草の葉

高山村にある、緑に包まれたギャラリー

次から次

2012-08-31 11:40:42 | 山の暮らし

一般内科に循環器科、婦人科、歯科と来て、今度は消化器科。
この半月の間に6か所もの病院通い。
先の村の健康診断でひっかかったのは、ナント、胃。

一つ終わってホッとしていると、
どういうわけか、すぐまた次がやってくる。


歳をとったということか。
やれやれ




 





                    次々と、あちこちから届く野菜は
                    嬉しいことだが・・・・






KARUIZAWA NEW ART MUSEUM

2012-08-26 05:22:31 | おでかけ




この時期に軽井沢なんて!!
なんだけど・・・・

ひょっこり帰省した娘と、
どうしても観たかったニューアートミュージアムで開催中の『軽井沢の風』展へ。
「日本の現代アート1950-現在」と題された
前衛アートの草分け的作家の作品や、
それに続くここ半世紀あまりの現代アートを集めた展示物の鑑賞。



夏もそろそろ終わりだというのに、
案の定、車、車、車、人、人、人で、ウンザリ。

でも、
肝心の展示作品は期待通りで、
相殺ってことに。

ワタシの好きな舟越桂や菅井汲を間近で見、
上前智祐に圧倒され、
その上、
娘の恩師や見知った作品の解説ありで、
非常に有意義なひとときだった。


ただ・・・・
思いがけずやっていた1Fでの内田鋼一さんの作品展。
まずは、メインの2Fの作品を観終わってからと目をつけていたものが、
いい気持ちで階下へ行ったら、
ナ、ナント、ほんの数分差で売却に!

おお!ショック!!
娘には、
「縁がない作品だったんだよ。またいつかもっとコレ!っという作品にめぐり合うよ」と
慰められたが、


ちょっとザンネン。。


小さき者と

2012-08-18 04:38:52 | おでかけ


その生活全てを
小さき者と共にあったI神父が
天に召された。



20年前に出会い、
今もボランティアとして関わっているワタシも
葬儀ミサに与る。


ここ数年の病床での姿は何を語り、
生前の面影を失ったその顔は
何を伝えようとしていたのだろう。

難民だった大勢のベトナム人の人たちが駆け付け、
哀しみの中に
メ・マリアを詠う。
凝聚の力と心がが聖堂に満ち、涙を誘う。







          笑顔あふれる若き日の姿を懐かしみながら、
          久しぶりに聖書を開く。
              道々にお話しになったとき、また聖書を説き明かしてくださったとき、
              お互いの心が内に燃えたではないか
                      ___ルカ24:32___




       
            
 



            計り知れない多くの苦難の道さえも、
            歓びと希望を持って歩かれたと信じよう。



ぶらっと白馬

2012-08-17 08:52:10 | おでかけ
 



       霧の乳白色に囲まれて橋上に佇んで、はるか下に激す水の音をきけば、心はしかむ。
                   ____幸田文『崩れ』より___




ぶらっと白馬へ避暑に。


ゴンドラリフト20分、ロープウェイ5分を乗り継いで、
標高差900mを上って栂池自然園。
あまたの高山植物を足元に、
そして、北アルプスの山々を見上げたかったのだが、
標高2010mの展望湿原まで行って一周するには3時間以上かかるという。
病み上がりで不安だったことに加え、
小雨の中、一面そこはあいにく乳白色の霧。



心残しながら、
またいつか。








                
              今度は、
              体調、装備を万全に、
              是非、八方池まで行きたいな。。


こういうことに。

2012-08-14 17:11:21 | 山の暮らし




初めて受診した病院で、
いきなり血圧の薬の服用を迫られるとは・・・・

昨日の顛末に戸惑い、
今日、改めて循環器専門の医療機関に行ってきた。


心電図はもちろんのこと超音波エコーなど数々の検査の結果、
虚血性心筋症のケはなく、
心臓は良く動いているそうだ。

だが、
やはり病院での血圧は高かったし、
それにLDLコレステロール等も高いため、
動脈硬化のリスクありなので、
暫く、家で血圧測定をし、
主治医(といわれても、特にいないんだけど)と相談してみてはとのアドバイスだった。


