好天に恵まれた昨日、
日本三奇勝といわれている妙義山を歩いてきた。
もちろん、
滑落死亡事故の何度も起きている上級登山道ではなく、
中間にある一般者向け。
それでも、
初っ端からハーハー息切れのする長く急な石の階段を上り、
主峰白雲山の中腹にある創建1500年、
黒漆塗り、美しい彩色の妙義神社の脇からの登山道は、
「一歩間違えれば、崖下」が、何か所もあるハラハラドキドキの山道だ。
右は大きな岩、左は崖っぷち。
幅30cm足らずのところもある山道。
迫ってくる巨大岩の下を身をかがめながら恐る恐る通る。
鉄の細い上りの階段が続く下は、何百mもストーンと落ちていて足のすくむ思いだ。
石ころだらけの急こう配は滑りやすく、下りは慎重に、
上りは鎖につかまり、よっこらしょ。
気を抜く暇もない10kmほどを4時間ほどかかって、
ゆっくりゆっくり。
変化に富んだ山道を、一歩、一歩と進むうちに思い出されたのは、
まだ、娘が生まれていない30年ほど前、
幼い2人の息子を連れて妙義を歩いたこと。
立ち止まって紅葉を見ることもなく、
狭い山道をたったか歩く姿にヒヤヒヤしたっけ。
ワタシが足を踏みはずした時、
瞬時に小さい手を伸ばしたのは、キミだった。
そうして、
それまでの「疲れた、疲れた」が嘘のように、
広場での昼食の後、元気のいいプロレスごっこが始まったっけ。
笑い声とともに、屈託のない笑顔が脳裏に浮かんでくる。
それは、
ワタシが思い出してはいけないもの。
そして、
キミに思い出してほしいもの。
壮大な第4石門の見晴台に立ち、
溜息ともつかぬ深呼吸を一つ。
ああ、今日も
あの日のように、真っ青な秋晴れなのだ。。
私は根性なしで、、、話だけを楽しんでます。
妙義と言うと、長女が高校生の頃、生物部でゴールデンウィークかな?植物班で連れていかれたのを思い出しました。
「踏み外したら死ぬぞ!」と顧問(夫の担任でした。親子で教えた!が自慢(笑)の先生)から怒鳴られ、鎖を手に友達と泣きながら登ったのでした。今でも、「妙義は嫌い、怖かった」と言ってますよ。
夏休みの尾瀬にも4泊で行きましたね。
生物部で山登り?と思いながら送り出した母でした。
幅30cmでは、右の岩に身体を付けるくらい極力傾けて。
幅5cmほどの梯子状階段では、両手でしっかり手すりを持って、足は、一歩、一歩。
そして、それ以上の難所、大砲岩は、もちろん、パス。
それでも・・・・
完歩した後、また、行ってもいいなぁ___といった気持ちのさせられたから、不思議。
今回の反対からのコースや、別ルートもあるようです。
ので、もしかすると?