 18:33:05 | 雑感
 静かな冬の一日

住井すゑ『わたしの童話』を読み直す。
誕生日に長男から渡された。何年前だったかの。
ザワザワザワ・・・・
いつ読んでも、何度読んでも、
心がざわつく。


繰り返し、また繰り返す。
日が沈み、3回目を読み終える頃、
ふと、
詩の一節が口を衝いて出る。

 
    ほめたたえるために生まれてきたのだ
    ののしるために生まれてきたのではない
    否定するために生まれてきたのではない
    肯定するために生まれてきたのだ

    無のために生まれてきたのではない
    あらゆるもののために生まれてきたのだ
    歌うために生まれてきたのだ
    説教するために生まれてきたのではない
    
       
谷川俊太郎「冬に」。。

      

ワタシ食べてた!

2008-02-06 18:16:43 | 山の暮らし
 餃子。ぎょーざ。ギョーザ。

最近、話題のギョーザ。

最初に、ニュースを聞いたとき、
思わず、冷凍室を開けて、確認。
というのは、我が家は生協の戸別配達をお願いしているので。
「ああ。。。違う、違う」

安心していた。

その後も、ラジオ(ちなみに我が家にはテレビはない)のニュースは、毎日トップで報道してはいたが、
「フン、フン≪よそ事≫」と。


ところが____
本日、生協から、お詫びのハガキが届いた。

ヒエーー
キエーーー


ワタシ、すでに食べていました。
そういえば、いつもと違うギョーザを買ってみたんだっけ。

「いつものより、おいしいね。」と言って食べたんだっけ。
確か。


・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・

他の2種類のギョーザが冷凍室に入っていたが、
あのニュースのあとじゃ、なんだか、一人では食べにくいなと、
食べるのを延ばし延ばしになっていたが・・・・



他のギョーザを気にしている場合じゃない。
すでに、すでに、
モンダイのギョーザは、お腹に中に入ってしまっていた。



   食べた後、
    「どんなだっけ?」
    一生懸命、記憶をたどっている。。

雪道運転初挑戦

2008-02-04 15:27:25 | 山の暮らし
 昨日の雪で、20cmくらい積もったかしら。。

今冬一番の雪の量。
フー。
今日は閉じこもりと思っていたが・・・・・
雪の中、今後どうしても外出せざるを得ないこともあろうかと、練習してみることにした。

気温も5℃くらいあるし、
日差しもあるし、
後ろの車に迷惑かからぬよう、交通量の少ないお昼前を選んで。
例の魔のカーブと反対___高山の中心地方面へ。
スタットレス履いているから、4WDだから大丈夫と言い聞かせ、軽トラに乗り込む。
我が家から最初の急な上り坂、また、またその後の上り坂はどうにかクリアーして峠まで。
が、その後の長~~~い下り坂あたりは、まだまだ雪も残っていて・・・・・恐る恐る。

やっぱり、怖~い!
ガチガチのところではハンドルを取られそう。

往復15kmくらいの道のりを、時速2~30kmで行ってきた。

うん。
まあ、昼間、晴れて気温が高い時なら、
ゆっくりゆっくりで行けば大丈夫かな。


それにしても___
周りの皆さんは、結構平気で運転していらしゃる。
お年を召した方も。

これも慣れなのだろうか?
運転しないことには、いつまでも怖いのだろうが・・・・
明日朝の魔のカーブ方面は、まだやはり、ふ・あ・ん・
当日、決断するしかないかな。

  


    下り坂の途中のお地蔵さん。
    道なきこの峠を、歩いて行き来した昔々の人々の旅の安全祈願か。
    誰が着せたのか、赤い帽子とマフラー。
    事故が無いよう見守ってね。いつまでも。。





福よ来い! 春よ来い!

2008-02-03 10:55:46 | 山の暮らし
 朝、起きて窓を開けたら、
シャーシャーと音を立てながら雪が降っていた。


本格的?な雪としては、今冬3,4度目くらいかな。
今朝は、今冬2回目の除雪車が、わが家の脇の道を通る。
今週1週間も、ずらっと並んだ雪だるまマーク。
またも閉じこもる日々?
そろそろ、雪も飽きてきた。。。
明日は立春。

窓をぜ~んぶ開け放して、
雪の降り積もる外に向かって、「福は~内」「福は~内」。
鬼さんは、今、家の中に四人と、玄関に一人いる。
この鬼さんたちは、ワタシの大切な友人たちなので、「鬼は~外」はなし。


ああ~、気持ちいい。。

子どもらが幼いころは、必ずやっていた豆まき。
集合住宅にいたころ___
暗くなると、3階の窓から、ちょっと抑えた声で、「鬼は~外」「福は~内」と・・・・
しばらくすると、どこからともなく2,3の声が唱和する。
ちょっと、ほっとして、今度は少し大きな声で、また、「鬼は~外」「福は~内」。
それが、20年前、戸建で70坪位に区画された500もある大規模住宅団地に越してから___
全く、他の声を聞かなくなった。
それでも、我が家は、欠かさずやってきた。
恥ずかしさもあり、小さな声で極手短に・・・・
そして、ついに、3年ほど前の節分の前日。
裏の家のOさんやってきて、
「明日は節分だけど、もう、あんたんちは子供がいないんだから、豆まきはやらないだろうね!!」と、くぎを刺された。
朝になると、豆が自分の敷地にも何個か落ちていて困るというクレームだった。
ゲッ!
じゃあ、もうやれないのか。
私は、ホントにホントに小さな小さな声で、窓も開けずに、「福~は内」と数回呟いて、ぼりぼり豆を食べた。

そして、
今年は___
ど~んな大きな声を出しても、隣家には聞こえない、
ど~んなに豆をまいても、隣地には届かないココで、
ぜ~んぶの窓を開け放し、
ベートーベンの交響曲第4番の音楽に負けないくらい大きな声で、


ただただ静かな雪景色の中、
思いっきり、
「福は~内」「福は~内」



外気温1℃の空気がが家の中に入り込む。
気持ちいい~~。
豆は雪の中にポツンポツンと埋もれてしまったけれど、
雪が溶けたら、鳥たちがたくさん集まってくることだろう。



   それにしても____
   年の数だけの豆を食べきれなくなったのはいつの頃から?
   子供の頃は、
   節分の直前に誕生日があり、1つでも多く食べられてうれしかったのに。。
   







二月

2008-02-01 15:32:35 | 雑感
 新しい年が明けたと思ったら、もう二月。
そして、ワタシは、また一つ歳をとった。

昨夜は静かに過ごす。
シューベルト(同じ誕生日)を聴きながら、昔のことを思い出す。


家族が揃っていた頃は、この時期忙しかった。
1月18日から2月18日の一ヶ月間に、なにしろ五人家族のうちの四人の誕生日がある。
クリスマス、お正月、そしてみんなの誕生日。と。。。
あわただしくも楽しい期間だったなあ。。。



おっと!危ない。


精神病理学専門の島崎敏樹さんによると___
「昔話ばかりでるようになった人はもう終わりに近い。」そうだ。
それは、呼び出された過去が、もう闇ではなくなり、現実となって光の世界へ転化させられているというのだ。



あ・ぶ・な・い!
あ・ぶ・な・い!!




      一人でいるのは賑やかだ
      誓って負けおしみなんかじゃない

      一人でいるとき淋しいやつが
      二人寄ったら なお淋しい

      おおぜい寄ったなら
      だ だ だ だ だっと 堕落だな



  「一人は賑やか」____茨木のり子さんは言ってたわ。。