というわけで____
昨日1錠飲んだだけでヤ~メた。
まあ、しばらく様子を見ることにするワ。



それにしても、
LDLコレステロールと血糖値の数値が
とんでもなく高くなっていて、びっくり。

医師に、「脂がダメですね。食生活を改善するように」と
『コレステロールが異常といわれたら』という冊子を頂いたが・・・・
う~ん??
卵、肉の脂身などコレステロールの高いとされている食物は
そんなに摂ってないんだけど。
魚や野菜中心だし、オリーブ油しか使用していないし。
パンには発酵豆乳マーガリンを塗っているし。
ついこの間までは、ずっと玄米だったし。
タバコ、アルコールに至っては全く無縁。
あっ!
あった、あった。
甘いものというのが当てはまるワ。
羊羹やまんじゅう、ケーキにカステラ、チョコレート。
アイスクリームなんか一度に3つも4つも。
それに、思い当たったのは・・・・
パンというのは、結構、バターや砂糖なんかが含まれてるんだワ。
半世紀以上も朝はパン食だったんだけど、米に換えようかナ。
ちょっとつらいけれど。

それに、
数か月前まで、朝夕一時間ずつだった散歩が、
今では、わずか20分足らずになったのも原因かも?

まあ、年齢、体質ってこともあるようだけど。



          それにしても
          しみじみ納得させられたのは____

          歳をとったんだなぁ~ってこと。






どういうこと?!

2012-08-13 17:46:56 | 山の暮らし



それは突然だった。
一昨日、いつものように朝食。
いや、いつもと少し違うのは、朝食前にメグと散歩したことだったけど。
朝食後、だるいと横になった途端、
ク~ルクルと目が回り、軽い吐き気と頭痛。
そのあと下痢。
座っていることも苦痛で、
すぐに横になるのだが、ク~ルクル。
おお!4年前の悪夢がよみがえる。
今回はグルグルと激しくはないものの、
横になったり、起き上がったりするたびにク~ルクル。

「こんな時は一人は心細いんだよ」と言って、
Gさんが、お焼きを持ってきてくれたけど、
もちろん食べられる状態ではない。
このところ、
実母と同じ歳の一人暮らしのGさんのお世話をしていたこともあり、
心配してくださってるのはわかっているものの、
言葉を発するのもつらい。


なんとも言えない不調の中で、
「前日、一日中、首を傾け本を3冊も読破したからかな?」
「いやその前の日のバーベキューのウインナーが半煮だったような?」
「今日は、土曜日だしどこの病院に行けばいいんだろう?」
「かかりつけの医院はないし」
「また、漢方に通わなきゃいけないかな。でも予約取るまで待たなきゃだし」
などなどが頭を駆け巡るが、
起き上がることすら難儀なので、
「取りあえず、
今日は一日寝て、様子を見よう」と、
一日うつらうつら。

そして、
昨日の朝、
「良くなっているかなぁ?」と起き上がってみると、
ク~ルク~ルクル。
「あっ、ダメだ」
歩こうとすると体が左に傾いて、雲の上を歩いているような浮遊感も。
そして吐き気、頭痛に代って、動悸、息切れ、手先のしびれ。
「こりゃ、大変だ!」
横になるしかない。
「もう救急車は嫌だし、もうA病院もB病院にも入院したくないヨ!」
「盆休みで医療機関も明日から休みのところが多いだろうし」
と、ふと、
もしかして熱中症かな?という思いがよぎった。
慌てて塩水をちょこちょこ飲む。
そうこうしているうちに、
昼ころからトイレに起きてもめまいがしなくなったようなので、
脱力感、食欲不振を取り去る点滴でもしてもらおうと、
思い切って、夕方、休日診療機関に。
なにしろ中之条まで飛ばしても30分はかかる。
恐る恐るの運転で45分かかって。
症状を聴いた医師は、
熱中症のような症状だけど、前の日に暑いところにいましたか?」
「いえ、ずっと家の中にいました」
「まだ少し、めまいもあるようなので」と、点滴と飲み薬がでて、
「明日、病院で検査してもらってください」と。

やっぱり熱中症の初期だったのか。
家の中にいたといっても、
昨日の医師は
まさか、エアコンのない締め切った屋内にじっとしていたとは思わなかっただろう。
標高700mのココとはいえ、これまでの夏とは違う。
今夏は、極力窓を開けないようにしているので、室温は28度~30℃。
しかもココのこと、湿度は80%近くにも。
扇風機はのらりくらり回しているものの、一日中密閉された場所にいたわけだし。

そういえば、
夜間、1度、いや時には2度もトイレに起きるワタシが、
このところ全く起きない日が続いていたワ。
普段から、あまり水分を摂れないワタシは要注意だったのだ。

そうして、
「そうだそうだ。ミニ熱中症だぁ」
とばかりに
今日、沼田の病院へ。


ところが・・・・
医師は、良性発作性頭位めまいではないかと診断をつけ、
2時間かけて、まためまい治療の点滴。
そしたら、
かえって頭がふらふら。気分が悪くなった。
その上
な、なんとヤブヘビ~

「歳からしても、血圧の対処をしなきゃ」
「血管が切れて、短命になりますよ」
と、今日の医師、
最初からイヤに160という血圧の高さにこだわっていたと思ったら、
心電図を撮った上、
「どうも、虚血性心疾患のケがありますよ」
「もう今日からに血圧の薬を飲んでください」
「ワタシ、その心構えがなかったので」とか
「今まで、飲むように言われたことがなかったので」とか
「薬はなるべく飲みたくないので」とか
「健康診断とかではもっと低いですから」とか
いろいろ言い訳をならべたが、
血圧手帳なるものを渡され、
「血圧の治療を始めます」って有無を言わせずに。
帰り際には147に下がっていたのにぃ。


めまいも他の症状もほとんど回復していて、
まあ熱中症の診断をつけてもらおうと、
初めて行った病院。
で、なんと、とんでもない?ことになった。




                   これから、
                   毎日血圧を測り、
                   死ぬまで薬を飲み続けることになろうとは。








          

         


              
 


黙示

2012-08-07 18:34:54 | 雑感



昨夜、NHKスペシャル「黒い雨 ~活かされなかった被爆者調査~」を観た。
ヒロシマ原爆投下直後に降った放射性物質を含んだ黒い雨に
人々がどこで出くわしてしまったかという記録が、
なんと、存在していたというのだ。
なぜ今まで公表されなかったのか。
早い時期に公にされ、そして研究、活用されていたなら、
苦しみを軽減された人たちもいただろうに。

残留放射線が人体に及ぼす影響は
大きなものではないという認識だったようだ。
その底に、
核開発の妨げになるという思惑があったのは否めない。

だが、現実には、
あの黒い雨が降った地域の人たちに、
癌で死亡した人が多いと判明しているわけで、
あの日から67年が経った今も尚、
綿綿たる苦しみ、悲しみが確かに散在しているのだ。

それでも、国は、
黒い雨の影響を認めず、
また、そうだとしたところで、
なら、雨に遭ったことを立証せよと言う。


いつもそうだ。

水俣病しかり。薬害しかり。


おそらく、
今回の福島原発事故による放射能被ばくに関しても同様になろう。
何年、何十年経ってでた健康被害も
「証拠がない」「因果関係が不明」で片づけられてしまう。
特に低線量では。






        生きている人間は
        死んだ人間の白骨を踏んで
        地面の上を歩いている。

        今までやっと生きてきた人間が
        突然血を吐いて死んで行く。
        ___ウラニュームの放射能。
        遺伝子の突然変異。
        それが言葉の言えない黒い影の
        悲痛な証明(あかし)なのであろうか。

        彷徨(さまよ)える黒い影は
        また
        銀行の入口の石段に帰ってきて
        もとの形の通りに
        僅かに絶望の身体を横たえる。
              ____上林猷夫「黒い影」より___








コツコツコツコツ・・・・・

脚下の白骨の音は、
聞こうとしなければ、決して聞くことはできないのだ。


               
              認定されないまま乳がんで亡くなった
              非識字のAさんが、
              一生懸命学び書いた、懇願の文字が胸を打つ。